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喫茶モフモフ
地元温泉地とのコラボのフェア、始まる
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ガヤガヤ……。
「チーズフォンデュで予約の方、テーブル席四名でいらっしゃいました!」
「は~い、準備はしてありますよ。」
今回はサナダさんたちが働く、モフモフ喫茶がある国の、フェアだった。チーズフォンデュを目玉にしたら、やはりそれに注目して訪れるお客さんの数も多く、更にコラボ元の観光地の紹介パネルやパンフレット、予約時の連絡先まで作ってあるという具合だった。
「ええと……やっぱりチーズフォンデュってお酒が入っていない方が食べやすそうですね。
凄い注文の数……。」
「仕方ないんです。」
マスエさんとサナダさんが次々に注文が入るチーズフォンデュとサイドメニューの数を見て、やっぱりチーズを溶かしたノンアルコールのグラタンみたいにして食べたいんだな……と、改めて思ったところだった。
「あと、ケーキとコーヒーのセットも売れていますね。
やっぱり季節のフルーツのお菓子って食べたくなるんですね。」
「サクランボ(サワーチェリー)ですからね。チョコレートとコーヒーが付いたら。」
「食べたくなりますね。」
「ですねぇ。」
お客さんの入りを見て、今回もひとまず、売り上げ確保は可能そうだったため、あとはコラボ先の温泉街にどれだけ人を呼べるかだった。
「温泉ばかりは入って貰わないとですが。
ドラゴンに乗れるのもいいと思うんですけどねぇ。」
「そうですね。私、当たり前のようにドラゴンに乗ったの、初めてでした。」
「他にもハイキングもやれるんですが……やっぱり来て貰わないとなんですよね。」
「そうなんですよね、温泉内も歩行リハビリ用プールとかの医療施設にもなっていますし。
温泉と運動と酪農製品を食べるって、そういう目的でもありますからね。」
いきなり歩行リハビリの話になってしまったが。観光地の紹介とは、実際にその場に来て、遊んで貰うようにするところまでこぎつける事なのだが。本当に来てもらうまでは気を揉んでしまうサナダさんたちだった。
「あ、すみません。温泉地の事が気になって……。」
「はい! 何の疑問でしょうか!?」
とか思っていたらさっそく、人が来たため、飛びつくように応対するサナダさんだった。
・・・・・・。
「やはり休暇に山の幸の美味しいものを食べてハイキングがてら運動して。
温泉にも入るというのは、気になって貰えていたんですねぇ。」
「ひとまずこちらも安心、と言ったところですね。」
「よかった~。」
「バウバウッ!」
「ワフッ!」
「くーん。」
「はいはい。君たちも働いてくれましたよ。」
魔獣たちもナデナデして貰い、一仕事をみんなで済ませたような閉店時間だった。
「連休時にフェアをして、フェアが終わったら休みというターンを繰り返していますが。
皆さんの体調はいかがですか?」
「次も旅行なんですか?」
「王子様との約束を交わそうと思いましてね。」
「おお。」
サナダさんとマスエさんの会話にゴンドウさんが相槌を打つ。
「向こうにもモフモフ喫茶を作るらしいですが、一応ですね。」
「商談だったら乗ってくれるんじゃないですか。」
「今回は夏のバカンス向けフェアの予定ですが……どこまでやるんでしょうねぇ。」
「温泉地まで紹介させて欲しいって言ってきそうですね。というか、言いましたね。」
「ええ。それだと国境付近に掛けてでしょうか。夏から秋のバカンスに向いていそうな所で。」
「大規模になりそうですね。」
「そうですね。しかも王室御用達になりそうです。」
どんどん扱う規模が大きくなっていく、モフモフ喫茶のフェアだった。
「チーズフォンデュで予約の方、テーブル席四名でいらっしゃいました!」
「は~い、準備はしてありますよ。」
今回はサナダさんたちが働く、モフモフ喫茶がある国の、フェアだった。チーズフォンデュを目玉にしたら、やはりそれに注目して訪れるお客さんの数も多く、更にコラボ元の観光地の紹介パネルやパンフレット、予約時の連絡先まで作ってあるという具合だった。
「ええと……やっぱりチーズフォンデュってお酒が入っていない方が食べやすそうですね。
凄い注文の数……。」
「仕方ないんです。」
マスエさんとサナダさんが次々に注文が入るチーズフォンデュとサイドメニューの数を見て、やっぱりチーズを溶かしたノンアルコールのグラタンみたいにして食べたいんだな……と、改めて思ったところだった。
「あと、ケーキとコーヒーのセットも売れていますね。
やっぱり季節のフルーツのお菓子って食べたくなるんですね。」
「サクランボ(サワーチェリー)ですからね。チョコレートとコーヒーが付いたら。」
「食べたくなりますね。」
「ですねぇ。」
お客さんの入りを見て、今回もひとまず、売り上げ確保は可能そうだったため、あとはコラボ先の温泉街にどれだけ人を呼べるかだった。
「温泉ばかりは入って貰わないとですが。
ドラゴンに乗れるのもいいと思うんですけどねぇ。」
「そうですね。私、当たり前のようにドラゴンに乗ったの、初めてでした。」
「他にもハイキングもやれるんですが……やっぱり来て貰わないとなんですよね。」
「そうなんですよね、温泉内も歩行リハビリ用プールとかの医療施設にもなっていますし。
温泉と運動と酪農製品を食べるって、そういう目的でもありますからね。」
いきなり歩行リハビリの話になってしまったが。観光地の紹介とは、実際にその場に来て、遊んで貰うようにするところまでこぎつける事なのだが。本当に来てもらうまでは気を揉んでしまうサナダさんたちだった。
「あ、すみません。温泉地の事が気になって……。」
「はい! 何の疑問でしょうか!?」
とか思っていたらさっそく、人が来たため、飛びつくように応対するサナダさんだった。
・・・・・・。
「やはり休暇に山の幸の美味しいものを食べてハイキングがてら運動して。
温泉にも入るというのは、気になって貰えていたんですねぇ。」
「ひとまずこちらも安心、と言ったところですね。」
「よかった~。」
「バウバウッ!」
「ワフッ!」
「くーん。」
「はいはい。君たちも働いてくれましたよ。」
魔獣たちもナデナデして貰い、一仕事をみんなで済ませたような閉店時間だった。
「連休時にフェアをして、フェアが終わったら休みというターンを繰り返していますが。
皆さんの体調はいかがですか?」
「次も旅行なんですか?」
「王子様との約束を交わそうと思いましてね。」
「おお。」
サナダさんとマスエさんの会話にゴンドウさんが相槌を打つ。
「向こうにもモフモフ喫茶を作るらしいですが、一応ですね。」
「商談だったら乗ってくれるんじゃないですか。」
「今回は夏のバカンス向けフェアの予定ですが……どこまでやるんでしょうねぇ。」
「温泉地まで紹介させて欲しいって言ってきそうですね。というか、言いましたね。」
「ええ。それだと国境付近に掛けてでしょうか。夏から秋のバカンスに向いていそうな所で。」
「大規模になりそうですね。」
「そうですね。しかも王室御用達になりそうです。」
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