機械姫の物語+設定集

始まりの地、機械遺跡にて

プロローグ

　ゴオオオ……。

「ここの最上階の、私が眠っていた場所がコントロールルームになります。
　そこに私を連れて行けばライト様の集落に攻め込んでいた機械の制圧も可能になります。」
「ライト様じゃなくてライトでいいって。んじゃ、空から一気に最上階に向かうぜ！」

　その場にあった機械の残骸で組み立てた簡易飛行モードになった機械姫にライトが載り、廃墟ビルの最上階へ一気に向かう！

「恐らくは戦闘になるでしょう。私は防御力は弱いため、ガードをお願いします。」
「おう。前衛とガードは任しとけ！　後ろから遠距離攻撃を頼むぜ。」
「はい。きっと、機械をこういう形で用いることは父も望んでいません。」
「そうだな。おっと。そろそろ着きそうだ。」

　機械姫とライト――機械姫と話している男性――は廃墟ビルの窓らしき外壁に空いた穴を見つけると、そこから中へ入っていった――