君と桜が咲く頃に

白石華

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君と桜が咲く頃に

桜の咲いた頃を振り返って

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 ・・・・・・。

「んんー? ランラン、ボーっと私の顔を見て、どうかした?」
「どうかしたというか、リンリン越しから外の桜を眺めてた。」

「ああー。あとちょっとしたら花吹雪で咲き乱れるね。」

 再び現代の俺たちに戻って。リンリンの姿を見ながら過去の回想から意識を戻していた。リビングにはソファの他にも薄い布団のようなキルティングのマットと冬にはこたつになるテーブルに、ビーズクッションとインテリアにはヒョウ柄や毛皮を避ける以外は特にこだわりのない設えがされている。

「桜……咲き乱れる。そう言えばそんな季節だったな。」
「そそ。もうちょいでしょ。」
「んー。リンリン、甘味処、行きたくない?」
「あーいいね。これから行く?
 よさげなところをまた見つけたんですよ。」
「リンリンはそういう店、見つけるの得意だからな。」
「うん。見つけたら入ってるね。お花見もしたいねー。」
「毎年、いつの間にかするようになっていたよな。」
「でしょでしょ。」
「俺、桜餅が食いたいな。」
「私は桜饅頭かな。あとういろう。」
「どうしてそんなにうまそうなの知ってるんだよ。」
「だから見つけたら手当たり次第に試して、食ってるのさ。
 あとね、和菓子屋さんが、甘味処しているところも見つけたの!」
 
 俺に説明してみせるリンリンの目はキラキラしていた。甘いものを二人で食いに行くから仕方ないか。

「よし、それじゃあ咲き始めの桜並木を見ながら、
 甘いもの食って、また腹ごなしに歩いて帰るか。」
「おけー。」

 俺とリンリンは特に共通の趣味が読書以外に無くても、二人暮らしをする時はお互い一人の時間も確保するのと、共通して好きな食い物を二人で食う習慣があるからか、そんなに衝突はしなかった。我慢していたり流していたりしているところはあるんだろうが、しょっちゅうしていたら二人で暮らせないもんな。

 ・・・・・・。 
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