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6章 雪山での遭難
3話 テントの制作。
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「雪、やみましたね」
山の天候は変わりやすいというが、気が付いたら雪がやんでいた。それどころか空は真っ青で、気弱な日差しが二人を照らしている。太陽が出ていても寒いものは寒いのだ。
「結構歩いたからな。下も雪じゃなくて土が見えてきた」
そういってカムイは山肌を蹴り付けた。
からからと石が転がって行く。
「ハル姉さん、今頃心配しています」
「早く帰らないとな」
雪崩などのいろいろな危険が去り、心に余裕が生まれたのか二人はぽつぽつと会話する。しかしいつもならその会話の間にはハルがおり、ここまで二人っきりで話した事はなかった気がする。
クロとカムイはどこかぎこちないまま言葉を交わす。
「夜はどうやって過ごすんですか?」
「んー、かまくらでもいいけど、まだ陽が高いからなぁ。もう少し進んでおきたいし、遠くに森が見えるだろ? あそこでテントを作るかな」
「テント、ですか」
以前ハルと森からエルサレムまでの道のりを歩いた時、組み立て式のテントで夜を明かしていた。それは動物たちが嫌う植物を編み込んだ特別製だったが、今回そんな便利なものはない。
「少し前、ハルにイアンパヌ式テントの作り方を教えてもらったんだ」
もちろん特殊な植物を編み込んだりするようなものではなく、倒木を組み立てて作る簡易テントだ。そのくらいならカムイでも十分作れるだろう。
「相変わらず姉さんは何でも知っていますね」
「そうだな」
会話が止まる。
(……何か話す事ってあったっけ)
普段なら何気ない事をネタに出来たのだろうが、何か話さなければと思うと何も思い浮かばなくなる。それでもカムイは何とか話のネタを絞り出し、クロに振った。
「寒くないか?」
「はい」
そして会話は終わる。
これは不味いと思って再び話のネタを考えるが、鉄板の天気ネタはもう使えない。こういう時は共通の話題を探すべきだが、二人の共通の話題といえばハルと魚くらいだろうか。あまり発展するようなネタには思えない。
ハルについてならいろいろ話せるかも知れないが、どうやって切り出すべきだろうか。「やっぱりハルは最高に可愛いよな!」ではよろしくないだろう。
(やっぱり魚の方がいいか?)
海で獲れる魚の種類、調理法を話すだけでクロのテンションは上昇していくこと間違いなしである。そう思って早速魚について口を開く……それよりも僅かに早く、クロが話を切り出した。
「ご主人は……」
「魚っ……ん?」
「ご主人はどうして私を買おうと思ったのですか?」
安かったから。あとタダでゲット出来そうだったから。
事実を述べるのは簡単だ。しかし流石にそれは酷い話だとカムイにも分かる。となれば何か別の事を考えなければならない。
それによる沈黙をクロは逡巡と思ったのか、言い難いならば私が言おうとばかりに口を開く。
「やっぱり、そういった事が目的ですか?」
「……そういった事?」
「性欲処理です」
「…………ああ」
一瞬何を言われたのか理解が出来なかった。何となく年下の女の子からそういう言葉が出てくるのがショックだったのだ。
「そうですか」
カムイは「ああ、そういう事か」という意味での「ああ」だったのだが、クロは肯定の言葉だと勘違いした。
「いやっ、……ああ、うん」
それが分かったカムイは即座に否定しようとするが、それはまるでお前に魅力が無いと否定しているようで口にしずらかった。結局「クロのプライドかカムイへの好感度か」を天秤にかけた結果前者に傾き、カムイはそのまま口を閉ざした。
軽蔑されるかな、と少し思ったがクロに表情の変化は見られない。
先ほどの選択肢が正解とは思えないが、外れでもなかったらしい。
ただでさえ多感な時期であろう年齢の女の子なのだ。それが異世界の住人でしかも獣人であれば、何を考えているのかよく分からない。より正確に言えばクロの常識が分からないのだが、まあ女の子の奴隷を買う人間の大半はそういった行為が目的であるため、今さら引く事もなかったのだろうと当たりを付けた。
二人はそれ以上会話を続ける事もなく、黙々と前を目指して歩き続けた。
「そろそろ寝床を探すか」
やがてぽつぽつと針葉樹が現れ、地面からは雪の柔らかさが消えてきた。陽は傾き始め、こうなれば日没まではあっという間だ。
陽が落ちてしまうと作業どころではなくなってしまうため、カムイはクロに指示を出す。
「万が一木が倒れたら大変だからな。材料を集めるのは少し大変になるけど、ここにテントを作るぞ。クロはなるべく多くの枝を持って来てくれ」
「了解です」
現在いる場所は開けた広場で、突然の倒木による危険性は少ない。雪山は溶けた雪の水分で地滑りが起きたりするため、思っている以上に木が倒れやすくなっているのだ。
木が近くにない分安全性は高くなるが、テントを作るための倒木集めや薪代わりの枝集めが多少大変になる。しかし安心して夜を過ごすためには仕方のない苦労だ。
クロは細く軽い、燃えやすそうな枝を選別して広場へ持って行く。
カムイは二人が寝るスペースが確保出来るような木を見繕った。
「このくらいでいいですか?」
「うん、十分だな。あとは下に敷くために柔らかい草とか、落ち葉とかを集めてくれ」
「はいです」
クロが走り去るのは見送り、カムイは持って来た木を組み立てる。
まずは先が『Y』の字になっている木を『人』の文字になるように組み、それを地面に突き刺す。接した面は切った麻縄で取れないように縛り付ける。それを並列に二つ用意し、さらに倒れないようにするため、地面に突き刺した四つの足を真っ直ぐな木と縄で縛り付ける。
さらに真っ直ぐな木を『Y』の字の又に乗せ、同じように縄で結べば骨組みの完成である。
「これで終わりですか?」
両腕いっぱいに落ち葉を手にしたクロが戻って来る。それを受け取って下に敷いてみるが、全然足りない。
「まだだな。あと十往復くらいか」
「鬼畜の所行です」
文句を言いながらもクロはせっせと落ち葉を運んではぶちまけていく。
落ち葉を集めるのは完全にクロ任せにし、カムイは倒れたばかりのまだ葉が付いている木の枝を切り、それを大量に抱えて骨組みの下へと戻る。
そこにはもう十往復を終えたのか、息を切らして座り込んでいるクロがいた。
「早いな」
「優秀ですから」
そう言うとクロは自らが運んだ落ち葉にぼふっと倒れ込んだ。
「おいおい、そのまま寝てどうする」
笑いながら丸めてあった革を広げ、シーツ代わりにクロの上に被せる。
「わわっ、何て事するんですかっ」
落ち葉まみれになったクロとじゃれ合いながら、カムイは残った作業を消化して行く。
あとは『人』の又部分を入り口として残し、それ以外の場所に木を立てかけ隙間を葉や枝で覆うだけである。その作業はすぐに終わった。
「完成だな」
やや不格好だが、そこには簡易テントとして立派に役目を果たしてくれそうな仮小屋が出来ていた。
「意外に中も広いです」
早速中に入ったクロが寝転ぶ。ギリギリ座る事が出来るか出来ないかくらいの高さしかないが、二人が横になれるくらいの広さはあった。
山の天候は変わりやすいというが、気が付いたら雪がやんでいた。それどころか空は真っ青で、気弱な日差しが二人を照らしている。太陽が出ていても寒いものは寒いのだ。
「結構歩いたからな。下も雪じゃなくて土が見えてきた」
そういってカムイは山肌を蹴り付けた。
からからと石が転がって行く。
「ハル姉さん、今頃心配しています」
「早く帰らないとな」
雪崩などのいろいろな危険が去り、心に余裕が生まれたのか二人はぽつぽつと会話する。しかしいつもならその会話の間にはハルがおり、ここまで二人っきりで話した事はなかった気がする。
クロとカムイはどこかぎこちないまま言葉を交わす。
「夜はどうやって過ごすんですか?」
「んー、かまくらでもいいけど、まだ陽が高いからなぁ。もう少し進んでおきたいし、遠くに森が見えるだろ? あそこでテントを作るかな」
「テント、ですか」
以前ハルと森からエルサレムまでの道のりを歩いた時、組み立て式のテントで夜を明かしていた。それは動物たちが嫌う植物を編み込んだ特別製だったが、今回そんな便利なものはない。
「少し前、ハルにイアンパヌ式テントの作り方を教えてもらったんだ」
もちろん特殊な植物を編み込んだりするようなものではなく、倒木を組み立てて作る簡易テントだ。そのくらいならカムイでも十分作れるだろう。
「相変わらず姉さんは何でも知っていますね」
「そうだな」
会話が止まる。
(……何か話す事ってあったっけ)
普段なら何気ない事をネタに出来たのだろうが、何か話さなければと思うと何も思い浮かばなくなる。それでもカムイは何とか話のネタを絞り出し、クロに振った。
「寒くないか?」
「はい」
そして会話は終わる。
これは不味いと思って再び話のネタを考えるが、鉄板の天気ネタはもう使えない。こういう時は共通の話題を探すべきだが、二人の共通の話題といえばハルと魚くらいだろうか。あまり発展するようなネタには思えない。
ハルについてならいろいろ話せるかも知れないが、どうやって切り出すべきだろうか。「やっぱりハルは最高に可愛いよな!」ではよろしくないだろう。
(やっぱり魚の方がいいか?)
海で獲れる魚の種類、調理法を話すだけでクロのテンションは上昇していくこと間違いなしである。そう思って早速魚について口を開く……それよりも僅かに早く、クロが話を切り出した。
「ご主人は……」
「魚っ……ん?」
「ご主人はどうして私を買おうと思ったのですか?」
安かったから。あとタダでゲット出来そうだったから。
事実を述べるのは簡単だ。しかし流石にそれは酷い話だとカムイにも分かる。となれば何か別の事を考えなければならない。
それによる沈黙をクロは逡巡と思ったのか、言い難いならば私が言おうとばかりに口を開く。
「やっぱり、そういった事が目的ですか?」
「……そういった事?」
「性欲処理です」
「…………ああ」
一瞬何を言われたのか理解が出来なかった。何となく年下の女の子からそういう言葉が出てくるのがショックだったのだ。
「そうですか」
カムイは「ああ、そういう事か」という意味での「ああ」だったのだが、クロは肯定の言葉だと勘違いした。
「いやっ、……ああ、うん」
それが分かったカムイは即座に否定しようとするが、それはまるでお前に魅力が無いと否定しているようで口にしずらかった。結局「クロのプライドかカムイへの好感度か」を天秤にかけた結果前者に傾き、カムイはそのまま口を閉ざした。
軽蔑されるかな、と少し思ったがクロに表情の変化は見られない。
先ほどの選択肢が正解とは思えないが、外れでもなかったらしい。
ただでさえ多感な時期であろう年齢の女の子なのだ。それが異世界の住人でしかも獣人であれば、何を考えているのかよく分からない。より正確に言えばクロの常識が分からないのだが、まあ女の子の奴隷を買う人間の大半はそういった行為が目的であるため、今さら引く事もなかったのだろうと当たりを付けた。
二人はそれ以上会話を続ける事もなく、黙々と前を目指して歩き続けた。
「そろそろ寝床を探すか」
やがてぽつぽつと針葉樹が現れ、地面からは雪の柔らかさが消えてきた。陽は傾き始め、こうなれば日没まではあっという間だ。
陽が落ちてしまうと作業どころではなくなってしまうため、カムイはクロに指示を出す。
「万が一木が倒れたら大変だからな。材料を集めるのは少し大変になるけど、ここにテントを作るぞ。クロはなるべく多くの枝を持って来てくれ」
「了解です」
現在いる場所は開けた広場で、突然の倒木による危険性は少ない。雪山は溶けた雪の水分で地滑りが起きたりするため、思っている以上に木が倒れやすくなっているのだ。
木が近くにない分安全性は高くなるが、テントを作るための倒木集めや薪代わりの枝集めが多少大変になる。しかし安心して夜を過ごすためには仕方のない苦労だ。
クロは細く軽い、燃えやすそうな枝を選別して広場へ持って行く。
カムイは二人が寝るスペースが確保出来るような木を見繕った。
「このくらいでいいですか?」
「うん、十分だな。あとは下に敷くために柔らかい草とか、落ち葉とかを集めてくれ」
「はいです」
クロが走り去るのは見送り、カムイは持って来た木を組み立てる。
まずは先が『Y』の字になっている木を『人』の文字になるように組み、それを地面に突き刺す。接した面は切った麻縄で取れないように縛り付ける。それを並列に二つ用意し、さらに倒れないようにするため、地面に突き刺した四つの足を真っ直ぐな木と縄で縛り付ける。
さらに真っ直ぐな木を『Y』の字の又に乗せ、同じように縄で結べば骨組みの完成である。
「これで終わりですか?」
両腕いっぱいに落ち葉を手にしたクロが戻って来る。それを受け取って下に敷いてみるが、全然足りない。
「まだだな。あと十往復くらいか」
「鬼畜の所行です」
文句を言いながらもクロはせっせと落ち葉を運んではぶちまけていく。
落ち葉を集めるのは完全にクロ任せにし、カムイは倒れたばかりのまだ葉が付いている木の枝を切り、それを大量に抱えて骨組みの下へと戻る。
そこにはもう十往復を終えたのか、息を切らして座り込んでいるクロがいた。
「早いな」
「優秀ですから」
そう言うとクロは自らが運んだ落ち葉にぼふっと倒れ込んだ。
「おいおい、そのまま寝てどうする」
笑いながら丸めてあった革を広げ、シーツ代わりにクロの上に被せる。
「わわっ、何て事するんですかっ」
落ち葉まみれになったクロとじゃれ合いながら、カムイは残った作業を消化して行く。
あとは『人』の又部分を入り口として残し、それ以外の場所に木を立てかけ隙間を葉や枝で覆うだけである。その作業はすぐに終わった。
「完成だな」
やや不格好だが、そこには簡易テントとして立派に役目を果たしてくれそうな仮小屋が出来ていた。
「意外に中も広いです」
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