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喫茶モフモフ
豪勢な試食会が始まる
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「という訳で王室御用達の香辛料とお茶を頂きました!」
「わーい!」
「やりましたね。」
「バウバウ!」
「ワオーン。」
先日、一応、王城まで付いていくことになり、そのまま王室御用達の香辛料とお茶を仕入れられたモフモフ喫茶。今日は営業終了時間に王室御用達の茶葉や香辛料を扱った、ティーフェアを行うための試飲会や試作会を行うことにした。
「有名なのはチャイですが……アールグレイにセイロン。ウバにディンブラと。
一通り、揃っているから。どれが何に合うか調べていくのと。
他にもお茶請けにいいのを作っていきましょう。」
「わあ……それ全部、食べて、飲んで、感想を言って行けばいいんですか!?」
「そういう事になりますね。暫くそんな感じになりますし。
まだフェアは行っていませんが、今の時期だけお客様にも試食をお願いしましょう。」
「すごーい……本当にカフェみたい。」
「ここは本当にカフェですよ。マスエさん。」
裏家業をしているとは言え、一応、カフェ自体は健全だった。
「魔獣って甘いものや香辛料はあげても大丈夫なんですか?」
「ワウワウ。」
「クキューン。」
「魔獣だと付喪神の概念と同じですからお供え物として魔力源にするなら大丈夫です。」
「ワフッ!」
「キューン。」
魔獣たちが嬉しそうに鼻を鳴らしている。ちなみにチャイやアールグレイなどの茶や香辛料の概念も地球でいう所のそんな感じの物と思って頂きたい。
「では早速。アールグレイでスパイスティーを。」
「あ! 美味しい。」
サナダさんがマスエさんにお茶を出す。
「ストレートでもアイスでも美味しいですし、アールグレイに合うスパイスで作りました。」
「私はアールグレイのチーズケーキを。」
今度はゴンドウさんがケーキを出してきた。
「うわ~ん。フォークが止まらない~。」
「他にも香辛料のスコーンも作りましたが……甘いのとしょっぱいのを作りました。」
「スコーン!」
「クロデットクリームもいいと思いましたが……今回はミルクジャムと。
酸味を抑えたベリーのジャムも用意してあります。
他にも水切りヨーグルトや甘いベリーのジャムに。
嗜好に合わせてお好きなものを選んでいただこうと。」
「すごい! スコーンってだけで気になるのに付けるのがいっぱい!」
「他にもマスエさんがなにか欲しいのがあったら教えてください。」
「あ……はい!」
マスエさんは嬉しそうに返事をしていた。
「でもいいですねえ。こんなに喜んで食べてくれる人がいるって。」
「ええ。カフェ経営は我らには眩しすぎますね。しかもモフモフ喫茶だと。」
「もー! またそんな話になって! これだけ美味しいのを作ってくださるし。
モフモフだって可愛いんですから! ね!」
「ふふふ。そうですね。いつか……モフモフ喫茶だけで暮らしていけるようになれたら。
僕もそう思う日が来るのかもしれません。」
「今回も王室御用達の仕入れが可能になったもの依頼のお陰ですから。」
「あ……そうですね。でも、私達だって新天地で活躍しますよ! きっと!」
「ふふふ。私たちのホープはマスエさんですね。」
「はい。」
美味しいお菓子とお茶とモフモフを提供するお店にとって、いつも明るさを絶やさないマスエさんはここの名実揃ったホープだった。
「折角だからアイスクリームにもチャレンジして、パフェとかいかがですかね。」
「おお、やりましょう! ゴンドウさん!」
(二人も大分、板についていると思うんだけどな……新商品の研究に励んでいるし。)
当のマスエさんは自分の気持ちが届いているようで届ききっていないのにモヤモヤしていた。
「わーい!」
「やりましたね。」
「バウバウ!」
「ワオーン。」
先日、一応、王城まで付いていくことになり、そのまま王室御用達の香辛料とお茶を仕入れられたモフモフ喫茶。今日は営業終了時間に王室御用達の茶葉や香辛料を扱った、ティーフェアを行うための試飲会や試作会を行うことにした。
「有名なのはチャイですが……アールグレイにセイロン。ウバにディンブラと。
一通り、揃っているから。どれが何に合うか調べていくのと。
他にもお茶請けにいいのを作っていきましょう。」
「わあ……それ全部、食べて、飲んで、感想を言って行けばいいんですか!?」
「そういう事になりますね。暫くそんな感じになりますし。
まだフェアは行っていませんが、今の時期だけお客様にも試食をお願いしましょう。」
「すごーい……本当にカフェみたい。」
「ここは本当にカフェですよ。マスエさん。」
裏家業をしているとは言え、一応、カフェ自体は健全だった。
「魔獣って甘いものや香辛料はあげても大丈夫なんですか?」
「ワウワウ。」
「クキューン。」
「魔獣だと付喪神の概念と同じですからお供え物として魔力源にするなら大丈夫です。」
「ワフッ!」
「キューン。」
魔獣たちが嬉しそうに鼻を鳴らしている。ちなみにチャイやアールグレイなどの茶や香辛料の概念も地球でいう所のそんな感じの物と思って頂きたい。
「では早速。アールグレイでスパイスティーを。」
「あ! 美味しい。」
サナダさんがマスエさんにお茶を出す。
「ストレートでもアイスでも美味しいですし、アールグレイに合うスパイスで作りました。」
「私はアールグレイのチーズケーキを。」
今度はゴンドウさんがケーキを出してきた。
「うわ~ん。フォークが止まらない~。」
「他にも香辛料のスコーンも作りましたが……甘いのとしょっぱいのを作りました。」
「スコーン!」
「クロデットクリームもいいと思いましたが……今回はミルクジャムと。
酸味を抑えたベリーのジャムも用意してあります。
他にも水切りヨーグルトや甘いベリーのジャムに。
嗜好に合わせてお好きなものを選んでいただこうと。」
「すごい! スコーンってだけで気になるのに付けるのがいっぱい!」
「他にもマスエさんがなにか欲しいのがあったら教えてください。」
「あ……はい!」
マスエさんは嬉しそうに返事をしていた。
「でもいいですねえ。こんなに喜んで食べてくれる人がいるって。」
「ええ。カフェ経営は我らには眩しすぎますね。しかもモフモフ喫茶だと。」
「もー! またそんな話になって! これだけ美味しいのを作ってくださるし。
モフモフだって可愛いんですから! ね!」
「ふふふ。そうですね。いつか……モフモフ喫茶だけで暮らしていけるようになれたら。
僕もそう思う日が来るのかもしれません。」
「今回も王室御用達の仕入れが可能になったもの依頼のお陰ですから。」
「あ……そうですね。でも、私達だって新天地で活躍しますよ! きっと!」
「ふふふ。私たちのホープはマスエさんですね。」
「はい。」
美味しいお菓子とお茶とモフモフを提供するお店にとって、いつも明るさを絶やさないマスエさんはここの名実揃ったホープだった。
「折角だからアイスクリームにもチャレンジして、パフェとかいかがですかね。」
「おお、やりましょう! ゴンドウさん!」
(二人も大分、板についていると思うんだけどな……新商品の研究に励んでいるし。)
当のマスエさんは自分の気持ちが届いているようで届ききっていないのにモヤモヤしていた。
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