ぼくらの同居生活(仮)

白石華

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俺と楓の同居生活

血のつながらない妹

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「……ん。」

 目覚めはいつだって唐突だ。俺が起きると見慣れた風景が目の前に広がり起きたころには真っ白だった記憶がどんどんよみがえってくる。俺が目覚めたのはリビングのソファだった。近くには大きな窓のサッシがあり、あんまり日当たりがよくてうとうとしているうちに眠ってしまったのだろう。

「起きた? お兄ちゃん。」
「うん。起きたよ……楓(かえで)。」
「よかった。ずっと寝ていたら夜まで寝ちゃうところだったよ。」
「え、今、何時?」
「お昼を過ぎて三時半ぐらい。もうすぐ夕方。」
「おお、休日としては結構寝たね。」
「うん。楓。ちょっといい?」

 俺は俺の前に立っていた楓の肩を掴んで寄せる。

「あ……ちゅ。お兄、ちゃん……。」

 俺と楓。別に血の繋がっている訳じゃない。子供の頃から年の離れた近所づきあいをしていただけだ。三年ぐらい離れていて、子供の頃は面倒を見てあげていたという関係。そこから恋人同士になって同棲するまで大したドラマもなく、二人で日々を過ごしていた積み重ねが長かったのみだったが、それで十分だった。他に好きな人はいなかったし二人でいれば、それだけで和んでしまう関係である。

「ねえ、楓。」
「なあに、お兄ちゃん。」

 楓とお兄ちゃん。マンションで二人きりでいるときの俺たちの呼び名だ。子供の頃からそう呼んでいたから呼び合っているが外に出れば名前で呼び合っている。恋人同士だから親しい間柄だけど訝しがられないためだ。でも、部屋の中で二人きりの時はこうして呼び合えるということだ。

「しようか。」
「うん……。」

 俺と楓の行為。それは拒まれることなく続いている。たまには断ってもいいのにな。

 シュル……っ。

 寝室に二人で行くと、楓の方から服を脱いでいく。

「お兄ちゃんも……脱いで。」

 楓が脱ぐのを見ていた俺と目が合うと楓に言われてしまった。

「うん。そうだね、楓。」

 楓は自分が着ていたワンピースを脱ぐと、スラリとした肢体が露になる。栗色でストレートの髪と白いランジェリーは縁にレースが縫い付けられている。ガーターベルトは身に着けてはいなくて、これも白のニーソックスだな。今はニーソックスでもゴム部分で腿を留めるところにレースが縫い付けられているらしい。

「楓……。」

 俺も全裸になると、まだランジェリー姿の楓の頬を撫でる。柔らかくて温かい、しっとりした肌だ。

「ん……お兄ちゃん……っ。」

 楓が目を閉じて再び楓とキスをする。楓の肢体は細く、肉の付きは薄いが、とても温かいのを知っている。

「ちゅぷ。れる……ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ。」
「あぷ。んん……はぷっ、ぬちゅっ。」

 舌を入れて中をかき回していくといつまでも続けられそうで二人でぬかるみの中を遊んでいるようだ。

「はあっ……お兄、ちゃん……っ。」

 楓が俺の方へ背中を回して抱き着いてくると、しっかり捕まられてしまい、しばらくはこの行為が続くだろう。

「んん……くちゅっ、くちゅるっ。」
「ねちゅっ、にちゅ、にちゅ、にちゅ。」
「みちゅっ、ちゅく、ちゅる……ぷちゅるっ。ちゅるる。」
「はあっ、ああ……ちゅく。」

 口の周りをはしたなく涎まみれにして俺たちはぬかるみでの遊びを続けていく。

「あ……お兄、ちゃん……。」

 その内、楓の腹を固く勃起した俺の肉傘が叩き始めたようだ。

「ええと、お兄ちゃん……。」
「うん。」

「舐めてあげる、ね……。」

 楓はしずしずと俺の肉傘の前に跪いた。

「ん……あぷ。んっ、んうっ。ん……えう。」

 口を大きく広げて先端だけを飲み込むと喉奥までちゅるりと音を立ててゆっくりだが飲み込んでいった。最初は口に入れるのも怯える様子だったが今では時間はかかっても飲み込めてしまうのだから、それだけ俺たちの積み重ねがあったのだろう。

「んっ、んっ。ちゅぱ。れろ……っ。」

 最初は口をもごもごと動かして吸うだけだった動きに舌で嘗め回す動きが加わってくる。

「れる、れる、れる、んん……れるれるっ。」

 再びぬかるみでの遊びが始まり、こうなると楓はしばらくそうなってしまうだろう。

「うう……楓。」
「んん……ぴちゅっ、れるっ、ぬちゅぬちゅっ。ちゅくちゅっ。」
「ぐっ……くふっ。ふっ。」
「ちゅぱちゅぱ、ちゅぷぷ……れろれろっ。」
「はっ……ふぐっ。うっ。」
「ちゅぷぷぷ……ぷちゅっ、ぬちゅっ。」
「楓……そ、そんなに吸ったら。」
「ん……ちゅぱ、ちゅぱ。」

 楓に舐められ続けている内に楓の中を汚してしまいそうな気配が来たため声をかけると、穏やかな動きに変わる。

「ぴちゅっ、れるっ、ちゅくちゅっ。」

 そのままたっぷり時間をかけて舐め続ける楓。

「ちゅぷぷぷっ。ぬちゅっ、はぷっ。」
「はあっ、くう、くうう……っ。」

 例えゆっくりにしてもらっていても、ときおりは衝動が訪れる。

「ちゅぷっ、ぷちゅっ、ちゅくっ。」
「ううううっ。」

 二度目の呻きは楓にとっては促す行為に変わった。楓は頬をへこませて口で吸いつきながら頭を揺すってくる。

「ちゅぷっ、ちゅじゅっ、にじゅっ、ぶじゅつっ。」
「はあっ。か、楓。汚しちゃう、汚しちゃうんだ。」

 俺はいまだに楓の中に放ってしまうことに抵抗があったため、どうしても口にしてしまう。自分一人で処理をするのも最後は自分に対する嫌悪感でいっぱいになる。どうして自分はこんなものを持って生まれてきてしまったんだと思うことだってある。それを女の子に放ってしまうことなんて最初は無理だった。行為をしたのだって楓に押し切られる形で最初は……。

「ちゅぷっ、ぷちゅっ、にちゅっ。」
「か、楓……ああっ。」

 びゅくっ、びしゅっ、ばしゅっ!

「ん……っ。」

 楓の中にまた放ってしまった。

「う……あっ。」

 楓もまだ、飲み込めるほどは慣れていない。

「はあ……っ、んっ。」

 楓は俺から口を離して、口をティッシュで押さえていた。

「んぷ……っ。」

 楓が口を拭き終えたのを確認すると楓に近づいていく。

「楓……ほら、こっちにおいで。」
「ん……。」

 楓を抱きしめるとすっぽり俺の体に収まってしまう。楓の後ろにあったベッドに倒れこみ、真ん中に位置を決めると楓に覆いかぶさって、まだ付けていたブラジャーの肩ひもをずらしていく。

「ん……。」

 小さく露になった楓の乳房は、小ぶりというよりも、ほんの少しの隆起で確認するくらいだった。舌を這わせ、レロレロと回している内に溶けてなくなってしまいそうなくらい、そこは小さい。

「楓……。」

 俺はそこを掌で撫で、コリコリとした頂の感触を確かめていく。本当に小さい、確認しないとあるか分からない存在に、何か生命の神秘を感じてしまう。

「あっ、あうっ。」

 指先でくいと捏ねてみたら楓が反応してしまう。

「痛かった?」
「ううん。」

 確認したら楓が首を振ったため口を近づけてみた。

「ちゅう……っ、こりっ。」
「あっ。ああっ! ああっ!」

 舐めて、軽く歯を立てるだけで楓が体を跳ねさせて反応する。

「こりっ、ちゅうっ、こりっ。ぺちゃ、ぴちゅっ、ちゅぷぷ……。」
「ひいあっ、ああっ、ああっ! んん……ひぅっ。あっ、あっ。あうっ!」

 ぬかるみで遊びたかったのは俺も同じだった。楓の二の腕を掴み、もぞもぞと身をよじってはいるが逃げられない体勢で楓の乳房を口で弄っていく。楓の二の腕も細いのに柔らかい感触がする。

「あっ、あっ! あううっ。くうう……ああっ!」

 小さい乳房と頂は見ているだけで、ぞわぞわした気分になってくる。歯を立てるたびに楓は左右に体と肩をくねらせていた。

「はあっ、ああっ。お、お兄ちゃん……。も、もういい……からぁっ。」
「ちゅぷ。んん……でも、ぷっくりさせていたら、こうしないと。」

 俺は乳輪まで固く膨らんだ突起に口をつけ、ちゅうっ、ちゅうっっと大きく吸ってみる。

「んああ……っ、ああっ!」

 楓が背中をのけぞらせて、ビクン、ビクンと震えている。

「はあ……っ、ああ……っ、あっ、あううっ。」

 びちゅぶちゅと吸うたびに楓が体を弾ませている。腕を握っていた片方の手を楓のパンティに伸ばし、恥丘を撫でると、そこはパンティ越しからでも確認するほど濡れていた。

「あ……っ。」

 中心に手を這わし指でくいくいと押していくと、ぷちゅっ、ぷちゅっと蜜の音がしている。

「う、うう……ああっ!」

 楓の頂を再び吸うとビクン、と体が跳ねる。

「はあっ、ああっ、い、ぃっちゃう。いっちゃうっ、ああっ!」

 楓は言葉通り全身を痙攣させ跳ねていく。

「ああ……っ。」

 楓はぐったりとなってベッドに沈んでいる。

「楓、ほら、こっちも見せて。」
「あっ。」

 楓の脚を掲げると、パンティをするすると脱がしていく。露になったお尻と花弁を確認し、脚を開いて花弁に口をつけていく。

「ちゅうっ、……ぢゅっぢゅっ。」
「あっ……あああっ、くあっ、ああああっ!」

 肉芽に口をつけて吸ってみると楓は最初から大きな反応を見せていた。

「れる……ちゅるんっ。」

 舌先を肉芽へ当て、ころころと転がしていき、裂け目に舌を這わせ、ぴちゅぴちゅと、ぬかるみで遊んでいく。

「ああっ、あうっ、あ……っ、ああっ。あんっ!」

 花弁を舌先で叩かれて楓の腰が跳ねている。

「ぺちゅっ、ぷちゅっ、にちゃ、にちゃっ、ちゅく……。」
「んああっ、あうっ、ああっ、あんっ、あんっ!」
「ちゅぷぷぷ……にちゅっ、ぺちっ。ちゃぷ。」
「はあっはあっはあっ、ああっ、い、いく……っ。」

 言葉通り楓は全身を痙攣させて果てたようだが、この行為をたっぷりと続けていくことにした。

「あっああっ、ああああっ、あああんっ! はひっ……ああっ!」

 楓は舐められるたびに体を引くつかせていく。

「ああっ。あぐ……っ。あひっ、あひいいっ!」

 ぬかるみでの遊びはいつまでも続いていく。楓のお尻にまで俺の唾液か楓の蜜かわからなくなったのがぬら付き、そこもひくひくと痙攣していた。窄まっては膨らんでいく姿は、楓の部分だと思うと不思議と見ていられる。隠された、秘められた部分は例えそれがグロテスクであっても性行為で見られるようになると見ている内に劣情を催してしまうのだから不思議であるし、それが楓の体なのだから必然でもある。

「楓……。」

 楓の花弁を舐めながら指の腹で楓のもう一つのつぼみを押していく。

「あっあっ、い、いやあっ、いやあ!」
「大丈夫だよ、楓……前だってちゃんとやれたじゃないか。」

 楓は抵抗しているが、そこは異性を受け入れても大丈夫なほど、ゆっくりとでも広がっていく。昨日だってここで何回もしたのを覚えている。アクメだって見せたほどだ。それでも、そうなってしまっても、弄られることへの羞恥心は抜けることはないらしい。

「うううっ。ああっ。やだあっ、やだあ!」

 楓は行為自体は可能でも、そこを弄られることには抵抗があるようだ。

「楓……こっちでしようか。」
「あっ……。」

 膝をついて楓の腰を掲げ、再び固くなった肉傘を花弁にあてがい、にゅるにゅると擦り付けていく。

「ん……お兄ちゃん……。」

 細い肢体だが楓の体は異性はきちんと受け入れられるようになれている。ぶちゅりと音を立てて中に入るとぐぶぐぶと楓の中に沈んでいく……。

「あっ、ああっ!」

 中に沈んでいくと、そこはどこまでもぬかるみが広がっていくようだった。ぬるぬるとしたたっぷりの泉の中にどんどん沈んでいく。こつんと行き止まりには当たるがそこも柔らかくぬめっていてクチュクチュとかき回したくなる。

「あうっ、あうっ、あううっ、きゃあっ!」

 花弁を腰に擦り付けてぐりぐりと回していくと蜜もまみれて結合部もいやらしい眺めになってくる。ぷっくりと膨らんだ肉芽に指を添えて親指の腹で先端を擦っていく。

「きゃあああっ! ああっ! ああっああっ。」

 花弁が痙攣して収縮するたびに蜜を吐き出していく。

「楓……動くよ。」
「ああっ!」

 じゅぶっ、じゅぶちゅっ、ぶじゅぶっ、じゅぶぶっ。

 小刻みに体を揺するだけでも掲げられている体勢からか楓の体は大きく揺れていた。

「ああっああっ、あうっ、あっ。あううっ、きゃ……ああうっ。」

 細いからだがしなっていき、揺れている様は行為をしていても可憐なままである。

「はあっはあっ、はあっはあっ、あ……っ。」

 楓の力が抜けたようになったと思ったら、そのあとに大きな痙攣が起こる。

「あっ……あああああっ!」

 楓が叫ぶと、がくがくと体が揺れていった。

「うぐっ、うう……っ。か、楓、汚しちゃう……っ。」

 あれだけ行為をしていても、最後にはこうなってしまうのだから俺の気持ちも厄介なものだ。

「あ、あ、あああ……。」

 抜き取る暇もなく、放心するように楓の中に放っていく。

 びゅくん、びゅっびゅびゅっ!

「ああ……っ。」

 楓も自分の中ではじけるように放たれていくのを感じていたようだ。

「うう……。」

 出してしまった後、強烈に醒めた感覚が戻ってくるのだが、どうして行為をこういうものだと俺の体は思ってしまうのだろう。

「……お兄ちゃん、ほら。」
「あ……か、楓。」
「ちゅぱ……れろっ。」
「あっ、うう……。」

 楓のぬかるみでの遊びはまだ終わらないようだ。

「お兄ちゃん……もう『汚しちゃう』って言うのやめなよ。」

 ぺろぺろと俺のを舐めながら楓はそう言った。

「うーん。俺の癖なんだよね。行為をそう思っちゃうのって。」
「んむんむ……ちゅうっ、ちゅうっ。」
「ああっ!」

 楓に口をもぐもぐされ、吸いだされてしまった。

「ちゅぱ……ふふ。でも、お兄ちゃんのそういうところは。ぺろっ。
 そういう人だって、いるんだなって思ったよ。」
「あっ、ああっ! も、もういいから、楓っ。」
「ううん。全部出しちゃおう。汚いと思っていてもいいから、気持ちよくなって。」
「あ……っ。」

 さっき全部出したと思っていたのに、大きな塊がずるりと出て行く。

「ん……。」

 楓の中にまた出してしまった。

「うう……。」

 俺は脱力してベッドに倒れてしまう。

「お兄ちゃん……。」
「楓。」
「私は……。」

 最後は楓に包まれるように眠ってしまっていた。
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