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喫茶モフモフ
その頃のエルフ姉妹
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ざわざわざわ……。
サナダさんたちが旅行に行ってる頃、モフモフ喫茶を経営している街を歩くエルフ姉妹は、その見目麗しさとエルフという外見で、しかもモフモフワンちゃんたちを連れているため、とても目立っていた。
(あの格好……エルフよね。初めて見た~。)
(綺麗だけど近寄りがたそう……。)
(セレブっぽいというか……優雅だな~。)
セレブ芸能人が歩いているような注目を周囲から浴びているエルフ姉妹。
「お姉さま! これが噂に聞いていたファーストフードのお店だそうです!」
「おお! ファーストフード!!! この国のファーストフードはジャンキーなだけでなく。
量も多いしうまいから食えと聞きます!」
「入りましょう!」
「入りましょう! 入った後は出店の屋台でくいだおれするのです!」
「食い倒れ!」
「食い倒れ! アイスも制覇しますよ!」
「乳製品なんてうまいに決まっている!」
実際そうだが観光地に初めて来た人みたいな盛り上がりを、何か見つけては二人は見せていた。そして吸い込まれるようにお店の中に入っていった。大量の撮影用アイテムを携えながら……。
「「……。」」
(エルフでも観光客だと写真撮りまくるし、興奮すると早口になるんだな……。)
もっと気位が鼻について扱いにくい人物だと思っていたらミーハーなエルフだったようで。別の理由で遠巻きに眺められるようになっていた。
・・・・・・。
「お姉さま、やはり人間の作ったジャンクフードは病みつきになる味がしますね。」
「ええ妹よ。肉にしこたま黒コショウ振っただけのハンバーグがこんなに美味しいとは。」
「次はケバブ屋台に行きましょう。」
「我々、山では森で取れた食べ物と魔法植物で品種改良したものしか食べませんから。
新しい味が新鮮ですね。」
そして店から出た後は満たされたのか大人しくなって食レポ感想会をしていた。
「そう言えば工芸品も見ていませんでした。」
「それも買いましょう。」
そして観光客まんまの行動をしていた。
「わふわふっ。」
「アーオン。」
「ぐるぐる。」
「ふふ。あなたたちも忘れていませんよ。」
「ええ。ツヤツヤにしてあげましょう。」
「きゅーん。」
モフモフ魔獣たちも忘れずに可愛がられていたようだった。
「お姉さま、魔獣なんですが、私が飼っていたフェンリルを思い出しますね。」
「ええ。あの子も魔力を携えた、精霊のような狼でした。」
エルフの森の近くに住んでいる動物は精霊に近い力を持つものもいた。どうやらそういうのもエルフが飼育したり使役したりしていたようだ。
「ふふ……ちょい悪ワンちゃんですが、うちのこに似て可愛いです。お姉さま。」
「ええ、一番はうちの子ですが、よその手入れされた子や。
甘えん坊になった魔獣を可愛がるのも悪くない……。」
「折角だから建物の前で撮影しましょう。」
「そうしましょう。」
「アオーン。」
エルフたちは観光をシッカリ満喫していた。
サナダさんたちが旅行に行ってる頃、モフモフ喫茶を経営している街を歩くエルフ姉妹は、その見目麗しさとエルフという外見で、しかもモフモフワンちゃんたちを連れているため、とても目立っていた。
(あの格好……エルフよね。初めて見た~。)
(綺麗だけど近寄りがたそう……。)
(セレブっぽいというか……優雅だな~。)
セレブ芸能人が歩いているような注目を周囲から浴びているエルフ姉妹。
「お姉さま! これが噂に聞いていたファーストフードのお店だそうです!」
「おお! ファーストフード!!! この国のファーストフードはジャンキーなだけでなく。
量も多いしうまいから食えと聞きます!」
「入りましょう!」
「入りましょう! 入った後は出店の屋台でくいだおれするのです!」
「食い倒れ!」
「食い倒れ! アイスも制覇しますよ!」
「乳製品なんてうまいに決まっている!」
実際そうだが観光地に初めて来た人みたいな盛り上がりを、何か見つけては二人は見せていた。そして吸い込まれるようにお店の中に入っていった。大量の撮影用アイテムを携えながら……。
「「……。」」
(エルフでも観光客だと写真撮りまくるし、興奮すると早口になるんだな……。)
もっと気位が鼻について扱いにくい人物だと思っていたらミーハーなエルフだったようで。別の理由で遠巻きに眺められるようになっていた。
・・・・・・。
「お姉さま、やはり人間の作ったジャンクフードは病みつきになる味がしますね。」
「ええ妹よ。肉にしこたま黒コショウ振っただけのハンバーグがこんなに美味しいとは。」
「次はケバブ屋台に行きましょう。」
「我々、山では森で取れた食べ物と魔法植物で品種改良したものしか食べませんから。
新しい味が新鮮ですね。」
そして店から出た後は満たされたのか大人しくなって食レポ感想会をしていた。
「そう言えば工芸品も見ていませんでした。」
「それも買いましょう。」
そして観光客まんまの行動をしていた。
「わふわふっ。」
「アーオン。」
「ぐるぐる。」
「ふふ。あなたたちも忘れていませんよ。」
「ええ。ツヤツヤにしてあげましょう。」
「きゅーん。」
モフモフ魔獣たちも忘れずに可愛がられていたようだった。
「お姉さま、魔獣なんですが、私が飼っていたフェンリルを思い出しますね。」
「ええ。あの子も魔力を携えた、精霊のような狼でした。」
エルフの森の近くに住んでいる動物は精霊に近い力を持つものもいた。どうやらそういうのもエルフが飼育したり使役したりしていたようだ。
「ふふ……ちょい悪ワンちゃんですが、うちのこに似て可愛いです。お姉さま。」
「ええ、一番はうちの子ですが、よその手入れされた子や。
甘えん坊になった魔獣を可愛がるのも悪くない……。」
「折角だから建物の前で撮影しましょう。」
「そうしましょう。」
「アオーン。」
エルフたちは観光をシッカリ満喫していた。
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