潮の町の神様

白石華

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潮の町の神様

あんまりな自分

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「さ、ナツミさん。二人で舐めてあげましょう。」
「う、うん。舐めるんだ。渉の……。」
「大丈夫。既にナツミさんは咥えたことがあるんですよ?」
「そ、そうなんだ。……れるっ。」
「うっ!?」

 シャワーで体を綺麗に洗い落とされた後、ナツミちゃんの舌先で先端を舐められ、一瞬だけ我慢汁が出てしまっている。

「出たら、何度も舐めてあげるんです。こうして……れるっ、れるっ。」

 カモメも俺の先端を舐めはじめた。

「か、カモメ。どうしてそんなに知ってるの?」
「ふふ。内緒です。」
「う、うう……っ。」
「ほら、ナツミさんも。」
「え、ええ……れるっ。」
「うっ……、ああっ。」
 
 カモメとナツミちゃんの二人に競うように舐められてしまい、それじゃなくても二人の水着姿や着替えを見ていて既に肉棒が屹立しているのにこれより我慢させられるのは危ない。

「ふふ……まだ我慢されているのですね。」
「え?」

 カモメが俺の様子を見て蠱惑的な表情になっている。

「飲むよりも……ナツミさんの中に入れた方がいいかもしれませんね。」
「か、カモメ?」
「ん……っ。」

 俺の肉棒の我慢汁を舐めている内にナツミちゃんがもぞもぞと下半身を蠢かせている。

「ほら、ナツミさん。一度、孕むほどの精を注がれたことがあるからか。
 渉さんの匂いを嗅いだだけでこうなってしまうみたいですね。」
「え、え、ええ?」
「渉さんの……子種を注がれたくてうずうずしているみたいです。」

 カモメってこういう事を言うんだっけと思ったが、本人から感じるイメージと違ってエッチは既に本人から迫ってきていたのを思い出した。日本の神様は随分と性に対して大らかだと改めて思った。

「渉……おちんちん、中に入れて、一杯出して……。」

 ナツミちゃんが俺の肉棒を舐めながらそうねだってくるのは、俺をいきりたたせるのに十分すぎるほどだった。

「な、ナツミちゃんっ。俺も……ナツミちゃんの中に出したい……っ。」

 ナツミちゃんの背後に回り、後ろから入れていく。

 ぎにゅうう……うっ。

 ビキニの股布をずらし、そこから覗く花弁に肉棒が押し込まれていく……。

「あっ、あんっ。」

 先端をめり込ませ、奥に入っていくと意外とすんなり、ナツミちゃんの中に入れていった。

「ナツミさんは……痛みを感じないようにしてありますから。
 行為の時でもナツミさんが、渉さんの動きや大きさに合わせられるのかもしれませんね。」
「そ、そんなことが?」
「可能ですが、説明を何度もするのも手間ですから。思い出していただきましょう。」

 カモメが俺とナツミちゃんに手をかざすと、一気に頭の中に情報が流れ込んでくる。

「え、え。俺……ここで、ナツミちゃんと。」
「あ。私……そうだったんだ。それで……カモメと。」

 俺の方は動揺していたが、ナツミちゃんは納得したようだった。

「な、ナツミちゃん?」
「うん、私……渉とエッチをするのが怖くて、それでカモメに手伝ってもらったの。」
「え。じゃあ。あれは本当にナツミちゃんがそうされたかったの?」
「そう。そりゃあ、人前でするのは厭だったけど。
 でもしょうがないじゃない。いないとカモメにしてもらえないんだし。」
「はい。それでナツミさんには心の奥の願望に正直になって貰うようにしました。」

 ナツミちゃんは正直になるようにされているみたいだが。人前でするのは普段のナツミちゃんの記憶からはそりゃあ葬られるだろう。カモメも行為が行き届いているというかなんというか。

「後でまた、二人には忘れていただきます。」
「うん。でも、どうして二度目もそうしたの?」
「一つは、術がどれだけ効いているかの確認もですが。
 ナツミさんも、私との別れを惜しまれているみたいでしたのと。
 それと、渉さん自身に立ち直っていただくためです。」
「そ、それが、みんなでエッチすることなの?」
「はい。」

 カモメのきっぱりした物言いに俺は心底、自分にガックリ来た。俺はそんなに自分の欲望に正直に生きないと立ち直れないのか。

「手っ取り早い、心の隙間を埋める行為です。渉さんは気持ちよくなることだけを。」
「あーもう、それがそうならやってやるわ! 俺だってナツミちゃんのことは……。」

 俺はナツミちゃんのお尻を掴むと、その細身の肢体からは随分柔らかく肉も詰まって感じられた。

「う、うわ。ナツミちゃん。お尻も柔らかいんだ……。」

 ナツミちゃんの体に触れると、随分現金に俺の肉欲はアッサリ目覚め、そこに集中していった。

「んっ、ああっ。」

 奥に入れられたまま、自分のお尻をムニュムニュと両手で両側から伸ばして押すように揉み込まれ、ナツミちゃんの中まで届いてしまっている。

「あっ。渉……おちんちんで子宮、そんなにくりくりしないで……。」
「ナツミさん、子供を作る行為で随分、感じていらっしゃるみたいですね。」
「え、ええと。う、うん。まだ子供は作れないけど。
 子作りの行為を子宮の奥まで教えてあげるね、ナツミちゃん。」

 ナツミちゃんは既に俺との初体験で妊娠まで想像してしまうような子作りを刻み込んでしまったが。それがナツミちゃんの身体(子宮)にずっと刻まれているなら。

「ん、あんっ!」

 俺はナツミちゃんのお尻を打ち付けるようにパンパンと突いていく事にした。

 ぱんぱんっ、ぱんっ、ぱんぱんぱんっ、ぱんっ、ぱんっ。

「あっ、ああっ、あんっ、ああんっ。」

 ナツミちゃんの中はそれだけで濡れてしまい、子宮を打つごとにどんどん濡れてきてしまっている。

「あ、渉、渉っ。」

 ナツミちゃんはもう限界に近いのか、お尻をぶるぶる震わせ、花口を収縮させている。

「うっぐ、ううっ。うぐうっ。」

 それはどんどん強さを増していき、キリキリと俺の肉棒を締めていった。

「ナツミさんは痛みを感じないようにしているのと。
 破瓜を済ませたばかりの時に治療しましたから。
 締まりは処女の時とそんなに変わらないと思います。
 渉さんの体になじむまでは、ずっと処女のままの締まりですね。」
「うお……。」

 ナツミちゃんの身体もそうだが、子作りという行為にこんなに刺激を受けるとは思わなかった俺。あっという間にいきり立ってしまう。

「な、ナツミちゃん、出すよ、ナツミちゃんの子宮に、一杯……。」
「ん、あ、ああんっ、あんっ! あ……っ。」

 何のはばかりも、抑制もなく、ナツミちゃんの子宮に自分の子種を放ってしまう。

 ビュクッ、ビュクッビュクッ。びゅぶびゅっ、ずびゅっ。

「あ……っ。」

 ナツミちゃんのお尻に伝うほど、勢いよく放ってしまった。

「ん、んんんっ、赤ちゃん……に。」
「えっ?」

 放った直後、ナツミちゃんの身体がまた、ぶるぶる震えだす。

「赤ちゃん……作っちゃう……っ。」
「あ、あ、ああっ。」

 ぎゅうう……っと先端から幹までぴったりと吸いつくようになり、花弁から洞、子宮まで絞る様にぎゅううッと収縮する。俺の絶頂を促すようだった。

「う、う、うううっ。」

 奥にあった塊まで出し切ってしまい、そこでようやく収縮は止まり、膣圧でずるりと俺の萎えた肉棒が出て行った。

「はあ……っ、はあ……っ。」

 ナツミちゃんはお尻を突き出したまま倒れ込んでしまい、ぐったりとしている。

「な、ナツミちゃん、大丈夫なの?」
「寝ているだけだから大丈夫です。それに。」
「?」
「私の分がまだですから。」
「か、カモメとするのは、ナツミちゃんと付き合った後は。」

 俺はせっかくの申し出だが、断ろうとすると。

「いいえ……渉さん、我慢はよくありませんから……。」
「あ、うん、そうだね……これは俺の今後のやる気を出すためでもあるんだし……。」

 またカモメに何かをされたような気がしたが、今の俺にはそれを判断する思考も残っていなかった。
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