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ポインセチアの夏休み
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「お待たせいたしました。わらび餅と水まんじゅうになります。」
「わあ。美味しそうだねミズキ。」
「はいっ。」
和の食材も扱っているデザート屋でそれぞれお菓子を購入したのだが。俺には気になることがあった。
イートインのコーナーに座ると、ミズキに訪ねてみることにする。
「そういえばミズキって冷房は平気なの?」
「あまりガンガンに掛かっている所でなければ。寒いのも苦手ですが暑すぎるのも身体が負けてしまうため、たまに涼む位なら丁度いいです。」
「へーえ。人間みたいなんだね。」
夏は夏で大変なんだな。因みにポインセチアはミズキに聞いて直射日光を避けた日陰に置いてある。
「これがわらび餅。つるつるもちもちしていて、美味しいです。」
「うん。夏になると食べたくなるね。」
「……。」
ミズキはもきゅもきゅと口を動かしながらわらび餅を食べている。
「俺も食べよう……。うん。つるつるしこしこしてる。」
水まんじゅうは水まんじゅうで美味しかった。ゲルで固めたゼリーの中に入ったオレンジが甘酸っぱい。
「夏は食べたり飲んだり、部屋で涼んだりして過ごしているだけで情緒的なんですね。」
ミズキはわらび餅を食べるのを止め、俺に話しかける。
「そういえばそうだね。今年の夏まで独り身で過ごさずに済んだし。」
「正さん、どれだけ独り身にコンプレックス持っているんですか。」
「うん。何か定形句になりつつあるね。」
俺は自分に呆れつつ、水まんじゅうを口に運んだ。
「ビールでも買って帰ろうかな。」
「本当に夏ですね。」
「わあ。美味しそうだねミズキ。」
「はいっ。」
和の食材も扱っているデザート屋でそれぞれお菓子を購入したのだが。俺には気になることがあった。
イートインのコーナーに座ると、ミズキに訪ねてみることにする。
「そういえばミズキって冷房は平気なの?」
「あまりガンガンに掛かっている所でなければ。寒いのも苦手ですが暑すぎるのも身体が負けてしまうため、たまに涼む位なら丁度いいです。」
「へーえ。人間みたいなんだね。」
夏は夏で大変なんだな。因みにポインセチアはミズキに聞いて直射日光を避けた日陰に置いてある。
「これがわらび餅。つるつるもちもちしていて、美味しいです。」
「うん。夏になると食べたくなるね。」
「……。」
ミズキはもきゅもきゅと口を動かしながらわらび餅を食べている。
「俺も食べよう……。うん。つるつるしこしこしてる。」
水まんじゅうは水まんじゅうで美味しかった。ゲルで固めたゼリーの中に入ったオレンジが甘酸っぱい。
「夏は食べたり飲んだり、部屋で涼んだりして過ごしているだけで情緒的なんですね。」
ミズキはわらび餅を食べるのを止め、俺に話しかける。
「そういえばそうだね。今年の夏まで独り身で過ごさずに済んだし。」
「正さん、どれだけ独り身にコンプレックス持っているんですか。」
「うん。何か定形句になりつつあるね。」
俺は自分に呆れつつ、水まんじゅうを口に運んだ。
「ビールでも買って帰ろうかな。」
「本当に夏ですね。」
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