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俺が落ちる瞬間
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「うう……。彼女に聞かずに服を買ってしまった。」
季節は冬、真っ直中。しかし俺の顔は紅潮して熱い。
熱いのには理由があるのだが口に出すのは憚られる。
「大丈夫かな。格好は可愛いし、リボンやタイだって付いている。
ストッキングを穿けば、彼女だって。」
着てくれるかもしれない。
だから買ってしまったのだが。緊張からか不安からか、
つい、無意識に握りしめそうになってしまい、ガサリと音が立って反射的に驚いてしまう。
「相当、ドキドキしているな、俺。」
この服を見付けたのだってスレンダーなマネキン人形が店のショーウインドウに立っていて。
一目で引き付けられてしまったのである。
レオタードのような形状で露出が多いのに愛らしく。首にはタイが巻いて胸元辺りで下げられ、
腰にはリボン。Vラインの切り込みがきわどいのもまあ……、
引き付けられたんだけど仕方ないよな、うん。
これを彼女が身に着けたらどうなるだろうと、つい。考えてしまい。
彼女はもっと胸が大きくて、お尻は……小さいけどマネキンほどではない。
しかしそれは短所ではなく人間でしか味わえない弾力が、ってそれぐらいにしておこう。
見ただけで彼女がこれを着たところが見たい!と思ってしまった俺は、
店の中に入ると店員さんに確認した。中はレオタードっぽい衣装が他にもあり、
どうやら、そういうステージ衣装を作って販売しているらしかった。
ショーウインドウに置いてあった服はあれ1着しかなく、しかも再生産の予定はないそうだ。
焦った俺はサイズも確認せず、伸縮性のある布だからサイズはある程度、幅が効くと言われ購入した。
・・・・・・・。
「うーん。彼女がこれを着た姿が見たいためだけに、買うのは俺も相当、当てられちゃったんだな。」
乾いた笑いをしつつ、俺の衝動買いの経緯を振り返ったのだった。
「着てくれるかは分からないけど、頼み込んでみよう。どうしても駄目なら、
俺が馬鹿だったということにして終わりに。」
振り返っている内に頭が冷静になったのか。考えも踏ん切りも出来上がったようだ。
頭はメンタル次第で時に便利な働きをする。要はそれだけ服のことで頭が一杯だったから、
早く計画を立てたかったのだ。そうしている内に彼女の待つ、同棲しているマンションに着いた。
「あっ。トオル君お帰りなさーい。」
おっとりした優しそうな声で俺の彼女に出迎えられた。
「ただいま。ミヤちゃん。」
部屋に帰れば俺と彼女でクンチャンと呼び合う甘ったるい関係になってしまう。
「あのさ、ミヤちゃんがよかったらで大丈夫……なんだけど。」
服の入った袋を見せる。
「どうしたの?私にお土産?」
「開けてみて。厭だったら……無理にとは言わない。」
「うん分かったー。何かなー。」
無邪気にガサゴソと袋を探るのを見ながら俺は自分の一連の行為が段々、
恥ずかしくなってきたが耐える。
「レオター……ド?チョット飾りが多いけど。それに。」
彼女の声がやけにハッキリと聞こえる。そして手にとって俺に広げて前と後ろを交互に見せ。
「開いている部分が多いよ。トオル君、えっちだー。」
「うぐっ。」
緊張感の余り普段と変わらない言い回しでも心へゼロ距離射撃のように刺さってしまう。
心というか、正確には下心に直撃被弾したのだが。
「これを私に見て欲しかっただけじゃないよね。」
「う……うん。」
試すような、悪戯するような。コケティッシュな目つきで。
「私に、着て欲しかったの?」
俺の目をじっと見る。これは言えなければ、俺のしたいことがミヤちゃんには伝わらない。
「うん。ショーウインドウのマネキン人形じゃなくて、
ミヤちゃんが着たところを見たいって思っちゃったんだ。」
「伸びる素材だけど、おっぱいだって、お尻だって、それに……ここだって。」
下半身の布部分を指す。
「私が着たら。窮屈になっちゃうよ。」
「それでも見たい。」
俺は怯まなかった。
「……うん。トオル君がそんなに見たいなら着る。」
「ホント!?」
「うん。トオル君の気持ち、いっぱい聞かせて貰ったから。」
「ああ……良かった。俺……。」
ミヤちゃんに下心を丸裸にされてしまった羞恥と緊張感をくぐり抜け、安堵で俺の力が抜けていく。
「恥ずかしい格好になるんだから知りたかったの。ごめんね。」
「うん、うんっ。そりゃあもう。
俺だってミヤちゃんだけに恥ずかしい思いは、させたくなかったし。」
俺は何度も頷いた。
「私、着替えてくるね。」
「ありがとうミヤちゃん。」
俺は天にも昇る気持ちで着替えに行くミヤちゃんを見送った。
「あはは。そんなに見たかったんだ。」
ミヤちゃんは俺の態度がお気に召したらしく、上機嫌のままだった。
戻ってきたらミヤちゃんはどんな格好になるのだろう。俺はそればかり考えていた。
・・・・・・・。
「お待たせートオル君。」
「へっ……え……うわあ。」
俺は三段階の感嘆の息を吐き、着替えて戻って来たミヤちゃんを迎える。
「元々が、開いた部分が多い服だったけど、私が着たら服があちこち、伸びちゃって。
着ていてきつかったり、痛かったりはないからそれは大丈夫。
薄くて柔らかくて、よく伸びるんだね。」
戻ってきたミヤちゃんの姿は予想以上にセクシーだった。
衣装は腰の部分が一番、幅の取れている菱形みたいな見た目で。
素肌に直接、身に着けているため、しかも身体のラインにフィットする素材なのか、
クッキリ見えすぎている。
乳房は横がはみ出ていて、伸縮性のある生地で出来たレオタードで真ん中が寄せられているため、
ミヤちゃんの胸は元々大きいが、強調されて見えた。
豊かな谷間には首で締められた薄く柔らかで襞の寄った素材のタイが下がり。
首周りと胸元を可愛く見せて。
胸の位置で乗ると胸の形に上がり、剣先が谷間で寄っているため、これもまた乳房を強調している。
それに乳房の突起が既に尖っていて。レオタード一枚隔てた先の、乳房の形を想像して、
乳首の位置まで分かってしまう。
それに……乳房の下は柔らかそうなお腹もだけど素肌に直接着て、40度も無さそうな鋭角の
切り込みがきわどいVラインを見ると、明らかに茂みがあったであろう所は剃毛され。
茂みの見えない素肌を俺に晒している。近寄れば剃毛跡が見えるのだろう。
股間を覆う部分はピッタリとフィットしているから、
ひょっとしたら、ここも剃毛されているのかもしれない。
ヒラヒラしたタイも、腰の後ろで結ばれているリボンも、女性らしい部分ではあるし、
ミヤちゃん自身も小悪魔っぽいというか愛らしいといって差し支えない容姿なのだが、
豊かな肢体に素肌から直接、薄手の露出が多いレオタードを着ていて、
官能を刺激されてしまう。
「う、う、ううう……。」
見ているだけで既に下半身が疼いてくる。しかしミヤちゃんはくるりと後ろを向いて。
髪の毛は腰辺りのロングヘアだからフワリと広がって戻る。
「お尻だって、そんなに大きいとは思ってないけど、ホラ。」
髪の毛を首から掻き上げ、肩に掛けると後ろ姿が完全に見え。
「あ……。」
更に火をくべられ、余裕のない変な声が出てしまう。それだけミヤちゃんの衣装は衝撃的で。
お尻から腰を包む部分以外は全て素肌。
幅はそこそこあるが、半分も覆えない面積の生地がお尻の谷間で寄せられ、
股布とお尻の上以外はほぼ、お尻の谷間に隠れてしまっている。
しかも腰の上にある大きなリボンがセクシーな衣装をラッピングしているようで。
「お尻に食い込んじゃった。直そうとしても無理で。」
くい、とレオタードを引っ張っても、すぐ戻ってお尻の谷間に収まってしまう。
「……。」
無言で食い入るように見入る。
「という訳で。前と後ろはこんな感じ。横は……こう。」
髪の毛を戻し再び俺の方を向くと、身体の向きを斜めにして両手を上げて頭の後ろへ。
ぷるんと胸を揺らして、ミヤちゃんはポーズを決めて見せた。
やはり処理がされているツルツルの脇と、腰で後ろが繋がれている部分以外は素肌の上半身。
後ろは首しか繋いでいないようだ。斜めから見ると本当に前掛けみたいな衣装に見える。
両手を挙げるとよく分かるが脇とそこから繋がる乳房も無防備で。
タイから下の背中はザックリ開いてしまっている。
そして下は切り込みのきわどいハイレグと、大きなリボンが結んであった、ほぼ裸体に近いお尻。
素肌だから脚だって素脚である。
前から見てもセクシーだったのが見る角度を変えると、もっと露出が多くなる衣装。
「どう……かな、トオル君?」
そんな格好なのに俺を見る表情は頬を染めて何か落ち付かなさげに口を僅かに開き、
瞳はキラキラさせてじっと俺を見る。
愛らしいと真っ先に思ってしまう。
「えっちな格好のはずなのに、ミヤちゃんが着ると可愛い。」
「ありがとう。服から身体がはみ出ちゃっていたから、おかしくないか心配だったの。」
言いつつ胸の脇の部分を撫でる。
「それは全然おかしくない。今すぐしたい、えっちな格好をした、ミヤちゃんと。」
「……うん。しよっか。」
ミヤちゃんが楽しそうに笑うところを確認すると、行為に移ることにした。
ショーウインドウで見るだけだった服をミヤちゃんが着てくれて。
ショーウインドウのマネキンよりもずっとセクシーで愛らしい格好になったのである。
見ている俺はえっちをすることしか考えていなかった。
・・・・・・。
「ミヤちゃん、その格好のまま、近づいても平気?」
「大丈夫だよー。でも、ここでするの?」
「あ、そっか。寝室の方が。」
まだリビングで着替えを披露してくれてから場所を変えていなかった。
「あははっ。トオル君、がっついてるー。」
「うん……ホントそうだね。この服を見付けてから、俺……変になっちゃったのかも。」
「服だけなの?」
「ごめんごめん。正確には、この服を着たミヤちゃんを見てから完全に火が付いちゃって。」
「うん。トオル君、無言になって目つきだってたまに怖くなるし。」
「え、そうなの?」
「だったよ。そんなに気に入っちゃったのかなって。」
意識していなかったが、それ程とは。
「とりあえず、寝室に移動しようか。」
「そうしよう。」
ミヤちゃんと寝室に移動することにしたが。ミヤちゃんはレオタードに着替えたままで。
隣に並んで歩くと、どうしても胸やお尻に目が行ってしまう。
(うう……俺、中学生かよ。)
異性に興味を持ちだして、頭の中はそればかりでも知られて嫌われるのが怖くて。
探求心と防衛本能から自意識過剰になって。まさに中学生である。
(はあ……俺、大丈夫かな。)
えっちのときになったら俺はどうなってしまうのか。
そしてミヤちゃんの変わらぬ対応に感謝するのであった。
・・・・・・。
「着いたー。」
寝室に着くと、大げさに両腕を上げてみせるミヤちゃん。
その拍子に胸がぶるんと派手に揺れ、再び無防備な脇と服に覆われていない乳房が。
「うっ。」
何だってこう、隙だらけなんだろうか。特に脇。さっきポーズを決めて見せた時だって。
「み、ミヤちゃん。」
「なあに?」
「ミヤちゃんに近寄っても怖くない?」
「いきなりだね。大丈夫だよ。私はどうしていれば。」
言って片手で髪の毛を掻き上げる。片側だけだがさっき着替えてきたときに、
俺に脇を見せてみたポーズに近かった。
「……。」
脇が甘いなあと思ってしまう。
「今みたいな感じで。」
「えっと。腕を上げているってこと?」
「そう。ミヤちゃんは上げたまま。俺が自分でする。」
「分かったー。えっちだね、トオル君。」
ミヤちゃんは笑顔で応じてくれて。
「ミヤちゃんは厭じゃないの?」
疑問に思ったことを聞く。ここまで俺の態度が変でも、
菩薩のような優しさでいつも通り接してくれるミヤちゃんが気になったのだ。
「んー。だって、トオル君はしたいんでしょ?」
「あーうん。したい。」
俺は言いづらかったが正直になる。
「私も、いつもと違うのが新鮮で、楽しいからトオル君に付き合ってもって。」
軽い言い方だが。しかし今の俺には菩薩のような響きに聞こえてきた。
というわけで何の憂いもなくえっちに移ることにする。
「腕、上げたままだと疲れるから寝てして貰っても平気?」
「大丈夫大丈夫。ミヤちゃんの出来るように。」
「うん。ありがとー、トオル君。」
ミヤちゃんは2人寝用のダブルベッドに仰向けで寝ると腕を上げて手を頭の後ろに。
俺も隣に寝ると、そこに顔を近づけた。
横になってもやはりボリュームのある乳房とツルツルの脇。
ミヤちゃんはスタイルが良いから腕から脇にかけてのラインも綺麗で。
正面から見ても露出の多いレオタードなのに横から見ると更に増し、ほぼ裸に近い露出になる。
「はあっ。ずっと……したかったんだ。」
ミヤちゃんの脇に顔を近づけると舌を出す。
「ちゅ、ちゅぷ……はっ、はあっ。」
骨張った形に沿って舐めていき。
「ん……あっ。私は……こうしているだけなの?んんっ。」
乳房に触れ、下側を掬うようにして人差し指と親指は頂きへ。
「ちゅ……だって、ミヤちゃんは手を上げていたら何も出来ないでしょ?」
「それもそっかー。それじゃトオル君に任せるね。」
「うん。……っく。うう……。」
俺のものを取り出すと自分の手で肉竿を扱いていく。
「ちゅぷ。んっ。ちゅうう……っ。ミヤ、ちゃん……。」
舌で脇を舐め、ときおり啜り。乳房を弄りながら自身を慰める。
レオタードを店で見付け、そこから溜まりに溜まった劣情を吐き出すにしろ随分と……。
「えっちだね、トオル君。」
楽しそうにミヤちゃんが言う。
「ミヤちゃんがその程度で流してくれてホント良かったよ俺。」
ミヤちゃんの懐の深さに深く感謝しつつ行為を続ける。
「んぷっ。ちゅ、ちゅ……レロッ。はあ……っ。ミヤちゃんの脇……。ミヤちゃんの匂いがする。」
「んっ、ふあ……あっ。」
「おっぱいだって凄いっ。スベスベで、プニプニで……っ。」
柔らかな布と柔らかな肉。しっかり実って詰まっていて。乳首の場所だって分かる。
服越しなのに直接、掴んでいるのと大差ない柔らかさなのに、
手触りはサラサラした布の感触がして。
レオタード越しからの手触りに俺は夢中になっていた。
「はあっ、はっ、はっ、はっ、はっ……。ううっ。ん……ちゃぷ。ちゅる……ちゅっ。」
自身を扱く手にも熱が入る。
「……。はあっ。んん……くすぐったい……よっ。」
ミヤちゃんは本当にこそばゆいのか口を結び、身をときどき捩っていた。
脇は感じる、と言うよりは、くすぐったい、のだろう。
「我慢して、ミヤちゃん。はぷ。」
「んっ、んん……っ。」
軽く横の乳房の肉を噛んでみるとビクンと跳ねる。
「そろそろだから、俺……っ。」
本当に中学生みたいな性衝動に任せるだけの行為で、もう登り詰めてしまう。
「うん。どこに出すの?トオル君。」
「ええっと……。」
出したい場所はあるにはあるのだが。したことのない行為に躊躇してしまう。
「脇に出しても怒らない?」
「大丈夫だよー。」
試しにかるーく言ってみたら了解を得られた。
「うっ、うんっ。それじゃあ……。」
起き上がると正座に近い体勢でミヤちゃんの脇近くに俺のものを構える。
「あ……っ。」
俺のものが本当にミヤちゃんの脇に近づいた、その光景を見てしまうのだろう。
「う、ううう……ううっ、う……っ。」
びゅっ、びゅびゅっ。
バシャッとミヤちゃんの脇に俺の出した白濁液が掛かる。
量自体は微々たるものだが、それでも白濁液だからなあ。場所は脇だし。
それに……さっきまで俺が念入りに舐めしゃぶり、愛撫していた箇所に出すというのは、
行為の生々しさを思い起こさせて。
「……はあ……。」
ミヤちゃんも愛撫だけでトロンとした表情になっている。
シチュエーションが奇抜だと、それだけ酔ってしまうし、行為の後に力が抜けてしまうのだろう。
「んっ……。」
くすぐったそうに身を捩るが、寄り合わせた場所が太腿だった。
同時に切り込みのきわどいハイレグ部分に目が行ってしまい。
「次は。」
「えっ?」
俺の言葉にミヤちゃんが聞き返す。
「次はその……そこ。舐めても厭じゃない?」
ハイレグ部分に視線を向ける。そこだって、どうなっているのか気になっていたのだ。
「うん……平気。」
ミヤちゃんはまだ、ポワンとしていたが同意してくれた。
「ここも……気になっていたんだ。」
ミヤちゃんの股間に近づくと、じっとVラインを見つめる。
「うわあ……。」
間近で見ると剃毛された跡が残っていて、僅かと言っていい布地だけがそこを守る。
レオタードで覆われている部分もピッタリとフィットされていた。そこはどうなっているのだろう。
「ミヤちゃん、脚……開いて。」
「うん……。どのくらい、開けば。」
まだポワポワしているミヤちゃんが俺が間に入れる程度に脚を開くが。
「このくらい、かな。」
俺が両の太腿を持って180度近く開脚させた。
「あっ……んんっ。」
きわどい切り込みのためか、それでも刺激になってしまうのだろう。
最初から少ない布地が伸びて更に細くなり、ミヤちゃんの股間にキュッと挟まる。
「……はあっ。ミヤちゃんっ。」
一回、レオタードの中に指を入れると先ほどの愛撫で湿り気を帯びていた花弁に触れる。
シャリシャリと剃毛された毛先の感触が僅かに指に当たる程度で、思った以上に剃られている。
しかし愛撫するのが目的ではなく、扱かれて食い込んだレオタードを戻すのが目的だったため、
気休め程度だが皺の寄っている部分を戻し、レオタード越しから花弁に口を付ける。
「ちゃぷ、……れろ、れろれろっ。れろっ。」
下から上へ、花弁の筋に沿って舐め上げていく。布越しだが素材のお陰で抵抗は少ない。
舐める度に両脇から剃毛跡の、ちくりとした短い毛の感触が舌に当たった。
「あ……っ、ふあっ、んん……はあっ。やっ……んんっ。」
鼻に掛かるような声を出し、無意識にかときどき腰を左右に揺らしている。
両手は落ち付かないのか、胸とお腹に置かれ、レオタードを握っているようだ。
「んあっ。はあ……っ。あっ。はあ……ぁぁ。はぁぁっ。」
声がどんどん高くなり、息が混じってか細い物になってくる。
「んっ。ミヤちゃんの、味……。」
舐め続けている内に内側からも蜜が染み出てきて、布を覆う部分はベトベトになってくる。
「ちゅっ、ちゅうう……っ、ちゅっ、ちゅっ。」
俺は蜜が出てくる部分に唇を当て、思い切り吸い。そのあと数回、軽く吸う。
「あっ、んんーっ。はあっ。」
ミヤちゃんが身体を強張らせ、腰を跳ねさせる。
「はあ……っ。いっちゃった……。」
俺が口を離すと身体を弛緩させ、どろどろと蜜を股間から出してきたから本当だろう。
「じゃあミヤちゃん、四つんばいになって貰っても大丈夫?」
「今度は何をするの?」
「まだ中に入れないけど、ミヤちゃんのここに。」
「あっ。」
花口の部分を中指で押したらジワリと蜜が染み出てくる。
「俺のを、擦り付けたいな……って。
折角、レオタードを着てくれたのに、脱がしてしちゃうのって勿体ないから。」
肉芽まで指で擦り上げ、往復してみせた。
濡れたレオタードは肌理の細かい生地が指先に吸い付くようだ。
「あっ、ふああ……っ。し、しても平気だ……よ。」
鼻に掛かる、甘ったるい声で答えてくれた。
「トオル君……こう?」
「……うん。凄く色っぽい。」
四つんばいになって見せてくれたミヤちゃんだが。やはりその光景に目を奪われてしまい。
「お尻に……レオタードが食い込んでいる。」
股布部分の先の……丁度、お尻の谷間の部分で皺が寄っていて。
僅かにしか、お尻が覆えておらず、素肌のみとは違った淫靡さを感じる。
間近で見ると丸みを帯びて、プリンと張ったそこは引き付けられるのには充分である。
布の面積の狭いパンティの様にも見えるがその先には大きめのリボンが腰に付いている。
そしてその先は首で止められている襟とタイ以外は完全に素肌。肩胛骨や背骨のラインだって分かる。
後ろから首を伸ばし、乳房を眺めると横側は完全にはみ出ており、
乳房の付け根から下側の豊かなカーブまで見えてしまう。
女性のお尻ってこう……形が丸くて肉感的だから見ていて吸い寄せられてしまうのだけど、
四つんばいで後ろからだとお尻が俺に差し向けられるわけで。
プリンプリンのミヤちゃんのお尻が見放題になってしまうのだが。
「あはは。動いたらもっと、食い込んじゃうかも。」
「もっと……。」
「トオル君。声が本気になってる。」
ムードだって大切だ。行為に移ろう。ミヤちゃんの言葉に当てられたのもある。
しゅり……っ。
「ん……っ。」
ミヤちゃんが小さく呻く。
膝立ちになってミヤちゃんに覆い被さると腰をミヤちゃんのお尻へ。
焼けた鉄のように赤黒く熱くなった俺のものを擦り付けていく。
「トオル君……するのはそこなの?」
「ううん。コッチでも感触を確かめたかっただけ。プニプニツルツルして気持ちいいよ。」
「そっかー。お尻が食い込むところに、擦り付けたかったんだ。」
「うん、そう。」
俺は軽く肯定した。ミヤちゃんはおっとりしていそうに見えて鋭いし言い方が直球なのだ。
下心に直撃したが落ち込むとミヤちゃんにリードを奪われてしまう。
俺からレオタードを着て貰うよう頼んでおいて、
リードも出来ずに導かれてしまっては、情けないにも程がある。
この辺のやり取りで先が見えて行動が取れるのは、
俺とミヤちゃんの間柄が親しいからでもあるんだけど。
「それなら。今日はトオル君のしたいようにして。」
俺の方を振り向いて誘う笑み。
それだけならえっちをねだっているようには見えない無邪気さで。
しかし着ているのは露出の多いレオタードを素肌に着て、
四つんばいでお尻を俺に見せている格好だった。
「う……うんっ。する。」
勢いづいてしまい擦り付けるのをお尻から花弁に変え、レオタード越しから乳房を鷲掴みにする。
「う、うわっ。ゾリゾリして……っ。」
ぬめっていた花弁周りは剃毛の跡が擦れるように当たり、往復する度に刺激した。
「はっ、はあっ。こ……これっ。自分で速さを考えないと……刺激が。」
太腿に挟まれてしまい逃げるところがない。
さっきまではレオタードとお尻の感触を愉しんでいられたが、そんな余裕はすぐになくなりそうだ。
言いながら刺激による反応でミヤちゃんの乳房を掴んでしまう。
「あんっ。はあ……あっ。おっぱいと、そこ。同時は……。」
ミヤちゃんが逃げるようにお尻の左右を上下交互にくねらせ、自然と八の字を描く。
「ううっ、うっ、うう……うっ。はあっ。ミヤちゃんっ。」
水分を吸って滑らかなレオタードとゾリゾリ当たる花弁を感じ、
目の前で起こることに息も辛くなってきた。
乳房を覆うレオタードの中に手を滑り込ませ、湯気が立ちそうな暖かさの中で乳房をまさぐっていく。
しっとりして、モチモチして。手のひらに吸い付くようだった。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ。
打ち付ける度に肉の当たる音が響いていく。
「あっ、ああっ、あっ。おちんちん……もっと擦って。」
刺激に反応していたミヤちゃんのお尻が俺の動きに合わせるようになった。
俺が腰を引くときはお尻も引かれ、当てるときは寄せてくる。
自然と早い動きになり、摩擦に絶えられなくなった俺は、腰を揺すりながら
ミヤちゃんの乳首を親指と人差し指で摘み、ミヤちゃんにも火をくべる。
「あっ、ふああっ、ん……はあ……あっ。いっちゃう、いっちゃうっ。」
「お、俺もっ。いくっ。」
ミヤちゃんの声でやっと安堵の息を漏らし、タイミングを合わせようとする。
「あっ、ああーっ。」
ビクッ、ビクッとミヤちゃんの身体が硬直すると震え出す。
そのとき、太腿がギュッと俺のものを締め付けた。
俺はミヤちゃんの太腿の付け根に手を持ち替え、お尻が逃げられないようにして、
腰にムニムニとしたお尻をピッタリくっつけて弾力を愉しみながら。
「う、ううう……あ……っ。」
ビュッ、びゅううっ、ビュッ。
まさに搾り取られるようにミヤちゃんのお腹から花弁にかけて撒き散らしていく。
「はあ……あっ。」
俺に乳房を掴まれたままで絶頂し、崩れ落ちる様子はないが息は疲れているようだ。
「ミヤちゃん、横になる?」
「うん……。」
そのままの体勢で横に倒れる。ミヤちゃんが肘を付いているから、
ミヤちゃんの身体の下に通している腕は重くない。
「トオル君、今日は何だか凄いね。」
「うん。まだ中に入れてないのに、こんなに、俺……。」
「レオタードってそんなにトオル君のツボだったんだ。」
「うーん。確かに気に入ったけどミヤちゃんが予想以上に似合っていたからだと思う。」
「あはは。ありがとう。トオル君。」
「そうやってミヤちゃんが乗ってくれるから、俺、止まらなくなっちゃうんだよ。」
「そっかー。止める役、無いもんね私たちに。」
お互いの体力が回復するまで、ミヤちゃんを抱いた状態でダラダラと話していた。
「そろそろ続き……大丈夫?」
「私は平気。前戯で疲れちゃうっておかしいの。」
「俺もそう思う。だけど、俺ももう大丈夫。ミヤちゃんはこのままの体勢で横になって寝ていて。」
「身体を横にしたままでなの?」
「そう。それで俺が脚を……。」
「あ……。」
片脚だけ手で掴んで上げると、切り込みのきわどい、お尻とそこから繋がるお尻の始まりまで見える。
ミヤちゃんの脚を跨ぐと膝立ちでミヤちゃんの花弁近くまで潜り込み、
ふくらはぎを担いで太腿の裏の膝近くを持つ。
脚を開かせると股布部分が自然と秘裂の中心に寄り、食い込んでいった。
お腹だってさっき、俺が出した後だからその形に染みが付いていて。
「この格好でする。」
松葉崩しのスタイルでミヤちゃんとすることに決めた。
「トオル君……。」
ミヤちゃんがポーッとした表情で俺に呼びかける。
「何?ミヤちゃん。」
「今日はえっちな日なんだなーって実感した。」
「そうだね。俺、えっちだ。だから。」
股布部分をずらすと俺のものを当て。
「あ……ふああっ。」
先端がめり込むのを確認して、押し込んでいった。
「うっ、く……ううっ。」
押し込んでいく間、一番外側の花弁が擦れるとき、剃毛された部分でも擦られる。
「あっ……く、あっ、んうんっ。トオル君が……入ってくる。」
「みっ、ミヤちゃん。もう俺。」
奥まで入り込むのが待ちきれずに、もう抽送を開始してしまう。
「あっ……ふあああんっ。やっ、あっ。」
馴染むのを待たずにいきなり奥まで押し込まれ、かと思いきや引き抜かれ。
長い愛撫を施した後だから花口は俺に合わせて口を開き蜜は充分すぎるほど出ているが、
それでも気の早い行為にミヤちゃんが声を上げる。
「あっ、あっ、ふああっ。トオル君、はげし……い。」
腰から上を揺すぶられ、ミヤちゃんの乳房がプルプルと揺れる。
前掛けのような形状のレオタードの横から見える、
ミヤちゃんの、服を着ていても乳房が殆ど見えてしまう部分。
服を着ている部分だって乳首の部分は完全に勃起しているのが布越しでも分かる。
「はあっ、はあっ、はっ、はっ、はっ……。だって……俺、止まらないんだよ。」
「んあっ。トオル君……っ。それなら。」
「何?」
「私はどうしていれば、トオル君をもっと悦ばせてあげられるか教えて。」
「うん……。」
俺の本能に当てられた行為にも菩薩のような対応をしてくれるミヤちゃんに、一瞬だけ素に戻った。
「激しくされると身体が痺れちゃってトオル君が分からなくなるけど、
トオル君がそんなに悦んでくれることは嬉しいんだよ。」
「ミヤちゃん……。」
畳みかけるような優しい言葉に、俺は甘えたくなるも。
その後の行為のリクエストに罪悪感を感じた。
「それならミヤちゃん、上げられる方の腕、上げて貰っても平気かな。さっき俺が出したところ。」
「うん……。」
ミヤちゃんが再び片腕を頭の後ろにやり俺に脇を見せる。拭き取ったから白濁液は残っていないが、
匂いから行為の残滓は感じ取れる。我ながら変態的な興奮の仕方だとは思っても。
「俺……ミヤちゃんのここに、掛けたん、だっ。それだけじゃなくて……。」
ミヤちゃんの脇とそこから繋がる乳房を眺めながら最初に高まった行為を思い出し、
まだシッカリと残っている初期衝動を呼び起こして腰を揺すっていく。
「あっ、あっ、あっ、んああっ。ふあ……おちんちん……はやいっ。」
勢いを増した激しい突きにミヤちゃんは耐える一方だった。
(街のショーウインドウに飾られていた衣装を一目で気に入って。)
(それをミヤちゃんがそれを着てくれて。すっげー似合ってて。)
(今は俺と着たままでえっちをしてくれている。)
「ありがとう、ミヤちゃん。」
「え?」
話に脈絡のない俺のお礼の言葉にミヤちゃんが不意を突かれたのかキョトンとなる。
「あ、ああ。俺に……ここまでさせてくれて、ありがとうって。」
行為が止まってしまったが、ここは説明するだろう。行為の最中なのに変に思われてしまう。
「うん。その代わり、トオル君みたいなこと、私がしたくなったときは厭がらないでね。」
「あ……ハイ。勿論です。」
さっきまでしていた行為を思い返して怖じ気づいたが自分のしたことである。素直に同意した。
「やったあ。何お願いしようかなー。」
ニッコリと、無邪気な顔をして笑うのを見て。俺はそれ以上考えるのを止め、行為に専念する。
「続ける……よっ。ミヤ……ちゃんっ、くっ。」
「ふあっ、あっ……あああんっ。」
「はあっ、チョット、休んだからミヤちゃんのことも見られる。こうして……。」
「あっ。」
ミヤちゃんの乳房に触れると、レオタードの胸を覆う部分を親指に引っ掛け、ぷるんと下ろした。
「片方だけでも。ミヤちゃんのおっぱいが見えた。」
「トオル君……。」
流石に呆れたのか、ミヤちゃんの声が小さい。
「いや、だって見たくなるんだって。レオタードだって刺激的だったけど。
こう……軽く突いたぐらいで。」
「ふあっ。」
慌てて取り繕うようにミヤちゃんの奥に俺のを押し付けて、軽く壁を擦るように前に突いてみると。
ぷるんと大きく、素肌を晒している方のミヤちゃんのおっぱいが揺れた。
覆う物がないから揺れ方だって大迫力である。
それにさっきまでは布で隠れていたが固くしこった乳首だって見える。
「こうなるんだったら。ミヤちゃんの弱いところ、こうして……もっと、攻めたくなる。」
さっきまでの揺れとは変わり、ボールみたいに上下に弾んで乳房が揺れる。
「あっ、あっあっ。トオル君、今日はホントに。」
「うん、俺、えっちだから。何かね、目覚めた。」
「今までが素っ気なかったとは思わないけど……でもっ。ふああっ。」
太腿を掴み、腰をグラインドさせ。先端と幹で花壁と花口をグリンと擦ったら、
ミヤちゃんが声を上げる。
「よかったみたいなら、続ける、ねっ。」
グリグリと擦り回す動きを続ける。
「あっ、あっあっ。いくっ、いっちゃう、いくっ。」
ミヤちゃんの身体が痙攣を始め、絶頂に達したのを確認すると。
「ふっ。」
俺も腰を押し付け、奥の奥まで入り込む。
「あっ、ああーっ。」
顔を歪ませ、口を大きく開いて鳴き声のような声を上げると全身が引き攣る。
「うう……ふはっ。」
俺も我慢しきれなくなり意識と俺のものを弾けさせた。
びゅくっ、びゅううっ、びゅっ。
「あ……ああ。おちんちん、跳ねてる。」
「はあっ、はあ……っ。ミヤちゃんの中、あったかい。」
弛緩して、気怠い気分のまま。腰をくっつけたままで。ミヤちゃんの中に吐き出していき。
ミヤちゃんの中での感触に意識まで沈み込みそうになる。ひとしきり、出し切った頃。
「ん……おちんちん、落ち付いた?」
「ええと。俺……。」
「あ……。」
ミヤちゃんの中で再び大きくなっていくのを感じる。
「俺、ホントに目覚めちゃったみたい。」
「そんなに好きだったんだ。この、レオタード。」
「みたいだね。」
今日はもう何回したと思っているのか。自分で自分にびっくりである。
「そんなに好きなら、またしたくなったときには言って。
今日も出なくなるまでしちゃおう。」
「ありがとう、ミヤちゃん。」
相変わらず菩薩のようなミヤちゃんだった。
「ミヤちゃんは横になって寝たままでいて。俺、後ろになるから。」
「分かった。」
「この格好だと、後ろ姿だって、さ。」
ミヤちゃんの腰まである長い髪の上に乗ったりしないようにサラリと手で払い、
背後に横になる。バニーガールの衣装みたいに後ろは背中が剥き出しなのと、
お尻だけが僅かに包まれている程度の格好。尻尾の変わりにあるのはリボンで。
ストッキングは身に着けていないから脚は完全に素肌で。
「いくよ。ミヤちゃん。」
眺めているだけで臨戦態勢になった俺は脚を開かせ間に脚を入れ、ねじ込もうとする。
ぬちゅっ、ずうう……っ。
「あんっ。うう……っ。」
「今度は、ゆっくりやろうか。」
「トオル君はそれで我慢できるの?」
2人のペースで行為をしていこうという提案のつもりで言っても、
ミヤちゃんは俺を気に掛けてくれた。
「んー。さっきまでは俺も舞い上がっちゃったけどさ。でも。」
横になって寝ている体勢で。下の腕はミヤちゃんの首から肩へ通し、
上の腕はミヤちゃんの腕を通して脇を後ろから抱き、手は乳房に添える。
首を乗り出してミヤちゃんの顔の上辺りに俺の顔。
ミヤちゃんの背後に身体を擦り付けられるだけでなく、またしても横側も眺められるという構図で。
本当に今回、レオタードを着たミヤちゃんの姿も肢体も様々な角度と体位で堪能できるのだった。
「あれだけ勢いに任せてすれば、別のことだってしたくなる余裕も出るし。」
言いながら俺の頬をミヤちゃんの頬に擦り付ける。
「あはは。くすぐったい。」
「こうしながら……こう。」
「んっ。」
顔をくっつけたままミヤちゃんの耳を甘噛みし、乳房に添えている手で揉みしだく。
「んっ。んん……あっ。トオル君……硬い。」
スキンシップに近い愛撫で俺の中が高まっていき、ミヤちゃんの中で膨張していく。
「そろそろ、しようか。」
ミヤちゃんと重ねている方の脚を軽く浮かすと力を込め、ゆっくりを意識して腰を前後に揺する。
「あっ、ああ……ふあんっ。トオル君……熱い、よっ。」
あれだけの行為の後である。スッカリ出来上がっているミヤちゃんの中は事実、
温かくてトロトロに蕩けていて。抽送で俺とミヤちゃんの太腿に伝わるまで、
蜜が滴っていた。
「ミヤちゃんのここ、すっごく柔らかい。」
乳房を揉みしだいている手を寄せ上げるようにして、指先で頂きを押し、コロコロと転がす。
「んん……んっ、くふっ……んんっ。」
唇を引き結び、プルプルと震えた。
「はあっ、ああ……ふあっ、トオル、君……っ。」
軽い抽送でも同時に施している愛撫でミヤちゃんの中に熱が篭もっていくらしい。
うっとりした表情に目が潤み。
「いきそう?ミヤちゃん。」
「んっ、んん……はあっ。うん……私、いきたい、の……。」
「そっか。速くする?」
俺も行為とミヤちゃんの反応で硬く張り詰めているため、速く動けるならそうしたい。
お互いのペースが合っていてタイミングもバッチリである。
「うん。して……。トオル君。」
「よっし。ミヤちゃんのお願いも聞けたことだし。」
力を込め、強く速い突きに変える。
「あっ……ふあっ。んん……はふっ。あっ、ああっ。ふああっ。はあんっ。」
反応の仕方に余裕がなくなっていき、本当に絶頂の兆候を見せる。
「いくっ、いくのっ。トオル君……いっちゃう。」
「俺もっ。出すっ。」
絶頂が近い余裕の無さでガクガクと腰を揺すっていく。
「ああっ、あっ……ふあああんっ。」
「う、ぐ、ぐううっ。」
花口が締まり、扱き出されようとするが揺すり続ける。
「あ……あああっ。」
最後に一際大きく、ミヤちゃんの身体が痙攣して、そこで俺の理性も飛ぶ。
びゅっ、ビュッビュッビュッ、びゅううっ、びゅう……。
「うぐっ。うううっ……。」
「はあっ、ふあ……まだ……熱い、よ……。」
ドロリと結合部から溢れてくるのは、俺が出した白濁液だけでなく、ミヤちゃんの蜜の感触もある。
「はあっ、はあ……っ。はっ。ミヤ、ちゃん……。」
力尽きた俺はミヤちゃんを抱いた状態で崩れた。
「トオル君……私も……さっき、凄かった。」
「だね。ミヤちゃんに最後、引っ張られて。」
「ん……まだしたい?トオル君。」
「身体は疲れているけど、でも。」
「でも?」
「正面からミヤちゃんとするの、まだしてなかったなって。えっちはそれで最後にしようか。」
「あははっ。トオル君、正直ー。」
俺の更なるリクエストにも笑って流す。
「トオル君、正面ってこれで大丈夫?」
行為の果てにか、眼をトロンとさせて。顔立ちは愛らしいのに誘うようになる。
「それと……こう?」
両腕を上げて手は頭の後ろへ。さっきまで俺が拘りに拘っていた脇を見せるポーズ。
正確にはレオタードから覗く、露出の多い肢体。
頼む前からしてくれるとは、ミヤちゃんはサービス精神も旺盛である。
ボリュームのある髪が広がり、対照的に身体は細身だが実るところはシッカリ実っている肢体。
見栄えはそれだけでも充分なのに、今は俺を誘うようなポーズをして。
「大丈夫大丈夫。だけど。せっかく、そこまでしてくれるのなら。」
俺はミヤちゃんの横に立つと。
「あ……。」
「ミヤちゃんのおっぱい、見たいな……って。」
乳房を覆う部分をずらし。谷間に寄せると両方の乳房をさらけ出させる。
プルン、プルンと二つの膨らみがそれぞれ揺れて、伸縮性のある布が扱かれた形で真ん中に寄る。
「間に入るから、脚、開いて。」
「ん……っ、んんっ。」
M字に開くと、肘を付いてうつ伏せに寝る形で腰をミヤちゃんの間に。
先端をねじ込むと、身体の重みで一気に沈めていった。
「ふあっ……あ、あああんっ。」
ジュブッと音がしそうな程、蜜壷になっていたそこは易々と呑み込んでいく。
「ふっ、く、ううっ、うっ。ミヤ……ちゃんっ。」
じゅぐっ、じゅぐっ、じゅぐぐっ、びゅぶっ。
ミヤちゃんの腰を突き上げるように自身を叩き付けていき、
その度に剥き出しになった乳房がブルンブルンと弾む。
「はあっ、あっ、ふああっ。トオル……君っ。」
「ミヤちゃん、さっきはこっち……舐めていなかったから。」
腰を揺すりながら顔をミヤちゃんの脇に寄せると体重を掛けない手で乳房に添え。
俺の顔に寄せながら脇から胸に掛けてのラインを舐めていく。
「トオル君……えっちだー。」
ミヤちゃんがからかうような言い方で無邪気そうに笑う。
変態と言われてもおかしくない行為だが、もうお約束のように、
その程度で済ませてくれるミヤちゃんに安心するものを感じる。
「最初は俺も舞い上がっちゃったけど。随分、慣れたね。」
「そうだね。トオル君、止まる気配が全然、無いんだもん。もう慣れるしかないよね。」
「えーっと、実は無理してた?ミヤちゃん。」
「ビックリしたけど、本当に厭なときは厭って言うから平気。
我慢して耐えるって私じゃ続かないよ。」
「あー、そうなんだ。ホッとした。」
確かに言うときはズバッと言うから。言い方どおりに受け取って大丈夫だろう。
しかし変態的な行為だけで終わらせるのも恋人同士としてどうかと思った俺は。
「ミヤちゃん……。」
顔をミヤちゃんに近づける。肘を付いたままで頭を手で抱き。
「ん……。」
唇を重ねた。ミヤちゃんも上げていた腕を俺の頭に回し、お互いホールドする。
「ちゅぱっ、ん……ちゅる。れるっれる。るる……えうっ。ちゅぱ。ちゅ……。」
舐める音、舌を絡める音、唇を付ける音。行為を続けていく内に唾液の粘度が絡むのを増していき、
篭もった熱も相俟って派手な音になっていく。
その間、深くまで押し込み、重ねていた腰はゆるゆると円を描くように回し付けていた。
股布から上はレオタードに包まれた肉の感触がして擦り付けるのも気持ちよかった。
「はあっ、んん……っ。トオル、君……っ。熱い……よっ。」
「ちゅる……ちゅるる、俺もミヤちゃんの中で、そうなっている。」
「うん。出すときは、奥でいっぱい、そうなって。」
ミヤちゃんが広げていた脚を俺の腰に絡め、完全に掴まってしまう。
ギュッと抱きしめられ、身体が当たって。おっぱいだってプニプニで。
「ちゅる……トオル君。出したいときはいつでも出して。」
その上、俺を天まで導くような声。
「う……うん。俺……出そう。」
甘酸っぱい思いでいっぱいになった俺は年上の相手へ甘える子供のように素直に従うことにした。
ミヤちゃんと俺では俺の方がチョットだけ年上なんだけど。
「う、うううっ、うっ……うっ。」
びゅくっ、びゅっ、ジュビュッ、びゅうう……っ。
「うう……う……う……。」
あれだけ出していたのに、どこにこんなにあったのか。性衝動に従った、
欲望に塗れた行為の後でもミヤちゃんの身体に包み込まれて、最後には癒されてしまう。
「トオル君、いっぱい出して、気持ちよかった?」
ポンポンと手で背中を軽く叩かれる。
「うん……。最後は自分でも不思議なくらい。」
「スッキリした?」
「ん……。そうだなあ。かなり落ち付いてきたけど。」
立ち上がろうと俺は身体を少しだけ浮かすと。
「う。」
谷間にレオタードが寄ったミヤちゃんの乳房が見えた。
「あ……。あはは。トオル君ったらー。」
ミヤちゃんが何かを感じたのかコケティッシュな笑み。何か、って俺にも分かっているんだけど。
「トオル君、そんなにレオタードが好きなの?」
「レオタードを着た、ミヤちゃんが好きなんだってば。」
出し切ったつもりでも俺のは再びムクムクと大きくなっていた。
「俺の無尽蔵さにも驚きだけどもういっぱいしたし。とりあえず、これをしたら休もうか。」
「そうだね。いっぱいやったね。」
話しながらミヤちゃんの乳房の下辺りに跨り、そこでパイズリをしようとする。
「うん。レオタードからおっぱいは、出していた方がいい?レオタードに包んだ方がいい?」
「えーっと、乳首が見える程度に覆って貰って。」
「あはは。いいとこどりだ。」
ミヤちゃんが真ん中に寄ってしまっているレオタードを直していく。
「このままだと痛いから、何か潤滑になるのを。」
「それなら、ベビーローション使う?肌のお手入れ用だけど、変な匂いもしないし、
むしろいい匂い。ツルツル滑るから大丈夫だと思う。」
「へー。」
女性用のそういった物には無頓着な俺だから感心した声を上げるのみで。
「取ってくるね。いったん離れて貰っても。」
「あ、ああ。うん。」
慌ててどく俺。
「チョット待っていてね。」
ミヤちゃんが化粧台に行って。
・・・・・・。
「お待たせー。しようしよう。」
再びさっきと同じ体勢になって、ローションを俺に渡す。
「どのくらいなら使っても平気?」
「全部は困るけど、使う分だけで平気だよ。」
「ありがとう。それじゃあ。」
手のひらに取ってみて、伸び具合を確認し、自身のに擦り付けてみる。
色は透明で匂いはベビーパウダーっぽいと言うか、おしろいの甘く懐かしい匂いがする。
ミヤちゃんの方にも垂らし塗り込んでみると。レオタードの方には染みが広がり、
素肌の方にはヌルヌルとした透明なローションが滴っている見た目に。
「随分えっちな見た目に。」
「あはは、トオル君。目が怖ーい。」
「えっ。そうだった?」
「うん。食い入るように見てた。」
「こほん。とにかく……。」
溜まっていく煩悩をさっさと行為に昇華しようと俺は自分でミヤちゃんのおっぱいを寄せ、
谷間に擦り付けていく。
「おっ、お……おおっ。」
乳首が見える程度に胸は晒されているのに俺のものはレオタードに包まれ。
ヌルヌル、シュリシュリと濡れたレオタードに擦られている。
見た目もそうだが俺がパイズリは彼女にして貰うものだと思っていたが。
タップリしたボリュームの乳房を俺が横から持って寄せ、感触を手のひらに余るほど感じながら、
するというのもまた格別である。
「私は手が空いているから、こうしているね。」
言わなくても阿吽の呼吸で腕を上げ、脇を見せてくれる。
もう何度も愛撫して、吐精までしたミヤちゃんの脇。
「う。うんっ。この調子ならすぐに出ちゃいそうだし。
ミヤちゃんも動かないからそんなに疲れないと。」
ミヤちゃんの脇を見ながらレオタードを着たおっぱいでオナニーをするという倒錯した行為で、
俺はあれだけしたにもかかわらず、まだ興奮している。
「乳首が……ヌルヌルになって、立ってる。」
擦り付けている内にそこまで塗れてしまったのか、随分、卑猥な眺めになっていた。
「やだもートオル君。」
ミヤちゃんに腕を軽く叩かれた。
「あはは。俺も調子に乗りすぎた。でも……。」
俺は摩擦を付けるためにグッと乳房を寄せると力を込めて擦っていく。
「ミヤちゃんに感じているのは本当だから。」
更に高まりを引き出そうと激しい動きにした。
「うん……。」
ミヤちゃんは目を閉じると陶然とした表情で俺の行為を受ける。表情は優しいもので。
最初から最後まで俺は衝動に任せた行為だったけど。
それでもミヤちゃんの菩薩のような懐の深さに中和されて、
腐った方向には行かなかったと思う。俺主導の行為に身を任せているようで、
その実、裏で支えていたのはミヤちゃんなのかもしれない、というか、そうだ。
「みっ、ミヤちゃん。俺……出そう。」
菩薩の手のひらにいる孫悟空ではないが、大体、心情はそんなモンだ。
高まる衝動に突き動かされてミヤちゃんに、はけ口を求めたくなってくる。
「どこに出したいの?」
「えっと……。口で受け止めて貰ってもいいかな。」
「うん。んー。……はむ。」
首を伸ばして俺のを口に含み。体勢から軽くであるが先端だけをしゃぶってくれる。
レオタードを着てパイズリフェラまでして貰い、俺は腰が突き抜けるような感覚がして。
「あ、あ、あああ……っ。」
力の抜けたような声を出し。吐き出してしまう。
ビュッ。ジュビュッ、びゅうう……っ。
「んっ、……ぐっ。んんっ。ふあ……っ。」
ミヤちゃんの口に出した後。白濁液に酔ったようにトロンとした表情でミヤちゃんが息を吐き出す。
「今日は、最後まで凄かった……。」
眠そうにも見える表情でポーッとしているミヤちゃんだが。
「俺も。このままだと風邪引いちゃうんでしょ。お風呂入る?」
「あっ、それならレオタード洗わなきゃ。」
「脱いじゃうの?」
「うん。そのつもりだけど。」
「……。」
チョット、勿体ない気がした俺は。
「それなら―」
俺の提案に。
「え?」
目を丸くするミヤちゃん。
ザアアア……。
「んぅっ。トオル君……。唇、いっぱいキスするとむずがゆくなる。」
「だって。レオタードを着てくれたミヤちゃんとくっつきたいし、着てくれたお礼だって。」
「ちゅ、ちゅ……んんっ、はぷっ。お礼がキスなの?」
「そう。俺の気持ち。」
レオタードを洗う前に、湯船に浸かる前。
ミヤちゃんにレオタードを着て貰ったままでシャワーを掛け流し、お互いの両腕を回して
抱き合った状態でキスをしていた。
「ミヤちゃん……。」
シュリッと身体を擦り付けると水分を沢山吸ったレオタードの感触がする。
「トオル君、おちんちん、また立ってる。」
「抱き合って、このまま……出して、終わりにしよう。」
「んー。トオル君。」
お互いの身体に回している手を撫でるように、もっと身体を密着させるように。
「でも楽しみだな。ここまでするんだったら私だってトオル君に何お願いしよう。」
「約束したね。勿論守るよ。」
「うんっ。今度は私も、レオタード選びたいなって。」
「へ……。」
予想外の答えに俺はキョトンとなる。
「だってこれ、お店で買ったんでしょ?それなら他にもあると思って。」
「う……うん。うんっ。あったあった。」
他のレオタードも着たミヤちゃんと……一瞬で俺のボルテージが上がる。
「それを着て。トオル君にお願いしようって思って。」
「お願いって何を?」
「私のしたいえっち。」
「だからどんな?」
「それはまだ考え中。候補はあるんだけど。」
「へー。決まったら言ってよ。俺も応えられることなら。」
「うん。トオル君ー。」
ミヤちゃんに唇を奪われて。
「ん……。お腹、擦れて当たる……。」
「出そう?なら私のお腹に出して。」
「うん。ミヤちゃん……。う、うう……。」
「ふあ……んっ。」
まだお返しが何になるかは不明のままだが。今日はこれにて終了。
長い、長い一日だったと思う。長くしたのは俺だ。
そしてミヤちゃん、こんな俺の欲望に付き合ってくれてありがとう。
スッカリ吐き出しきった俺は邪念の消えた頭でそう思うのだった。
季節は冬、真っ直中。しかし俺の顔は紅潮して熱い。
熱いのには理由があるのだが口に出すのは憚られる。
「大丈夫かな。格好は可愛いし、リボンやタイだって付いている。
ストッキングを穿けば、彼女だって。」
着てくれるかもしれない。
だから買ってしまったのだが。緊張からか不安からか、
つい、無意識に握りしめそうになってしまい、ガサリと音が立って反射的に驚いてしまう。
「相当、ドキドキしているな、俺。」
この服を見付けたのだってスレンダーなマネキン人形が店のショーウインドウに立っていて。
一目で引き付けられてしまったのである。
レオタードのような形状で露出が多いのに愛らしく。首にはタイが巻いて胸元辺りで下げられ、
腰にはリボン。Vラインの切り込みがきわどいのもまあ……、
引き付けられたんだけど仕方ないよな、うん。
これを彼女が身に着けたらどうなるだろうと、つい。考えてしまい。
彼女はもっと胸が大きくて、お尻は……小さいけどマネキンほどではない。
しかしそれは短所ではなく人間でしか味わえない弾力が、ってそれぐらいにしておこう。
見ただけで彼女がこれを着たところが見たい!と思ってしまった俺は、
店の中に入ると店員さんに確認した。中はレオタードっぽい衣装が他にもあり、
どうやら、そういうステージ衣装を作って販売しているらしかった。
ショーウインドウに置いてあった服はあれ1着しかなく、しかも再生産の予定はないそうだ。
焦った俺はサイズも確認せず、伸縮性のある布だからサイズはある程度、幅が効くと言われ購入した。
・・・・・・・。
「うーん。彼女がこれを着た姿が見たいためだけに、買うのは俺も相当、当てられちゃったんだな。」
乾いた笑いをしつつ、俺の衝動買いの経緯を振り返ったのだった。
「着てくれるかは分からないけど、頼み込んでみよう。どうしても駄目なら、
俺が馬鹿だったということにして終わりに。」
振り返っている内に頭が冷静になったのか。考えも踏ん切りも出来上がったようだ。
頭はメンタル次第で時に便利な働きをする。要はそれだけ服のことで頭が一杯だったから、
早く計画を立てたかったのだ。そうしている内に彼女の待つ、同棲しているマンションに着いた。
「あっ。トオル君お帰りなさーい。」
おっとりした優しそうな声で俺の彼女に出迎えられた。
「ただいま。ミヤちゃん。」
部屋に帰れば俺と彼女でクンチャンと呼び合う甘ったるい関係になってしまう。
「あのさ、ミヤちゃんがよかったらで大丈夫……なんだけど。」
服の入った袋を見せる。
「どうしたの?私にお土産?」
「開けてみて。厭だったら……無理にとは言わない。」
「うん分かったー。何かなー。」
無邪気にガサゴソと袋を探るのを見ながら俺は自分の一連の行為が段々、
恥ずかしくなってきたが耐える。
「レオター……ド?チョット飾りが多いけど。それに。」
彼女の声がやけにハッキリと聞こえる。そして手にとって俺に広げて前と後ろを交互に見せ。
「開いている部分が多いよ。トオル君、えっちだー。」
「うぐっ。」
緊張感の余り普段と変わらない言い回しでも心へゼロ距離射撃のように刺さってしまう。
心というか、正確には下心に直撃被弾したのだが。
「これを私に見て欲しかっただけじゃないよね。」
「う……うん。」
試すような、悪戯するような。コケティッシュな目つきで。
「私に、着て欲しかったの?」
俺の目をじっと見る。これは言えなければ、俺のしたいことがミヤちゃんには伝わらない。
「うん。ショーウインドウのマネキン人形じゃなくて、
ミヤちゃんが着たところを見たいって思っちゃったんだ。」
「伸びる素材だけど、おっぱいだって、お尻だって、それに……ここだって。」
下半身の布部分を指す。
「私が着たら。窮屈になっちゃうよ。」
「それでも見たい。」
俺は怯まなかった。
「……うん。トオル君がそんなに見たいなら着る。」
「ホント!?」
「うん。トオル君の気持ち、いっぱい聞かせて貰ったから。」
「ああ……良かった。俺……。」
ミヤちゃんに下心を丸裸にされてしまった羞恥と緊張感をくぐり抜け、安堵で俺の力が抜けていく。
「恥ずかしい格好になるんだから知りたかったの。ごめんね。」
「うん、うんっ。そりゃあもう。
俺だってミヤちゃんだけに恥ずかしい思いは、させたくなかったし。」
俺は何度も頷いた。
「私、着替えてくるね。」
「ありがとうミヤちゃん。」
俺は天にも昇る気持ちで着替えに行くミヤちゃんを見送った。
「あはは。そんなに見たかったんだ。」
ミヤちゃんは俺の態度がお気に召したらしく、上機嫌のままだった。
戻ってきたらミヤちゃんはどんな格好になるのだろう。俺はそればかり考えていた。
・・・・・・・。
「お待たせートオル君。」
「へっ……え……うわあ。」
俺は三段階の感嘆の息を吐き、着替えて戻って来たミヤちゃんを迎える。
「元々が、開いた部分が多い服だったけど、私が着たら服があちこち、伸びちゃって。
着ていてきつかったり、痛かったりはないからそれは大丈夫。
薄くて柔らかくて、よく伸びるんだね。」
戻ってきたミヤちゃんの姿は予想以上にセクシーだった。
衣装は腰の部分が一番、幅の取れている菱形みたいな見た目で。
素肌に直接、身に着けているため、しかも身体のラインにフィットする素材なのか、
クッキリ見えすぎている。
乳房は横がはみ出ていて、伸縮性のある生地で出来たレオタードで真ん中が寄せられているため、
ミヤちゃんの胸は元々大きいが、強調されて見えた。
豊かな谷間には首で締められた薄く柔らかで襞の寄った素材のタイが下がり。
首周りと胸元を可愛く見せて。
胸の位置で乗ると胸の形に上がり、剣先が谷間で寄っているため、これもまた乳房を強調している。
それに乳房の突起が既に尖っていて。レオタード一枚隔てた先の、乳房の形を想像して、
乳首の位置まで分かってしまう。
それに……乳房の下は柔らかそうなお腹もだけど素肌に直接着て、40度も無さそうな鋭角の
切り込みがきわどいVラインを見ると、明らかに茂みがあったであろう所は剃毛され。
茂みの見えない素肌を俺に晒している。近寄れば剃毛跡が見えるのだろう。
股間を覆う部分はピッタリとフィットしているから、
ひょっとしたら、ここも剃毛されているのかもしれない。
ヒラヒラしたタイも、腰の後ろで結ばれているリボンも、女性らしい部分ではあるし、
ミヤちゃん自身も小悪魔っぽいというか愛らしいといって差し支えない容姿なのだが、
豊かな肢体に素肌から直接、薄手の露出が多いレオタードを着ていて、
官能を刺激されてしまう。
「う、う、ううう……。」
見ているだけで既に下半身が疼いてくる。しかしミヤちゃんはくるりと後ろを向いて。
髪の毛は腰辺りのロングヘアだからフワリと広がって戻る。
「お尻だって、そんなに大きいとは思ってないけど、ホラ。」
髪の毛を首から掻き上げ、肩に掛けると後ろ姿が完全に見え。
「あ……。」
更に火をくべられ、余裕のない変な声が出てしまう。それだけミヤちゃんの衣装は衝撃的で。
お尻から腰を包む部分以外は全て素肌。
幅はそこそこあるが、半分も覆えない面積の生地がお尻の谷間で寄せられ、
股布とお尻の上以外はほぼ、お尻の谷間に隠れてしまっている。
しかも腰の上にある大きなリボンがセクシーな衣装をラッピングしているようで。
「お尻に食い込んじゃった。直そうとしても無理で。」
くい、とレオタードを引っ張っても、すぐ戻ってお尻の谷間に収まってしまう。
「……。」
無言で食い入るように見入る。
「という訳で。前と後ろはこんな感じ。横は……こう。」
髪の毛を戻し再び俺の方を向くと、身体の向きを斜めにして両手を上げて頭の後ろへ。
ぷるんと胸を揺らして、ミヤちゃんはポーズを決めて見せた。
やはり処理がされているツルツルの脇と、腰で後ろが繋がれている部分以外は素肌の上半身。
後ろは首しか繋いでいないようだ。斜めから見ると本当に前掛けみたいな衣装に見える。
両手を挙げるとよく分かるが脇とそこから繋がる乳房も無防備で。
タイから下の背中はザックリ開いてしまっている。
そして下は切り込みのきわどいハイレグと、大きなリボンが結んであった、ほぼ裸体に近いお尻。
素肌だから脚だって素脚である。
前から見てもセクシーだったのが見る角度を変えると、もっと露出が多くなる衣装。
「どう……かな、トオル君?」
そんな格好なのに俺を見る表情は頬を染めて何か落ち付かなさげに口を僅かに開き、
瞳はキラキラさせてじっと俺を見る。
愛らしいと真っ先に思ってしまう。
「えっちな格好のはずなのに、ミヤちゃんが着ると可愛い。」
「ありがとう。服から身体がはみ出ちゃっていたから、おかしくないか心配だったの。」
言いつつ胸の脇の部分を撫でる。
「それは全然おかしくない。今すぐしたい、えっちな格好をした、ミヤちゃんと。」
「……うん。しよっか。」
ミヤちゃんが楽しそうに笑うところを確認すると、行為に移ることにした。
ショーウインドウで見るだけだった服をミヤちゃんが着てくれて。
ショーウインドウのマネキンよりもずっとセクシーで愛らしい格好になったのである。
見ている俺はえっちをすることしか考えていなかった。
・・・・・・。
「ミヤちゃん、その格好のまま、近づいても平気?」
「大丈夫だよー。でも、ここでするの?」
「あ、そっか。寝室の方が。」
まだリビングで着替えを披露してくれてから場所を変えていなかった。
「あははっ。トオル君、がっついてるー。」
「うん……ホントそうだね。この服を見付けてから、俺……変になっちゃったのかも。」
「服だけなの?」
「ごめんごめん。正確には、この服を着たミヤちゃんを見てから完全に火が付いちゃって。」
「うん。トオル君、無言になって目つきだってたまに怖くなるし。」
「え、そうなの?」
「だったよ。そんなに気に入っちゃったのかなって。」
意識していなかったが、それ程とは。
「とりあえず、寝室に移動しようか。」
「そうしよう。」
ミヤちゃんと寝室に移動することにしたが。ミヤちゃんはレオタードに着替えたままで。
隣に並んで歩くと、どうしても胸やお尻に目が行ってしまう。
(うう……俺、中学生かよ。)
異性に興味を持ちだして、頭の中はそればかりでも知られて嫌われるのが怖くて。
探求心と防衛本能から自意識過剰になって。まさに中学生である。
(はあ……俺、大丈夫かな。)
えっちのときになったら俺はどうなってしまうのか。
そしてミヤちゃんの変わらぬ対応に感謝するのであった。
・・・・・・。
「着いたー。」
寝室に着くと、大げさに両腕を上げてみせるミヤちゃん。
その拍子に胸がぶるんと派手に揺れ、再び無防備な脇と服に覆われていない乳房が。
「うっ。」
何だってこう、隙だらけなんだろうか。特に脇。さっきポーズを決めて見せた時だって。
「み、ミヤちゃん。」
「なあに?」
「ミヤちゃんに近寄っても怖くない?」
「いきなりだね。大丈夫だよ。私はどうしていれば。」
言って片手で髪の毛を掻き上げる。片側だけだがさっき着替えてきたときに、
俺に脇を見せてみたポーズに近かった。
「……。」
脇が甘いなあと思ってしまう。
「今みたいな感じで。」
「えっと。腕を上げているってこと?」
「そう。ミヤちゃんは上げたまま。俺が自分でする。」
「分かったー。えっちだね、トオル君。」
ミヤちゃんは笑顔で応じてくれて。
「ミヤちゃんは厭じゃないの?」
疑問に思ったことを聞く。ここまで俺の態度が変でも、
菩薩のような優しさでいつも通り接してくれるミヤちゃんが気になったのだ。
「んー。だって、トオル君はしたいんでしょ?」
「あーうん。したい。」
俺は言いづらかったが正直になる。
「私も、いつもと違うのが新鮮で、楽しいからトオル君に付き合ってもって。」
軽い言い方だが。しかし今の俺には菩薩のような響きに聞こえてきた。
というわけで何の憂いもなくえっちに移ることにする。
「腕、上げたままだと疲れるから寝てして貰っても平気?」
「大丈夫大丈夫。ミヤちゃんの出来るように。」
「うん。ありがとー、トオル君。」
ミヤちゃんは2人寝用のダブルベッドに仰向けで寝ると腕を上げて手を頭の後ろに。
俺も隣に寝ると、そこに顔を近づけた。
横になってもやはりボリュームのある乳房とツルツルの脇。
ミヤちゃんはスタイルが良いから腕から脇にかけてのラインも綺麗で。
正面から見ても露出の多いレオタードなのに横から見ると更に増し、ほぼ裸に近い露出になる。
「はあっ。ずっと……したかったんだ。」
ミヤちゃんの脇に顔を近づけると舌を出す。
「ちゅ、ちゅぷ……はっ、はあっ。」
骨張った形に沿って舐めていき。
「ん……あっ。私は……こうしているだけなの?んんっ。」
乳房に触れ、下側を掬うようにして人差し指と親指は頂きへ。
「ちゅ……だって、ミヤちゃんは手を上げていたら何も出来ないでしょ?」
「それもそっかー。それじゃトオル君に任せるね。」
「うん。……っく。うう……。」
俺のものを取り出すと自分の手で肉竿を扱いていく。
「ちゅぷ。んっ。ちゅうう……っ。ミヤ、ちゃん……。」
舌で脇を舐め、ときおり啜り。乳房を弄りながら自身を慰める。
レオタードを店で見付け、そこから溜まりに溜まった劣情を吐き出すにしろ随分と……。
「えっちだね、トオル君。」
楽しそうにミヤちゃんが言う。
「ミヤちゃんがその程度で流してくれてホント良かったよ俺。」
ミヤちゃんの懐の深さに深く感謝しつつ行為を続ける。
「んぷっ。ちゅ、ちゅ……レロッ。はあ……っ。ミヤちゃんの脇……。ミヤちゃんの匂いがする。」
「んっ、ふあ……あっ。」
「おっぱいだって凄いっ。スベスベで、プニプニで……っ。」
柔らかな布と柔らかな肉。しっかり実って詰まっていて。乳首の場所だって分かる。
服越しなのに直接、掴んでいるのと大差ない柔らかさなのに、
手触りはサラサラした布の感触がして。
レオタード越しからの手触りに俺は夢中になっていた。
「はあっ、はっ、はっ、はっ、はっ……。ううっ。ん……ちゃぷ。ちゅる……ちゅっ。」
自身を扱く手にも熱が入る。
「……。はあっ。んん……くすぐったい……よっ。」
ミヤちゃんは本当にこそばゆいのか口を結び、身をときどき捩っていた。
脇は感じる、と言うよりは、くすぐったい、のだろう。
「我慢して、ミヤちゃん。はぷ。」
「んっ、んん……っ。」
軽く横の乳房の肉を噛んでみるとビクンと跳ねる。
「そろそろだから、俺……っ。」
本当に中学生みたいな性衝動に任せるだけの行為で、もう登り詰めてしまう。
「うん。どこに出すの?トオル君。」
「ええっと……。」
出したい場所はあるにはあるのだが。したことのない行為に躊躇してしまう。
「脇に出しても怒らない?」
「大丈夫だよー。」
試しにかるーく言ってみたら了解を得られた。
「うっ、うんっ。それじゃあ……。」
起き上がると正座に近い体勢でミヤちゃんの脇近くに俺のものを構える。
「あ……っ。」
俺のものが本当にミヤちゃんの脇に近づいた、その光景を見てしまうのだろう。
「う、ううう……ううっ、う……っ。」
びゅっ、びゅびゅっ。
バシャッとミヤちゃんの脇に俺の出した白濁液が掛かる。
量自体は微々たるものだが、それでも白濁液だからなあ。場所は脇だし。
それに……さっきまで俺が念入りに舐めしゃぶり、愛撫していた箇所に出すというのは、
行為の生々しさを思い起こさせて。
「……はあ……。」
ミヤちゃんも愛撫だけでトロンとした表情になっている。
シチュエーションが奇抜だと、それだけ酔ってしまうし、行為の後に力が抜けてしまうのだろう。
「んっ……。」
くすぐったそうに身を捩るが、寄り合わせた場所が太腿だった。
同時に切り込みのきわどいハイレグ部分に目が行ってしまい。
「次は。」
「えっ?」
俺の言葉にミヤちゃんが聞き返す。
「次はその……そこ。舐めても厭じゃない?」
ハイレグ部分に視線を向ける。そこだって、どうなっているのか気になっていたのだ。
「うん……平気。」
ミヤちゃんはまだ、ポワンとしていたが同意してくれた。
「ここも……気になっていたんだ。」
ミヤちゃんの股間に近づくと、じっとVラインを見つめる。
「うわあ……。」
間近で見ると剃毛された跡が残っていて、僅かと言っていい布地だけがそこを守る。
レオタードで覆われている部分もピッタリとフィットされていた。そこはどうなっているのだろう。
「ミヤちゃん、脚……開いて。」
「うん……。どのくらい、開けば。」
まだポワポワしているミヤちゃんが俺が間に入れる程度に脚を開くが。
「このくらい、かな。」
俺が両の太腿を持って180度近く開脚させた。
「あっ……んんっ。」
きわどい切り込みのためか、それでも刺激になってしまうのだろう。
最初から少ない布地が伸びて更に細くなり、ミヤちゃんの股間にキュッと挟まる。
「……はあっ。ミヤちゃんっ。」
一回、レオタードの中に指を入れると先ほどの愛撫で湿り気を帯びていた花弁に触れる。
シャリシャリと剃毛された毛先の感触が僅かに指に当たる程度で、思った以上に剃られている。
しかし愛撫するのが目的ではなく、扱かれて食い込んだレオタードを戻すのが目的だったため、
気休め程度だが皺の寄っている部分を戻し、レオタード越しから花弁に口を付ける。
「ちゃぷ、……れろ、れろれろっ。れろっ。」
下から上へ、花弁の筋に沿って舐め上げていく。布越しだが素材のお陰で抵抗は少ない。
舐める度に両脇から剃毛跡の、ちくりとした短い毛の感触が舌に当たった。
「あ……っ、ふあっ、んん……はあっ。やっ……んんっ。」
鼻に掛かるような声を出し、無意識にかときどき腰を左右に揺らしている。
両手は落ち付かないのか、胸とお腹に置かれ、レオタードを握っているようだ。
「んあっ。はあ……っ。あっ。はあ……ぁぁ。はぁぁっ。」
声がどんどん高くなり、息が混じってか細い物になってくる。
「んっ。ミヤちゃんの、味……。」
舐め続けている内に内側からも蜜が染み出てきて、布を覆う部分はベトベトになってくる。
「ちゅっ、ちゅうう……っ、ちゅっ、ちゅっ。」
俺は蜜が出てくる部分に唇を当て、思い切り吸い。そのあと数回、軽く吸う。
「あっ、んんーっ。はあっ。」
ミヤちゃんが身体を強張らせ、腰を跳ねさせる。
「はあ……っ。いっちゃった……。」
俺が口を離すと身体を弛緩させ、どろどろと蜜を股間から出してきたから本当だろう。
「じゃあミヤちゃん、四つんばいになって貰っても大丈夫?」
「今度は何をするの?」
「まだ中に入れないけど、ミヤちゃんのここに。」
「あっ。」
花口の部分を中指で押したらジワリと蜜が染み出てくる。
「俺のを、擦り付けたいな……って。
折角、レオタードを着てくれたのに、脱がしてしちゃうのって勿体ないから。」
肉芽まで指で擦り上げ、往復してみせた。
濡れたレオタードは肌理の細かい生地が指先に吸い付くようだ。
「あっ、ふああ……っ。し、しても平気だ……よ。」
鼻に掛かる、甘ったるい声で答えてくれた。
「トオル君……こう?」
「……うん。凄く色っぽい。」
四つんばいになって見せてくれたミヤちゃんだが。やはりその光景に目を奪われてしまい。
「お尻に……レオタードが食い込んでいる。」
股布部分の先の……丁度、お尻の谷間の部分で皺が寄っていて。
僅かにしか、お尻が覆えておらず、素肌のみとは違った淫靡さを感じる。
間近で見ると丸みを帯びて、プリンと張ったそこは引き付けられるのには充分である。
布の面積の狭いパンティの様にも見えるがその先には大きめのリボンが腰に付いている。
そしてその先は首で止められている襟とタイ以外は完全に素肌。肩胛骨や背骨のラインだって分かる。
後ろから首を伸ばし、乳房を眺めると横側は完全にはみ出ており、
乳房の付け根から下側の豊かなカーブまで見えてしまう。
女性のお尻ってこう……形が丸くて肉感的だから見ていて吸い寄せられてしまうのだけど、
四つんばいで後ろからだとお尻が俺に差し向けられるわけで。
プリンプリンのミヤちゃんのお尻が見放題になってしまうのだが。
「あはは。動いたらもっと、食い込んじゃうかも。」
「もっと……。」
「トオル君。声が本気になってる。」
ムードだって大切だ。行為に移ろう。ミヤちゃんの言葉に当てられたのもある。
しゅり……っ。
「ん……っ。」
ミヤちゃんが小さく呻く。
膝立ちになってミヤちゃんに覆い被さると腰をミヤちゃんのお尻へ。
焼けた鉄のように赤黒く熱くなった俺のものを擦り付けていく。
「トオル君……するのはそこなの?」
「ううん。コッチでも感触を確かめたかっただけ。プニプニツルツルして気持ちいいよ。」
「そっかー。お尻が食い込むところに、擦り付けたかったんだ。」
「うん、そう。」
俺は軽く肯定した。ミヤちゃんはおっとりしていそうに見えて鋭いし言い方が直球なのだ。
下心に直撃したが落ち込むとミヤちゃんにリードを奪われてしまう。
俺からレオタードを着て貰うよう頼んでおいて、
リードも出来ずに導かれてしまっては、情けないにも程がある。
この辺のやり取りで先が見えて行動が取れるのは、
俺とミヤちゃんの間柄が親しいからでもあるんだけど。
「それなら。今日はトオル君のしたいようにして。」
俺の方を振り向いて誘う笑み。
それだけならえっちをねだっているようには見えない無邪気さで。
しかし着ているのは露出の多いレオタードを素肌に着て、
四つんばいでお尻を俺に見せている格好だった。
「う……うんっ。する。」
勢いづいてしまい擦り付けるのをお尻から花弁に変え、レオタード越しから乳房を鷲掴みにする。
「う、うわっ。ゾリゾリして……っ。」
ぬめっていた花弁周りは剃毛の跡が擦れるように当たり、往復する度に刺激した。
「はっ、はあっ。こ……これっ。自分で速さを考えないと……刺激が。」
太腿に挟まれてしまい逃げるところがない。
さっきまではレオタードとお尻の感触を愉しんでいられたが、そんな余裕はすぐになくなりそうだ。
言いながら刺激による反応でミヤちゃんの乳房を掴んでしまう。
「あんっ。はあ……あっ。おっぱいと、そこ。同時は……。」
ミヤちゃんが逃げるようにお尻の左右を上下交互にくねらせ、自然と八の字を描く。
「ううっ、うっ、うう……うっ。はあっ。ミヤちゃんっ。」
水分を吸って滑らかなレオタードとゾリゾリ当たる花弁を感じ、
目の前で起こることに息も辛くなってきた。
乳房を覆うレオタードの中に手を滑り込ませ、湯気が立ちそうな暖かさの中で乳房をまさぐっていく。
しっとりして、モチモチして。手のひらに吸い付くようだった。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ。
打ち付ける度に肉の当たる音が響いていく。
「あっ、ああっ、あっ。おちんちん……もっと擦って。」
刺激に反応していたミヤちゃんのお尻が俺の動きに合わせるようになった。
俺が腰を引くときはお尻も引かれ、当てるときは寄せてくる。
自然と早い動きになり、摩擦に絶えられなくなった俺は、腰を揺すりながら
ミヤちゃんの乳首を親指と人差し指で摘み、ミヤちゃんにも火をくべる。
「あっ、ふああっ、ん……はあ……あっ。いっちゃう、いっちゃうっ。」
「お、俺もっ。いくっ。」
ミヤちゃんの声でやっと安堵の息を漏らし、タイミングを合わせようとする。
「あっ、ああーっ。」
ビクッ、ビクッとミヤちゃんの身体が硬直すると震え出す。
そのとき、太腿がギュッと俺のものを締め付けた。
俺はミヤちゃんの太腿の付け根に手を持ち替え、お尻が逃げられないようにして、
腰にムニムニとしたお尻をピッタリくっつけて弾力を愉しみながら。
「う、ううう……あ……っ。」
ビュッ、びゅううっ、ビュッ。
まさに搾り取られるようにミヤちゃんのお腹から花弁にかけて撒き散らしていく。
「はあ……あっ。」
俺に乳房を掴まれたままで絶頂し、崩れ落ちる様子はないが息は疲れているようだ。
「ミヤちゃん、横になる?」
「うん……。」
そのままの体勢で横に倒れる。ミヤちゃんが肘を付いているから、
ミヤちゃんの身体の下に通している腕は重くない。
「トオル君、今日は何だか凄いね。」
「うん。まだ中に入れてないのに、こんなに、俺……。」
「レオタードってそんなにトオル君のツボだったんだ。」
「うーん。確かに気に入ったけどミヤちゃんが予想以上に似合っていたからだと思う。」
「あはは。ありがとう。トオル君。」
「そうやってミヤちゃんが乗ってくれるから、俺、止まらなくなっちゃうんだよ。」
「そっかー。止める役、無いもんね私たちに。」
お互いの体力が回復するまで、ミヤちゃんを抱いた状態でダラダラと話していた。
「そろそろ続き……大丈夫?」
「私は平気。前戯で疲れちゃうっておかしいの。」
「俺もそう思う。だけど、俺ももう大丈夫。ミヤちゃんはこのままの体勢で横になって寝ていて。」
「身体を横にしたままでなの?」
「そう。それで俺が脚を……。」
「あ……。」
片脚だけ手で掴んで上げると、切り込みのきわどい、お尻とそこから繋がるお尻の始まりまで見える。
ミヤちゃんの脚を跨ぐと膝立ちでミヤちゃんの花弁近くまで潜り込み、
ふくらはぎを担いで太腿の裏の膝近くを持つ。
脚を開かせると股布部分が自然と秘裂の中心に寄り、食い込んでいった。
お腹だってさっき、俺が出した後だからその形に染みが付いていて。
「この格好でする。」
松葉崩しのスタイルでミヤちゃんとすることに決めた。
「トオル君……。」
ミヤちゃんがポーッとした表情で俺に呼びかける。
「何?ミヤちゃん。」
「今日はえっちな日なんだなーって実感した。」
「そうだね。俺、えっちだ。だから。」
股布部分をずらすと俺のものを当て。
「あ……ふああっ。」
先端がめり込むのを確認して、押し込んでいった。
「うっ、く……ううっ。」
押し込んでいく間、一番外側の花弁が擦れるとき、剃毛された部分でも擦られる。
「あっ……く、あっ、んうんっ。トオル君が……入ってくる。」
「みっ、ミヤちゃん。もう俺。」
奥まで入り込むのが待ちきれずに、もう抽送を開始してしまう。
「あっ……ふあああんっ。やっ、あっ。」
馴染むのを待たずにいきなり奥まで押し込まれ、かと思いきや引き抜かれ。
長い愛撫を施した後だから花口は俺に合わせて口を開き蜜は充分すぎるほど出ているが、
それでも気の早い行為にミヤちゃんが声を上げる。
「あっ、あっ、ふああっ。トオル君、はげし……い。」
腰から上を揺すぶられ、ミヤちゃんの乳房がプルプルと揺れる。
前掛けのような形状のレオタードの横から見える、
ミヤちゃんの、服を着ていても乳房が殆ど見えてしまう部分。
服を着ている部分だって乳首の部分は完全に勃起しているのが布越しでも分かる。
「はあっ、はあっ、はっ、はっ、はっ……。だって……俺、止まらないんだよ。」
「んあっ。トオル君……っ。それなら。」
「何?」
「私はどうしていれば、トオル君をもっと悦ばせてあげられるか教えて。」
「うん……。」
俺の本能に当てられた行為にも菩薩のような対応をしてくれるミヤちゃんに、一瞬だけ素に戻った。
「激しくされると身体が痺れちゃってトオル君が分からなくなるけど、
トオル君がそんなに悦んでくれることは嬉しいんだよ。」
「ミヤちゃん……。」
畳みかけるような優しい言葉に、俺は甘えたくなるも。
その後の行為のリクエストに罪悪感を感じた。
「それならミヤちゃん、上げられる方の腕、上げて貰っても平気かな。さっき俺が出したところ。」
「うん……。」
ミヤちゃんが再び片腕を頭の後ろにやり俺に脇を見せる。拭き取ったから白濁液は残っていないが、
匂いから行為の残滓は感じ取れる。我ながら変態的な興奮の仕方だとは思っても。
「俺……ミヤちゃんのここに、掛けたん、だっ。それだけじゃなくて……。」
ミヤちゃんの脇とそこから繋がる乳房を眺めながら最初に高まった行為を思い出し、
まだシッカリと残っている初期衝動を呼び起こして腰を揺すっていく。
「あっ、あっ、あっ、んああっ。ふあ……おちんちん……はやいっ。」
勢いを増した激しい突きにミヤちゃんは耐える一方だった。
(街のショーウインドウに飾られていた衣装を一目で気に入って。)
(それをミヤちゃんがそれを着てくれて。すっげー似合ってて。)
(今は俺と着たままでえっちをしてくれている。)
「ありがとう、ミヤちゃん。」
「え?」
話に脈絡のない俺のお礼の言葉にミヤちゃんが不意を突かれたのかキョトンとなる。
「あ、ああ。俺に……ここまでさせてくれて、ありがとうって。」
行為が止まってしまったが、ここは説明するだろう。行為の最中なのに変に思われてしまう。
「うん。その代わり、トオル君みたいなこと、私がしたくなったときは厭がらないでね。」
「あ……ハイ。勿論です。」
さっきまでしていた行為を思い返して怖じ気づいたが自分のしたことである。素直に同意した。
「やったあ。何お願いしようかなー。」
ニッコリと、無邪気な顔をして笑うのを見て。俺はそれ以上考えるのを止め、行為に専念する。
「続ける……よっ。ミヤ……ちゃんっ、くっ。」
「ふあっ、あっ……あああんっ。」
「はあっ、チョット、休んだからミヤちゃんのことも見られる。こうして……。」
「あっ。」
ミヤちゃんの乳房に触れると、レオタードの胸を覆う部分を親指に引っ掛け、ぷるんと下ろした。
「片方だけでも。ミヤちゃんのおっぱいが見えた。」
「トオル君……。」
流石に呆れたのか、ミヤちゃんの声が小さい。
「いや、だって見たくなるんだって。レオタードだって刺激的だったけど。
こう……軽く突いたぐらいで。」
「ふあっ。」
慌てて取り繕うようにミヤちゃんの奥に俺のを押し付けて、軽く壁を擦るように前に突いてみると。
ぷるんと大きく、素肌を晒している方のミヤちゃんのおっぱいが揺れた。
覆う物がないから揺れ方だって大迫力である。
それにさっきまでは布で隠れていたが固くしこった乳首だって見える。
「こうなるんだったら。ミヤちゃんの弱いところ、こうして……もっと、攻めたくなる。」
さっきまでの揺れとは変わり、ボールみたいに上下に弾んで乳房が揺れる。
「あっ、あっあっ。トオル君、今日はホントに。」
「うん、俺、えっちだから。何かね、目覚めた。」
「今までが素っ気なかったとは思わないけど……でもっ。ふああっ。」
太腿を掴み、腰をグラインドさせ。先端と幹で花壁と花口をグリンと擦ったら、
ミヤちゃんが声を上げる。
「よかったみたいなら、続ける、ねっ。」
グリグリと擦り回す動きを続ける。
「あっ、あっあっ。いくっ、いっちゃう、いくっ。」
ミヤちゃんの身体が痙攣を始め、絶頂に達したのを確認すると。
「ふっ。」
俺も腰を押し付け、奥の奥まで入り込む。
「あっ、ああーっ。」
顔を歪ませ、口を大きく開いて鳴き声のような声を上げると全身が引き攣る。
「うう……ふはっ。」
俺も我慢しきれなくなり意識と俺のものを弾けさせた。
びゅくっ、びゅううっ、びゅっ。
「あ……ああ。おちんちん、跳ねてる。」
「はあっ、はあ……っ。ミヤちゃんの中、あったかい。」
弛緩して、気怠い気分のまま。腰をくっつけたままで。ミヤちゃんの中に吐き出していき。
ミヤちゃんの中での感触に意識まで沈み込みそうになる。ひとしきり、出し切った頃。
「ん……おちんちん、落ち付いた?」
「ええと。俺……。」
「あ……。」
ミヤちゃんの中で再び大きくなっていくのを感じる。
「俺、ホントに目覚めちゃったみたい。」
「そんなに好きだったんだ。この、レオタード。」
「みたいだね。」
今日はもう何回したと思っているのか。自分で自分にびっくりである。
「そんなに好きなら、またしたくなったときには言って。
今日も出なくなるまでしちゃおう。」
「ありがとう、ミヤちゃん。」
相変わらず菩薩のようなミヤちゃんだった。
「ミヤちゃんは横になって寝たままでいて。俺、後ろになるから。」
「分かった。」
「この格好だと、後ろ姿だって、さ。」
ミヤちゃんの腰まである長い髪の上に乗ったりしないようにサラリと手で払い、
背後に横になる。バニーガールの衣装みたいに後ろは背中が剥き出しなのと、
お尻だけが僅かに包まれている程度の格好。尻尾の変わりにあるのはリボンで。
ストッキングは身に着けていないから脚は完全に素肌で。
「いくよ。ミヤちゃん。」
眺めているだけで臨戦態勢になった俺は脚を開かせ間に脚を入れ、ねじ込もうとする。
ぬちゅっ、ずうう……っ。
「あんっ。うう……っ。」
「今度は、ゆっくりやろうか。」
「トオル君はそれで我慢できるの?」
2人のペースで行為をしていこうという提案のつもりで言っても、
ミヤちゃんは俺を気に掛けてくれた。
「んー。さっきまでは俺も舞い上がっちゃったけどさ。でも。」
横になって寝ている体勢で。下の腕はミヤちゃんの首から肩へ通し、
上の腕はミヤちゃんの腕を通して脇を後ろから抱き、手は乳房に添える。
首を乗り出してミヤちゃんの顔の上辺りに俺の顔。
ミヤちゃんの背後に身体を擦り付けられるだけでなく、またしても横側も眺められるという構図で。
本当に今回、レオタードを着たミヤちゃんの姿も肢体も様々な角度と体位で堪能できるのだった。
「あれだけ勢いに任せてすれば、別のことだってしたくなる余裕も出るし。」
言いながら俺の頬をミヤちゃんの頬に擦り付ける。
「あはは。くすぐったい。」
「こうしながら……こう。」
「んっ。」
顔をくっつけたままミヤちゃんの耳を甘噛みし、乳房に添えている手で揉みしだく。
「んっ。んん……あっ。トオル君……硬い。」
スキンシップに近い愛撫で俺の中が高まっていき、ミヤちゃんの中で膨張していく。
「そろそろ、しようか。」
ミヤちゃんと重ねている方の脚を軽く浮かすと力を込め、ゆっくりを意識して腰を前後に揺する。
「あっ、ああ……ふあんっ。トオル君……熱い、よっ。」
あれだけの行為の後である。スッカリ出来上がっているミヤちゃんの中は事実、
温かくてトロトロに蕩けていて。抽送で俺とミヤちゃんの太腿に伝わるまで、
蜜が滴っていた。
「ミヤちゃんのここ、すっごく柔らかい。」
乳房を揉みしだいている手を寄せ上げるようにして、指先で頂きを押し、コロコロと転がす。
「んん……んっ、くふっ……んんっ。」
唇を引き結び、プルプルと震えた。
「はあっ、ああ……ふあっ、トオル、君……っ。」
軽い抽送でも同時に施している愛撫でミヤちゃんの中に熱が篭もっていくらしい。
うっとりした表情に目が潤み。
「いきそう?ミヤちゃん。」
「んっ、んん……はあっ。うん……私、いきたい、の……。」
「そっか。速くする?」
俺も行為とミヤちゃんの反応で硬く張り詰めているため、速く動けるならそうしたい。
お互いのペースが合っていてタイミングもバッチリである。
「うん。して……。トオル君。」
「よっし。ミヤちゃんのお願いも聞けたことだし。」
力を込め、強く速い突きに変える。
「あっ……ふあっ。んん……はふっ。あっ、ああっ。ふああっ。はあんっ。」
反応の仕方に余裕がなくなっていき、本当に絶頂の兆候を見せる。
「いくっ、いくのっ。トオル君……いっちゃう。」
「俺もっ。出すっ。」
絶頂が近い余裕の無さでガクガクと腰を揺すっていく。
「ああっ、あっ……ふあああんっ。」
「う、ぐ、ぐううっ。」
花口が締まり、扱き出されようとするが揺すり続ける。
「あ……あああっ。」
最後に一際大きく、ミヤちゃんの身体が痙攣して、そこで俺の理性も飛ぶ。
びゅっ、ビュッビュッビュッ、びゅううっ、びゅう……。
「うぐっ。うううっ……。」
「はあっ、ふあ……まだ……熱い、よ……。」
ドロリと結合部から溢れてくるのは、俺が出した白濁液だけでなく、ミヤちゃんの蜜の感触もある。
「はあっ、はあ……っ。はっ。ミヤ、ちゃん……。」
力尽きた俺はミヤちゃんを抱いた状態で崩れた。
「トオル君……私も……さっき、凄かった。」
「だね。ミヤちゃんに最後、引っ張られて。」
「ん……まだしたい?トオル君。」
「身体は疲れているけど、でも。」
「でも?」
「正面からミヤちゃんとするの、まだしてなかったなって。えっちはそれで最後にしようか。」
「あははっ。トオル君、正直ー。」
俺の更なるリクエストにも笑って流す。
「トオル君、正面ってこれで大丈夫?」
行為の果てにか、眼をトロンとさせて。顔立ちは愛らしいのに誘うようになる。
「それと……こう?」
両腕を上げて手は頭の後ろへ。さっきまで俺が拘りに拘っていた脇を見せるポーズ。
正確にはレオタードから覗く、露出の多い肢体。
頼む前からしてくれるとは、ミヤちゃんはサービス精神も旺盛である。
ボリュームのある髪が広がり、対照的に身体は細身だが実るところはシッカリ実っている肢体。
見栄えはそれだけでも充分なのに、今は俺を誘うようなポーズをして。
「大丈夫大丈夫。だけど。せっかく、そこまでしてくれるのなら。」
俺はミヤちゃんの横に立つと。
「あ……。」
「ミヤちゃんのおっぱい、見たいな……って。」
乳房を覆う部分をずらし。谷間に寄せると両方の乳房をさらけ出させる。
プルン、プルンと二つの膨らみがそれぞれ揺れて、伸縮性のある布が扱かれた形で真ん中に寄る。
「間に入るから、脚、開いて。」
「ん……っ、んんっ。」
M字に開くと、肘を付いてうつ伏せに寝る形で腰をミヤちゃんの間に。
先端をねじ込むと、身体の重みで一気に沈めていった。
「ふあっ……あ、あああんっ。」
ジュブッと音がしそうな程、蜜壷になっていたそこは易々と呑み込んでいく。
「ふっ、く、ううっ、うっ。ミヤ……ちゃんっ。」
じゅぐっ、じゅぐっ、じゅぐぐっ、びゅぶっ。
ミヤちゃんの腰を突き上げるように自身を叩き付けていき、
その度に剥き出しになった乳房がブルンブルンと弾む。
「はあっ、あっ、ふああっ。トオル……君っ。」
「ミヤちゃん、さっきはこっち……舐めていなかったから。」
腰を揺すりながら顔をミヤちゃんの脇に寄せると体重を掛けない手で乳房に添え。
俺の顔に寄せながら脇から胸に掛けてのラインを舐めていく。
「トオル君……えっちだー。」
ミヤちゃんがからかうような言い方で無邪気そうに笑う。
変態と言われてもおかしくない行為だが、もうお約束のように、
その程度で済ませてくれるミヤちゃんに安心するものを感じる。
「最初は俺も舞い上がっちゃったけど。随分、慣れたね。」
「そうだね。トオル君、止まる気配が全然、無いんだもん。もう慣れるしかないよね。」
「えーっと、実は無理してた?ミヤちゃん。」
「ビックリしたけど、本当に厭なときは厭って言うから平気。
我慢して耐えるって私じゃ続かないよ。」
「あー、そうなんだ。ホッとした。」
確かに言うときはズバッと言うから。言い方どおりに受け取って大丈夫だろう。
しかし変態的な行為だけで終わらせるのも恋人同士としてどうかと思った俺は。
「ミヤちゃん……。」
顔をミヤちゃんに近づける。肘を付いたままで頭を手で抱き。
「ん……。」
唇を重ねた。ミヤちゃんも上げていた腕を俺の頭に回し、お互いホールドする。
「ちゅぱっ、ん……ちゅる。れるっれる。るる……えうっ。ちゅぱ。ちゅ……。」
舐める音、舌を絡める音、唇を付ける音。行為を続けていく内に唾液の粘度が絡むのを増していき、
篭もった熱も相俟って派手な音になっていく。
その間、深くまで押し込み、重ねていた腰はゆるゆると円を描くように回し付けていた。
股布から上はレオタードに包まれた肉の感触がして擦り付けるのも気持ちよかった。
「はあっ、んん……っ。トオル、君……っ。熱い……よっ。」
「ちゅる……ちゅるる、俺もミヤちゃんの中で、そうなっている。」
「うん。出すときは、奥でいっぱい、そうなって。」
ミヤちゃんが広げていた脚を俺の腰に絡め、完全に掴まってしまう。
ギュッと抱きしめられ、身体が当たって。おっぱいだってプニプニで。
「ちゅる……トオル君。出したいときはいつでも出して。」
その上、俺を天まで導くような声。
「う……うん。俺……出そう。」
甘酸っぱい思いでいっぱいになった俺は年上の相手へ甘える子供のように素直に従うことにした。
ミヤちゃんと俺では俺の方がチョットだけ年上なんだけど。
「う、うううっ、うっ……うっ。」
びゅくっ、びゅっ、ジュビュッ、びゅうう……っ。
「うう……う……う……。」
あれだけ出していたのに、どこにこんなにあったのか。性衝動に従った、
欲望に塗れた行為の後でもミヤちゃんの身体に包み込まれて、最後には癒されてしまう。
「トオル君、いっぱい出して、気持ちよかった?」
ポンポンと手で背中を軽く叩かれる。
「うん……。最後は自分でも不思議なくらい。」
「スッキリした?」
「ん……。そうだなあ。かなり落ち付いてきたけど。」
立ち上がろうと俺は身体を少しだけ浮かすと。
「う。」
谷間にレオタードが寄ったミヤちゃんの乳房が見えた。
「あ……。あはは。トオル君ったらー。」
ミヤちゃんが何かを感じたのかコケティッシュな笑み。何か、って俺にも分かっているんだけど。
「トオル君、そんなにレオタードが好きなの?」
「レオタードを着た、ミヤちゃんが好きなんだってば。」
出し切ったつもりでも俺のは再びムクムクと大きくなっていた。
「俺の無尽蔵さにも驚きだけどもういっぱいしたし。とりあえず、これをしたら休もうか。」
「そうだね。いっぱいやったね。」
話しながらミヤちゃんの乳房の下辺りに跨り、そこでパイズリをしようとする。
「うん。レオタードからおっぱいは、出していた方がいい?レオタードに包んだ方がいい?」
「えーっと、乳首が見える程度に覆って貰って。」
「あはは。いいとこどりだ。」
ミヤちゃんが真ん中に寄ってしまっているレオタードを直していく。
「このままだと痛いから、何か潤滑になるのを。」
「それなら、ベビーローション使う?肌のお手入れ用だけど、変な匂いもしないし、
むしろいい匂い。ツルツル滑るから大丈夫だと思う。」
「へー。」
女性用のそういった物には無頓着な俺だから感心した声を上げるのみで。
「取ってくるね。いったん離れて貰っても。」
「あ、ああ。うん。」
慌ててどく俺。
「チョット待っていてね。」
ミヤちゃんが化粧台に行って。
・・・・・・。
「お待たせー。しようしよう。」
再びさっきと同じ体勢になって、ローションを俺に渡す。
「どのくらいなら使っても平気?」
「全部は困るけど、使う分だけで平気だよ。」
「ありがとう。それじゃあ。」
手のひらに取ってみて、伸び具合を確認し、自身のに擦り付けてみる。
色は透明で匂いはベビーパウダーっぽいと言うか、おしろいの甘く懐かしい匂いがする。
ミヤちゃんの方にも垂らし塗り込んでみると。レオタードの方には染みが広がり、
素肌の方にはヌルヌルとした透明なローションが滴っている見た目に。
「随分えっちな見た目に。」
「あはは、トオル君。目が怖ーい。」
「えっ。そうだった?」
「うん。食い入るように見てた。」
「こほん。とにかく……。」
溜まっていく煩悩をさっさと行為に昇華しようと俺は自分でミヤちゃんのおっぱいを寄せ、
谷間に擦り付けていく。
「おっ、お……おおっ。」
乳首が見える程度に胸は晒されているのに俺のものはレオタードに包まれ。
ヌルヌル、シュリシュリと濡れたレオタードに擦られている。
見た目もそうだが俺がパイズリは彼女にして貰うものだと思っていたが。
タップリしたボリュームの乳房を俺が横から持って寄せ、感触を手のひらに余るほど感じながら、
するというのもまた格別である。
「私は手が空いているから、こうしているね。」
言わなくても阿吽の呼吸で腕を上げ、脇を見せてくれる。
もう何度も愛撫して、吐精までしたミヤちゃんの脇。
「う。うんっ。この調子ならすぐに出ちゃいそうだし。
ミヤちゃんも動かないからそんなに疲れないと。」
ミヤちゃんの脇を見ながらレオタードを着たおっぱいでオナニーをするという倒錯した行為で、
俺はあれだけしたにもかかわらず、まだ興奮している。
「乳首が……ヌルヌルになって、立ってる。」
擦り付けている内にそこまで塗れてしまったのか、随分、卑猥な眺めになっていた。
「やだもートオル君。」
ミヤちゃんに腕を軽く叩かれた。
「あはは。俺も調子に乗りすぎた。でも……。」
俺は摩擦を付けるためにグッと乳房を寄せると力を込めて擦っていく。
「ミヤちゃんに感じているのは本当だから。」
更に高まりを引き出そうと激しい動きにした。
「うん……。」
ミヤちゃんは目を閉じると陶然とした表情で俺の行為を受ける。表情は優しいもので。
最初から最後まで俺は衝動に任せた行為だったけど。
それでもミヤちゃんの菩薩のような懐の深さに中和されて、
腐った方向には行かなかったと思う。俺主導の行為に身を任せているようで、
その実、裏で支えていたのはミヤちゃんなのかもしれない、というか、そうだ。
「みっ、ミヤちゃん。俺……出そう。」
菩薩の手のひらにいる孫悟空ではないが、大体、心情はそんなモンだ。
高まる衝動に突き動かされてミヤちゃんに、はけ口を求めたくなってくる。
「どこに出したいの?」
「えっと……。口で受け止めて貰ってもいいかな。」
「うん。んー。……はむ。」
首を伸ばして俺のを口に含み。体勢から軽くであるが先端だけをしゃぶってくれる。
レオタードを着てパイズリフェラまでして貰い、俺は腰が突き抜けるような感覚がして。
「あ、あ、あああ……っ。」
力の抜けたような声を出し。吐き出してしまう。
ビュッ。ジュビュッ、びゅうう……っ。
「んっ、……ぐっ。んんっ。ふあ……っ。」
ミヤちゃんの口に出した後。白濁液に酔ったようにトロンとした表情でミヤちゃんが息を吐き出す。
「今日は、最後まで凄かった……。」
眠そうにも見える表情でポーッとしているミヤちゃんだが。
「俺も。このままだと風邪引いちゃうんでしょ。お風呂入る?」
「あっ、それならレオタード洗わなきゃ。」
「脱いじゃうの?」
「うん。そのつもりだけど。」
「……。」
チョット、勿体ない気がした俺は。
「それなら―」
俺の提案に。
「え?」
目を丸くするミヤちゃん。
ザアアア……。
「んぅっ。トオル君……。唇、いっぱいキスするとむずがゆくなる。」
「だって。レオタードを着てくれたミヤちゃんとくっつきたいし、着てくれたお礼だって。」
「ちゅ、ちゅ……んんっ、はぷっ。お礼がキスなの?」
「そう。俺の気持ち。」
レオタードを洗う前に、湯船に浸かる前。
ミヤちゃんにレオタードを着て貰ったままでシャワーを掛け流し、お互いの両腕を回して
抱き合った状態でキスをしていた。
「ミヤちゃん……。」
シュリッと身体を擦り付けると水分を沢山吸ったレオタードの感触がする。
「トオル君、おちんちん、また立ってる。」
「抱き合って、このまま……出して、終わりにしよう。」
「んー。トオル君。」
お互いの身体に回している手を撫でるように、もっと身体を密着させるように。
「でも楽しみだな。ここまでするんだったら私だってトオル君に何お願いしよう。」
「約束したね。勿論守るよ。」
「うんっ。今度は私も、レオタード選びたいなって。」
「へ……。」
予想外の答えに俺はキョトンとなる。
「だってこれ、お店で買ったんでしょ?それなら他にもあると思って。」
「う……うん。うんっ。あったあった。」
他のレオタードも着たミヤちゃんと……一瞬で俺のボルテージが上がる。
「それを着て。トオル君にお願いしようって思って。」
「お願いって何を?」
「私のしたいえっち。」
「だからどんな?」
「それはまだ考え中。候補はあるんだけど。」
「へー。決まったら言ってよ。俺も応えられることなら。」
「うん。トオル君ー。」
ミヤちゃんに唇を奪われて。
「ん……。お腹、擦れて当たる……。」
「出そう?なら私のお腹に出して。」
「うん。ミヤちゃん……。う、うう……。」
「ふあ……んっ。」
まだお返しが何になるかは不明のままだが。今日はこれにて終了。
長い、長い一日だったと思う。長くしたのは俺だ。
そしてミヤちゃん、こんな俺の欲望に付き合ってくれてありがとう。
スッカリ吐き出しきった俺は邪念の消えた頭でそう思うのだった。
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