精霊都市の再開発事業

白石華

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第三章

二人きりの行為と、その後

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「ふふ、私とは、どうされます?」
「どうって、ええと。」

 トップス一枚と黒タイツという、ちょっとエッチでラフな格好をしたベルさんに覆いかぶさられている俺。
 場所は……昨日、みんなで食っていたリビングのままだな。そのまま雑魚寝したのか。

「あ。じゃあまあ、一応最初なんで、リビングとかじゃなくて寝室がいいかなと思います。」
「は~い。」

 という訳で俺とベルさんだけで寝室に行くことになった。何だこの状況。自分の住んでいる社宅の一室のリビングに若い娘たちを自分好みのエロい格好で待機させたり侍らせたりするエロ社長かよ。

「じゃあ、改めて。どうされますか?」

 ベルさんは俺と寝室に入り。ベッドの中心辺りに座ると。正座を崩したような……奥の暗がりに目が行ってしまうような座り方で。こんなにいい思いをしていいのかという気持ちも無くもないが。

「えっと。仰向けに寝て、三角ずわりっぽく膝を折って貰って。
 太腿の後ろを腕で抱えてください。」

 俺は随分と具体的なポーズの指定をベルさんに頼んだ。

「いいですよ~。社長はエッチの時はエッチですね。」
「はは。エロ社長っすから。……おお。」
「こうですか?」

 ベルさんにして貰った格好は。実に黒タイツから見たこう……正面からでもお尻とか、太腿の裏側とか、中心の膨らみとか、爪先とか脚のスッとしたラインとか。そういうのがとてもよく見えたしベルさんは豊満だった。
 やはりこう、OLっぽい女性にエッチな格好をして貰い、これからエッチな行為をする時に社長って呼ばれるのは、実に酷い展開になっている。

「いやあ……めっちゃいいです。」
「はい……。でもこの格好のままなんですか?」
「暫く拝んでいたいと思ったんですがそうもいきませんね。」
「はあ。」

 ベルさんの困ったような声が初めて聴けた気がする。ベルさんだとこう、お姉さんにエッチな事をお願いしたくなりそうな雰囲気になってしまうな。暴走して怒られなければいいんだが。

「えっと、それじゃあ。ベルさんにも妊娠禁止の紋を付けて貰って、種付けプレスを。」
「ふふふ。無茶な体位でされるんですね~。あっ。」

 種付けプレスという単語がベルさんに通じたし俺も何で知っているかはさておいて行為を始めることにした。

「ん……っ。」
「ちゅ……っ。ちゅぱ。ちゅっ。」

 まずは正常位に近い格好でキスをして。繰り返していく内に粘っこいものに変えていく。

 ぎしっ。ぎゅっ。

「あ……んっ。」

 キスしながらベルさんを抱きしめると、薄手のトップスからだと、乳房の大きさがよく伝わってくる。服装が乱れてくると胸元が覗いたり、スッとトップスの裾が捲れ、黒タイツを穿いている腰から更に先のお腹も見えてくる……。いやあ実にOLが身につけそうな大人のトップスとタイツ好きに優しい格好になってきた。

「ちょっと捲りますね。」
「はい……あっ。」

 トップスの胸の付け根まで裾を捲ってみると、そこにはレースで包まれたお休み用のブラジャーが谷間を作っていた。

「ふふ……ちょっと大きいんですけど、形を作るのはこっちかなって。」
「そういうのなんですね。」

 俺はお休み用ブラジャーというのが存在するのを初めて知った。

「ええとこれ。捲っちゃいますね。」
「はい。んっ。」

 ぽよんと出てきた乳房は……とても大きくて柔らかそうで。赤子に吸わせるにしても大きすぎる乳輪と頂を持っていた。いやあ。大人の女性はこのくらい乳輪が育っていないとな。大きさからてっぺんまで、おっぱいは母性の塊である。

「ちゅうっ。」
「あっ、んっ!」

 ベルさんの胸の谷間からはおしろいとボディパウダーの独特な甘い香りがした。夢中になってチュパチュパ吸ってしまう。

「ちゅうっ、ちゅ、ちゅっ、ちゅうっ。ちゅる……ちゅっ、ちゅぅっ。」
「あっ、あんっ。そんなに吸ったら……ああっ!」

 頂が完全に固くなってきたのを確認すると、コリコリと歯を立ててみたり嘗め回したりを繰り返して、また吸う。

「んっ、あうっ、んんっ! あ……っ! あんっ。」
「ちゅうう……っ、ちゅうっ。こり、こり、れるんっ。」
「はあっ、はあっ。あうっ!」

 ベルさんが背筋を逸らして、ぶるんと乳房を揺らしていく。俺はそろそろタイツ脱がし職人になるためにお腹に手をやると。いつの間にかベルさんの下腹部には妊娠禁止の紋が付いていた。このまま行為に移ってしまっていいのだろう。
 俺はいつものように、まずはストッキングのパンティハウスがありそうな辺りまでストッキングをタグませるように脱がしていく。俺はストッキングもタイツも、脱がすときはたぐませる派だった。
 ベルさんのパンティを見ると、股布にちょっとだけ着いたレースが股間周りにあるのみの小さなパンティと腰を包む部分は殆ど紐のような形と……後ろもTバックだった。

「私、お尻も大きいから、こういうのじゃないと逆にラインが目立っちゃうんです。」
「なるほど。それは大変だ。」

 俺は相槌を打っていたが、既に衝撃で頭を破壊されているため、定型句のようだった。

「それじゃあ……。」

 勿体ないと思いながらたぐまったタイツの所にパンティを被せ、キラキラした花弁を見ると、そこはビキニラインまで剃毛された恥毛と、剃られすぎてちょっと見えている花弁があった。夏の風物詩だな。

「ベルさん、ちょっとすみません。」
「あっ。んっ。」

 俺は既に元気になっている肉棒の先端を宛がい、クチュクチュと動かして蜜を塗して、位置を間違えないように確認する。

 ぐ……にゅうっ。

「んんっ!」

 ベルさんの身体を腰で折って挿入し、身体を脚で座るようにして跨いで種付けプレスのような格好になる。じょりじょりした恥毛を腰で絡めながら行為をすると行為に熱が入ってしまう。

「ああっ、あっ、ああんっ。はあっ!」

 奥まで入り込んで抽送する、力強い行為なのだが、ベルさんも薄々感じていたが鍛え抜かれているからか、とてもこういう行為がやりやすい。そしておっぱいがぶるんぶるん揺れている。

「はあっ、あっ。あ……っ。あううっ。社長……っ。ああっ!」

 ベルさんが片手で口を押えようとしているため、俺が顔を寄せてキスをする。

「ん……っ。ちゅっ、ちゅ……ちゅうっ。んんっ。」
「ベルさん……ベルさんの中ってしっとりしていて、あったかいです。」

 濡れ具合が程よいというか、肉感も感じられる程度の濡れ具合なのに、とてもフィット感のある締まり方をする。

「ん……っ。ああっ。そう、なんです、ね……っ。んんっ。ああああっ!」

 ベルさんが叫ぶと、乳房がばるんと跳ねて絶頂の兆しを見せ……。

「んうっ、んぐううっ!」
「あ……っ、あっ、ああっ!」

 俺は種付けプレスのラストに向かえるようにベルさんに覆いかぶさって密着すると、お互い抱き合うような格好になってキスをして……中に放っていく。

 びゅくんっ、ずびゅびゅびゅっ! びゅっびゅびゅっ! びゅびゅびゅっ!

「ん……っ!」

 ベルさんがキスをしたまま身体をばたつかせている。

「うう……っ。」

 俺は腰を痙攣させて、最後の一滴までベルさんの中に注いでいった。

 ・・・・・・。

「はあ……随分と激しい行為をされるんですね。」
「ああ……はい。ついやっちゃいました。」
「ふふ。ちょっと暫く、この格好のままでいます?」
「そうですね。俺も……また眠くなってきたかな。」
「それならみんなも呼んできましょうか。多分、また寝ていると思いますし。
 お布団にした方が。」
「そうですね。雑魚寝になりますが……ううっ。」

 俺は既に眠かった。

「大丈夫ですよ。私が伝えてきます。」
「はい……すみません。」

 俺はいつの間にか眠りに就いていた。

「あれ、トンカ、寝ちゃったんだ。」
「そうなんです。疲れちゃったみたいですね。」
「社長が寝ているんだ。」
「ふふ。脇で寝られるのは二人だけですよ?」
「えっと、私が隅っこで寝るから、皆さんは両脇で寝てください。ちっちゃいから大丈夫。」
「それなら……私が落ちないように支えていますから、サシガネさんの脇で寝させてください。」
「あっ!? あ……っ。」
「決まったの? それじゃあ、あたし、社長の脇で寝るけど。」
「ふふふ。皆さんで寝てください。」
「あ、ちょっと、ん……っ。」

 トンカの脇でカンナが寝て、その向かいでサシガネがくっつくように寝て、それを挟んで、抱きしめるようにベルが寝るという体勢で、何故か全員、くっつくように寝てしまったのだった……。

「あ……でも、人に抱かれて寝るのって、気持ちいいですね。」
「はい。そうでしょう?」

 サシガネとベルが話している。

「いいなー。ベルさんにあたしも寝かしつけられたい。」
「ふふ。順番に回りましょうね。」
「うん……みんな、トンカとしちゃったんですね。」
「サシガネさんがいいって言ってくれたからですよ。」
「うん……そうなんですけどね。私は、多分……最後は。
 私が言わなくても、こうなるって思っていたから。」
「サシガネさん、社長がモテモテだって知ってたもんね。」
「そうだよ。こいつはいつだってそう。」
「ふふ。私たちもこれから大変かもしれませんね。」

 サシガネ、カンナ、ベルも、トンカを囲った輪の中に全員が入った瞬間だった。
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