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喫茶モフモフ
エルフがモフモフ喫茶にやってきた
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「という訳でエルフさんにも、ここのモフモフ喫茶に来て頂くことになりました。」
「どうも……姉のカウラです。」
「妹のマウラです。」
サナダさんの紹介で現れたのはエルフの姉妹で、細工の施された装備をした、身長は人間と同じぐらいだが森の妖精のような雰囲気をした、金髪碧眼の見目麗しい女性たちだった。
「魔獣シッターをする代わりに、どうしてもモフモフ喫茶で遊びたいそうで。
エルフさんは目立ちますし本日は貸し切りにして。
エルフさんを接待することにしました。みなさん、よろしくお願いしますね。」
「よろしくお願いします……。」
姉のカウラさんが頭を下げると妹も下げる。喋り方も随分と大人しい。
「よろしくお願いします!」
「お願いします。」
マスエさんとゴンドウさんも挨拶を済ませた。どうやら大人しい人(妖精)たちのようだが。
「あれだけ懐かなくて狂暴な魔獣が。
モフモフ喫茶でちょい悪ワンちゃんをしていると聞いて。」
「やっぱり人(エルフ)生、長生きすると人間が面白いことをしていて興味深い。」
「エルフは人生が長い上にやること変わらなさすぎるから。退屈で。
人生が短いのに変化がある人間の生活の話を聞くと釣られる者もいるの。」
カウラさんとマウラさんが交互に説明してくる。
「だそうです。折角だから、飲み物を作る間、モフモフワンちゃん、触っていきますか?」
「触らせてください。」
「どれだけ人懐っこくなったのか。」
「それでは僕は、飲み物を淹れてきますから、皆さんよろしくお願いします。」
「ワフッワフッ!」
「アオーン!」
「プキュー!」
「おお! これが噂に聞く、魅惑の術を受けた魔獣!」
「お姉さま! これでは本当にちょい悪ワンちゃんです!」
「珍しい!」
「珍しい!」
「よーしよし。」
「よーしよし!」
魔獣を囲んで二人で観察するようにグルグル回った後。魔獣を撫で回している。どうやら興奮してくると早口になるようだ。そんなに珍しいようだ。
「明日から犬を連れて街を歩くとか興奮しますねお姉さま!」
「そうですね、妹よ!」
しかもちょっと古風な言い回しだった。
「映像記録魔法用の媒体にもアホほど魔力をチャージしておきましたから。
写真も撮りまくりですよ! 妹よ!」
ここでの映像記録は媒体に魔力をチャージして、そこに映像魔法を記録しておくのだった。紙なら写真みたいに。透明な鉱石だったら鉱石の中に。工芸品の中でも光を当てると外に映像が映し出される者は3Dホログラムみたいに映し出されたりもする。
「はい、皆に見せて自慢しまくるのです! これは暫く話題に事欠かない!」
「モフモフ喫茶、エルフの森店を我々も作るのです!」
「これは売れる! 魅惑の術はエルフでも用いられますからね!」
しかもエルフの森にもモフモフ喫茶を作りたいようだった。エルフでもミーハー女子ってこうなるんだなとマスエさんは見ていた。
「はーい。ハーブティーと森のハチミツのパンケーキも焼けましたよ。」
「「パンケーキ! これはバエる!」」
今度はサナダさんがハーブティ―とパンケーキをテーブルに置くと映像記録魔法で次々に撮っていった。
「明日は魔獣を連れながら街を歩いてその記録も撮るのです!」
「見せましょう! みんなに!」
エルフもバエたい時代のようだった。
「どうも……姉のカウラです。」
「妹のマウラです。」
サナダさんの紹介で現れたのはエルフの姉妹で、細工の施された装備をした、身長は人間と同じぐらいだが森の妖精のような雰囲気をした、金髪碧眼の見目麗しい女性たちだった。
「魔獣シッターをする代わりに、どうしてもモフモフ喫茶で遊びたいそうで。
エルフさんは目立ちますし本日は貸し切りにして。
エルフさんを接待することにしました。みなさん、よろしくお願いしますね。」
「よろしくお願いします……。」
姉のカウラさんが頭を下げると妹も下げる。喋り方も随分と大人しい。
「よろしくお願いします!」
「お願いします。」
マスエさんとゴンドウさんも挨拶を済ませた。どうやら大人しい人(妖精)たちのようだが。
「あれだけ懐かなくて狂暴な魔獣が。
モフモフ喫茶でちょい悪ワンちゃんをしていると聞いて。」
「やっぱり人(エルフ)生、長生きすると人間が面白いことをしていて興味深い。」
「エルフは人生が長い上にやること変わらなさすぎるから。退屈で。
人生が短いのに変化がある人間の生活の話を聞くと釣られる者もいるの。」
カウラさんとマウラさんが交互に説明してくる。
「だそうです。折角だから、飲み物を作る間、モフモフワンちゃん、触っていきますか?」
「触らせてください。」
「どれだけ人懐っこくなったのか。」
「それでは僕は、飲み物を淹れてきますから、皆さんよろしくお願いします。」
「ワフッワフッ!」
「アオーン!」
「プキュー!」
「おお! これが噂に聞く、魅惑の術を受けた魔獣!」
「お姉さま! これでは本当にちょい悪ワンちゃんです!」
「珍しい!」
「珍しい!」
「よーしよし。」
「よーしよし!」
魔獣を囲んで二人で観察するようにグルグル回った後。魔獣を撫で回している。どうやら興奮してくると早口になるようだ。そんなに珍しいようだ。
「明日から犬を連れて街を歩くとか興奮しますねお姉さま!」
「そうですね、妹よ!」
しかもちょっと古風な言い回しだった。
「映像記録魔法用の媒体にもアホほど魔力をチャージしておきましたから。
写真も撮りまくりですよ! 妹よ!」
ここでの映像記録は媒体に魔力をチャージして、そこに映像魔法を記録しておくのだった。紙なら写真みたいに。透明な鉱石だったら鉱石の中に。工芸品の中でも光を当てると外に映像が映し出される者は3Dホログラムみたいに映し出されたりもする。
「はい、皆に見せて自慢しまくるのです! これは暫く話題に事欠かない!」
「モフモフ喫茶、エルフの森店を我々も作るのです!」
「これは売れる! 魅惑の術はエルフでも用いられますからね!」
しかもエルフの森にもモフモフ喫茶を作りたいようだった。エルフでもミーハー女子ってこうなるんだなとマスエさんは見ていた。
「はーい。ハーブティーと森のハチミツのパンケーキも焼けましたよ。」
「「パンケーキ! これはバエる!」」
今度はサナダさんがハーブティ―とパンケーキをテーブルに置くと映像記録魔法で次々に撮っていった。
「明日は魔獣を連れながら街を歩いてその記録も撮るのです!」
「見せましょう! みんなに!」
エルフもバエたい時代のようだった。
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