君と僕の時間が止まれば

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第1章

君と僕の時間が止まれば

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 桜の花びらが雪のように散っている春、高校3年生になった。
僕の名前は村上 陸
小学3年生の時に結核になってしまった。
クラスでも陰キャに近い、趣味はいろいろな事を頭で考える事だ。
こんな僕にも幼稚園からの幼なにじみがいる。
名前は植原優美とても可愛くて優しい子だ。
それに一番信頼してる人でもある
こんなつまらない生活に変わりは無いと思っていた、そんなある日、少しずつ気温が高くなってきた時期いつものように帰っていた。
「学校なれた?少しくらい友達作ったら?楽しいよ」「考えとくよ。てかお前先輩に告られたんでしょ」「べ、別に関係ないじゃん」「おい、あれ走れ」橋の上から飛び降りようとしている男の子をみつけた。僕は必死で腕を握って引き上げた、助ける事しか考えていなかったので、誰だか分からなかったけどよく見ると、クラスメイトの田中 徹だった。
(確かこの子は基本的に友達と一緒にいるのに。女子からも慕われてるし何で僕とは正反対の人が自殺なんかしようとしてたんだろう)「確か君はクラスメイトの村上さんと植原さんだよね!
なんで止めたの?俺が居たらみんなが悲しむだけなのに、俺が生きているのに意味なんて、意味なんて、一欠片もないのに」「そんなことないよ。なんで自殺なんかしようとしてたの」「それは····」
僕は生まれたときから心臓の病気にかかっていたんだ。お医者さんからは
余命宣告を受けた、1,2ヶ月経ったときに余命18年と言われた。
まだ小さかった僕にはなんの事か分からなかったけど、だんだん大きくなると怖くなってくるようになったんだ。時々何で生きているんだろうって、思う事もある「よく夜に心臓が痛くなって呼吸がしにくくなるんだよね失神することもあるし、本当に生きる
ってなんだろう」「生きる···生きるって幸せになる
事じゃないのかな。
幸せになるために勉強をして
幸せになるためにお金を稼いで、
幸せになるためにお酒や時には麻薬を飲んだり
結局は幸せになるためにしている事なんと思うよ。でも間違えれば自殺をして楽になろうとする人もいるんだ。でもたくさんの人が悲しむ事になる。それがどういうことか
お前がさっきしたことでどれだけの人が悲しむのかお前には分ってんのか!!どんな事があっても生きないといけないんだ。ときに困難があっも、困難に勝たないといけない勝たないと、幸せにはなれない」
「そうだな、教えてくれてありがとう」
「希望を持て死にものぐるいで生きてみろ家族やクラスの皆はお前の味方だ」「相談してみたら」「うん」"ぐは"
始めにも言ったが村上 陸は、結核という病気を持っていたしかし症状が重く肺が破壊されていたため手がつけられない状況になっていた。
「血?村上、さん?どうしたのなんで血が出てきたの」「言ってなかったっけ陸は結核なの」
「結核?何で、何で言わなかったんだよ」
「お前や植原にも気を使わされたくなかったんだよ。いつかいなくなるのは当たり前だけど病気や事故、事件で死ぬかもしれないと考える
ゴホゴホ」“ガハ”
「絶対助ける俺に希望と生きる意味を教えてくれた、大切な人だから絶対死なせない」
「う、(肺が痛い)ここは何処だ
病院?あ、田中さんありがとう僕のために必死に助けてくれて」
[目が覚めましたか?こんにちは私は医者の河口です。あなたは村上陸さんであってますか]
「はい」
[結核が前回より進んでいます、結核菌によって主に腎臓、リンパ節、骨、脳などにも炎症が起きています。ですか結核では無く非結核性抗酸菌症でした··]「え?」
非結核性抗酸菌症とは··結核の仲間で、感染しない結核って感じです。
「まだあった薬は出来ておらず原因も不明な点が多いので、何年生きれるかわかりません。力になれずすみません」深々と頭を下げた。
1ヶ月入院となった次の日クラスメイトの佐々木剣弍が来てくれた。
「ヤッホー村上さん」
「こんにちは佐々木さんじゃあね陸」
「うん、それじゃ」「こんちわ植原さん」
「話したいなと思っていたんだよねなんで村上さんはいつも一人なの」
「うーんいろいろいろな事を考えている、
かな」「へぇー例えば」
「うーん生きる意味、とかかな~考えた事ある?」「ない!」
「考えてきて僕は分かるよ」
1週間経ったセミが鳴くよになってきた。
佐々木さんが来るのがまちどうしかったなぜか会いたかった。
その日も本を読んでいた別に面白くもない本を
「おーい考えてきたよ!生きるって言うのは泣いたり笑ったり怒ったりする事結構考えてきたよ村上さんは」「幸せになることだよ」
「たしかに」「でしょ」
「···村上さんは今、幸せ?」
「さぁね誰かを悲しませたくないだけだよ。たとえ自分が辛くてもそれでいい、誰かに迷惑を掛けず人と、関わらずにいたいだけこれでわかった?」「幸せになりたくないの」
佐々木さんの言葉を言い返すことが出来なかった。胸をしめ付けられる感じがした。本当はどうなのかわからなくなってしまった
毎日来てくれた嬉しかった。生きてるって感じがした「村上さんがいるから俺は生きれてるようなもんだありがとう」「これ俺のお守り
上げるよ」毎日が楽しかった佐々木さんといたら生きる勇気がもらえた。
そして1ヶ月が立った早かったこんな楽しかった時間は、初めてだった僕は退院した。
それからすぐの事だった佐々木さんに呼び出された。
「え?佐々木さん?」「許してくれ」
「何してるの危ないよ」「こっちに来るな」「なんでこんな事しようとしてるの」
「今までありがとう今まで楽しかった陸、最後に言わせてくれ本来の陸でいてくれ何が
あってもどんなことがあったってな!じゃーな
村上最高だぜ」「お、おいちょ、まて」
最後は笑いながらが飛び降りてしまった止められなかった。
「うわぁ~~~何でだ~止められなかった大切な人を、いつも・・いつも一番大切な人は助け
られないうぁ~~」
今まで泣いたことないくらいそして学校もまた行かなくなった。「陸今日も学校行かない?」
「うん、お母さんごめん···今でも信じたくない生きていてほしい」
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