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第一章
着任初日のこと、その1
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「ふあ~あっ。あーねむ……。ずっと乗り物に揺られてきたからな。
全く、ここは線路も作らねーと復旧しねーのかよ。
後は道路も、作り直しか……。まずは仮でいいか。」
「お疲れ様です。ハイ、お茶どうぞ。」
「おっ、サンキュー。ベルさん。」
「はい、皆さんも。」
「あ。ありがとうございます。」
「サシガネ、偉いぞ。ちゃんと人から物を受け取れたな。」
「いちいちそんなんで褒めないでよ! 逆に腹立つわ!」
「カンナさんも、はい、どうぞ。」
「どうもー。悪いっすねー。いつもベルさんにお茶くみさせちゃって。
私ら二人も、女従業員なんですけどね。」
このメンツ……俺以外は全てうら若き女性三人で構成されている。いわばハーレムのようなじょうたいだが、今の所、全くそういう関係はない。
軽くここで全員の自己紹介をしていこう。
「俺はここの都市に派遣された建築士で、再開発を任されている、チームリーダーのトンカだ。
見ての通り脳筋ゴリラだから建築以外は全て他の人に任せっきりだ! よろしくな!
俺の精霊装置はハンマーで、これを叩くだけで街の指定の設備が任意で作れるぞ!
精霊装置はそんなもんだと思ってくれ!」
「はいはい。私は不本意ながらコイツ(トンカ)の幼馴染でサシガネよ。
資材管理と建築物の確認をトンカとしていくわ。計算は得意なの。
知らない人が怖くて……外には全く出ないから、建築物の確認はトンカがいないと絶対しないから。
ベルさんとカンナは平気。二人はこう……怖いとかそういうの、気にしなくていいし。」
「ベルです。対人接客と受付……町の人との橋渡しを担当します。
他にもアウトドア趣味もあるから……ここのちょっとしたリゾート開発……。
キャンプとかマリンレジャー、山登りとかですね。そういうのもちょっとだけ興味があります。
完成したら私も遊んでみたいと思います。試しに遊ばれる時は呼んでください。」
「あたしはカンナ。見習い建築士で私もハルバードみたいな形をしたハンマーを持っているよ。
やる事はトンカとおんなじなんだけど、実際に付いてくれる人と研修をしないと。
資格が貰えないんだ。」
四人が挨拶する。
「まあ、最初だからこんなもんでいいか。それと……トロッコで着任所まで来たが。
道路の仮作りと俺たちの施設がまだ建っていない。」
「ああ。そのくらいなら今の資材で作れるから、トンカチで叩いちゃっていいわよ。」
サシガネに言われる。俺のハンマーの名前はトンカチだった。
「あいよ。ほーいっと!」
俺がハンマーで資材を叩くと、それは光の粒になり……あっという間に別の構成物へと変わる!
シュンッ!
俺たちの仕事場と寝泊りするための社宅、町を通っていた道路の修理(他にも建築物やレジャー施設が道路外にあれば作る)が完了した!
「それ、便利よねー。魔法を覚えていれば、あっという間に作れちゃうんでしょ?」
サシガネが眼鏡を片手で持ちながら、俺の作った建築物を確認している。
「へー。あたしも叩いていいですか?」
「悪い、最初に叩いた後、俺が確認と不足分の補強に。
もう一度、叩くことしか許可されていないんだ。」
「ああ。確かに会社と社宅と道路はね……。あたしが関わらなくてもいいか。」
カンナに説明する。一応、精霊装置でも新人が作った後に親方チェックの作業順となっていた。
「……それじゃあ、会社の中を見て、社宅も確認したら、各自解散しましょうか。
町の人にも、私……着任のあいさつに回りますね。」
「ああ。挨拶は町役場だけでいいぜ。後は向こうでやってくれるから。
俺たちはあくまで委託されてここに来ただけだからな。」
「はい。」
ベルさんにも説明する。俺たちは町役場から依頼を受けて、ここの再開発を任されてきた雇われ社員だった。元々、自然が多いためレジャー施設と、商業施設と老朽化した設備の再建築は元々の建築予定だったが、後は町の人に話を聞いて、他にもあると便利なものなどどんどん建てていく。
が、当然、精霊装置という一瞬で建物が作れる便利な装置があっても土地と資源は有限である。そして建てた建物もその都市への貢献度で優先順位が変わる。
そういったのを管理しながら最終的にこの都市全体を再開発していくのだった。うまくやりくりしていく必要がある。
「そんじゃ、まずは着任式みたいなもんでも会社でやるか!
ベルさん、カンナ。これで人数分の飲み物とお菓子と食い物買って来てくれ。」
「何言っているの。重い荷物持たせるんだから……って思ったけどカンナさんがいるか。」
サシガネが俺も行かせようとしたが、カンナの方を見る。
「ああ。あたしは全員分の荷物持ちになってあげるから、ベルさん、行こう!」
「はい。お願いします。」
という訳で二人を見送った後、俺とサシガネで施設チェックをして待つことにした。
全く、ここは線路も作らねーと復旧しねーのかよ。
後は道路も、作り直しか……。まずは仮でいいか。」
「お疲れ様です。ハイ、お茶どうぞ。」
「おっ、サンキュー。ベルさん。」
「はい、皆さんも。」
「あ。ありがとうございます。」
「サシガネ、偉いぞ。ちゃんと人から物を受け取れたな。」
「いちいちそんなんで褒めないでよ! 逆に腹立つわ!」
「カンナさんも、はい、どうぞ。」
「どうもー。悪いっすねー。いつもベルさんにお茶くみさせちゃって。
私ら二人も、女従業員なんですけどね。」
このメンツ……俺以外は全てうら若き女性三人で構成されている。いわばハーレムのようなじょうたいだが、今の所、全くそういう関係はない。
軽くここで全員の自己紹介をしていこう。
「俺はここの都市に派遣された建築士で、再開発を任されている、チームリーダーのトンカだ。
見ての通り脳筋ゴリラだから建築以外は全て他の人に任せっきりだ! よろしくな!
俺の精霊装置はハンマーで、これを叩くだけで街の指定の設備が任意で作れるぞ!
精霊装置はそんなもんだと思ってくれ!」
「はいはい。私は不本意ながらコイツ(トンカ)の幼馴染でサシガネよ。
資材管理と建築物の確認をトンカとしていくわ。計算は得意なの。
知らない人が怖くて……外には全く出ないから、建築物の確認はトンカがいないと絶対しないから。
ベルさんとカンナは平気。二人はこう……怖いとかそういうの、気にしなくていいし。」
「ベルです。対人接客と受付……町の人との橋渡しを担当します。
他にもアウトドア趣味もあるから……ここのちょっとしたリゾート開発……。
キャンプとかマリンレジャー、山登りとかですね。そういうのもちょっとだけ興味があります。
完成したら私も遊んでみたいと思います。試しに遊ばれる時は呼んでください。」
「あたしはカンナ。見習い建築士で私もハルバードみたいな形をしたハンマーを持っているよ。
やる事はトンカとおんなじなんだけど、実際に付いてくれる人と研修をしないと。
資格が貰えないんだ。」
四人が挨拶する。
「まあ、最初だからこんなもんでいいか。それと……トロッコで着任所まで来たが。
道路の仮作りと俺たちの施設がまだ建っていない。」
「ああ。そのくらいなら今の資材で作れるから、トンカチで叩いちゃっていいわよ。」
サシガネに言われる。俺のハンマーの名前はトンカチだった。
「あいよ。ほーいっと!」
俺がハンマーで資材を叩くと、それは光の粒になり……あっという間に別の構成物へと変わる!
シュンッ!
俺たちの仕事場と寝泊りするための社宅、町を通っていた道路の修理(他にも建築物やレジャー施設が道路外にあれば作る)が完了した!
「それ、便利よねー。魔法を覚えていれば、あっという間に作れちゃうんでしょ?」
サシガネが眼鏡を片手で持ちながら、俺の作った建築物を確認している。
「へー。あたしも叩いていいですか?」
「悪い、最初に叩いた後、俺が確認と不足分の補強に。
もう一度、叩くことしか許可されていないんだ。」
「ああ。確かに会社と社宅と道路はね……。あたしが関わらなくてもいいか。」
カンナに説明する。一応、精霊装置でも新人が作った後に親方チェックの作業順となっていた。
「……それじゃあ、会社の中を見て、社宅も確認したら、各自解散しましょうか。
町の人にも、私……着任のあいさつに回りますね。」
「ああ。挨拶は町役場だけでいいぜ。後は向こうでやってくれるから。
俺たちはあくまで委託されてここに来ただけだからな。」
「はい。」
ベルさんにも説明する。俺たちは町役場から依頼を受けて、ここの再開発を任されてきた雇われ社員だった。元々、自然が多いためレジャー施設と、商業施設と老朽化した設備の再建築は元々の建築予定だったが、後は町の人に話を聞いて、他にもあると便利なものなどどんどん建てていく。
が、当然、精霊装置という一瞬で建物が作れる便利な装置があっても土地と資源は有限である。そして建てた建物もその都市への貢献度で優先順位が変わる。
そういったのを管理しながら最終的にこの都市全体を再開発していくのだった。うまくやりくりしていく必要がある。
「そんじゃ、まずは着任式みたいなもんでも会社でやるか!
ベルさん、カンナ。これで人数分の飲み物とお菓子と食い物買って来てくれ。」
「何言っているの。重い荷物持たせるんだから……って思ったけどカンナさんがいるか。」
サシガネが俺も行かせようとしたが、カンナの方を見る。
「ああ。あたしは全員分の荷物持ちになってあげるから、ベルさん、行こう!」
「はい。お願いします。」
という訳で二人を見送った後、俺とサシガネで施設チェックをして待つことにした。
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