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第二章
神社にお参りと再建築に行く
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――次の日の朝、トンカの部屋――
「おはよー、トンカ。」
「おー、おはよって。おまえ……。」
サシガネはどういう格好で寝ていたのかと思ったら、俺の部屋から持ってきたTシャツとパンティだけだった。
「借りちゃった。他に着るもんなくて。」
「あ、ああ。それは全然。リアルにこういうの、遭遇するんだなってちょっと感動していた。」
「何よ。あ、そうだ。今日から霊社霊閣に行くんでしょ?
着替えていかないと。」
「お、おう。どうせだから朝飯も食べて行けよ。」
「うん! どうせ作るの、精霊装置でしょ? 私やっといてあげるからシャワー浴びてきたら?」
サシガネは朝シャワーの習慣があったようだ。俺も水垢離じゃないけど霊験あらたかな場所に行くし、身綺麗にしておいた方がいいかと思っていくも。男が身綺麗になる理由って彼女が作れると、彼女の影響なんだなと改めて思ったのだった。
・・・・・・。
「ふー。精霊装置で秒で終わらせてきたぜって……ぬおっ!?」
「あ、ちょっと着替えちゃった。変な格好でごめんね。」
「あ、うん。俺は全然……。」
バスタブにあった精霊装置の掃除ボタンで浴室洗うついでに俺も洗ってきたんだが、戻ってきたらサシガネの格好が、オフィス用のちょっと丈があるけど十分短いトップスにパンティストッキングとパンティのみの格好で、更にエプロンまで付けていた。俺の。
(こ、これは……伝説に聞く裸エプロンとはまた違う……OLエプロンって奴なのか!?)
そんなものはない。ちょっとエッチでラフな格好で料理を作ってくれる女の子を彼女に迎えたい男の夢を見事に叶えてくれた朝だった。自炊で生活するようになったから今の俺にはどれだけ凄いことをサシガネがしてくれたのか、拝みたくなるくらいありがたい。
「えっとー。ご飯は、焼き魚とみそ汁でしょ、それにご飯に納豆に―。あと、牛乳!」
「すっげー。」
精霊装置とは言え、朝ごはんの伝統のような食事を出して貰えた。
「ちゃんと食べないと体力持たないし、ここの配達ってこういうのだったの。」
俺の所には一週間分の食材を宅配してもらうサービスを付けていたのを忘れていた。ちなみに容器を精霊装置に掛けるだけで、ご飯は完成するため、することは皿に盛り直すぐらいであるし、面倒だったらそのまま容器に入った状態で食べる。
「そういやそうだったぜ。でもしてくれるのは嬉しいんだぞ。」
「ありがと。それでさ、トンカ。」
「おう。」
「えっと……。」
「お、おう?」
サシガネが言い淀んでいる。この流れは一体。
「あ、あのね。私……トンカが朝、そうなると思わなくて。」
「そうって? ぬおお!?」
俺の一物は既に勃起していた。
「あ、ごめんなさい。朝立ちって言うのもあるんだけど。
今のはその……サシガネの格好に欲情しました。」
「フアッ!?」
サシガネも驚いている。
「あっ!? えっとね……ああっ!?」
サシガネも今の自分の格好を見たら随分とマニアック……じゃなかったエプロンとパンストフェチに優しい格好をしていた。
「そんじゃま、お互いこういう格好だし、キッチンファックでもするか……。」
「ちょっとー!? 昨日と全然、扱い違くない!? あっ。」
俺はサシガネを後ろから抱き締める。そしてサシガネは支えを求めるようにキッチンのシンクに手を着いている。とてもいい格好である。俺はサシガネを抱きしめたまま器用にパンツをおろしてチンコをパンストの太腿と股間部分に擦り付ける。人体とは違う繊維による滑らかさときめ細やかさ。そして薄い布地にもかかわらず、包み込み、絡みつくような伸縮性。全てにおいてパンストはパーフェクトだった。これでローションがあれば完璧だが、悲しいことにないから俺のカウパー腺液で。
「いい加減にしろ。」
「はい。」
と思ったらサシガネに怒られた。
ずりっ。
「きゃあ!」
サシガネのパンストを尻辺りまで脱がすとサシガネが驚いた声を出す。
「脱がせって暗に言ったのはサシガネじゃねーか。」
「う、うん。そうだけど。あっ。」
俺はサシガネの花弁をお尻を包むような手つきの、指先だけで触れ。ムニムニとお尻を揉んでいくついでに花弁も撫で転がしていく。
「あっ、ああっ。ぱんつ……汚しちゃうっ。」
「すまんな。それじゃあ脱がすか。」
「うう……あっ。」
パンストと同じ位置にサシガネのパンティも脱がすと、すでにそこはキラキラと光に照らされているように蜜を分泌していた。毛が生えていないからとてもよく見える。
「それじゃあ……よっと。脚、閉じろよ。」
「やっ!」
俺はサシガネの花弁に肉棒を擦り付けていく。
「入れなくても……ううっ。いい、けど、よ……っ。こういうのもいいなっ。」
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ。くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ。
「やっ、ああっ。うう……あんっ。そんなに、お尻ばっかり、突かないで、よっ。」
俺はサシガネの小さいのにボリューミーなお尻を腰でバスバス打ち付けながら、花弁に肉棒を擦り付けていく。
「ああああっ! あ……っ。ああっ。」
トップスの裾から手をやると、そのままサシガネのお腹と乳房に触れる。驚いたことにノーブラだった。ますますいいぞ。乳房の頂に手を添えると、指先を置いてくりくりと転がしていく。
「んんんん~っ!」
サシガネが腰をがくがくと震わせ、痙攣を始めた。
「な、なあ、サシガネ……出したいんだけどよ。」
「えっ!? あ……っ。あああっ!」
出す時だけ、サシガネの中に先端だけを入れ、そのまま放ってしまう。
びゅくっ。ずびゅるるるっ、びゅるるるっ! びゅぶるるるっ!
「あ……っ、ああっ。こんなに……出さないでよ……もう。」
サシガネは相変わらずの減らず口だったが。まんざらでもなさそうだった。
・・・・・・。
「おお~こっちは海か~。」
その後、霊社霊閣を再建がてら参拝しに来た俺たちは。場所は登るか降りるかなんだが山には霊閣。麓の海には社がある事が判明し。まずは海からの方がいいだろうと霊社に来たのだが。そこは食べ物屋に土産物屋。大きな水族館に小料理店。海産物を扱うレストラン、割烹料理に旅館にホテルやらなにやら……観光地ならではのうまそうな食べ物屋とそれに追随した施設が海と堤防を挟んでずらーっと道なりに並んでいるのを確認した。
「社を再建しようと思ったが。ついでにこっちも見ていくか!」
「見るだけにしてね。再建するのは最初は社と霊閣って最初から決めていたんでしょ。」
「ああ。それは勿論。精霊に仕事の無事達成も祈願するんだからな。」
サシガネに言われて勿論と答える俺。これだけはアバウトにするわけにはいかないのだった。
「よーっし。それなら私と社長の出番だけど。社長って宮大工もやれたの?」
「ああ。精霊装置って元々精霊に力を借りて工事をするからな。宮大工も入っているって言うか。
宮大工もやれないと精霊装置は扱えない。だからお前もやっていいぜ。」
「あはは。ごめんねー。そういうの知らなくてさ。」
「おお。立て直す場所が場所だからな。ちゃんとやる前に聞いとけよ。」
「うん!」
一応、霊社霊閣を建て直すのは専門の大工職がいるんだが、こっちの世界ではまとめて精霊装置でやっていると思ってくれ。
「そんじゃカンナ、行こうぜ。みんなも終わったら参拝だから来てくれよ。」
「はい。」
「オーケー。」
ベルさんとサシガネも呼んで、みんなで参拝がてら、社に行くことになった。
・・・・・・。
「ぜー、ぜー……。麓だってのに随分な坂だったわね。」
「そうですね。ちょっとした丘を登るような。」
「みんなバテちゃった~? それなら甘酒売っているみたいだから飲もー!」
「何でみんな全然疲れていないのよ!」
社に着いたらサシガネが完全に息を切らせてばてていたが、みんなは全然、平気だった。ここに来て普段の運動能力が問われていた。
「サシガネ。疲れたんなら休んでいいんだぜ。ここまでするつもりはなかったからな。」
「あー……うん。ごめん……甘酒茶屋で休んでる……。」
「どうせならみんなも行こうぜ。」
「さんせーい。私、抹茶パフェ食べる!」
「私は冷やし甘酒とあんこ餅と磯部巻きを。」
「俺はわらび餅だな。あと甘酒。」
「へー。美味しそうね。」
サシガネが申し訳なさそうに行こうとしたが。メニューを見て気を持ち直したようだ。甘いもの好きで良かったな。
・・・・・・。
「まあ、皆さんで来てくださったんですね。」
その後、霊社に参拝に行きがてら、再建の話を、ここの責任者に取り次いでもらうように社務所に話しに行くと。まだ十分若い、お姉さんに近い、大人の女性がやってきた。
「代替わりをしたばかりなんです。それで私なんですが……。
他の者と話がしたいなら父を連れてきます。」
「いえ。代替わりをされるのには理由があると思いますし。俺は全然、気にしていません。」
「ありがとうございます。話が早くていいですね。それで……参拝なんですが。」
「はい。」
「参拝も再建も。それ自体はして頂いて問題ないんですが。
向こうの遺跡が……ちょっと気になっているんです。」
巫女のお姉さんが手を向けた先には……石を敷くように作られた道に、枝が道の部分だけ、くりぬくように分けられた覆いのようなアーチになっていた。
「ふーん。調査依頼はされたんです?」
「いえ。していないんですが……ここも再建をした方がよいのかどうか……。」
「へー。一回、入った方がいいかもしれませんが。」
「はい。再建してからの方が危なくないと思います。でも、予定には入れて貰わなくて。」
「アプリの指定にはないって事ですね。うーん……。」
アプリとは、俺の持っている精霊装置に入力してある、町役場の人から貰ったここの町の再建物の建築用の設計図とか精霊装置で建築を行うためのプログラムとかそういうのが入力されていて、トンカチで行えると秒で行えるのが実行可能なようにしてある、精霊装置に組み込まれている大本のアプリケーションである。俺はちょっと思案する。こういうときは役場に聞いた方がいいのだが。
「分かりました。調査と再建。これも入れられないか話しておきます。
でも話すだけですからね。期待しないでください。」
「はい。よろしくお願いします。」
俺は神社の巫女のお姉さんと話をして。
「よーっし。じゃあ、いっくよー!」
カンナがハルバードをコンと叩くと、神社があっという間に再建された!
「よしよし。それじゃあ俺が……再チェックと完成を。」
俺もハンマーを叩いて、その日の午前中は神社を再建して、海に向かうことにしたのだった……予定としては午後からは山か。随分とアウトドアな一日になりそうだな。
「おはよー、トンカ。」
「おー、おはよって。おまえ……。」
サシガネはどういう格好で寝ていたのかと思ったら、俺の部屋から持ってきたTシャツとパンティだけだった。
「借りちゃった。他に着るもんなくて。」
「あ、ああ。それは全然。リアルにこういうの、遭遇するんだなってちょっと感動していた。」
「何よ。あ、そうだ。今日から霊社霊閣に行くんでしょ?
着替えていかないと。」
「お、おう。どうせだから朝飯も食べて行けよ。」
「うん! どうせ作るの、精霊装置でしょ? 私やっといてあげるからシャワー浴びてきたら?」
サシガネは朝シャワーの習慣があったようだ。俺も水垢離じゃないけど霊験あらたかな場所に行くし、身綺麗にしておいた方がいいかと思っていくも。男が身綺麗になる理由って彼女が作れると、彼女の影響なんだなと改めて思ったのだった。
・・・・・・。
「ふー。精霊装置で秒で終わらせてきたぜって……ぬおっ!?」
「あ、ちょっと着替えちゃった。変な格好でごめんね。」
「あ、うん。俺は全然……。」
バスタブにあった精霊装置の掃除ボタンで浴室洗うついでに俺も洗ってきたんだが、戻ってきたらサシガネの格好が、オフィス用のちょっと丈があるけど十分短いトップスにパンティストッキングとパンティのみの格好で、更にエプロンまで付けていた。俺の。
(こ、これは……伝説に聞く裸エプロンとはまた違う……OLエプロンって奴なのか!?)
そんなものはない。ちょっとエッチでラフな格好で料理を作ってくれる女の子を彼女に迎えたい男の夢を見事に叶えてくれた朝だった。自炊で生活するようになったから今の俺にはどれだけ凄いことをサシガネがしてくれたのか、拝みたくなるくらいありがたい。
「えっとー。ご飯は、焼き魚とみそ汁でしょ、それにご飯に納豆に―。あと、牛乳!」
「すっげー。」
精霊装置とは言え、朝ごはんの伝統のような食事を出して貰えた。
「ちゃんと食べないと体力持たないし、ここの配達ってこういうのだったの。」
俺の所には一週間分の食材を宅配してもらうサービスを付けていたのを忘れていた。ちなみに容器を精霊装置に掛けるだけで、ご飯は完成するため、することは皿に盛り直すぐらいであるし、面倒だったらそのまま容器に入った状態で食べる。
「そういやそうだったぜ。でもしてくれるのは嬉しいんだぞ。」
「ありがと。それでさ、トンカ。」
「おう。」
「えっと……。」
「お、おう?」
サシガネが言い淀んでいる。この流れは一体。
「あ、あのね。私……トンカが朝、そうなると思わなくて。」
「そうって? ぬおお!?」
俺の一物は既に勃起していた。
「あ、ごめんなさい。朝立ちって言うのもあるんだけど。
今のはその……サシガネの格好に欲情しました。」
「フアッ!?」
サシガネも驚いている。
「あっ!? えっとね……ああっ!?」
サシガネも今の自分の格好を見たら随分とマニアック……じゃなかったエプロンとパンストフェチに優しい格好をしていた。
「そんじゃま、お互いこういう格好だし、キッチンファックでもするか……。」
「ちょっとー!? 昨日と全然、扱い違くない!? あっ。」
俺はサシガネを後ろから抱き締める。そしてサシガネは支えを求めるようにキッチンのシンクに手を着いている。とてもいい格好である。俺はサシガネを抱きしめたまま器用にパンツをおろしてチンコをパンストの太腿と股間部分に擦り付ける。人体とは違う繊維による滑らかさときめ細やかさ。そして薄い布地にもかかわらず、包み込み、絡みつくような伸縮性。全てにおいてパンストはパーフェクトだった。これでローションがあれば完璧だが、悲しいことにないから俺のカウパー腺液で。
「いい加減にしろ。」
「はい。」
と思ったらサシガネに怒られた。
ずりっ。
「きゃあ!」
サシガネのパンストを尻辺りまで脱がすとサシガネが驚いた声を出す。
「脱がせって暗に言ったのはサシガネじゃねーか。」
「う、うん。そうだけど。あっ。」
俺はサシガネの花弁をお尻を包むような手つきの、指先だけで触れ。ムニムニとお尻を揉んでいくついでに花弁も撫で転がしていく。
「あっ、ああっ。ぱんつ……汚しちゃうっ。」
「すまんな。それじゃあ脱がすか。」
「うう……あっ。」
パンストと同じ位置にサシガネのパンティも脱がすと、すでにそこはキラキラと光に照らされているように蜜を分泌していた。毛が生えていないからとてもよく見える。
「それじゃあ……よっと。脚、閉じろよ。」
「やっ!」
俺はサシガネの花弁に肉棒を擦り付けていく。
「入れなくても……ううっ。いい、けど、よ……っ。こういうのもいいなっ。」
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ。くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ。
「やっ、ああっ。うう……あんっ。そんなに、お尻ばっかり、突かないで、よっ。」
俺はサシガネの小さいのにボリューミーなお尻を腰でバスバス打ち付けながら、花弁に肉棒を擦り付けていく。
「ああああっ! あ……っ。ああっ。」
トップスの裾から手をやると、そのままサシガネのお腹と乳房に触れる。驚いたことにノーブラだった。ますますいいぞ。乳房の頂に手を添えると、指先を置いてくりくりと転がしていく。
「んんんん~っ!」
サシガネが腰をがくがくと震わせ、痙攣を始めた。
「な、なあ、サシガネ……出したいんだけどよ。」
「えっ!? あ……っ。あああっ!」
出す時だけ、サシガネの中に先端だけを入れ、そのまま放ってしまう。
びゅくっ。ずびゅるるるっ、びゅるるるっ! びゅぶるるるっ!
「あ……っ、ああっ。こんなに……出さないでよ……もう。」
サシガネは相変わらずの減らず口だったが。まんざらでもなさそうだった。
・・・・・・。
「おお~こっちは海か~。」
その後、霊社霊閣を再建がてら参拝しに来た俺たちは。場所は登るか降りるかなんだが山には霊閣。麓の海には社がある事が判明し。まずは海からの方がいいだろうと霊社に来たのだが。そこは食べ物屋に土産物屋。大きな水族館に小料理店。海産物を扱うレストラン、割烹料理に旅館にホテルやらなにやら……観光地ならではのうまそうな食べ物屋とそれに追随した施設が海と堤防を挟んでずらーっと道なりに並んでいるのを確認した。
「社を再建しようと思ったが。ついでにこっちも見ていくか!」
「見るだけにしてね。再建するのは最初は社と霊閣って最初から決めていたんでしょ。」
「ああ。それは勿論。精霊に仕事の無事達成も祈願するんだからな。」
サシガネに言われて勿論と答える俺。これだけはアバウトにするわけにはいかないのだった。
「よーっし。それなら私と社長の出番だけど。社長って宮大工もやれたの?」
「ああ。精霊装置って元々精霊に力を借りて工事をするからな。宮大工も入っているって言うか。
宮大工もやれないと精霊装置は扱えない。だからお前もやっていいぜ。」
「あはは。ごめんねー。そういうの知らなくてさ。」
「おお。立て直す場所が場所だからな。ちゃんとやる前に聞いとけよ。」
「うん!」
一応、霊社霊閣を建て直すのは専門の大工職がいるんだが、こっちの世界ではまとめて精霊装置でやっていると思ってくれ。
「そんじゃカンナ、行こうぜ。みんなも終わったら参拝だから来てくれよ。」
「はい。」
「オーケー。」
ベルさんとサシガネも呼んで、みんなで参拝がてら、社に行くことになった。
・・・・・・。
「ぜー、ぜー……。麓だってのに随分な坂だったわね。」
「そうですね。ちょっとした丘を登るような。」
「みんなバテちゃった~? それなら甘酒売っているみたいだから飲もー!」
「何でみんな全然疲れていないのよ!」
社に着いたらサシガネが完全に息を切らせてばてていたが、みんなは全然、平気だった。ここに来て普段の運動能力が問われていた。
「サシガネ。疲れたんなら休んでいいんだぜ。ここまでするつもりはなかったからな。」
「あー……うん。ごめん……甘酒茶屋で休んでる……。」
「どうせならみんなも行こうぜ。」
「さんせーい。私、抹茶パフェ食べる!」
「私は冷やし甘酒とあんこ餅と磯部巻きを。」
「俺はわらび餅だな。あと甘酒。」
「へー。美味しそうね。」
サシガネが申し訳なさそうに行こうとしたが。メニューを見て気を持ち直したようだ。甘いもの好きで良かったな。
・・・・・・。
「まあ、皆さんで来てくださったんですね。」
その後、霊社に参拝に行きがてら、再建の話を、ここの責任者に取り次いでもらうように社務所に話しに行くと。まだ十分若い、お姉さんに近い、大人の女性がやってきた。
「代替わりをしたばかりなんです。それで私なんですが……。
他の者と話がしたいなら父を連れてきます。」
「いえ。代替わりをされるのには理由があると思いますし。俺は全然、気にしていません。」
「ありがとうございます。話が早くていいですね。それで……参拝なんですが。」
「はい。」
「参拝も再建も。それ自体はして頂いて問題ないんですが。
向こうの遺跡が……ちょっと気になっているんです。」
巫女のお姉さんが手を向けた先には……石を敷くように作られた道に、枝が道の部分だけ、くりぬくように分けられた覆いのようなアーチになっていた。
「ふーん。調査依頼はされたんです?」
「いえ。していないんですが……ここも再建をした方がよいのかどうか……。」
「へー。一回、入った方がいいかもしれませんが。」
「はい。再建してからの方が危なくないと思います。でも、予定には入れて貰わなくて。」
「アプリの指定にはないって事ですね。うーん……。」
アプリとは、俺の持っている精霊装置に入力してある、町役場の人から貰ったここの町の再建物の建築用の設計図とか精霊装置で建築を行うためのプログラムとかそういうのが入力されていて、トンカチで行えると秒で行えるのが実行可能なようにしてある、精霊装置に組み込まれている大本のアプリケーションである。俺はちょっと思案する。こういうときは役場に聞いた方がいいのだが。
「分かりました。調査と再建。これも入れられないか話しておきます。
でも話すだけですからね。期待しないでください。」
「はい。よろしくお願いします。」
俺は神社の巫女のお姉さんと話をして。
「よーっし。じゃあ、いっくよー!」
カンナがハルバードをコンと叩くと、神社があっという間に再建された!
「よしよし。それじゃあ俺が……再チェックと完成を。」
俺もハンマーを叩いて、その日の午前中は神社を再建して、海に向かうことにしたのだった……予定としては午後からは山か。随分とアウトドアな一日になりそうだな。
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