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5章 異世界奴隷食堂
1話 奴隷の少女。
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王都エルサレムの街道を一人の男が俯きながら歩いていた。
「……はぁ」
男は学がなく、冒険者として辛うじて生きてはいける小額の金を、毎日陽が落ちるまでダンジョンに潜って稼いでいた。
今日稼いだ額は660s。もしも両親が残した家がなければ、宿に止まる事すら困難な額だ。
(店も閉まってるし、今日はクッキーか)
クッキーといってもそれは甘味ではなく、保存食としての色合いが強い小麦粉の塊だ。本当なら豪快に肉でも食べたいところなのだが、そんなお金も料理の腕もなかった。
(もう少し早く帰らないと、満足に飯も……ん?)
陽が落ちたエルサレムの街で、光といえば月明かりと宿屋が置いているかがり火だけだ。無論花街の方に行けば男(むし)を呼び寄せるために、眩いまでの光が女たちを照らしているだろう。しかしここは街道の外れで、そんな輝かしいものはないはずだ。
はずだったのだが……何か宿屋ではない店から光が漏れている。
近付いてみると扉には『open』という文字がかけられており、看板には『異世界奴隷食堂』の文字が踊っている。
火の光ではないのだから、魔道具か魔法を使って光を点けているのだろう。それに見てみれば随分小綺麗な店だ。
(俺の稼ぎじゃ到底来れない場所だな)
この時間にやっている店を奇跡的に見付けたとはいえ、金が無いのにもかかわらず入るわけにもいかない。男は再び溜め息を吐いて踵を返そうとしーーーー看板に書いてある『日替わり奴隷定食500s!』の文字を目にした。
「500s!?」
特別驚くような値段ではないが、こんな時間に営業していてしかもこのランクの店だ。それは破格の値段と言えた。
奴隷定食の奴隷が何を意味するのかは不明だが、『異世界奴隷食堂』という名前から考えるにただ店の名前が付いているだけなのだろう。しかし異世界が一体何の事か、奴隷とは一体何なのか。謎だらけの店である。
「すみませーん……」
恐る恐る店の中に入ると、店内を埋めるほどとはいかないまでも、そこそこの数の客が楽しそうに飯を食っていた。その賑やかな雰囲気に安心するが、唐突に自分が場違いな気がした。
「いらっしゃいませー! 何名様でしょうか?」
入って良いのか入り口で逡巡していると、獣人の少女が厨房の奥からぱたぱたと小走りでやって来た。その愛想の良さに男は相好を崩すが、すぐに自分が一人で来たという事実に思い至り顔を赤くする。
「あ、えと……」
店内を見ると、皆複数人での食事を楽しんでいる。
四人テーブルに一人で座る自分を想像すると悲しくなり、男は帰りたくなった。
「あ、お一人様ですか? お一人様用のカウンターがございますので、ご案内致しますね!」
しかし男のそんな心配とは裏腹に、この店は一人用の席まで用意しているらしく少女は歩き出す。
「お客様ご来店でーす!」
そこで一名様、と言わないのはこの店の気遣いだろうか。男は細かなところまで行き届いた店の思いやりに、まだ一口も飯を食べていないというのに心を奪われていた。
「こちらがメニュー表でございます。本日の日替わり定食は鯛のお茶漬けですね!」
少女はにこにこと楽しそうにメニューの説明をすると、厨房の奥へと消えて行く。
少しすると盆の上に水を乗せて戻って来た。
「お冷やでございます。それでは、お決まりの頃にお伺い致しますねっ」
「あ、ありがとう……」
男はキンキンに冷えた水を受け取り、そのまま一気に呷ろうとしーーーー寸前で止まった。
危ない。表の看板にあったのは『奴隷定食500s』の文字だ。お冷やの事は書かれておらず、恐らくここで飲んでしまっていたら男では到底払えないような額が請求されるところだったのだろう。
「あ、あの……」
「あっ、お水はサービスですよ。お代わりも無料ですので、気軽に仰って下さいね!」
男の言葉を遮り、少女が笑顔でそう告げる。きっと男のような反応をする者が何人もいるのだろう。
「あっ、どうも……」
改めてグラスに注がれた水を見る。とても透き通っており、何か混ぜ物が入っているようには見えない。
水を出す店が全くないわけでないが、それがここまで澄んでいてかつ冷えているとなれば皆無とも言えた。もちろん貴族が通うような店であれば別だが、少なくとも男が入れるような場所ではまずないと言える。
「……美味い」
無料と言われてもまだ信じられなかった男だが、やがて意を決して水を流し込む。それは疲れた身体に沁み渡り、まるで回復薬のように身体を内側から癒して行く。
男は身体の中の悪い気を全て吐き出すかのように深呼吸すると、メニュー表を開いた。
安いものは650s。高いものでも1200s程度で、予想外の安さだ。男は飲食店でかかる諸経費がどの程度のものか知らなかったが、材料費や人件費などを果たしてこの値段で賄えるものなのかと、ひと事ながらも心配する。
(どれにしようか)
メニューを見ながら悩む。しかし650sの料理を頼む事は可能だが、やはり安い方が良い。そう思った男は『日替わり定食500s』と書かれたメニューを見て、これにしようと顔を上げるとそこには黒猫の少女が立っていた。
「……お決まりでしょうか」
先ほどの少女と違いあまり愛想は良くない。しかしまた違った美少女給仕の登場に、男の心臓がどくんと跳ねた。
「あ、えーと……この日替わり定食を一つ」
男が注文すると、少女の尻尾が突然垂直に立った。
「……これは大変美味です。当店最大のおすすめメニューです」
どうやら猫の少女はこの日替わり定食を推しているらしく、分かりにくいが微妙に口角が上がっている。尻尾もゆらゆらと左右に動いており、どうやらご機嫌のようだ。
先ほどの少女と比べると感情の起伏が乏しいため愛想があまり良くないと思ってしまったが、どうやらこの少女は少女なりに一生懸命働いているようで大変好ましい。
「それでは失礼致します。あ、お水もお持ちしますので少々お待ち下さい」
少女はぱたぱたと小走りで厨房に向かうと、入れ替わるようにしてキツネの少女がやってくる。その手には水差しがあり、早くも男のためにやって来たようだ。
「今注ぎますね」
「お、お願いします」
これほど可愛い少女に笑いかけられたのはいつ振りだろうか。
男は過去を振りながら水を注ぐ少女を眺めていると、その首に革の首輪が付いている事に気が付いた。
「……え?」
「どうなさいましたか?」
「あっ、いや、その首輪……」
そういった性癖の人間がいる事は知っていたが、まさかこの愛らしい少女に限ってそれはないだろう。どういう事かと思い問いかける男に、少女は何でもないといった風に笑顔で答えた。
「あっ、これですか? 私、奴隷なんですよ!」
「え!?」
いっそ「私の趣味なんです」と言われた方が驚かなかったかも知れない。
(この女の子が、奴隷……?)
奴隷といえば見窄らしくて瞳には生気がなく、『者』というより『物』に近い存在だ。
しかし目の前にいる少女の肌は瑞々しく髪には艶がある。きちんと食事を取っているようで、頬はふっくらと女性と少女の中間的な丸みを帯び、赤く染まっている。
言葉遣いも丁寧だし、客にお辞儀する姿も様になっている。
奴隷どころか良いところのお嬢さんといった雰囲気で、男は少女の言葉を信じる事が出来なかった。
「……はぁ」
男は学がなく、冒険者として辛うじて生きてはいける小額の金を、毎日陽が落ちるまでダンジョンに潜って稼いでいた。
今日稼いだ額は660s。もしも両親が残した家がなければ、宿に止まる事すら困難な額だ。
(店も閉まってるし、今日はクッキーか)
クッキーといってもそれは甘味ではなく、保存食としての色合いが強い小麦粉の塊だ。本当なら豪快に肉でも食べたいところなのだが、そんなお金も料理の腕もなかった。
(もう少し早く帰らないと、満足に飯も……ん?)
陽が落ちたエルサレムの街で、光といえば月明かりと宿屋が置いているかがり火だけだ。無論花街の方に行けば男(むし)を呼び寄せるために、眩いまでの光が女たちを照らしているだろう。しかしここは街道の外れで、そんな輝かしいものはないはずだ。
はずだったのだが……何か宿屋ではない店から光が漏れている。
近付いてみると扉には『open』という文字がかけられており、看板には『異世界奴隷食堂』の文字が踊っている。
火の光ではないのだから、魔道具か魔法を使って光を点けているのだろう。それに見てみれば随分小綺麗な店だ。
(俺の稼ぎじゃ到底来れない場所だな)
この時間にやっている店を奇跡的に見付けたとはいえ、金が無いのにもかかわらず入るわけにもいかない。男は再び溜め息を吐いて踵を返そうとしーーーー看板に書いてある『日替わり奴隷定食500s!』の文字を目にした。
「500s!?」
特別驚くような値段ではないが、こんな時間に営業していてしかもこのランクの店だ。それは破格の値段と言えた。
奴隷定食の奴隷が何を意味するのかは不明だが、『異世界奴隷食堂』という名前から考えるにただ店の名前が付いているだけなのだろう。しかし異世界が一体何の事か、奴隷とは一体何なのか。謎だらけの店である。
「すみませーん……」
恐る恐る店の中に入ると、店内を埋めるほどとはいかないまでも、そこそこの数の客が楽しそうに飯を食っていた。その賑やかな雰囲気に安心するが、唐突に自分が場違いな気がした。
「いらっしゃいませー! 何名様でしょうか?」
入って良いのか入り口で逡巡していると、獣人の少女が厨房の奥からぱたぱたと小走りでやって来た。その愛想の良さに男は相好を崩すが、すぐに自分が一人で来たという事実に思い至り顔を赤くする。
「あ、えと……」
店内を見ると、皆複数人での食事を楽しんでいる。
四人テーブルに一人で座る自分を想像すると悲しくなり、男は帰りたくなった。
「あ、お一人様ですか? お一人様用のカウンターがございますので、ご案内致しますね!」
しかし男のそんな心配とは裏腹に、この店は一人用の席まで用意しているらしく少女は歩き出す。
「お客様ご来店でーす!」
そこで一名様、と言わないのはこの店の気遣いだろうか。男は細かなところまで行き届いた店の思いやりに、まだ一口も飯を食べていないというのに心を奪われていた。
「こちらがメニュー表でございます。本日の日替わり定食は鯛のお茶漬けですね!」
少女はにこにこと楽しそうにメニューの説明をすると、厨房の奥へと消えて行く。
少しすると盆の上に水を乗せて戻って来た。
「お冷やでございます。それでは、お決まりの頃にお伺い致しますねっ」
「あ、ありがとう……」
男はキンキンに冷えた水を受け取り、そのまま一気に呷ろうとしーーーー寸前で止まった。
危ない。表の看板にあったのは『奴隷定食500s』の文字だ。お冷やの事は書かれておらず、恐らくここで飲んでしまっていたら男では到底払えないような額が請求されるところだったのだろう。
「あ、あの……」
「あっ、お水はサービスですよ。お代わりも無料ですので、気軽に仰って下さいね!」
男の言葉を遮り、少女が笑顔でそう告げる。きっと男のような反応をする者が何人もいるのだろう。
「あっ、どうも……」
改めてグラスに注がれた水を見る。とても透き通っており、何か混ぜ物が入っているようには見えない。
水を出す店が全くないわけでないが、それがここまで澄んでいてかつ冷えているとなれば皆無とも言えた。もちろん貴族が通うような店であれば別だが、少なくとも男が入れるような場所ではまずないと言える。
「……美味い」
無料と言われてもまだ信じられなかった男だが、やがて意を決して水を流し込む。それは疲れた身体に沁み渡り、まるで回復薬のように身体を内側から癒して行く。
男は身体の中の悪い気を全て吐き出すかのように深呼吸すると、メニュー表を開いた。
安いものは650s。高いものでも1200s程度で、予想外の安さだ。男は飲食店でかかる諸経費がどの程度のものか知らなかったが、材料費や人件費などを果たしてこの値段で賄えるものなのかと、ひと事ながらも心配する。
(どれにしようか)
メニューを見ながら悩む。しかし650sの料理を頼む事は可能だが、やはり安い方が良い。そう思った男は『日替わり定食500s』と書かれたメニューを見て、これにしようと顔を上げるとそこには黒猫の少女が立っていた。
「……お決まりでしょうか」
先ほどの少女と違いあまり愛想は良くない。しかしまた違った美少女給仕の登場に、男の心臓がどくんと跳ねた。
「あ、えーと……この日替わり定食を一つ」
男が注文すると、少女の尻尾が突然垂直に立った。
「……これは大変美味です。当店最大のおすすめメニューです」
どうやら猫の少女はこの日替わり定食を推しているらしく、分かりにくいが微妙に口角が上がっている。尻尾もゆらゆらと左右に動いており、どうやらご機嫌のようだ。
先ほどの少女と比べると感情の起伏が乏しいため愛想があまり良くないと思ってしまったが、どうやらこの少女は少女なりに一生懸命働いているようで大変好ましい。
「それでは失礼致します。あ、お水もお持ちしますので少々お待ち下さい」
少女はぱたぱたと小走りで厨房に向かうと、入れ替わるようにしてキツネの少女がやってくる。その手には水差しがあり、早くも男のためにやって来たようだ。
「今注ぎますね」
「お、お願いします」
これほど可愛い少女に笑いかけられたのはいつ振りだろうか。
男は過去を振りながら水を注ぐ少女を眺めていると、その首に革の首輪が付いている事に気が付いた。
「……え?」
「どうなさいましたか?」
「あっ、いや、その首輪……」
そういった性癖の人間がいる事は知っていたが、まさかこの愛らしい少女に限ってそれはないだろう。どういう事かと思い問いかける男に、少女は何でもないといった風に笑顔で答えた。
「あっ、これですか? 私、奴隷なんですよ!」
「え!?」
いっそ「私の趣味なんです」と言われた方が驚かなかったかも知れない。
(この女の子が、奴隷……?)
奴隷といえば見窄らしくて瞳には生気がなく、『者』というより『物』に近い存在だ。
しかし目の前にいる少女の肌は瑞々しく髪には艶がある。きちんと食事を取っているようで、頬はふっくらと女性と少女の中間的な丸みを帯び、赤く染まっている。
言葉遣いも丁寧だし、客にお辞儀する姿も様になっている。
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