雨上がりのブレイクタイム

仕事ばかりにかまけていた笹花は、あるときくたびれた自身の姿に気が付く。
そこで久しぶりに出掛けてみようと向かった美容院で、自分の身に起きたストレスの証を美容師に指摘されてしまう。外出の高揚感は落ち込み途方に暮れてしまった。

呆然とした気持ちのまま歩いていると、いつの間にか足は電車へ向かい、人気のない駅で下車していた。かつて贅沢なひとときを過ごすために通っていたカフェの、最寄り駅だった。
24h.ポイント 0pt
0
小説 195,569 位 / 195,569件 ライト文芸 7,845 位 / 7,845件

あなたにおすすめの小説

私達の春夏秋冬

星名雪子
青春
―大人になった私達は思い出す。北海道の大自然の中で過ごした思い出を― 北海道に住むある姉妹が過ごした四季の思い出話。連作短編です。

よみがえりのものがたり

りおん雑貨店
絵本
ふくろうたちが、眠れない夜に昔話をしてすごしています。 むかしむかしの、よみがえりの物語。

自然を愛する子らよ

キャノP
ファンタジー
普段あるものが無くなっても、自然を愛せば何とかなる! 舞台は何か起こって廃墟となってしまった地球。ビルは崩れて、ビルの半分くらいの高さを海が浸水させてしまっています。 そんな中で現代から途端にこんなところに飛ばされた?日本人の二人… 男性:日野 樹(ひの いつき) アラサー(もうすぐでアラフォー)のおっさん「雑学は豊富!運はゼロ!まぁ何とか生きよう!」 女性:美鶴 向陽(みづる こうよう) 旅好きで、色んなところに行く大学生 「生きる為には好きな事することが一番ですねー♪」 この二人組大丈夫か! ※作者の趣味が炸裂するところがあるかもしれません… ※初めて投稿する作品なのでおかしいところがある可能性が高いです ※視点は女性重視です

2021年の終わり、2022年の始まりの写真撮影

月澄狸
エッセイ・ノンフィクション
今回は正直、パッとしない写真が多いです。曇りの日も幻想的で美しいから撮ってみようとしたんだけど、ただ暗いだけの写真になってたり。⋯⋯と思ったんですが、見返してみたら、暗い写真も味わい深い気がしてきました。見る端末によって、微妙に雰囲気が変わる気がしますね。いつものようなトンビ写真もあります。

春雷のあと

紫乃森統子
歴史・時代
番頭の赤沢太兵衛に嫁して八年。初(はつ)には子が出来ず、婚家で冷遇されていた。夫に愛妾を迎えるよう説得するも、太兵衛は一向に頷かず、自ら離縁を申し出るべきか悩んでいた。 その矢先、領内で野盗による被害が頻発し、藩では太兵衛を筆頭として派兵することを決定する。 太兵衛の不在中、実家の八巻家を訪れた初は、昔馴染みで近習頭取を勤める宗方政之丞と再会するが……

雨の種

春光 皓
ファンタジー
【第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞 受賞作品】 【千年に一度、雨は死ぬ】 西暦二千五百年。 一年中、雨に包まれる世界。 人々は雨を原動力として、世界を発展させた。 雨は全ての命の源であり、世界は雨によって生かされている。 しかし、そんな雨にも寿命は存在する。 「神木様」 神がその姿を変えたといわれるその木は、世界中に雨をもたらす。 雨を降らす膨大な力は千年が限度とされ、神木様の寿命こそ、雨の寿命だった。 木船洸太郎は、雨の降らない世界を知らない。 新学期を迎え、幼馴染の大介と千歳、そして新しくクラスメイトとなった瑠奈とともに、洸太郎は「神木様」のある神社へと赴く。 数年振りに見た「神木様」の姿は、どこか昔と違っていた……。 雨と共に歩んだ人類の成長。 それは、『歴史は繰り返す』というレール上での進歩に過ぎなかったのだろうか――。

幼女のようじょ

えあのの
ファンタジー
小さい時に両親が他界してしまい、孤児院で暮らしていた三好珠代(みよしみよ)は、突然やってきたお金持ちの幼女の養女になることに?!これから私どうなるの⁇ 幼女と少女のはちゃめちゃ日常コメディ。

ありふれた生態系が宝物

月澄狸
エッセイ・ノンフィクション
この連載は「身近な野生のいきもの探し」の続きのようなものです。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/206695515/767761398 本当に、この世に善も悪もなく、ただベストを尽くした日々が尊いのかもしれない。 ただ、コンクリートで固められた川からはホタルがいなくなり、イタチが駆け回った空き地は公園になった。 潰されて駐車場になった空き家を見て思う。些細なこと、小さな工事であっても、そこにあった小さな国が滅んだのかもしれないと。そして今、目にすることができる小さなたくさんの国も、いつ滅ぶか分からない、儚い夢かもしれない。