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酔っ払いが寄り合ふ(ともあれ4話

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「それにしても姫さま……」
 輝いた目をした肉屋のジイちゃんが、時代劇めいた言葉遣いで俺たちのテーブルに寄って来た。
 よくも次から次へとたかってくるな、と愚痴りたいが、小ノ葉の歓迎会であるからして文句は言えない。

「まことにお美しゅうございますな」
 炭酸の泡をシュワシュワさせたハイボールグラスを持つ手がぷるぷる震えている。でもその割にしっかりした口調なのは、若い頃役者でもしていたのだろうか?

「ささ、こちらにおいでくだされ」
 集まった人の反応にどうしていいか分からず、モジモジする小ノ葉の手を取り、客席の中央にエスコート。

「ここに集まった民(たみ)は甚六、与太郎ぞろいでござるが、美しいものを壊そうとするような愚か者は一人としてござらん。ご安心くだされ。さ、もっと爺(じい)のそばに……」
 と言いつつ、小ノ葉の腰にさりげなくタッチ。
 やっぱり普段の肉屋のジイちゃんは仮りの姿で、本性は大酒のみでスケベ爺(ジジイ)なんだ。こりゃきっと長生きするだろうな。

 ウワバミたちの中心に誘い込まれた小ノ葉は目を見開いてたじろいだ。助けを求めて俺を探すが、子供じゃないんだからさすがにすぐ救助の手を出すことはできない。

「あ、あの。みなちゃま。はじまりまして、あたし・・・…こ、小ノ葉です」
 言い慣れない言葉をたどたどしく並べ、栗色の頭を深々と下げた。

「おぉぉ可愛い。めんこいな~」
「翔子はんもこんなときがおましたなぁ」
 聞き捨てならない言葉を綴ったのは立花家具のオヤジさん。

 マジかよ……。

「そうだ、マサの野郎。あんときも大騒ぎだったな。知り合って、たったひと月で婚約発表をしたんだ。どこでやったっけ?」
 という大輔さんの質問にキヨッペの親父さんが答えた。
「駅前の案山子(かかし)さ」
「そうだそうだ。出会った場所で発表するんだって息巻いちまってよ」
 親父とオフクロの馴れ初めを酒の肴(さかな)にして、二人が交互に語り始めた。
 やれやれ。また始まったか……。
 俺は眉をひそめる。

 三人とも幼馴染みだから逸話や武勇伝も数多くあるのだろうが、俺は聞き飽きた話で――飲むといつもこの話題だ。

「緊張しないようにとか言って、始まる前に一杯引っ掛けていたら、飲みすぎてベロベロになってやがんの」
「そうそう。それでも翔子ちゃん平気でさ。酔っ払ったマサを引き摺って、最後まで一人で仕切ったんだからたいしたもんだよ」
 噂の親父とお袋は向こうでルリさんにとっ捕まっていた。頭をペコペコ下げるところを見ると、親父のヤツ、説教を喰らっているみたいだ。この商店街でルリさんに楯を突ける男性はまずいない。

 家具屋のおやっさんも、二人の会話に目元を緩めて、
「マサやん、初日から翔子ちゃんの尻に引かれてたとは………電気屋だけに、カカァ電化(天下)でんな」
「がははは。うまいなぁ、おやっさん。座布団一枚だ」
 さすが関西人。ちゃんとオチがあるんだ。

『わははは。ほんまや。ハゲのクセにオモロイやないかい』
 ハゲは関係ない。ちゅうより、お前まで参加するなよ、ってぇぇ――。
 誰だよ、この牛乳瓶のナデシコをまたこっちに持って来たのは。

『アキ子はんや』
 うるさいから店の隅にまとめて置いていたのに、キヨッペのオバさんが気を遣ってまた俺たちのテーブルに大阪ナデシコを置いて行ったのだ。

『大阪ちゃうワ!』
「はいはい。生駒ナデシコでしたね」

「ねえ。かかかデンカって?」
 意味が通じず、情報を脳波から提供してくれる人もおらず、居心地悪そうにモジモジする小ノ葉。我が家の恥をあてに、酒が進みだしたテーブルから彼女を救出して、俺たちの席に引き戻した。

「ほら。小ノ葉この席に座っとけ」

 苦難の連続でひと時も休めない俺へと、小ノ葉は両手に持った皿を出して見せた。
「ほら見てぇー。あの人たち木の枝と石を食べてたよ。こっちの世界はいろんな食べ物があるんだね」
 とんちんかんな言葉を並べ立て、小の葉は土産のつもりかチクワの芯になっていた竹の筒と、身を食べ終わったハマグリの殻を皿に盛っていた。

「あのな……」
 説明するのが億劫になってきた。異世界間カップルにおけるギャップは、国際カップルよりも溝が深いのだ。
『小ノ葉はん。それは食べモンちゃうで』
「食べないのにお皿に盛るの?」
 ナデシコが説明できるのもどうかと思うが……あれこれと言葉を探していたら、杏が大きな皿に盛られた料理を突き出した。

「小ノ葉ねえちゃん。そんな食べカスなんかほっとけよ。それよりこれ食ってくれ」
「なにこれ?」
 首を捻る小ノ葉の前に出された琥珀色の餡がとろーりと美味そうな丸い食材。釣られて俺も箸で切り裂き一口放り込む。

「うまっ!」
 瞬時に広がる濃厚な肉の旨味と粒々とした食感。

「だろ。この煮込みハンバーグは、かあちゃん直伝の味にオレの隠し味、粒山椒(つぶさんしょう)を擦って加えてんだ」
「この舌が痺れる感じが大人の味だ。中華風のハンバーグか……。美味いな、杏。これ美味いぞ」
 何度も『美味い』という言葉が自然と繰り返すほどにそれは絶品だった。

「へへへへ」
 鼻の下を指で擦りながら料理をパクつく俺の顔をじっと眺める杏。その表情が異様に真剣なので息を飲む。
「な、なんだよ……」

「いや。美味そうに食う顔がシブイなって」
「どんな顔なんだよ。食う顔がシブイって?」
 言っていることはよく分からないが、杏の舌はたいしたもんだ。山椒の実の刺激が甘めの出汁と協調しあって肉の旨味を倍増させていた。

 将来はこの店を継ぐパターンだろうが、女将さんと呼ばれるための軌道修正する必要がある。せめて言葉遣いだけでも何とかしなければと思う。

 それより、なんで小ノ葉はウーロン茶ばかりを飲んでんだ?
「レロがしりれて、しゃんとしゃれれないの」
「なに言ってんの?」
「レロがしりれてんのよ」
「山椒で舌が痺れてんだよ」
 と隣から説明するキヨッペに、苦笑いを浮かべた目でうなずく小ノ葉。

「ちゃんと舌があるんだな。でもどうだ? 美味いだろ?」
 ちっさな口から赤い舌をレロレロと出して、それでも絶賛するように微笑んだ。
「うん、美味しい」




「そしたらよ~。そいつ、この店じゃぁ、馬のショーベンみたいな味噌汁飲ませるのかって、言い出してよ~」
 親父の声だ。この分だとだいぶ酔ってきたようだ。

『下品な話しとるな……』
 こいつに聞こえると言うことは。
「馬のショーメンって何のこと?」
 こっちの耳にも入り、やっぱり訊ねてきた。
「馬の正面ってこと?」訊き直して首をかしげる。
「馬面(うまづら)の話じゃないんだ……」

 おい、ナデシコ……説明してやれ。
『いやや。口に出すのもアホらしいワ』
 口なんかねえし。

 にしても親父のバカ野郎――。
 こっちに聞こえるような大声で品の無い話をするからだ。
「あのな……」
 恥ずい話しを始めやがって……説明に困るんだよなぁ。

「――そうそう、それでこの人ったら、ぽかんとしてさぁ。ぜんぜん気づいてないの。バカ丸出しでさぁ」
「あははははは」
 今度はお袋の馬鹿笑いが部屋を響き渡る。

 何が楽しいのか、酔っ払いたちだけが感じる電波が飛び交うのだろう。何も面白くない話しにそれぞれ笑い合っている。おそらく話の切れ端しかこちらに伝わって来ないからだと思うが、素面(しらふ)の俺たちには何も同調できず、クスリとも笑えなかった。でもお袋まで一緒にはしゃいで………さすがは居酒屋夫婦だ。息がぴったりだ。

 また親父の声が渡って来た――。

「それでよー。塀にマツタケの落書きされても擦って消すんじゃねえぞってそいつが言いやがるんだ」
 話しがどんどん飛躍していくのが酔ってきた証拠だ―――。

「何故ですか?」
 真面目な顔で尋ねるのは靖さん。

「擦るほどにでかくなる、ってな」
 あぁぁ……。
 警官相手に下ネタやってるよ。親父のヤツ逮捕されないか?
 靖さんも、なんとも言い難い複雑な顔をしていた。

『マサやん相変わらずや』
 なんでお前の記憶に親父の過去が混ざるんだよ?
『牛乳瓶に入れられる前に、松野はんの根元に置いたやろ』
 置いたぜ。
『そんときに大地を通して松野はんの記憶がワテにも伝わったんや』
 と言うことは……。
『せや。神祈家の恥ずかしい歴史が全部ワテの記憶となったんや』
「なんとっ!」

「きゃははははは」
 親父の下ネタのオチに同期して笑い出したお袋に目を転じる。
 我が家の恥が、植物界にダダ漏れになってしまった……。
『アホか。今さら遅いワ。大地は地球の裏まで続いとんやド。ホンマもんのブラジルのジャングルまで筒抜けや』
「お――の――」
 思わず額を押さえて目をつむった。



「はいよ~。お好み焼きと焼きそば二人前」
 一人営業ムードのキヨッペのオバさんから焼きそばを受け取る。それは歓迎会が始まってから初めて口にする食べ物だった。朝昼兼用の昼食後に受けた過重労働の後にしては遅すぎる夕食だ。

「さっきは騒いじゃってごめ~んあそばせぇ」
 と手の平の先で口元の笑みを隠しながら近づくオバさんだが、小ノ葉の行動にまだ懐疑的な気分が残るのだろう。釈然といかない目つきをしていた。

『アキ子はん、何の話してまんの?』
 口を挟んできたナデシコに念波で応える。
(小の葉が割れた大皿を復元するところを横からまともに見られたんだ)
『それでワテの花瓶を急きょ使こうたんでっか?』
(そうだ。俺だって自分のゴハン茶碗も提供してんだよ)
『さよか……せやけど、アキ子はんには言い訳きかへんで』
(キヨッペは何とか誤魔化したって言ってたぜ)

「あれって手品なんだって?」と確認するかのように尋ねるオバさんに、キヨッペは堂々と答える。
「やっと分かった? あれはね。ギャロップギャザっていうメンタルマジックの一種なのさ」

『なんやそれ?』
 ナデシコだけでなく俺だって首をかしげる。さらにキヨッペはエスカレートして、
「小の葉ちゃんはね、その技をもっと磨くために日本へ勉強しに来たのさ」
 誤魔化しの層がどんどん分厚くなっていく気もするが、とりあえずオバさんはうなずいた。
「そうなのね。すごい技だったわよ。どう見ても魔法にしか思えなかったもの」
 魔法ではなく物理現象です。

「材料が同じならなんだって作れるのよ……あぐぅ」
 せっかくキヨッペが話を逸らしてくれたのに、また誘い込もうとした小の葉の口に、もつれた焼きそばの塊を放り込んだ。

「今度じっくり見せてね」
 懐疑が残る言葉と人工的な笑みを含ませたオバさんは、トレーに載せた料理を並べだした。

『このオバはんは、しつこいで』
 ため息混じりのナデシコに俺も同意。

(ああ。分かってるよ。しばらく監視されるだろうな)

『よっしゃ協力させてもらいまひょ。小の葉はんのおかげでこうして人間族とコミュニケーションがとれるようになったんや。それを守るんは当然や』
 と言ってから。
『守るんは、小の葉はんだけやからな』
 ムカつく念の入れようだ。

(俺だってナデシコなんかに守られたくないワ。だいたい手も足も出ないくせにどうやって守るってんだよ)

『植物界を舐めとんな、オマはん』
(知らねえよ)

〔おいオレ、オマエこそ人間を舐めるなって言い返してやれよ〕
《そうだ、そうだ》

『人間族は地球上で偉そうにしとるけどな、ワテら植物族のほうが規模はでかいし歴史も古いんや』
(山の天辺まではびこってるもんな)

『アホ! カビみたいに言わんといて』
(カビだって植物じゃねえのかよ?)

『その屁理屈で言えば、猿も人間族や』

(くぬヤロウ……)
 あー言えば、こう言い返してきやがって……。
 俺の意識の中では牛乳瓶に挿し込まれたナデシコとの言い争いが続き、周辺では弛緩した空気が流れ始めていた。

「さぁ小ノ葉ちゃんたくさんお食べなさい。なんなら全部食べてもいいのよ」
「ほんと? うれしい」
 眉をハの字にして歓喜溢れる声を上げる顔は本気モードだった。
 急いでナデシコから意識を振り払い、ついでに割り箸にまとわり付く焼けたキャベツ払い落としつつ忠告。
「小ノ葉。オバさんは冗談で言ってんだからな。全部食べなくていいぞ。遠慮するんだ、遠慮」

「なに言ってんのさ、カズくん。ワタシはそんなケチなことを言わないわよ。食べられるんなら全部どぉぞ」

「ありがとう、オバさん」
 串カツを一本手に取り、もの珍しげに鼻の近くに持っていき、少し観察してから口元に移す小ノ葉。小さな唇を開いた途端、串の先にあった肉が瞬間に消えた。

「あっ!」
 まん丸にした口の奥を曝け出すオバさん。

「い……今のもイリュージョンの一種です。テレ何とかって言うヤツで……」
「テレポーテーションだよ」とはキヨッペの説明で、
「そうそう」俺もうなずき、
「消えたように見せかけて、どこかその辺に落としてんだよ」
 とキヨッペは補足する。

「どこにさ?」
 杏とオバさんは辺りをキョロキョロ。
「小の葉……た、食べ物で遊ぶのは良くないな、少なくとも日本では行儀が悪いとされてるんだ」
 こっちは必死の言い訳である。これは手品でもなんでもない。消えた牛肉はブラックホールの中を通過し、すでに宇宙のどこかを彷徨っているはずだ。

 この世界から消滅した串カツをしつこく探し続ける、アロハ越しに見る杏の背中がほっそりとして見える。やはりどう誤魔化してもオンナが染み出ているのだ。

 杏の後ろ姿を神妙な気分で見つめていたら、小ノ葉が小さな声で俺へと囁いた。
「イッチまずいよ。お腹の子がご飯を欲しがってる」
「いきなりなんだよ。これ以上誤解を生むような言葉を吐かんでくれ」

 ふためく俺とは対照的に、キヨッペはいかなるときでも冷静だ。平たい口調でつらつらと難解な言葉を並べていく。
「ブラックホールがイベントフォライゾンを狭めてきたって言っても、イッチには伝わらないだろ? とにかく質量の補充をしないと、小ノ葉ちゃんは故郷に帰られなくなる」
 と言うと、手際よくあちこちのテーブルから料理をかき集めて来て前に並べた。

「にぃやん。コレ誰の分よ?」
 床から顔を上げて唖然とする杏の気持ちがよく解かる。
 朝から手伝って拵えた料理の大半が目の前に並べられたからだ。

「日本人と違ってあっちの人は大食なんだよ」
 どっちの人よ、と俺は言いたい。

「そうか、ちり紙も食うしな……」と杏はぽつり。

『せやけどアンズちゃんにもアキ子はんの血が流れとる。これ以上深入りさせたら質問攻めにしてきよるで』
 ここはナデシコの言うとおりだ。杏もオバさんの予備軍だからこれ以上はまずい。

 俺とナデシコの会話が聞こえるはずはないのだが、勘のいいキヨッペは杏を追い払う計画に出た。
「アンちゃん。集金はもう済んだの?」
 キヨッペはグリスで固まった前髪を弾きながら、杏は自分で作った料理をひと口摘まん噛みしめると、にこりと微笑んで応える。
「あと立花家具のおっちゃんと、ヤッさんだろ。……それと遅れて来た花屋のマスターだけなんだ」

「じゃぁさっさと済ましたほうがいいよ。靖さんたちはあれだけど、立花家具の社長は酔ってきたら払っていないのに払った、って言い出すからね」

 牛乳瓶のナデシコが言う。
『ほんま、キョーヘイはんは生真面目やな。あのハゲオヤジを社長と呼ぶ人なんて、この町内でだれもおらしまへんで』
 奴の言うとおりだ。妹と決定的に異なるとしたらこの部分ではないだろうか。杏にも流れるはずの同じ性格をなんとか目覚めさせなければいけない。

「それじゃぁ、もうひと回りしてくる」
 杏は瞳を輝かせると集金袋を握り締めて席から離れた。

「さぁ今のうちだよ」
 俺はキヨッペに片目をつむって合図を送り、ヤツも苦笑いで返してきた。
「さぁ、急げ。質量の補充だ」
「うん」
 小ノ葉は晴々とした笑顔でうなずくと料理に手を出したのだが、それはそれは豪快だった。
 テレビの大食い選手権の、どの出場者をも凌駕する食べっぷり。いや吸引力。
 重力崩壊した謎の物体へ落ち込んで行く数々の料理。

『まずいで、カズトはん。枝豆はサヤを残さな』
(なんでだよ?)
『アホやな、オマはんら人間族は枝豆のサヤは食わへんやろ』
 あ……そっか。

「お、おい。エダマメは皮を残せ。後で辻褄が合わなくなる」
 俺は機転を利かせたナデシコの意見に膝を打ち、せっせと豆とサヤを分離する作業に没頭し、キヨッペは誰か来ないか監視役を随行する。

「ほら、これでエダマメは全部だ」
 俺は小声で伝えてその前に皿を出し、小の葉は無言でうなずいた。

「あ――――」
 苦労して分けた山盛りの緑鮮やかなエダマメが、すぱらららららー、と数秒で吸い込まれて消えた。
 見た目の可憐さからはほど遠い、バキュームポンプにも似た振る舞いに言葉を失う。

 世界を滅亡させる最終兵器を向けられて、なす術も無く茫然とする兵士のように、猛烈な勢いで料理が消えて行く光景を空虚な眼差しで見つめること十数秒。それはあまりに壮絶で辺りから注目されやすいことに気づき、
「ちょ、ちょっと小ノ葉ストーップ。一つずつゆっくりと口に放り込むんだ。一度にやると目立ち過ぎる」

「もぅぐ、ぐおぉむ?」
 口いっぱいに頬張り、何を言っているのか分からない。

『ウーロン茶でも飲みなはれ、小の葉はん』
 ナデシコからさっそく救いの一手が入った。

〔しょぼい一手だな〕
《マジな……》
  
  
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