49 / 134
第二章
謎の魔族討伐
しおりを挟む
魔力をたどって森の奥まで走る。奥に行けば行くほどマッシュタートルを見かけなくなる。
森というスポットは奥に行けば行くほど魔力が濃くなる。深い森ならば当然魔力が濃くなり強い魔物も魔獣も現れる。
しかしここの森はそこまで深くはない。もう少しで中心に到着するだろう。ならば、この辺りに何か原因があるはずだ。
「っ!」
背後から突然火の玉が飛んできた。咄嗟にそれを避け、背後を確認する。
そこに立っていたのは、フード付きローブを着た男だった。なにやら赤い玉を持っている。水晶のような透き通った赤色の玉。宝玉だろうか。
「……魔族か」
「よくわかったな、人間」
フード部分を取り、顔を明かした魔族は、ナイアドとは違い顔に鱗のようなものが見える赤い魔族だった。竜族か。ってことは火の魔王候補が攻めてきてるのか。
「お前が魔王候補か?」
「まさか、俺はただ荷物を運んでいるだけだ」
「ふーん、ちなみに誰の命令なんだ?」
「そんなこと、教えるわけねーだろうが!!!」
再び火球が飛んでくる。この火球はあの宝玉から出ているようだ。
「そらそら!」
驚くほど単調な攻撃。ひたすら火球を出しているだけの攻撃だ。そんな攻撃が当たるはずもなく、苦笑いしながら避け続ける。
が、火球が背後の木に直撃したことにより軽く怒りが湧いてくる。
「おい馬鹿! 火事になるだろ!!」
「そんなこと、オレが知るかよ! どうせ魔族に征服される土地なんだ!」
「ああそうかい、あんたが馬鹿なことだけは分かったよ!」
征服した土地が焼け野原だったらそっちも困るだろうに。それはきっと例の魔王候補も望んでいない。
「なにィ?? あったまきたぜ! 死にたいらしいな!!」
「まさかこんなとこで炎魔法を使うつもりか……?」
今でさえ倒木に火が付き困っていたのに、今強力な炎魔法を使われたら辺りが本当に焼け野原になってしまう。
「はーっはっは!! さあ、燃え盛れ! エンハンス『メガフレイム』!」
男の持っていた赤い宝玉が光を発した、さらに男の手に強い魔力を感じる。魔法があの宝玉により強化されているのだ。
『メガフレイム』……俺が知っている炎魔法は『キロフレイム』までだった。さらに上ができたのか。
炎が俺の逃げ場をふさぐ。このままでは焼け死んでしまう。
「『マジックシールド』」
まずマジックシールド……魔力の盾で炎を防ぐ。向こうには俺が炎に包まれたように見えているだろう。
「ははは! 死ねェ!! 死ねェ!!」
「『ウェザーショット・レイン』」
空に向けてスキルを放つ。『ウェザーショット』は特殊な魔弾で、辺り一帯の天気を操るスキルだ。
雨雲を発生させたり、逆に雨雲を引き裂いて一時的に晴れにしたり、大雨の中雷を起こしたり。
そんな『ウェザーショット』の雨を使わせてもらった。先程まで晴れていた空に雨雲が発生する。そして、大雨が降り始める。
「くそっ! 雨かよ、めんどくせぇな」
俺が死んだと思っている魔族の男はダルそうに火が消えるのを待っていた。あほか、俺が火事を止めたんだっつの。
「『ウェザーショット・サンダー』」
さらに『ウェザーショット』を放つ。魔弾が雨雲の中に吸い込まれ、雨雲は雷雲に成長した。
最初から『ウェザーショット・サンダー』を使っても雷雲を出すことはできるのだが、晴れの状態からだとそこまで強い雷は出ないのだ。なのでこの順番が一番効果がある。
「雷だと!? おいおいどうなってんだ、なんでここだけ……」
「悪いな、本気を出させてもらうぞ」
「!? 生きてやがっ……」
前回はスキルを使うのを躊躇ったり周りに人がいるから気を使っていたが、今は一人だ。
今なら全力で相手できる。幸いあの音も聞こえない。これでようやく、全力で魔族と戦えるってわけだ。
「『ウォーターバインド』」
「ぬあっ!?」
水を出し、それを浮かせて手足を拘束する。
前に魔物相手にやった『グラスバインド』の水バージョンだな。
みんなは相手に効きやすいバインドを選ぼう! 今回は使うスキルの種類と合わせて『ウォーターバインド』だ。
「くそっ、てめぇ何者だ!!」
「通りすがりの冒険者。……そろそろか」
空を見ると、雷雲がゴロゴロと音を発していた。もうそろそろ落雷が発生するだろう。
「『ウェザーショット・サンダー』」
さらに数発『ウェザーショット・サンダー』を雷雲に撃ちこむ。
今にも雷が落ちそうな空を見ながら、硬直時間が解けるのを待つ。相手がどんな技を持っているかわからに、とにかく全力の攻撃で倒す。
硬直が解け、剣に手を掛ける。そういえば、まだ抜いてなかったな。
抜刀スキル、それも今一番効果のある攻撃。スキルを放つまでの溜め時間に剣の柄に手を掛ける。鞘に収まっている剣がバチバチと電気を纏う。
「『雷光一閃』!!!」
「や、やめっ!!」
スキルを発動させ、真っ直ぐの線を描くように斬る。
俺の剣が男に当たる瞬間、空から稲妻が降ってくる。向こうが強化された魔法を使って来たのだから、俺は強化されたスキルを使うのが礼儀というもの。
二つの稲妻が重なり、電気が辺り一帯を照らし、地面を揺るがす。稲妻が轟き、身体中を震わせた。重い、重い音が木々を揺らした。
静寂。雨の音だけが聞こえる。やがて、雨もぽつぽつと止んでいく。
「ガッ……ァ……ァァ」
背後で男が気絶する。俺の今出せる全力の峰打ちだ。殺すわけにはいかないからな。刃の片方に多めに魔力を纏わせておいた。
「…………うあっ!?」
戦いが終わった安心感に浸っていると、右腕が痺れ始める。
この痺れは前からあったのだ。サウンドジュエルの音を聞いているときにスキルを使った時に。
それが、いつの間にか平常時にも起こるようになっている。原因は分からない。医者にも行ったし、回復もしてみた。なのに分からない。まあ、今後何とかするさ。
「とりあえず、縛るか」
もしもの時のためと、リンクスに渡された吸魔の手枷が役に立つとはな。
とりあえず赤い宝玉を回収し、手枷を付け、街に戻ろう。
…………俺、収穫祭何位なんだろ。
森というスポットは奥に行けば行くほど魔力が濃くなる。深い森ならば当然魔力が濃くなり強い魔物も魔獣も現れる。
しかしここの森はそこまで深くはない。もう少しで中心に到着するだろう。ならば、この辺りに何か原因があるはずだ。
「っ!」
背後から突然火の玉が飛んできた。咄嗟にそれを避け、背後を確認する。
そこに立っていたのは、フード付きローブを着た男だった。なにやら赤い玉を持っている。水晶のような透き通った赤色の玉。宝玉だろうか。
「……魔族か」
「よくわかったな、人間」
フード部分を取り、顔を明かした魔族は、ナイアドとは違い顔に鱗のようなものが見える赤い魔族だった。竜族か。ってことは火の魔王候補が攻めてきてるのか。
「お前が魔王候補か?」
「まさか、俺はただ荷物を運んでいるだけだ」
「ふーん、ちなみに誰の命令なんだ?」
「そんなこと、教えるわけねーだろうが!!!」
再び火球が飛んでくる。この火球はあの宝玉から出ているようだ。
「そらそら!」
驚くほど単調な攻撃。ひたすら火球を出しているだけの攻撃だ。そんな攻撃が当たるはずもなく、苦笑いしながら避け続ける。
が、火球が背後の木に直撃したことにより軽く怒りが湧いてくる。
「おい馬鹿! 火事になるだろ!!」
「そんなこと、オレが知るかよ! どうせ魔族に征服される土地なんだ!」
「ああそうかい、あんたが馬鹿なことだけは分かったよ!」
征服した土地が焼け野原だったらそっちも困るだろうに。それはきっと例の魔王候補も望んでいない。
「なにィ?? あったまきたぜ! 死にたいらしいな!!」
「まさかこんなとこで炎魔法を使うつもりか……?」
今でさえ倒木に火が付き困っていたのに、今強力な炎魔法を使われたら辺りが本当に焼け野原になってしまう。
「はーっはっは!! さあ、燃え盛れ! エンハンス『メガフレイム』!」
男の持っていた赤い宝玉が光を発した、さらに男の手に強い魔力を感じる。魔法があの宝玉により強化されているのだ。
『メガフレイム』……俺が知っている炎魔法は『キロフレイム』までだった。さらに上ができたのか。
炎が俺の逃げ場をふさぐ。このままでは焼け死んでしまう。
「『マジックシールド』」
まずマジックシールド……魔力の盾で炎を防ぐ。向こうには俺が炎に包まれたように見えているだろう。
「ははは! 死ねェ!! 死ねェ!!」
「『ウェザーショット・レイン』」
空に向けてスキルを放つ。『ウェザーショット』は特殊な魔弾で、辺り一帯の天気を操るスキルだ。
雨雲を発生させたり、逆に雨雲を引き裂いて一時的に晴れにしたり、大雨の中雷を起こしたり。
そんな『ウェザーショット』の雨を使わせてもらった。先程まで晴れていた空に雨雲が発生する。そして、大雨が降り始める。
「くそっ! 雨かよ、めんどくせぇな」
俺が死んだと思っている魔族の男はダルそうに火が消えるのを待っていた。あほか、俺が火事を止めたんだっつの。
「『ウェザーショット・サンダー』」
さらに『ウェザーショット』を放つ。魔弾が雨雲の中に吸い込まれ、雨雲は雷雲に成長した。
最初から『ウェザーショット・サンダー』を使っても雷雲を出すことはできるのだが、晴れの状態からだとそこまで強い雷は出ないのだ。なのでこの順番が一番効果がある。
「雷だと!? おいおいどうなってんだ、なんでここだけ……」
「悪いな、本気を出させてもらうぞ」
「!? 生きてやがっ……」
前回はスキルを使うのを躊躇ったり周りに人がいるから気を使っていたが、今は一人だ。
今なら全力で相手できる。幸いあの音も聞こえない。これでようやく、全力で魔族と戦えるってわけだ。
「『ウォーターバインド』」
「ぬあっ!?」
水を出し、それを浮かせて手足を拘束する。
前に魔物相手にやった『グラスバインド』の水バージョンだな。
みんなは相手に効きやすいバインドを選ぼう! 今回は使うスキルの種類と合わせて『ウォーターバインド』だ。
「くそっ、てめぇ何者だ!!」
「通りすがりの冒険者。……そろそろか」
空を見ると、雷雲がゴロゴロと音を発していた。もうそろそろ落雷が発生するだろう。
「『ウェザーショット・サンダー』」
さらに数発『ウェザーショット・サンダー』を雷雲に撃ちこむ。
今にも雷が落ちそうな空を見ながら、硬直時間が解けるのを待つ。相手がどんな技を持っているかわからに、とにかく全力の攻撃で倒す。
硬直が解け、剣に手を掛ける。そういえば、まだ抜いてなかったな。
抜刀スキル、それも今一番効果のある攻撃。スキルを放つまでの溜め時間に剣の柄に手を掛ける。鞘に収まっている剣がバチバチと電気を纏う。
「『雷光一閃』!!!」
「や、やめっ!!」
スキルを発動させ、真っ直ぐの線を描くように斬る。
俺の剣が男に当たる瞬間、空から稲妻が降ってくる。向こうが強化された魔法を使って来たのだから、俺は強化されたスキルを使うのが礼儀というもの。
二つの稲妻が重なり、電気が辺り一帯を照らし、地面を揺るがす。稲妻が轟き、身体中を震わせた。重い、重い音が木々を揺らした。
静寂。雨の音だけが聞こえる。やがて、雨もぽつぽつと止んでいく。
「ガッ……ァ……ァァ」
背後で男が気絶する。俺の今出せる全力の峰打ちだ。殺すわけにはいかないからな。刃の片方に多めに魔力を纏わせておいた。
「…………うあっ!?」
戦いが終わった安心感に浸っていると、右腕が痺れ始める。
この痺れは前からあったのだ。サウンドジュエルの音を聞いているときにスキルを使った時に。
それが、いつの間にか平常時にも起こるようになっている。原因は分からない。医者にも行ったし、回復もしてみた。なのに分からない。まあ、今後何とかするさ。
「とりあえず、縛るか」
もしもの時のためと、リンクスに渡された吸魔の手枷が役に立つとはな。
とりあえず赤い宝玉を回収し、手枷を付け、街に戻ろう。
…………俺、収穫祭何位なんだろ。
0
お気に入りに追加
79
あなたにおすすめの小説
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
俺だけレベルアップできる件~ゴミスキル【上昇】のせいで実家を追放されたが、レベルアップできる俺は世界最強に。今更土下座したところでもう遅い〜
平山和人
ファンタジー
賢者の一族に産まれたカイトは幼いころから神童と呼ばれ、周囲の期待を一心に集めていたが、15歳の成人の儀で【上昇】というスキルを授けられた。
『物質を少しだけ浮かせる』だけのゴミスキルだと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
途方にくれるカイトは偶然、【上昇】の真の力に気づく。それは産まれた時から決まり、不変であるレベルを上げることができるスキルであったのだ。
この世界で唯一、レベルアップできるようになったカイトは、モンスターを倒し、ステータスを上げていく。
その結果、カイトは世界中に名を轟かす世界最強の冒険者となった。
一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトを追放したことを後悔するのであった。
世界最強の勇者は伯爵家の三男に転生し、落ちこぼれと疎まれるが、無自覚に無双する
平山和人
ファンタジー
世界最強の勇者と称えられる勇者アベルは、新たな人生を歩むべく今の人生を捨て、伯爵家の三男に転生する。
しかしアベルは忌み子と疎まれており、優秀な双子の兄たちと比べられ、学校や屋敷の人たちからは落ちこぼれと蔑まれる散々な日々を送っていた。
だが、彼らは知らなかったアベルが最強の勇者であり、自分たちとは遥かにレベルが違うから真の実力がわからないことに。
そんなことも知らずにアベルは自覚なく最強の力を振るい、世界中を驚かせるのであった。
幼馴染みの2人は魔王と勇者〜2人に挟まれて寝た俺は2人の守護者となる〜
海月 結城
ファンタジー
ストーカーが幼馴染みをナイフで殺そうとした所を庇って死んだ俺は、気が付くと異世界に転生していた。だが、目の前に見えるのは生い茂った木々、そして、赤ん坊の鳴き声が3つ。
そんな俺たちが捨てられていたのが孤児院だった。子供は俺たち3人だけ。そんな俺たちが5歳になった時、2人の片目の中に変な紋章が浮かび上がった。1人は悪の化身魔王。もう1人はそれを打ち倒す勇者だった。だけど、2人はそんなことに興味ない。
しかし、世界は2人のことを放って置かない。勇者と魔王が復活した。まだ生まれたばかりと言う事でそれぞれの組織の思惑で2人を手駒にしようと2人に襲いかかる。
けれども俺は知っている。2人の力は強力だ。一度2人が喧嘩した事があったのだが、約半径3kmのクレーターが幾つも出来た事を。俺は、2人が戦わない様に2人を守護するのだ。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる