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主人公がモテまくるハーレム施設
男女比、一対九の小島
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「マコト、起きなさい、マコト……。」
「ん、んんー、もうちょっと寝かせてくれよ。」
「今日から研修寮に入るんでしょう?
時間に遅れたら減点対象になるから起こしてくれって言ったのはそっち。」
「あ、ああー。」
寝ぼけ頭で昨日までの事を振り返る記憶が俺の中にようやく呼び起され。
「そういや今日から寮に入るんだっけ。それで……研修生活に入って。
研修に合格したらそこの施設で働けるように採用されて。」
「そうよ。ようやく見つけた働き口なんでしょう?
全く……この島で、男の子として生まれてきたのにどうして……。」
俺の母親がくたびれたようにため息を吐く。この島の男女比は一対九。これだけの数を見れば男性の数が随分、少ないように見えるが。島民の人口は科学も医学も発展しており、自然も多く残されているという、住むには困らず発展もしているため、小島と言っても大都市ぐらいの面積はあるため、おおよそ数万人規模になる。
その人口での人口比だと男性の数は数千人ほど。女性はその九倍で数万人はいるんだけどな。加えて人工授精は妊娠に適した、優秀な男子でも、更に受精に適して優れた健康状態での精子が選ばれるため当然、お断りする男性も生まれるのだった。それでも健康な状態での精子バンクには登録しているから、ますます成人直後にして、男としてやることは、お役御免になってしまってもいる。金は貰えたんだけどな。
圧倒的男性優遇社会でも、俺のようにそこから零れる人間はいる。世界が滅亡の危機にでもなるくらいにまで、男性がいなくならないと俺にその役割は来ないという訳だ。という訳で地道に会社へ行き、地道に働き、地道に婚活をして……という、世の一般男性と変わらない待遇の俺のような人物もいる。
女性は人口比の問題からも人工授精と出産が主流のため同性婚やシェアハウスで子供を集団で育てる事まで認められているため、ハウスキーパーを雇ったり女性同士で重婚をして育てたりとあらゆる条件で女性に有利となっていた。モテる男性はその状態で重婚したりもしていた。
要は、これだけ女性がいても、箸にも棒にも引っかからなかった俺という存在が、ようやく働き口を見つけたという話なのであった……。
「は~。思い出したら一気に辛気臭くなったから、俺、寮に行くわ。」
「はいよ。釣り具とか、キャンプ用品とかも買ったんでしょ?
山のふもとの海が見える施設だから遊ぶんだって。
張り切っていたじゃない。」
母親が俺に纏めた荷物の中にキャンプ用品がある事まで教えてくれる。
「おう。そういやそんな事とかもあったわ。」
「あんたも、折角働けそうなところまで来られたんだから……ね。」
母親は俺を見送るように声を掛けると
「そうだな。行ってくるわ。」
俺は荷物が載せられる程度の軽自動車にどさどさと荷物を載せると、エンジンを点けて、寮へ向かう事にした。
ブロロロロ……。
「景色を見ながら運転してきたら大分、気持ちがあがってきたな。」
俺が運転しているのは海沿いの道で、反対側には防風林が生い茂っていて、その奥には大都市が見えている。こういう場所で働けて、余暇は遊んだりも可能だし、お役御免とは言っても男性が生まれた家には補助金も出るのだった。ちなみに重婚・出産している家庭にも出ているから貧富の差を分けている訳ではない。
結局、こういう場所であぶれた人間でも、気の持ちよう、住めば都、生きていければどうということは無い、という気持ちに戻ってこられれれば、ついでに職も見つかれば、余暇は楽しく遊んで暮らせそうな施設は揃っていたのだった。これは離れ小島でもこういう場所ならだれも出ていかないって訳でもあり。リゾート地としても十分なのであった。
「お、着いた。ここが寮か……っと?」
俺は地図通りにたどり着いた場所を確認すると。そこはアパートというには小さく。民家としては大きい。大体、二世帯家族ぐらいが住めそうな規模の建物の、こぢんまりとした民宿のような場所だった。というか民宿だった。
「社員向けの研修寮って聞いていたんだけどな。
まあリゾート地から買い取ればこういう場所もあるか。」
俺が手配された場所がたまたまそういう場所だったという事で片づける事にして。俺は駐車場に車を停めて、中に入る事にした。
・・・・・。
「あら、いらっしゃいませ。」
中から出てきたのは妙齢の女性……随分と綺麗な女の人だった。
「この研修寮の寮母をしております。きなこと申します。」
「へー、きなこさんとおっしゃるんですか。」
女性の名前は、きなこさんと仰るようだった。
「どうぞ、中へお入りください。」
俺は中へ案内されると、応接室で寮の説明を受ける事となった。
「あなたは男性ですから。
ここでの家賃は補助金で免除となっております。
その代わり、退職などでここを出ていく事になった場合。
すぐさま出ていって貰います。」
「それ(退寮)はどこもそうでしょう。便利ですねえ。」
俺は何だかんだで男性として生まれてきた恩恵をさっそく受ける事となった。
「他にも女性がいて、この寮は女性しかいないんですが、大丈夫ですか?」
「寧ろ、そういう場所に俺が来てもいいんですか?」
「それは全然。男性がいるとお手伝いとかお願いすることが多いと思うんですが。」
「それなら大丈夫ですよ。力仕事なら言ってください。」
「まあ、ありがとうございます。それで。ここの寮の女性ですが。」
「はいはい。他にも働かれている方とかいらっしゃるんですか?」
「みんな、研修生となっています。私含めて四人だから。
女の子は三人という事ですね。」
「なるほど。」
「お風呂は個室の中に設置されていますが、海の近くに温泉もあるから。
広いお風呂でノンビリされたくなったら、そこへ向かわれてもいいです。」
「あ~。それはいいですねえ。」
温泉と聞いて、光景を思い浮かべただけで寛げそうな気分になっている俺。
「あとは、寮の規則と、ココ周辺のガイドマップと。
回ってみたい場所などあったら私に確認してください。」
きなこさんはどさどさと、パンフレットのような冊子を俺に渡して、質疑応答の時間となったのだった。
・・・・・。
「ふ~。まずはここまでは一段落、っと。」
俺は寮の割り当てられた部屋に入ると。ここまで車を走らせたり、知らない人と会話をしたり説明を聞いたりとで、くたびれた体を休めるためにゴロゴロと横になっていた。床は板張りの間に、自由に敷物や板や、畳などを敷いていいらしくそれも自由になっていたのと。
この宿舎自体がまだ、後継者が見つかっていないらしく、家系である、きなこさんが引き継ぐことになったらしいが、次の代は見つかっていないらしい。こぢんまりとした建物だから取り壊してマンションにするか、そのまま古さを残して引き継がせるか。決定しないままズルズルと引き延ばされてしまったようだ。
住む人にとっては家は古い方がいいのか新しい方がいいのかは、その人によってだが。こういう場所も何となくほっこりして居場所を感じる俺にとっては寂しい話である。
「あとは……明後日から研修先にも行くし。
引越したんだから挨拶用に何か土産とか買って行けばいいか。」
俺はきなこさんに教えて貰ったショッピングセンターに向かい、男の俺でも肩身が狭くならないようにお菓子を配るために買い物へ向かう事にした。
・・・・・。
「おお。あっという間にショッピングモールに着いたわ。」
一応、歩いて行くと大荷物になったら大変だから車で来たのだが、駐車場も近場で無料のが空いていてサクッと停められた。ショッピングモールって言うと駐車場が常時満車だというのに便利である。それだけ歩いたり別の手段で来ていたりするからなんだろうけど。と思いつつ中に入ってみる事に。
「こっちで家具とか揃えても良かったな。壊れたらここで買うか。」
近場で済ませられるショッピングモールには布団などの家具や衣料品も置いてあり、その隣にギフトコーナー、つまり俺が目的にしているお菓子などを配るのにちょうど良さそうな詰め合わせを揃えてあるコーナーを見つける。更にその奥にはスーパー売り場コーナーまであって、生活必需品まで揃えられそうだが、あちこち見ないで、ひとまずお菓子を見る事に。
「甘いもの、お煎餅、個包装のインスタントの飲み物詰め合わせ。
更にその組み合わせ。」
俺は値段と中身が手頃そうなのを選んでいくと。
「これにするか。」
寮の人数も聞いておいたし、きなこさんの分も含めて買っていくことにした。
「よっしゃ帰るぞ。夕飯は……弁当でも買って帰るか。」
俺は弁当売り場コーナーに寄って、揚げ物弁当を買って帰る事にした。
「人口比とは言え、女の人四人に男の俺が一人だからな。
粗相のないようにしよう。」
俺は随分と弱気な構えであった。
・・・・・。
「すみません、帰りました。」
「あら、お帰りなさい。」
寮に戻ると、玄関の所にいた、きなこさんに迎えられた。
「他の人の分の挨拶代わりのお菓子とか買って来たんです。
良かったらきなこさんもどうぞ。全部、同じものです。」
「あら、ありがとうございます。」
きなこさんは嬉しそうに受け取った。
「折角ですからみんなを呼んでお茶にしますか?」
「あ~、そういう事とかされているんです?」
随分とアットホームな寮なんだなと思っていると。
「ええ。皆さんに配るならどうせと。」
俺はちょっと考えて。
「それじゃあ、お願いします。」
寮の人たちに挨拶がてら来て貰う事にした。
「夕飯はどうされます?」
「えっ? みんなで夕飯も食べるんですか?」
「各自でも、お裾分けでもありますけど。お菓子も頂きましたし。」
本当にアットホームだが。寮母さんの家計はそれでいいのだろうか。
「男性の方が研修段階からお仕事に参加されるから。
支援金も貰ったんです。長く働くと数年単位で更新されて。
また頂けます。ある程度は優遇されるようにもなったんですよ。」
「へー。」
本当に男性って優遇されているんだな。
「それで、どうされます? お茶とご飯と。」
「それじゃあ、皆さんで揃って、俺も参加していいなら。」
何から何までなんだが、ひとまず親睦会のような形で参加することにしたのだった。
「ん、んんー、もうちょっと寝かせてくれよ。」
「今日から研修寮に入るんでしょう?
時間に遅れたら減点対象になるから起こしてくれって言ったのはそっち。」
「あ、ああー。」
寝ぼけ頭で昨日までの事を振り返る記憶が俺の中にようやく呼び起され。
「そういや今日から寮に入るんだっけ。それで……研修生活に入って。
研修に合格したらそこの施設で働けるように採用されて。」
「そうよ。ようやく見つけた働き口なんでしょう?
全く……この島で、男の子として生まれてきたのにどうして……。」
俺の母親がくたびれたようにため息を吐く。この島の男女比は一対九。これだけの数を見れば男性の数が随分、少ないように見えるが。島民の人口は科学も医学も発展しており、自然も多く残されているという、住むには困らず発展もしているため、小島と言っても大都市ぐらいの面積はあるため、おおよそ数万人規模になる。
その人口での人口比だと男性の数は数千人ほど。女性はその九倍で数万人はいるんだけどな。加えて人工授精は妊娠に適した、優秀な男子でも、更に受精に適して優れた健康状態での精子が選ばれるため当然、お断りする男性も生まれるのだった。それでも健康な状態での精子バンクには登録しているから、ますます成人直後にして、男としてやることは、お役御免になってしまってもいる。金は貰えたんだけどな。
圧倒的男性優遇社会でも、俺のようにそこから零れる人間はいる。世界が滅亡の危機にでもなるくらいにまで、男性がいなくならないと俺にその役割は来ないという訳だ。という訳で地道に会社へ行き、地道に働き、地道に婚活をして……という、世の一般男性と変わらない待遇の俺のような人物もいる。
女性は人口比の問題からも人工授精と出産が主流のため同性婚やシェアハウスで子供を集団で育てる事まで認められているため、ハウスキーパーを雇ったり女性同士で重婚をして育てたりとあらゆる条件で女性に有利となっていた。モテる男性はその状態で重婚したりもしていた。
要は、これだけ女性がいても、箸にも棒にも引っかからなかった俺という存在が、ようやく働き口を見つけたという話なのであった……。
「は~。思い出したら一気に辛気臭くなったから、俺、寮に行くわ。」
「はいよ。釣り具とか、キャンプ用品とかも買ったんでしょ?
山のふもとの海が見える施設だから遊ぶんだって。
張り切っていたじゃない。」
母親が俺に纏めた荷物の中にキャンプ用品がある事まで教えてくれる。
「おう。そういやそんな事とかもあったわ。」
「あんたも、折角働けそうなところまで来られたんだから……ね。」
母親は俺を見送るように声を掛けると
「そうだな。行ってくるわ。」
俺は荷物が載せられる程度の軽自動車にどさどさと荷物を載せると、エンジンを点けて、寮へ向かう事にした。
ブロロロロ……。
「景色を見ながら運転してきたら大分、気持ちがあがってきたな。」
俺が運転しているのは海沿いの道で、反対側には防風林が生い茂っていて、その奥には大都市が見えている。こういう場所で働けて、余暇は遊んだりも可能だし、お役御免とは言っても男性が生まれた家には補助金も出るのだった。ちなみに重婚・出産している家庭にも出ているから貧富の差を分けている訳ではない。
結局、こういう場所であぶれた人間でも、気の持ちよう、住めば都、生きていければどうということは無い、という気持ちに戻ってこられれれば、ついでに職も見つかれば、余暇は楽しく遊んで暮らせそうな施設は揃っていたのだった。これは離れ小島でもこういう場所ならだれも出ていかないって訳でもあり。リゾート地としても十分なのであった。
「お、着いた。ここが寮か……っと?」
俺は地図通りにたどり着いた場所を確認すると。そこはアパートというには小さく。民家としては大きい。大体、二世帯家族ぐらいが住めそうな規模の建物の、こぢんまりとした民宿のような場所だった。というか民宿だった。
「社員向けの研修寮って聞いていたんだけどな。
まあリゾート地から買い取ればこういう場所もあるか。」
俺が手配された場所がたまたまそういう場所だったという事で片づける事にして。俺は駐車場に車を停めて、中に入る事にした。
・・・・・。
「あら、いらっしゃいませ。」
中から出てきたのは妙齢の女性……随分と綺麗な女の人だった。
「この研修寮の寮母をしております。きなこと申します。」
「へー、きなこさんとおっしゃるんですか。」
女性の名前は、きなこさんと仰るようだった。
「どうぞ、中へお入りください。」
俺は中へ案内されると、応接室で寮の説明を受ける事となった。
「あなたは男性ですから。
ここでの家賃は補助金で免除となっております。
その代わり、退職などでここを出ていく事になった場合。
すぐさま出ていって貰います。」
「それ(退寮)はどこもそうでしょう。便利ですねえ。」
俺は何だかんだで男性として生まれてきた恩恵をさっそく受ける事となった。
「他にも女性がいて、この寮は女性しかいないんですが、大丈夫ですか?」
「寧ろ、そういう場所に俺が来てもいいんですか?」
「それは全然。男性がいるとお手伝いとかお願いすることが多いと思うんですが。」
「それなら大丈夫ですよ。力仕事なら言ってください。」
「まあ、ありがとうございます。それで。ここの寮の女性ですが。」
「はいはい。他にも働かれている方とかいらっしゃるんですか?」
「みんな、研修生となっています。私含めて四人だから。
女の子は三人という事ですね。」
「なるほど。」
「お風呂は個室の中に設置されていますが、海の近くに温泉もあるから。
広いお風呂でノンビリされたくなったら、そこへ向かわれてもいいです。」
「あ~。それはいいですねえ。」
温泉と聞いて、光景を思い浮かべただけで寛げそうな気分になっている俺。
「あとは、寮の規則と、ココ周辺のガイドマップと。
回ってみたい場所などあったら私に確認してください。」
きなこさんはどさどさと、パンフレットのような冊子を俺に渡して、質疑応答の時間となったのだった。
・・・・・。
「ふ~。まずはここまでは一段落、っと。」
俺は寮の割り当てられた部屋に入ると。ここまで車を走らせたり、知らない人と会話をしたり説明を聞いたりとで、くたびれた体を休めるためにゴロゴロと横になっていた。床は板張りの間に、自由に敷物や板や、畳などを敷いていいらしくそれも自由になっていたのと。
この宿舎自体がまだ、後継者が見つかっていないらしく、家系である、きなこさんが引き継ぐことになったらしいが、次の代は見つかっていないらしい。こぢんまりとした建物だから取り壊してマンションにするか、そのまま古さを残して引き継がせるか。決定しないままズルズルと引き延ばされてしまったようだ。
住む人にとっては家は古い方がいいのか新しい方がいいのかは、その人によってだが。こういう場所も何となくほっこりして居場所を感じる俺にとっては寂しい話である。
「あとは……明後日から研修先にも行くし。
引越したんだから挨拶用に何か土産とか買って行けばいいか。」
俺はきなこさんに教えて貰ったショッピングセンターに向かい、男の俺でも肩身が狭くならないようにお菓子を配るために買い物へ向かう事にした。
・・・・・。
「おお。あっという間にショッピングモールに着いたわ。」
一応、歩いて行くと大荷物になったら大変だから車で来たのだが、駐車場も近場で無料のが空いていてサクッと停められた。ショッピングモールって言うと駐車場が常時満車だというのに便利である。それだけ歩いたり別の手段で来ていたりするからなんだろうけど。と思いつつ中に入ってみる事に。
「こっちで家具とか揃えても良かったな。壊れたらここで買うか。」
近場で済ませられるショッピングモールには布団などの家具や衣料品も置いてあり、その隣にギフトコーナー、つまり俺が目的にしているお菓子などを配るのにちょうど良さそうな詰め合わせを揃えてあるコーナーを見つける。更にその奥にはスーパー売り場コーナーまであって、生活必需品まで揃えられそうだが、あちこち見ないで、ひとまずお菓子を見る事に。
「甘いもの、お煎餅、個包装のインスタントの飲み物詰め合わせ。
更にその組み合わせ。」
俺は値段と中身が手頃そうなのを選んでいくと。
「これにするか。」
寮の人数も聞いておいたし、きなこさんの分も含めて買っていくことにした。
「よっしゃ帰るぞ。夕飯は……弁当でも買って帰るか。」
俺は弁当売り場コーナーに寄って、揚げ物弁当を買って帰る事にした。
「人口比とは言え、女の人四人に男の俺が一人だからな。
粗相のないようにしよう。」
俺は随分と弱気な構えであった。
・・・・・。
「すみません、帰りました。」
「あら、お帰りなさい。」
寮に戻ると、玄関の所にいた、きなこさんに迎えられた。
「他の人の分の挨拶代わりのお菓子とか買って来たんです。
良かったらきなこさんもどうぞ。全部、同じものです。」
「あら、ありがとうございます。」
きなこさんは嬉しそうに受け取った。
「折角ですからみんなを呼んでお茶にしますか?」
「あ~、そういう事とかされているんです?」
随分とアットホームな寮なんだなと思っていると。
「ええ。皆さんに配るならどうせと。」
俺はちょっと考えて。
「それじゃあ、お願いします。」
寮の人たちに挨拶がてら来て貰う事にした。
「夕飯はどうされます?」
「えっ? みんなで夕飯も食べるんですか?」
「各自でも、お裾分けでもありますけど。お菓子も頂きましたし。」
本当にアットホームだが。寮母さんの家計はそれでいいのだろうか。
「男性の方が研修段階からお仕事に参加されるから。
支援金も貰ったんです。長く働くと数年単位で更新されて。
また頂けます。ある程度は優遇されるようにもなったんですよ。」
「へー。」
本当に男性って優遇されているんだな。
「それで、どうされます? お茶とご飯と。」
「それじゃあ、皆さんで揃って、俺も参加していいなら。」
何から何までなんだが、ひとまず親睦会のような形で参加することにしたのだった。
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