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ナラー後援会(ファンクラブ)会員番号1番。後援会会長 「麗しき人の妹」リナ。
ジェイが騎士団の訓練が休みの日に後援会本部に行くと、そこにはリナが既に待っていた。
後援会本部にいた女性達はジェイを見ると
「第三王子様だわ」
「ジェイ様よ」
「今日もイケメンだわ」
「あれが覇権」
と言った黄色い声をあげるも、ジェイは全てを無視してリナの元へ向かっていった。イケメンと言われて少し耳は赤くなっていたが。あと覇権って何だ。僕は国家転覆を狙ってなんかいないし覇王になんてならないぞ。
リナに連れられて個室へ。本来であれば僕の護衛や二人きりで会わないよう侍女など配慮すべきであるが、今日は扉の前で待機させる。ナラーの隠している秘密を他の人に余り聞かせたくはないからな。
「お待ちしておりました、ジェイ様。お久しぶりでございますね」
「いや、忙しいのにすまないなリナ嬢。君が後援会会長なのか、ナラーの妹なのに」
「妹だからですわジェイ様。姉の幸せを願わない妹はいません」
「それもそうか」
暫く最近のナラーの活躍や評判について会話し、頃合いになったところで
「リナ、聞かせてくれ。彼女は何故あそこまで結婚を否定する?」
リナは少しだけ考えこむような仕草をしたが、正直に話を始めた。
「昔、当時の婚約者に傷をつけられた上で元々組んでいた婚約が白紙になっているからですわ」
「傷を!?誰なんだ相手は」
「いえ、もう相手に処罰は下っておりますし、今は姉も気にしてはいないでしょうが…ジェイ様は、姉の裸を見たことがありますか?」
「あ、あ、あるわけないだろう!」
「あら、残念。あると仰っていればこの場で処系しましたのに」
「不敬だぞ」
「冗談はおいといて、姉の体にはその時の大きい古傷が残っているのです」
知らなかった。そういう事情があったのか。ナラーにそんな傷が…
結婚や恋愛を諦めるほどの傷痕という事なんだろうな。
それが足枷となっているのならどうにか癒したいところだが…
ジェイが騎士団の訓練が休みの日に後援会本部に行くと、そこにはリナが既に待っていた。
後援会本部にいた女性達はジェイを見ると
「第三王子様だわ」
「ジェイ様よ」
「今日もイケメンだわ」
「あれが覇権」
と言った黄色い声をあげるも、ジェイは全てを無視してリナの元へ向かっていった。イケメンと言われて少し耳は赤くなっていたが。あと覇権って何だ。僕は国家転覆を狙ってなんかいないし覇王になんてならないぞ。
リナに連れられて個室へ。本来であれば僕の護衛や二人きりで会わないよう侍女など配慮すべきであるが、今日は扉の前で待機させる。ナラーの隠している秘密を他の人に余り聞かせたくはないからな。
「お待ちしておりました、ジェイ様。お久しぶりでございますね」
「いや、忙しいのにすまないなリナ嬢。君が後援会会長なのか、ナラーの妹なのに」
「妹だからですわジェイ様。姉の幸せを願わない妹はいません」
「それもそうか」
暫く最近のナラーの活躍や評判について会話し、頃合いになったところで
「リナ、聞かせてくれ。彼女は何故あそこまで結婚を否定する?」
リナは少しだけ考えこむような仕草をしたが、正直に話を始めた。
「昔、当時の婚約者に傷をつけられた上で元々組んでいた婚約が白紙になっているからですわ」
「傷を!?誰なんだ相手は」
「いえ、もう相手に処罰は下っておりますし、今は姉も気にしてはいないでしょうが…ジェイ様は、姉の裸を見たことがありますか?」
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「不敬だぞ」
「冗談はおいといて、姉の体にはその時の大きい古傷が残っているのです」
知らなかった。そういう事情があったのか。ナラーにそんな傷が…
結婚や恋愛を諦めるほどの傷痕という事なんだろうな。
それが足枷となっているのならどうにか癒したいところだが…
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