GL短編集

⑫快楽しか知らない女

花霞(かすみ)…一族の巫女で、周りから恐れられている。

雪姫(ゆき)…ある名門のお嬢様。結婚している。





雪姫「かすみ」


花霞「来るのが遅い。待ちくたびれるところだった」


雪姫「ごめん、待たせたね」


花霞「歓迎するから、服を脱げ。それとも、押し倒されるほうが好きだったか？」


雪姫「…いや、遠慮する。今日はかすみに言いたいことがあって来た」


花霞「言いたいこと？なんだ」


雪姫「もうかすみとは会わない」


花霞「…ひどい…女だ。私をずっと温めると言ったくせに…なぜだ、なぜ、私から離れようとする」


雪姫「……愛しているから。かすみのことを愛しているから、私はかすみから離れる」


花霞「愛？」


雪姫「そう。かすみのことを愛している。だから今のままではダメなの」


花霞「ふふふ……(笑う)」


雪姫「どうして笑っているの？」


花霞「…愛など要らない。それがあなたの愛し方だと言うなら、私はゆきに愛されたくない」


雪姫「っ、愛など要らない…だって？」


花霞「私は1度たりとも、ゆきの愛を求めたことはない。ただあなたがいればそれでよかった」


雪姫「…かすみ…どうして！私はかすみに愛を与えることしか出来ないのにっ！」


花霞「愛など要らないと言った。それに…私の欲しいものが何か分からないのか？」(雪姫の頬に手を添える)


雪姫「…な、に？」


花霞「…ゆき」


雪姫「…私が欲しいってどうして言わない？」


花霞「何度も言った。なのにゆきはくれなかった」


雪姫「それは…私が結婚したから…」


花霞「それが理由だとしても、私はずっとゆきが欲しい。もっとゆきが欲しい」


雪姫「かすみ……」


花霞「男に飲ませるくらいなら…私に寄越せ。…(耳元で)ただ求め合うだけで…それの何が悪い？」


雪姫「…かすみ……」(花霞を押し倒し、女の蜜を舐める)


花霞「んんっ！！あっっ////ゆき…あぁ…いい…ゆき…ゆき…そこ…んんっ！！気持ちいい……もっと……舐めて……」


雪姫「美味しい…かすみ……。愛してる…かすみ……っ！！」(つながる)


花霞「んんっ！！！あっ！！///そこ！！もっと！！！」


雪姫「っっ！かすみっ！もっと、来て！…そう！もっと！！」


花霞「っ！！」(イク)


雪姫「…っ！！(イク)……はぁはぁ……」


花霞「…はぁぁ……あたたかい……。ゆきが1番イイ……」


雪姫「私もかすみが1番…」


花霞「ゆきは私のもの。私から離れることなど許さない。ずっと私の傍に居なさい……」


雪姫「分かったよ、かすみ。もう……離れない……」