白石華、猫アカウントへの道

白石華

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仔猫のキャットタワーが届く

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 ついにです、ついに届きました、結構大きめのキャットタワーが。こんなに大きいのにお値段据え置きと、試し買いにちょうどいいお値段のを買いました。正確には数えていないんですが爪とぎ用の麻縄でくくってある支柱も三本ぐらいあって、家を破壊されないで済むとこれでやっと、安堵したところです。

 という訳で組み立て。ねじで締めるのにも安全対策がしてあるみたいで、ねじの頭の部分はなるべく肌に触れないで設置するようにも工夫されているみたいですね。こういうの見ると企業努力と安全対策に涙しちゃうんだな。遊具や玩具系の製造業はどこもホント大変だからね。遊具の丸さは優しさの丸さ。
 せっせと袋を開いて、説明書と組み立て指示書を開き、パーツを確認してねじで留める前に、こんな感じかなと仮付けしていくと猫が興奮して周りをウロウロ。
 君の新しい遊び道具だと知らないんだろうけど、箱や物がバタバタしていると、せわしなくて面白いんだね。猫、梱包用の段ボールが気に入ったのか中に入ったりゴソゴソしたりする。

 そう、これはフラグだったのだ……。

 作業に戻って道具の確認もあらかた終わったのでねじで本格的に組み立てていく。まずは頭、次にどんどん脚と土台。ハンモック、脚、土台を付けていき、ブラブラした玩具も設置を忘れない。最後に猫ベッド型展望台。完成!

 文章ではサラリと終わっていますが、組み立てるまでに相当な時間がかかっています。結構大きかったしパーツもあったし、自分、組み立て作業は恐ろしくどんくさいからね。こういうの練習した方がいいのかな。重い荷物は持てるようになれてきたんだけど。入荷した部品や部材の組み立てのバイトとかパートとかあったら、間違いなくいらない子になるタイプ。一年たたずに切られたらどうしよう。どうやったら器用になるんですかね。

 という訳で完成もしたところで設置し、あっちこっちに角度を調節して、自分の部屋からキャットタワーで猫が出入り可能なように向きも付けて完成。

 やりましたよ猫様! これで猫様が突撃したり爪でバリバリ研いだり、飛び掛かっても大丈夫な猫様のタワーが完成しました! と猫様に見せるも、猫様特に、驚きも何もせず、サラリとした対応を見せる。

 改めて言おう。そう、これはフラグだったのだ……猫は見知らぬタワーよりも見知って遊び慣れた段ボールの方が、特に仔猫には遊び甲斐があるのだと……。

 猫展望台に至ってはひげダンスのように前足をふらふらさせて、二本足で立ったまま、「これ、どうやって降りるんですか、降りたら私の全身が落下しませんか……?」 という驚愕の表情で見られるなど、とても怖かった模様。ごめんね。すぐおろしたよ。まだ仔猫だもんね。なでなでなで。

 という訳で猫様がタワーの存在になれるまで、でかいオブジェがマイルームに設置されました。タワーには登りませんが、猫様は興奮して走り回ったり、タワーの入っていた段ボールでごそごそしたりしています。あ、でも障子にはとつげきしなくなったな。これはいいことだ。

 本日はもうちょっと小話。猫の後ろ脚が発達して、鶏もも肉スティックのようなお尻になってきました! わーい! 猫の女の子は美尻さんだからね! 美尻さんになるんだぞ! 狩りのポーズもお尻をフリフリして可愛いのだ! 順調に脚の筋肉も発達してきてくれているみたいで安心。チーターやピューマのように鍛え抜かれて、しなやかな体つきになってくれるといいな。

 更に小話。これを打っている最中、猫圧がすごいです。猫を撫でてあげるときに、腰の辺り、説明すると腎臓の付いているところかな、尻尾のすぐ近くの背中のカーブを描いているところですね、その辺を撫でてあげたらとろけるような表情でお尻を落として喉グルグル。猫って腰を撫でられると気持ちいいんだな。またやってあげよう。
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