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今後の方針を決めましょう

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情報を打ち明け合った3人は、あらためてこれからどうするのかということを話し合った。

「姫様、こちらにきたということはなにかお考えがあってのことでしょうか?」
「ええ。あなたたち、レナリアお嬢様は今誰かと婚約をしている知ってる?」
「はい、王太子殿下とですわ」
「そう、やっぱりそうなの。なんとなくなんだけれど、彼女はモニカと似たような道を歩くのではないかしらと思っているの」
「モニカ様と同じ道というと、無実の罪で婚約破棄をされるということですか?」
「ええ、わたしと状況が似てるから。もしかしたら全くの見当違いかもしれないけれど、わたしはモニカであったときに空回りして失敗してしまったことがたくさんあるから、レナリアお嬢様にはその道を進んで欲しくないの」

(しかも今回は彼女に味方がいるかどうか不明。王家は改心したと思ったけれど、わたしの出生を聞くとどうもきなくさいわ)

ミシェイルのはなしを神妙に聞いていた二人は、おのおの考えることがあるのか少し黙り込んだ。この屋敷にいることがミシェイルにとってまず危ないのだ、レナリアになにかあるかもしれない、という理由でせっかく囲っていたミシェイルの不利になってはたまったものではないと考えるだろう。

(でも恐らくレナリアは漫画かゲームでこの世界の物語を読んでいて、わたしの出自もすでに知っている可能性が高いわ。いえ、まるで前世の記憶があるような素振りをわたしがしていたから自分と敵対する者と勘違いして取り合えず身柄を押さえたって線もあるかも)

「まあもうこちらに来てしまったわけですし、いつまでも隠れ住んでいるわけにもいかないですしね」
「そうね、だいたいわたしいつまでもこそこそしているつもりはないわ。一応わたし、辺境伯の跡継ぎなんでしょ?」
「ええ、一応そういうことになっていますね。ただ行方不明ということになっていますから、ベラ様に再婚か養子をというはなしもでているようですが。ベラ様は前王陛下がそのうち婿にくるから心配ないと言っているようです」
「それは強い」

母であるベラの破天荒ぶりにミシェイルは心強くて思わず笑った。前王を婿にするなどと言える人物などそうそういないだろう。

「とりあえず、この屋敷のことを調査しましょう。公爵家の現状、使用人の様子を調べてくれる?わたしはお嬢様と一緒に勉強をするようだから、お嬢様の現状を確認するわ」

わたしたちはそれぞれお互いの役割を話し合い、気合をいれて翌日に向け就寝した。
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