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第一章
ギルド所属
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長い長いキーにゃん呼びにももう慣れた。多少だけど。
得意な魔法を聞かれたときは焦ったけどとりあえず雷スキルを魔法と言い張って切り抜けた。
魔法とスキルはさほど変わらないものが多い。だからこそ衰退してしまったのかもしれないが。
「質問はここまでにゃ。二人共やる気はあるから、十分合格にゃ」
「本当ですか!? やったぁ!」
フォトが喜ぶ。
俺も一安心だ、一時はどうなることかと思った。
ギルドに入ることができればそれでいい。後はフォトが依頼を受けて、俺がそのサポートをする。簡単だ。
「フォトにゃんの実力は分かるからいいんにゃけど……っ!」
リンクスは頭を掻きながら俺の顔をジッと見てきた。
そして、突然身体を前に突き出し背後に隠していたであろう短剣で斬りかかってくる。
俺はリンクスの手首を掴み短剣を止めた。喉元付近で切っ先が停止する。あと少し前に出たら皮に刺さる。
「リンクスさん!?」
「……殺気は出しすぎ、動く前に突然相手の観察。速さはあるけど、まだ足りない」
「やっぱり実力はあるにゃ。フォトにゃんににゃにを吹き込んだのにゃ?」
「吹き込んだというか、知られてたというか……」
大体理解した。リンクスはフォトのことを知っていた、会ったこともある。
おそらく最近も相談していたのだろう。そんな中突然現れた知らない男と一緒にギルドに入ると言い出したのだ。怪しむのも当然。
フォトの性格からして、知らない人とは話すことはあっても簡単に信用はしないだろう。
「キールさんはその、大丈夫なんです! 信用できます!」
「理由は言えるのかにゃ?」
「それは……」
言えるわけがない、か。
ここで勇者だとバラすか? いや、だとしても勇者を名乗ってフォトを騙している悪者だと思われるか。
「フォトが魔物に襲われてたから助けたんだ。それでギルドに入りたいって相談されたから一緒に入った。それだけだ」
「…………そういうことにしておいてやるにゃ」
「そりゃありがたい。とにかく、俺は怪しいことはしないから安心してくれ」
むしろ悪い奴を倒す側の人間なんだけどな。一部の魔族から似たような扱いを受けてたからこういうのは慣れてる。
魔王軍否定派と嘘を言って歓迎し、実は魔王軍で襲ってくるとか悪魔かよ。悪魔だったわ。
「フォトにゃん、信じていいのかにゃ?」
「は、はい! もちろん!」
疑われるのは仕方のないことなのだが、今のところ俺ってまだ何もしてないから疑いだけで殺しに来るのはやめてもらいたい。
「悪かったにゃ、疑って」
「まあ俺は肝要だからな、許す」
「やっぱムカつくにゃ……」
リンクスが短剣をしまったので俺も警戒を解く。無駄な争いはしたくない。
若干険悪なムードになったが、今のところは疑いだけなので大きな争いには発展しない。
リンクスへの好感度もまだ高くないのだ。これから信頼されればいいさ。
「気を取りにゃおして、ギルドへの登録だにゃ。キーにゃんはここに名前を書いて冒険者カードに魔力を通すにゃ」
「ただの紙だな」
リンクスが取り出したのは横長の白い紙。
特殊な紙を使っているようだが、これがどうなるというのか。
「わたしはどうすれば……?」
「フォトにゃんは冒険者カードをギルドカードに変えるだけにゃ」
フォトがリンクスにカードを渡す。そしてスタンプのようなものをカードの裏に押した。
受付の近くにある旗に描かれた模様だ。やはりギルドのマークか。
「これでポイントを渡す権利がこのギルドに移ったにゃ。たった今からフォトにゃんはうちのギルドメンバーだにゃ!」
「これでわたしがギルドに……嬉しいです!」
横で女の子二人がイチャイチャしてる、いいな、俺も混ざりたいな。ダメかな。ダメだな。
カードの線の上に名前を書く。そして指を一本カードの中心に置き、魔力を入れた。
次の瞬間、何も書かれていなかった場所に数字が浮かび上がる。それから枠で囲まれた棒? のようなものに、棒が中にない枠がある。
情報量が多すぎてよくわからん。これも魔法が進化した結果の技術だろうか。スキルではできない技術だ。
「なんだこりゃ……」
「これが魔力で、これが物をカード内に収納できる容量にゃ。その数字はお金にゃ」
「なんだそりゃ!?」
すげぇ、未来ってすげぇ!
細長い四角の中にある棒……この場合は魔力バーって呼ぶべきかな。これが今の俺の魔力ってわけだ。魔力に数字がなくてよかった。
んでその下にある枠が倉庫スキルと同じやつか。魔法ってすごい、こりゃスキル要らないわ。
「所持金までわかるのか……なんでわかるんだこれ」
「そのカードは魔力に同化するのにゃ。自分の魔力に収納して好きな時に取り出すこともできるにゃ」
「なるほどなぁ……よくできてら。んで、右下のポイントってのはさっき言ってたやつか?」
「そうにゃ。一定のポイントを貯めるとカードがランクアップして容量も増えるにゃ」
「ほお……」
ランクアップね。依頼をいくつも達成すればカードにも反映されるってわけだ。
ギルドに所属してない人は冒険者協会がポイントを入れてくれるのかな?
「ひとまずの目標はランクアップかな。フォト、フォト?」
「ふわぁぁぁ……はっ! う、嬉しくてどこかに行ってました!」
「そっか」
どう反応していいかわからなくて優しく聞くことしかできなかった。まあなんだ、嬉しいのは分かるがここから先が重要なんだぞ。
「むぅ、ほんとに仲いいにゃ……とにかく! このギルドマスターが二人の登録を心から祝福するにゃ!」
リンクスは立ち上がり、腰に手を当ててそう言った。
そういえばギルドマスターでしたね。貫禄はないけど、怖いよりも百倍いい。
今は警戒されているがいつかは信頼されたいな。
「よろしくお願いしますっ!」
「よろしく」
「クエストの説明は受付から聞くにゃ。みゃーは仕事に戻るにゃー」
こうして、俺とフォトはギルドに所属した。
冒険者カード、もといギルドカードを見つめながらこれから先にやることを考える。
まずは掲示板の依頼を見て、受けられる依頼を達成しよう。
得意な魔法を聞かれたときは焦ったけどとりあえず雷スキルを魔法と言い張って切り抜けた。
魔法とスキルはさほど変わらないものが多い。だからこそ衰退してしまったのかもしれないが。
「質問はここまでにゃ。二人共やる気はあるから、十分合格にゃ」
「本当ですか!? やったぁ!」
フォトが喜ぶ。
俺も一安心だ、一時はどうなることかと思った。
ギルドに入ることができればそれでいい。後はフォトが依頼を受けて、俺がそのサポートをする。簡単だ。
「フォトにゃんの実力は分かるからいいんにゃけど……っ!」
リンクスは頭を掻きながら俺の顔をジッと見てきた。
そして、突然身体を前に突き出し背後に隠していたであろう短剣で斬りかかってくる。
俺はリンクスの手首を掴み短剣を止めた。喉元付近で切っ先が停止する。あと少し前に出たら皮に刺さる。
「リンクスさん!?」
「……殺気は出しすぎ、動く前に突然相手の観察。速さはあるけど、まだ足りない」
「やっぱり実力はあるにゃ。フォトにゃんににゃにを吹き込んだのにゃ?」
「吹き込んだというか、知られてたというか……」
大体理解した。リンクスはフォトのことを知っていた、会ったこともある。
おそらく最近も相談していたのだろう。そんな中突然現れた知らない男と一緒にギルドに入ると言い出したのだ。怪しむのも当然。
フォトの性格からして、知らない人とは話すことはあっても簡単に信用はしないだろう。
「キールさんはその、大丈夫なんです! 信用できます!」
「理由は言えるのかにゃ?」
「それは……」
言えるわけがない、か。
ここで勇者だとバラすか? いや、だとしても勇者を名乗ってフォトを騙している悪者だと思われるか。
「フォトが魔物に襲われてたから助けたんだ。それでギルドに入りたいって相談されたから一緒に入った。それだけだ」
「…………そういうことにしておいてやるにゃ」
「そりゃありがたい。とにかく、俺は怪しいことはしないから安心してくれ」
むしろ悪い奴を倒す側の人間なんだけどな。一部の魔族から似たような扱いを受けてたからこういうのは慣れてる。
魔王軍否定派と嘘を言って歓迎し、実は魔王軍で襲ってくるとか悪魔かよ。悪魔だったわ。
「フォトにゃん、信じていいのかにゃ?」
「は、はい! もちろん!」
疑われるのは仕方のないことなのだが、今のところ俺ってまだ何もしてないから疑いだけで殺しに来るのはやめてもらいたい。
「悪かったにゃ、疑って」
「まあ俺は肝要だからな、許す」
「やっぱムカつくにゃ……」
リンクスが短剣をしまったので俺も警戒を解く。無駄な争いはしたくない。
若干険悪なムードになったが、今のところは疑いだけなので大きな争いには発展しない。
リンクスへの好感度もまだ高くないのだ。これから信頼されればいいさ。
「気を取りにゃおして、ギルドへの登録だにゃ。キーにゃんはここに名前を書いて冒険者カードに魔力を通すにゃ」
「ただの紙だな」
リンクスが取り出したのは横長の白い紙。
特殊な紙を使っているようだが、これがどうなるというのか。
「わたしはどうすれば……?」
「フォトにゃんは冒険者カードをギルドカードに変えるだけにゃ」
フォトがリンクスにカードを渡す。そしてスタンプのようなものをカードの裏に押した。
受付の近くにある旗に描かれた模様だ。やはりギルドのマークか。
「これでポイントを渡す権利がこのギルドに移ったにゃ。たった今からフォトにゃんはうちのギルドメンバーだにゃ!」
「これでわたしがギルドに……嬉しいです!」
横で女の子二人がイチャイチャしてる、いいな、俺も混ざりたいな。ダメかな。ダメだな。
カードの線の上に名前を書く。そして指を一本カードの中心に置き、魔力を入れた。
次の瞬間、何も書かれていなかった場所に数字が浮かび上がる。それから枠で囲まれた棒? のようなものに、棒が中にない枠がある。
情報量が多すぎてよくわからん。これも魔法が進化した結果の技術だろうか。スキルではできない技術だ。
「なんだこりゃ……」
「これが魔力で、これが物をカード内に収納できる容量にゃ。その数字はお金にゃ」
「なんだそりゃ!?」
すげぇ、未来ってすげぇ!
細長い四角の中にある棒……この場合は魔力バーって呼ぶべきかな。これが今の俺の魔力ってわけだ。魔力に数字がなくてよかった。
んでその下にある枠が倉庫スキルと同じやつか。魔法ってすごい、こりゃスキル要らないわ。
「所持金までわかるのか……なんでわかるんだこれ」
「そのカードは魔力に同化するのにゃ。自分の魔力に収納して好きな時に取り出すこともできるにゃ」
「なるほどなぁ……よくできてら。んで、右下のポイントってのはさっき言ってたやつか?」
「そうにゃ。一定のポイントを貯めるとカードがランクアップして容量も増えるにゃ」
「ほお……」
ランクアップね。依頼をいくつも達成すればカードにも反映されるってわけだ。
ギルドに所属してない人は冒険者協会がポイントを入れてくれるのかな?
「ひとまずの目標はランクアップかな。フォト、フォト?」
「ふわぁぁぁ……はっ! う、嬉しくてどこかに行ってました!」
「そっか」
どう反応していいかわからなくて優しく聞くことしかできなかった。まあなんだ、嬉しいのは分かるがここから先が重要なんだぞ。
「むぅ、ほんとに仲いいにゃ……とにかく! このギルドマスターが二人の登録を心から祝福するにゃ!」
リンクスは立ち上がり、腰に手を当ててそう言った。
そういえばギルドマスターでしたね。貫禄はないけど、怖いよりも百倍いい。
今は警戒されているがいつかは信頼されたいな。
「よろしくお願いしますっ!」
「よろしく」
「クエストの説明は受付から聞くにゃ。みゃーは仕事に戻るにゃー」
こうして、俺とフォトはギルドに所属した。
冒険者カード、もといギルドカードを見つめながらこれから先にやることを考える。
まずは掲示板の依頼を見て、受けられる依頼を達成しよう。
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