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火山山岳・ボルカノット・ロック
ステラコリス編、再開、カーバンクル奪還作戦その1
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「……おお。」
「うわあ……。」
俺とコリスさんで言葉を失う。セリナちゃんとライト君と言う、ライコちゃんとライカ君にそっくりな子から地上の様子を教えて貰い、もはやどちらが精霊か分からない事態になっていたことようやく知った。
「しかし機械姫と機械か……精霊の残したものじゃない文明にそういうのがあったんだな。」
「まあな。今は創造霊の管理にあるが、元は人間が作ったものだ。
今よりずっと前でそういう事があったんだよ。」
「はー……。」
コリスさんは自分が作ったアイテムみたいなものか、人間もそういうのを作っていた時代があったんだ、という表情でいるが、俺は完全に想像外のことだったから、ずっと圧倒されている。
「向こうでは……そんなことが。」
アドラシオンさんも驚きを隠せなかった。
「それで、だ。この先は魔王の信仰する精霊の居場所になっているが、もう一つ、目的がある。」
ライト君が説明を再び始めた。
「ええと、創造霊に対する話し方が今一つ、掴めないんですけど。」
「ああ、ライカ達と同じでいいぜ。あんたらも目の前にそっくりさんの創造霊がいたら混乱するだろ。」
それは今まで不敬を働いていたんじゃなかろうかと思ったが、それでいいならいいのか。それにしても随分とアバウトな創造霊である。俺の世界の創造霊ってこういう存在だったんだなと思った。
「何ですか?」
アドラシオンさんが確認する。
「恐らくアドラシオンの親父……カーバンクルと。」
「私のお母さんがそこにいる……コールドスリープ室と、クローン製造所。」
「えっ。」
今の話が全く分からなかったが、コリスさんだけには通じたようだ。
「ここはお父さんの……世界を崩壊させるに至った因果が一番影響している場所なの。
お母さんを助けたかったら……機械姫の研究に協力しろと言われていたから。
今はもう、誰もいないけど。
世界を滅ぼしたがっている邪霊と、コールドスリープ室と、クローン研究所だけは残っている……。」
セリナちゃんは沈んだ表情で答えた。
「お父さんとお母さんを、助けないと……。」
事態はすぐには理解できなかったが、カーバンクルの奪還作戦を俺たちは行い、セリナちゃんのお母さんも助ける事となった。
「うわあ……。」
俺とコリスさんで言葉を失う。セリナちゃんとライト君と言う、ライコちゃんとライカ君にそっくりな子から地上の様子を教えて貰い、もはやどちらが精霊か分からない事態になっていたことようやく知った。
「しかし機械姫と機械か……精霊の残したものじゃない文明にそういうのがあったんだな。」
「まあな。今は創造霊の管理にあるが、元は人間が作ったものだ。
今よりずっと前でそういう事があったんだよ。」
「はー……。」
コリスさんは自分が作ったアイテムみたいなものか、人間もそういうのを作っていた時代があったんだ、という表情でいるが、俺は完全に想像外のことだったから、ずっと圧倒されている。
「向こうでは……そんなことが。」
アドラシオンさんも驚きを隠せなかった。
「それで、だ。この先は魔王の信仰する精霊の居場所になっているが、もう一つ、目的がある。」
ライト君が説明を再び始めた。
「ええと、創造霊に対する話し方が今一つ、掴めないんですけど。」
「ああ、ライカ達と同じでいいぜ。あんたらも目の前にそっくりさんの創造霊がいたら混乱するだろ。」
それは今まで不敬を働いていたんじゃなかろうかと思ったが、それでいいならいいのか。それにしても随分とアバウトな創造霊である。俺の世界の創造霊ってこういう存在だったんだなと思った。
「何ですか?」
アドラシオンさんが確認する。
「恐らくアドラシオンの親父……カーバンクルと。」
「私のお母さんがそこにいる……コールドスリープ室と、クローン製造所。」
「えっ。」
今の話が全く分からなかったが、コリスさんだけには通じたようだ。
「ここはお父さんの……世界を崩壊させるに至った因果が一番影響している場所なの。
お母さんを助けたかったら……機械姫の研究に協力しろと言われていたから。
今はもう、誰もいないけど。
世界を滅ぼしたがっている邪霊と、コールドスリープ室と、クローン研究所だけは残っている……。」
セリナちゃんは沈んだ表情で答えた。
「お父さんとお母さんを、助けないと……。」
事態はすぐには理解できなかったが、カーバンクルの奪還作戦を俺たちは行い、セリナちゃんのお母さんも助ける事となった。
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