13 / 51
第13話 魔法少女vsアイズ
しおりを挟む
軽快なBGMが流れる。
「悪を撃ち抜く魔法少女!マジカル・エイム!」
赤い魔法少女が、高らかに宣言する。
「ちらりと見えるは正義の弾丸!マジカル・ピーク!」
緑の魔法少女も、高らかに宣言する。
「正義を覗く時、悪もまた正義に覗かれている!マジカル・サイト!」
青の魔法少女も、もちろん高らかに宣言した。
3人の魔法少女が兵器開発の噂を聞きつけ、やってきたのだ。
「この方達が私のターゲットですね?」
アイズはボスに確認する。
「あぁ、思いっきりやってくれ。」
ボスは答える。
「あなた達の思い通りにはさせない!」
そう言って、魔法少女達は身構えた。
ガトリングガンを構え、発射するアイズ。
魔法少女達もバリアを展開する。
こりゃあいいやと目を輝かせる博士を安全な所に連れて行く部下。
ボスは戦場の様子を全て観察していた。
モクモクと立ち込める砂煙の中、アイズの動きは素早かった。
魔法少女達の背後をとり、捕まえようとするアイズ。そこにあわせて、自身の技をぶつける魔法少女。
赤い閃光が光った。
光が静まり返り、お互いがお互いを見る。
魔法少女もアイズも戦闘における実力は互角であった。
「私もあまり時間をかけたくはありません。そろそろ1人くらいは捕まえましょう。」
そう言って、アイズはガトリングを構える。
「私達は、絶対に負けないんだから。」
魔法少女達も詠唱を開始する。
最大火力の弾丸が飛び交い、激突する。
煙があたりを覆い隠し、音が止んだ。
恐らくこれで決着がついてしまっただろうとボスは感じた。
すぐに煙が晴れると、そこには息も絶え絶えの魔法少女とガトリングガンを床に落としたアイズの姿があった。
この戦闘は、魔法少女の勝利であった。
「申し訳ありません。私は敗北してしまいました。」
アイズは言う。その声はどことなく悲しそうだった。
「正義は必ず勝つんだから!」
赤い魔法少女は満身創痍でも高らかに叫ぶ。
「アイズ、君は充分に役目を果たしてくれたんだ。だから、そんな事を言うな。」
魔法少女とアイズを囲む煙の中に現れたのは、ボスであった。
「さて、魔法少女の諸君。今までの君達との戦闘を捌いてきたのは部下と誰だったのか、もう忘れてしまったのかな?」
ボスは首を鳴らす。
くっ...と奥歯を噛み締める魔法少女達。
ボスはお構いなしに魔法少女達に突っ込んでいった。
常人では出せないスピードで、魔法少女の前から姿を消すボス。
次にボスが現れた時、青の魔法少女はすでにボスに拘束されていた。
「対象の拘束が上達するコツを知っているか?それはね、拘束されることなんだよ。」
青の魔法少女に、赤と緑の魔法少女の視線が向く。
「あなた達だけでも早く逃げなさい!」
青の魔法少女は叫んだ。
「青を置いて逃げられるわけないよ!」
緑の魔法少女は言う。
「そうよ!あとあなた達ちょっと距離が近すぎるわよ!」
赤の魔法少女も叫んだ。
あなた達?言い方に少し違和感を感じたが、青の魔法少女はひどく感銘を受けていた。
仲間を思いやる心、それが私達魔法少女の強さなのだと改めて再確認できた青の魔法少女は
「こんなやつに負けるんじゃないわよ!」
と檄を飛ばした。
「人数的に不利になってもまだ諦めないのか。」
ボスは悪役らしいセリフと共に、魔法少女に突撃していく。
赤の魔法少女が閃光を放つ。
ボスは、その閃光の弾を軽々と避け、高く上空に飛び立つ。
空中で緑の魔法少女に狙いを定めると、彼は人間離れした身のこなしで、加速して行く。
しかし、緑の魔法少女も冷静に魔法で緑の鎖を生成し、ボスに解き放つ。
ボスの腕に絡まる緑の鎖。しかし、ボスは笑顔を浮かべていた。
捕らえた!と思ったのも束の間、緑の魔法少女はボスの元に手繰り寄せられていた。
ボスの左腕でがっしりと拘束される緑の魔法少女。彼女は捕まった後のことを考えていた。
恐らく私はこの人に食べられるのであろう。その時は、あそこにいた女の子と博士にも提供されるのだろうか?そして、ロボットに食われるとしたらどんな気分なのだろうか?
あわわわと自身の思考に飲み込まれる緑の魔法少女に赤の魔法少女は叫んだ。
「2人とも必ず助けるから!あと、やっぱりあなた達の距離は近すぎるわ!!」
ようやく向かい合ったボスと赤の魔法少女。
2人の闘いが始まる。
「悪を撃ち抜く魔法少女!マジカル・エイム!」
赤い魔法少女が、高らかに宣言する。
「ちらりと見えるは正義の弾丸!マジカル・ピーク!」
緑の魔法少女も、高らかに宣言する。
「正義を覗く時、悪もまた正義に覗かれている!マジカル・サイト!」
青の魔法少女も、もちろん高らかに宣言した。
3人の魔法少女が兵器開発の噂を聞きつけ、やってきたのだ。
「この方達が私のターゲットですね?」
アイズはボスに確認する。
「あぁ、思いっきりやってくれ。」
ボスは答える。
「あなた達の思い通りにはさせない!」
そう言って、魔法少女達は身構えた。
ガトリングガンを構え、発射するアイズ。
魔法少女達もバリアを展開する。
こりゃあいいやと目を輝かせる博士を安全な所に連れて行く部下。
ボスは戦場の様子を全て観察していた。
モクモクと立ち込める砂煙の中、アイズの動きは素早かった。
魔法少女達の背後をとり、捕まえようとするアイズ。そこにあわせて、自身の技をぶつける魔法少女。
赤い閃光が光った。
光が静まり返り、お互いがお互いを見る。
魔法少女もアイズも戦闘における実力は互角であった。
「私もあまり時間をかけたくはありません。そろそろ1人くらいは捕まえましょう。」
そう言って、アイズはガトリングを構える。
「私達は、絶対に負けないんだから。」
魔法少女達も詠唱を開始する。
最大火力の弾丸が飛び交い、激突する。
煙があたりを覆い隠し、音が止んだ。
恐らくこれで決着がついてしまっただろうとボスは感じた。
すぐに煙が晴れると、そこには息も絶え絶えの魔法少女とガトリングガンを床に落としたアイズの姿があった。
この戦闘は、魔法少女の勝利であった。
「申し訳ありません。私は敗北してしまいました。」
アイズは言う。その声はどことなく悲しそうだった。
「正義は必ず勝つんだから!」
赤い魔法少女は満身創痍でも高らかに叫ぶ。
「アイズ、君は充分に役目を果たしてくれたんだ。だから、そんな事を言うな。」
魔法少女とアイズを囲む煙の中に現れたのは、ボスであった。
「さて、魔法少女の諸君。今までの君達との戦闘を捌いてきたのは部下と誰だったのか、もう忘れてしまったのかな?」
ボスは首を鳴らす。
くっ...と奥歯を噛み締める魔法少女達。
ボスはお構いなしに魔法少女達に突っ込んでいった。
常人では出せないスピードで、魔法少女の前から姿を消すボス。
次にボスが現れた時、青の魔法少女はすでにボスに拘束されていた。
「対象の拘束が上達するコツを知っているか?それはね、拘束されることなんだよ。」
青の魔法少女に、赤と緑の魔法少女の視線が向く。
「あなた達だけでも早く逃げなさい!」
青の魔法少女は叫んだ。
「青を置いて逃げられるわけないよ!」
緑の魔法少女は言う。
「そうよ!あとあなた達ちょっと距離が近すぎるわよ!」
赤の魔法少女も叫んだ。
あなた達?言い方に少し違和感を感じたが、青の魔法少女はひどく感銘を受けていた。
仲間を思いやる心、それが私達魔法少女の強さなのだと改めて再確認できた青の魔法少女は
「こんなやつに負けるんじゃないわよ!」
と檄を飛ばした。
「人数的に不利になってもまだ諦めないのか。」
ボスは悪役らしいセリフと共に、魔法少女に突撃していく。
赤の魔法少女が閃光を放つ。
ボスは、その閃光の弾を軽々と避け、高く上空に飛び立つ。
空中で緑の魔法少女に狙いを定めると、彼は人間離れした身のこなしで、加速して行く。
しかし、緑の魔法少女も冷静に魔法で緑の鎖を生成し、ボスに解き放つ。
ボスの腕に絡まる緑の鎖。しかし、ボスは笑顔を浮かべていた。
捕らえた!と思ったのも束の間、緑の魔法少女はボスの元に手繰り寄せられていた。
ボスの左腕でがっしりと拘束される緑の魔法少女。彼女は捕まった後のことを考えていた。
恐らく私はこの人に食べられるのであろう。その時は、あそこにいた女の子と博士にも提供されるのだろうか?そして、ロボットに食われるとしたらどんな気分なのだろうか?
あわわわと自身の思考に飲み込まれる緑の魔法少女に赤の魔法少女は叫んだ。
「2人とも必ず助けるから!あと、やっぱりあなた達の距離は近すぎるわ!!」
ようやく向かい合ったボスと赤の魔法少女。
2人の闘いが始まる。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】俺のセフレが幼なじみなんですが?
おもち
恋愛
アプリで知り合った女の子。初対面の彼女は予想より断然可愛かった。事前に取り決めていたとおり、2人は恋愛NGの都合の良い関係(セフレ)になる。何回か関係を続け、ある日、彼女の家まで送ると……、その家は、見覚えのある家だった。
『え、ここ、幼馴染の家なんだけど……?』
※他サイトでも投稿しています。2サイト計60万PV作品です。
【R18】ドS上司とヤンデレイケメンに毎晩種付けされた結果、泥沼三角関係に堕ちました。
雪村 里帆
恋愛
お陰様でHOT女性向けランキング31位、人気ランキング132位の記録達成※雪村里帆、性欲旺盛なアラサーOL。ブラック企業から転職した先の会社でドS歳下上司の宮野孝司と出会い、彼の事を考えながら毎晩自慰に耽る。ある日、中学時代に里帆に告白してきた同級生のイケメン・桜庭亮が里帆の部署に異動してきて…⁉︎ドキドキハラハラ淫猥不埒な雪村里帆のめまぐるしい二重恋愛生活が始まる…!優柔不断でドMな里帆は、ドS上司とヤンデレイケメンのどちらを選ぶのか…⁉︎
——もしも恋愛ドラマの濡れ場シーンがカット無しで放映されたら?という妄想も込めて執筆しました。長編です。
※連載当時のものです。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
【R18】黒髪メガネのサラリーマンに監禁された話。
猫足02
恋愛
ある日、大学の帰り道に誘拐された美琴は、そのまま犯人のマンションに監禁されてしまう。
『ずっと君を見てたんだ。君だけを愛してる』
一度コンビニで見かけただけの、端正な顔立ちの男。一見犯罪とは無縁そうな彼は、狂っていた。
【ヤンデレ鬼ごっこ実況中】
階段
恋愛
ヤンデレ彼氏の鬼ごっこしながら、
屋敷(監禁場所)から脱出しようとする話
_________________________________
【登場人物】
・アオイ
昨日初彼氏ができた。
初デートの後、そのまま監禁される。
面食い。
・ヒナタ
アオイの彼氏。
お金持ちでイケメン。
アオイを自身の屋敷に監禁する。
・カイト
泥棒。
ヒナタの屋敷に盗みに入るが脱出できなくなる。
アオイに協力する。
_________________________________
【あらすじ】
彼氏との初デートを楽しんだアオイ。
彼氏に家まで送ってもらっていると急に眠気に襲われる。
目覚めると知らないベッドに横たわっており、手足を縛られていた。
色々あってヒタナに監禁された事を知り、隙を見て拘束を解いて部屋の外へ出ることに成功する。
だがそこは人里離れた大きな屋敷の最上階だった。
ヒタナから逃げ切るためには、まずこの屋敷から脱出しなければならない。
果たしてアオイはヤンデレから逃げ切ることができるのか!?
_________________________________
7話くらいで終わらせます。
短いです。
途中でR15くらいになるかもしれませんがわからないです。
見知らぬ男に監禁されています
月鳴
恋愛
悪夢はある日突然訪れた。どこにでもいるような普通の女子大生だった私は、見知らぬ男に攫われ、その日から人生が一転する。
――どうしてこんなことになったのだろう。その問いに答えるものは誰もいない。
メリバ風味のバッドエンドです。
2023.3.31 ifストーリー追加
【R18完結】エリートビジネスマンの裏の顔
白波瀬 綾音
恋愛
御社のエース、危険人物すぎます───。
私、高瀬緋莉(27)は、思いを寄せていた業界最大手の同業他社勤務のエリート営業マン檜垣瑤太(30)に執着され、軟禁されてしまう。
同じチームの後輩、石橋蓮(25)が異変に気付くが……
この生活に果たして救いはあるのか。
※サムネにAI生成画像を使用しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる