桜の散る頃に

白石華

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続、梅雨の明けない頃に

深花―sinnka―

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「茂樹さん、今度はお腹にもください。」

「いいけど。格好はどういうのにする?」

「ええ……と。一度、口で頂いたから。今日はもうキスはいいかなって。」

以前はお互い、お構いなしだったが。ホノカちゃんもするときは気にするんだな。しかも酔ってナチュラルハイなときに。

「うん。なら後ろを向いてする?」

「はい。位置……変えます。」

寝たまま寝返りを打つようにコロンと腰を捻り、身体を横に倒す。その拍子にスカートが捲れてニーソックスを穿いた太腿からお尻。それにパンティが見える。滑らかそうな肌と脚からお尻に掛けて徐々に肉の付いていく柔らかそうな肢体。パンティの色も、薄い黄緑色だった。

「ホノカちゃん。その体勢でストップ。」

「はい?」

「今の格好、えっちだからその格好でしよう。」

「そういうことですね。いいですよ。」

全く動じることなく行為に繋がる。ホノカちゃんの背後に回るとうなじに口を付け、手はパンティ越しからお尻に触れる。

「んっ……ふ、あっ、あっ。」

花で飾られた二つ結いの髪型は華やかだけど後ろから見たら首周りが剥き出しで。俺には無防備に見える。チロチロと舌先で突くように舐めて、フワフワしたパンティから手を中へ。割れ目に指先を撫でるように当てていき。

チュプッ。

「あ……んっ。んんっ。」

ずっと愛撫を続けていたから蜜壷へと変わっていた。指で押すと簡単に中まで沈む。ホノカちゃんとは出来るだろう。身体を起こすと、腰をホノカちゃんのお尻の方へ向け、ホノカちゃんの肩辺りに両手を置き覆い被さるようにする。

チュク……ジュッ、ジュブブ……。

「あっ、あっ……んっ、う……。」

体重を乗せ沈んでいくだけでも蜜のたっぷり詰まった中へ押し込む音が出る。奥まで行きすぎるとホノカちゃんは感じまくりの状態になるから、奥の手前より心持ち浅くして抽送を開始する。

ジュグ、ジュッ、ジュッ、ジュブッ。

「あっ、あっ、あっ。うああっ。あ……うあっ。はああ……っ。」

それでも数回、揺すっていくだけで小刻みに息を吐く状態から熱を帯びた溜め息に。蜜で溢れた花肉もキュウキュウと締まり始めてくる。

「あ……っふ……んん……あぁ。」

耐えるようにシーツをギュッと掴んで震えていた。

「あのさ、ホノカちゃん。」

抽送を止め、話し掛けることにした。

「ふあっ。ん……ふぁ。は……い?」

「俺もさ、ホノカちゃんとしていて愉しいし。すぐ終わっちゃうのが厭なら、えっちの回数を増やせばどうかな。」

「茂樹さんは大丈夫なんですか。」

「うん、まあ、出来ないときもあるかもしれないけど、その方向でやる。」

毎回、ホノカちゃんには搾り取られるしな。

「茂樹さん……ありがとうございます。」

ホノカちゃんは申し訳なさそうに言う。

「ホノカちゃん。相手に応じてえっちの仕方を変えるのなんて別に気にしなくていいんだよ。」

ポンと頭に手を置く。

「茂樹……さん。」

「うん。続けようか。」

「あの……なるべく奥まで、茂樹さんを感じられるようにお願いします。」

「分かった。……ふっ。」

ジュグッ、ブジュッ!

ひと息に奥まで擦り上げ、突くと。派手な音がホノカちゃんから鳴る。

「あっ……あ、ああああんっ。あっ、あっ、あああっ。ふあ……あっ、んうっ、うううっ。」

「うっ……ぐ、あっ。すご……っ。」

ジュブッ、ジュブッ、ジュブッ。ジュビュッ!

突いていく先から蜜で溢れ、ヌルヌルになった中を滑るように速く、何度も往復していく。

「ああ、あっ、あっあっあっあっあっあーっ、うあ、ああ、ひああっ、ひ……うああーっ。」

結合部周りは泡が立った蜜に塗れ。肉と肉とがぶつかる音が鳴る度に蜜がこね回されていく。

「あっ、あっ。あああんっ。あ……くる、来るよおっ。ああ、あっ、ああーっ。」

最後は殆ど泣き叫ぶような声を上げてホノカちゃんが果てる。

「ぐっ、く……くはっ。」

しゃぶり、吸い上げるような花洞の締まりに俺は従うことにした。

ビュッ、ビュッ、ビュッ!

「う、うう……はあっ。」

「あ、ああ……う……はああ……ぁ……ぁ。」

お尻を震わせて俺の吐精を受け止め、散々叫んだからか、最後は脱力してグッタリとなった。

「はー……っ。」

吐き出しきって落ち着いた後、俺は引き抜かずにホノカちゃんの中にいて。穏やかになっていく収縮を感じながら、自身が回復するのを待った。

「ホノカちゃん、俺、抜くから体勢、チョットだけ直そうか。この格好のままで続けると辛いと思うし。」

「はい……。」

俺のものをホノカちゃんの中から引き抜くと、ゆっくりした動作で脚を伸ばそうとする。

「疲れた?」

「いえ。お腹に茂樹さんのがあるから。」

妖精の滋養強壮は俺には分からないが、そういうコトなんだろうと思うことにした。

「刺激に……身体が慣れてなくて。頭がぼーっと。」

「そっちね。それなら人間の俺でも分かる。また、お尻と太腿が見たいんだ。四つんばいになって貰っていい?」

「こう……ですか。」

ホノカちゃんは俺に背を向けてうつ伏せになって寝ると体勢を言った通りに変える。スカート、ブラウスは身に着けたままで、ブラウスはノースリーブのを首にリボンだけ結んで羽織る形で、スカートは穿いたままでお尻は隠されている。太腿にパンティが脱がした状態でずり下がっていて。

「それで大丈夫。……ホノカちゃん。」

近づくとスカートを捲り、細く丸みを帯びた太腿と、それに繋がるお尻を眺め。

「あっ、あ……ん、ぁ。」

掌で握ると撫でる動きで太腿へ下げ。人差し指、中指、薬指を内側へ持って行き……花弁を広げる。既に蜜が滴っており、一筋、太腿にまで垂れていった。準備は整っているようで俺は行為に移ることにした。手で触れる位置を腰に変えると引き寄せるようにして俺のものを宛がい、一息に奥まで入れる。

ジュグッ!ジュグッ!

「あっ……あああっ。んっ……う……ああっ。」

引き抜くときは吸い付き、入れるときは擦り付いて。奥まで入れては抜き、を繰り返し、小さい割に肉感のあるお尻をパチンパチンと打ち付けていく。

「あっ、あっ、んんっ……んううーっ、……はあっ、はあっ、ああ……あうっ。」

やはりホノカちゃんには刺激が強すぎるのか。暫く繰り返していると上半身が崩れ、お尻と太腿だけを突き出すような体勢になる。

「あっ……あっああっ。いっ……う、はああっ。はあっはあっ。」

挿入する度に腰とお尻が震え。ホノカちゃんの甲高い喘ぎ声を聴きながら見ていると、あっという間に昂ぶってしまう。

「う……っ、は、ああっ。……ホノカ、ちゃんっ。」

抽送しながら会話をするために動きを遅くして声を掛ける。

「あっあっ……。何……です、か?」

「俺も、保ちそうにないんだ。だからホノカちゃん、動いてみて。俺の動きと対称に腰を前後に動かせばいい。
 当てるときは近づけて、引き抜くときはホノカちゃんも腰を引いて。」

「分かり……ました。」

力を入れるためかシーツを握ると、動きやすいように脚の開き方を調節して、モゾモゾと動く。

ジュブ……ジュッ!ジュブ……ジュッ!

「ああっ、あっ、あっ……うっ……く、はああっ、あっ……あああっ。」

ホノカちゃんの腰を持ち、動きに合わせていくとリズミカルに速く打ち付けては離れ、という具合に高まっていく。

「あっ、あっ、あっ、お腹……熱い。茂樹さんのでいっぱい……。もっと突いてください。そうしたら……っ。」

「そうする。っく、ううっ。」

ジュグジュッ、ジュグジュッ、ジュッ、ジュブッ!

さっきよりも速く、ホノカちゃんの中を往復していく。

「ああ……あ……あ……あああんっ、茂樹さん、茂樹さんも出してっ。茂樹さんのが食べたいのっ。
 ああっ、やあああっ。ああああっ。」

叫び声を上げると身体全体が震え、花口が締まり。吸い上げるようになる。

「く、あ……、ううっ。」

ビュッ、ビュッビュッ!

「あ……入ってる。お腹の中……茂樹さんのが。」

「出したよ……全部、ホノカちゃんの中に。」

「茂樹さん。」

「どうしたの?」

「茂樹さんは……もっと、くれます?」

「うん。まだまだ、大丈夫だよ。」

桜の匂い……ホノカちゃんの匂いをずっと嗅いでいたからだろうか。酔いが回っているはずなのに頭がスッキリして。体も軽くなっている気がする。

「それなら、もっと頂きますね。茂樹さん。私。」

「今度は何?」

「山に来て、ビスケットをお供えにくださったのが茂樹さんでよかったです。」

「……。」

ホノカちゃんの言葉にドキリとした俺だった。
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