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喫茶モフモフ
その頃のエルフ姉妹、隣国編
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「おおお! こちらでもモフモフ動物がいっぱい!」
「しかもモフモフ! モフモフ!」
「アオーン。」
モフモフ喫茶、隣国店に来たエルフの姉妹たちは、そこで出迎えられたモフモフ動物をモフっていた。
「これが元、魔獣なんですから珍しい……。」
「どこのブリーダーに飼いならされたらこんなに愛らしい。
おりこうモフモフワンちゃんになるのか。」
「魅惑の術、恐るべし……これはどんな掛け方をしたのか。」
モフモフ喫茶隣国店は王都の、王宮による出資で作られた実験店だが。王宮出資とだけあって、王室御用達や献上品の食べ物や茶葉、コーヒーなどが用意され。魔獣もトリマーに管理されたかのような、おりこうで人懐く、モフモフだった。
しかも一般に開放までされているため、常に満席で予約制という人気にもなっていた。
「これはサロン(社交用応接間)と言っても差し支えないのではないでしょうか、妹よ。」
「接待のような扱いですからね、お姉さま。しかしこれを一般開放するとは……。」
改めて隣国のうまいものとモフモフどうぶつへの熱の入りようを知ったエルフ姉妹だった。
「お待たせしました。チーズフォンデュになります。」
「チーズ!」
「フォンデュ! 写真撮ってもいいですか!」
「どうぞ。私も撮りますか?」
「撮ります!」
「撮ります!」
しかも店員さんまでバエに手厚かった。バシャバシャと撮りまくるエルフ姉妹。
「食べましょうか、妹よ。」
「はい。お姉さま。」
いつものように食べるときは行儀良くなるエルフ姉妹。
「お姉さま、この後隣国の王子と従者の会談ですがどうなるでしょうね。」
周りに聞かれないようにエルフ語で話す姉妹。
「恐らく実際に食べて、接待を受けた後での会談だから。
エルフの里にも隣国の美味しい物や茶器を仕入れるか。
モフモフ喫茶を造った時はフェアをこちらでも行うのでしょう。」
「しかし我々エルフには今の所、断る理由がありません。寧ろください案件。」
「我々、食文化は器含めて森の物で済ませていましたからねぇ。」
「恐らく取引になりそうなのは絹と野生の木綿、木材などですが。
あとは魔法の研究の一部、流出も言われていませんが可能性としてはありますね。」
「ええ。魔法大国にでもするつもりかもしれませんし。そこまでにする気はありませんが。
エルフと取引をモフモフ喫茶から開始する足掛かりかもしれません。」
「向こうは一体、どこまで企んで私たちに取引を持ち掛けたのか。」
「見極める必要がありそうですね。」
「しかし我々もモフモフ喫茶を造るため、そういうのも警戒しておく必要がありそうです。」
「そうですね。最終的にどこと手を組むのが平和か、も。」
モフモフ喫茶を通じてエルフと取引を行い、研究している魔法の流出も視野に入れている二人だった。
「それはそれとしてご飯を食べましょう、お姉さま。」
「はい。紅茶飲み比べセットを頼みましたから、柑橘系のお茶にミルクティーに。
フルーツフレーバーもいっぱいだから選び甲斐があります。」
「お土産が沢山ありそうですね。」
うまいものもシッカリ楽しんでいる姉妹であった。
「お待たせしました。サクランボのクラフティになります。」
「サクランボ!」
「ケーキ!」
そしてケーキでも案の定、写真を撮りまくっていた。
・・・・・・。
「いかがでしたか、ウチでのモフモフ喫茶は。」
「はい。歓待という歓待をワンちゃんとカフェから受けました。」
「私もです。美味しいお茶に美味しいケーキとチーズフォンデュに。」
「それは良かったです。」
要人応接用のVIPルームが奥の隠し部屋にあり、そこに案内されたエルフ姉妹は、やってきた隣国の王子と会談をしていた。
「こちらでもモフモフ喫茶でフェアのようなものも行いたいと思っていまして。
その際はエルフの里の何かを今の内から知っておきたいと思っていたのです。
隣の国でのフェアは向こうのみでの企画らしく。コチラでは企画を立てて申請すれば。
行えるのですが、立てるアイデアとツテが無ければどうしようもない。
まずは自国の王室御用達や献上品を一通りと思っていますが。
エルフの里店も作られる予定のあなた方にもお互いに宣伝になって。
悪い話じゃないようにしていきたいと。」
(来ましたね。)
(さあ、向こうは何を言ってくるか。)
商談を持ち掛けてきたのだから、それだけでは済まないだろうという気配を感じ、人間や他の異種族と争ってきたエルフ特有の警戒心が発動する姉妹。
「まずはそちらの天然の絹織物、ハーブやベリーなどの山の物が用いられると思いますが。
魔法植物も何が作れるかも知りたいですし。
コチラで調理可能なら今のうちに欲しいと思っています。」
「それくらいなら。」
「はい。私たちも茶器や茶葉も欲しいですし。テーブルセットや美味しいものも。」
王子の提案にエルフ姉妹も元々、出す予定だった要件を話す。
(ここまでは予想通り。)
(後は向こうは何を言ってくるか。)
エルフ姉妹は次第に身構えるようになってきた。
「それとですね。私は……実は。エルフの魔法研究にも興味があって。」
「ゴクリ。」
「ごくり。」
想定通りの事態に、どこまで情報を向こうに渡すか、向こうの話次第では世界情勢まで操りかねない事態にならないようにしないとと姉妹が思っていると。
「まずは魔獣を手なずける魅惑の術の研究の交流。
それから魔獣に魔力を流してツヤツヤにする専門の術の開発と強化。
それとですね……あとウチの国のそれぞれの管理区に一軒ずつ。
モフモフ喫茶を置きたいから魔獣調教師などのスキルを持つ者がいれば。
それも知りたいと思っています。コチラで転職の要望などもあれば受け入れます。」
「「……。」」
一瞬だけ無言になるエルフ姉妹。
「はあ。」
「魔獣を捕獲してモフモフされるための魔法の話でしたか。」
モフモフ喫茶を自国に展開する気、満々の発言に拍子抜け(静かなときは無表情に近いため、本人たちにとってはだから王子たちには気付かれていない。)する姉妹。
「この話で他に重要な事があるのです?」
王子は真顔で確認した。
「ないですね。」
「はい。ぜひ協力させていただきます。よく魔獣調教師までご存知でしたね。」
「ふっ。この私。モフモフと美味しいものでこの国を拠点に世界に癒しを届けるためなら。
もはやこの国の新たな使命ではないかとすら思っています。ご飯美味しいですし。」
しかも王子は余程、サナダさんの言葉が響いていたのか、やる気満々だった。
「はい。エルフでも魅惑の術が魔獣に効くと知る前から。
魔獣を手懐ける技術も開発していまして。ブリーダーになる技術はあったのですが。
危険すぎるから腕前も必要だったのですが、魅惑の術でクリアしてしまい。
今は本当におりこうワンちゃんを育てるためのブリーダーになりかねないですね。」
「ほうほう、聞きましょう。この国にモフモフの癒しを届けるために。」
「そんなにモフモフにやる気を見出していますが、何かあったのですか?」
エルフの妹の方が王子に確認する。
「はい……私はモフモフワンちゃんで。
しかも魔獣みたいに荒っぽい見た目なのにおりこうワンちゃんな動物に目が無くて。」
「なるほど。理解しました。」
「そうですね。」
エルフは大きく頷いた。
「それでちょっとした……程小さい出来事ではないのですが。それをきっかけに。
私以外にもそれで癒しを見出せる人はいないかと、試しに一店舗、作ってみたのですが。
評判も悪くない(いつも予約でいっぱいの店、達成)と。」
「みたいですね。」
「これはもしかするとモフモフ喫茶で癒されたい人は世界中にいるのではないかと。」
「世界中。」
「世界。」
王子が大きく出始めている。
「まあ、これは私の想像ですが。私の国で大々的に広めれば。
進出の足掛かりになるんじゃないかと。ご飯美味しいですし。」
「そうですねぇ。」
王子はモフモフもだが、自国の料理がうまい事とかも推していきたいようだ。
「みんなもっとモフモフの魅力に気づけばいい!
捨てられたワンちゃんネコちゃんも他の野良で飢えている子も。恵まれない子も。
再就職先と新たな家と美味しいご飯を獲得可能にするのです!」
「ほう。」
王子は自国の貧困と一部、治安と衛生の問題をモフモフ喫茶で解消する気のようだった。公共事業を国で行って貧困対策をする目星をつけたのだろうか。
「そういう事でしたらご協力します。」
「おお、そうですか! これでウチの国も伸びる事でしょう!」
「王子様。」
「はい?」
商談成立のための書類を用意しようといそいそと準備をしている隣国の王子にエルフが声を掛ける。
「あなた、いい人だったんですね。エルフの魔法研究をそういう風に活用するとは。」
「はははっ。まあ……警戒はされているだろうなとは思ったんですが。」
王子も考えないでもないようだった。
「それでも……モフモフ喫茶をそういう風に活用はしたくなかったですからね。
先に手を打つ必要もあったのですよ。私の所ほどの大国ならね。
それで利益が出たら他の国も真似する。それだけですよ。」
「なるほど。」
「あなたと商談を行えたことに感謝します。」
「それに、ウチの国なら美味しいご飯を食べて貰った方が利益が出るでしょう。
本当に大事な宝は、自分のすぐ近くにあるのです。」
「確かに。」
「ご飯も美味しいですね。」
隣国の王子とエルフは、友好関係が結べそうだった。
(まあこれで、モフモフ喫茶、エルフの里店も建造可能になれそうですね。)
(そうですね、お姉さま。隣国の協力もあれば。)
エルフたちは帰ったらさっそく、隣国から資材を仕入れてモフモフ喫茶エルフの里店の建造に取り掛かったのだった。
「しかもモフモフ! モフモフ!」
「アオーン。」
モフモフ喫茶、隣国店に来たエルフの姉妹たちは、そこで出迎えられたモフモフ動物をモフっていた。
「これが元、魔獣なんですから珍しい……。」
「どこのブリーダーに飼いならされたらこんなに愛らしい。
おりこうモフモフワンちゃんになるのか。」
「魅惑の術、恐るべし……これはどんな掛け方をしたのか。」
モフモフ喫茶隣国店は王都の、王宮による出資で作られた実験店だが。王宮出資とだけあって、王室御用達や献上品の食べ物や茶葉、コーヒーなどが用意され。魔獣もトリマーに管理されたかのような、おりこうで人懐く、モフモフだった。
しかも一般に開放までされているため、常に満席で予約制という人気にもなっていた。
「これはサロン(社交用応接間)と言っても差し支えないのではないでしょうか、妹よ。」
「接待のような扱いですからね、お姉さま。しかしこれを一般開放するとは……。」
改めて隣国のうまいものとモフモフどうぶつへの熱の入りようを知ったエルフ姉妹だった。
「お待たせしました。チーズフォンデュになります。」
「チーズ!」
「フォンデュ! 写真撮ってもいいですか!」
「どうぞ。私も撮りますか?」
「撮ります!」
「撮ります!」
しかも店員さんまでバエに手厚かった。バシャバシャと撮りまくるエルフ姉妹。
「食べましょうか、妹よ。」
「はい。お姉さま。」
いつものように食べるときは行儀良くなるエルフ姉妹。
「お姉さま、この後隣国の王子と従者の会談ですがどうなるでしょうね。」
周りに聞かれないようにエルフ語で話す姉妹。
「恐らく実際に食べて、接待を受けた後での会談だから。
エルフの里にも隣国の美味しい物や茶器を仕入れるか。
モフモフ喫茶を造った時はフェアをこちらでも行うのでしょう。」
「しかし我々エルフには今の所、断る理由がありません。寧ろください案件。」
「我々、食文化は器含めて森の物で済ませていましたからねぇ。」
「恐らく取引になりそうなのは絹と野生の木綿、木材などですが。
あとは魔法の研究の一部、流出も言われていませんが可能性としてはありますね。」
「ええ。魔法大国にでもするつもりかもしれませんし。そこまでにする気はありませんが。
エルフと取引をモフモフ喫茶から開始する足掛かりかもしれません。」
「向こうは一体、どこまで企んで私たちに取引を持ち掛けたのか。」
「見極める必要がありそうですね。」
「しかし我々もモフモフ喫茶を造るため、そういうのも警戒しておく必要がありそうです。」
「そうですね。最終的にどこと手を組むのが平和か、も。」
モフモフ喫茶を通じてエルフと取引を行い、研究している魔法の流出も視野に入れている二人だった。
「それはそれとしてご飯を食べましょう、お姉さま。」
「はい。紅茶飲み比べセットを頼みましたから、柑橘系のお茶にミルクティーに。
フルーツフレーバーもいっぱいだから選び甲斐があります。」
「お土産が沢山ありそうですね。」
うまいものもシッカリ楽しんでいる姉妹であった。
「お待たせしました。サクランボのクラフティになります。」
「サクランボ!」
「ケーキ!」
そしてケーキでも案の定、写真を撮りまくっていた。
・・・・・・。
「いかがでしたか、ウチでのモフモフ喫茶は。」
「はい。歓待という歓待をワンちゃんとカフェから受けました。」
「私もです。美味しいお茶に美味しいケーキとチーズフォンデュに。」
「それは良かったです。」
要人応接用のVIPルームが奥の隠し部屋にあり、そこに案内されたエルフ姉妹は、やってきた隣国の王子と会談をしていた。
「こちらでもモフモフ喫茶でフェアのようなものも行いたいと思っていまして。
その際はエルフの里の何かを今の内から知っておきたいと思っていたのです。
隣の国でのフェアは向こうのみでの企画らしく。コチラでは企画を立てて申請すれば。
行えるのですが、立てるアイデアとツテが無ければどうしようもない。
まずは自国の王室御用達や献上品を一通りと思っていますが。
エルフの里店も作られる予定のあなた方にもお互いに宣伝になって。
悪い話じゃないようにしていきたいと。」
(来ましたね。)
(さあ、向こうは何を言ってくるか。)
商談を持ち掛けてきたのだから、それだけでは済まないだろうという気配を感じ、人間や他の異種族と争ってきたエルフ特有の警戒心が発動する姉妹。
「まずはそちらの天然の絹織物、ハーブやベリーなどの山の物が用いられると思いますが。
魔法植物も何が作れるかも知りたいですし。
コチラで調理可能なら今のうちに欲しいと思っています。」
「それくらいなら。」
「はい。私たちも茶器や茶葉も欲しいですし。テーブルセットや美味しいものも。」
王子の提案にエルフ姉妹も元々、出す予定だった要件を話す。
(ここまでは予想通り。)
(後は向こうは何を言ってくるか。)
エルフ姉妹は次第に身構えるようになってきた。
「それとですね。私は……実は。エルフの魔法研究にも興味があって。」
「ゴクリ。」
「ごくり。」
想定通りの事態に、どこまで情報を向こうに渡すか、向こうの話次第では世界情勢まで操りかねない事態にならないようにしないとと姉妹が思っていると。
「まずは魔獣を手なずける魅惑の術の研究の交流。
それから魔獣に魔力を流してツヤツヤにする専門の術の開発と強化。
それとですね……あとウチの国のそれぞれの管理区に一軒ずつ。
モフモフ喫茶を置きたいから魔獣調教師などのスキルを持つ者がいれば。
それも知りたいと思っています。コチラで転職の要望などもあれば受け入れます。」
「「……。」」
一瞬だけ無言になるエルフ姉妹。
「はあ。」
「魔獣を捕獲してモフモフされるための魔法の話でしたか。」
モフモフ喫茶を自国に展開する気、満々の発言に拍子抜け(静かなときは無表情に近いため、本人たちにとってはだから王子たちには気付かれていない。)する姉妹。
「この話で他に重要な事があるのです?」
王子は真顔で確認した。
「ないですね。」
「はい。ぜひ協力させていただきます。よく魔獣調教師までご存知でしたね。」
「ふっ。この私。モフモフと美味しいものでこの国を拠点に世界に癒しを届けるためなら。
もはやこの国の新たな使命ではないかとすら思っています。ご飯美味しいですし。」
しかも王子は余程、サナダさんの言葉が響いていたのか、やる気満々だった。
「はい。エルフでも魅惑の術が魔獣に効くと知る前から。
魔獣を手懐ける技術も開発していまして。ブリーダーになる技術はあったのですが。
危険すぎるから腕前も必要だったのですが、魅惑の術でクリアしてしまい。
今は本当におりこうワンちゃんを育てるためのブリーダーになりかねないですね。」
「ほうほう、聞きましょう。この国にモフモフの癒しを届けるために。」
「そんなにモフモフにやる気を見出していますが、何かあったのですか?」
エルフの妹の方が王子に確認する。
「はい……私はモフモフワンちゃんで。
しかも魔獣みたいに荒っぽい見た目なのにおりこうワンちゃんな動物に目が無くて。」
「なるほど。理解しました。」
「そうですね。」
エルフは大きく頷いた。
「それでちょっとした……程小さい出来事ではないのですが。それをきっかけに。
私以外にもそれで癒しを見出せる人はいないかと、試しに一店舗、作ってみたのですが。
評判も悪くない(いつも予約でいっぱいの店、達成)と。」
「みたいですね。」
「これはもしかするとモフモフ喫茶で癒されたい人は世界中にいるのではないかと。」
「世界中。」
「世界。」
王子が大きく出始めている。
「まあ、これは私の想像ですが。私の国で大々的に広めれば。
進出の足掛かりになるんじゃないかと。ご飯美味しいですし。」
「そうですねぇ。」
王子はモフモフもだが、自国の料理がうまい事とかも推していきたいようだ。
「みんなもっとモフモフの魅力に気づけばいい!
捨てられたワンちゃんネコちゃんも他の野良で飢えている子も。恵まれない子も。
再就職先と新たな家と美味しいご飯を獲得可能にするのです!」
「ほう。」
王子は自国の貧困と一部、治安と衛生の問題をモフモフ喫茶で解消する気のようだった。公共事業を国で行って貧困対策をする目星をつけたのだろうか。
「そういう事でしたらご協力します。」
「おお、そうですか! これでウチの国も伸びる事でしょう!」
「王子様。」
「はい?」
商談成立のための書類を用意しようといそいそと準備をしている隣国の王子にエルフが声を掛ける。
「あなた、いい人だったんですね。エルフの魔法研究をそういう風に活用するとは。」
「はははっ。まあ……警戒はされているだろうなとは思ったんですが。」
王子も考えないでもないようだった。
「それでも……モフモフ喫茶をそういう風に活用はしたくなかったですからね。
先に手を打つ必要もあったのですよ。私の所ほどの大国ならね。
それで利益が出たら他の国も真似する。それだけですよ。」
「なるほど。」
「あなたと商談を行えたことに感謝します。」
「それに、ウチの国なら美味しいご飯を食べて貰った方が利益が出るでしょう。
本当に大事な宝は、自分のすぐ近くにあるのです。」
「確かに。」
「ご飯も美味しいですね。」
隣国の王子とエルフは、友好関係が結べそうだった。
(まあこれで、モフモフ喫茶、エルフの里店も建造可能になれそうですね。)
(そうですね、お姉さま。隣国の協力もあれば。)
エルフたちは帰ったらさっそく、隣国から資材を仕入れてモフモフ喫茶エルフの里店の建造に取り掛かったのだった。
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