舞い落ちて、消える

誰にでも忘れられない恋がある。

朝美が人生の全てだった頃、僕は行動の全てが朝美のためだった。朝美のためなら何を捨てても、誰を傷つけても良いと思っていた。

記憶を失くした朝美を前にしても、僕は本気でそう思っていたのだ。
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