サキュバス召喚!

白石華

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第7章

サキュバス姉妹とデート。ゆるゆるイチャラブと思ったら搾り取られました、その1

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「おお。これぞピザ!」
「そうなんだ、このポリポリして、モチモチして、薄くてサクッとしているのがね~。」
「美味しいですね!」

 モフモフ喫茶がとうとう新メニューにこっちで修行させたシェフを呼んで、クリスピーピザやらペペロンチーノソースやらを出してくるようになった。ペペロンチーノはどこでも食べられるだろうけど、こっちじゃ当たり前になんにでも入っているのだった。

「ああ……このフォカッチャにオリーブオイルを浸すのがまた。」

 俺はとにかくメニューで、それっぽいのを食べまくっていた。

「オリーブオイルってバターみたいにしてパンに浸して食べるのね。風味は違うけど。」
「ああ。塩も付けてみるといいよ。」
「うん……なにこれうんま!」

 ライラが塩とオリーブオイルを付けたパンを食べて驚いている。

「こっちはドレッシングと調味料代わりにオリーブオイル掛けるし。
 塩も振るし、パルミジャーノもグラナパダーノもチーズで振るよ。」
「へえええ……あ。ポテトも美味しい。」
「でしょ?」
「ご主人様、こっちのジェラートだって美味しいですよ。」
「ああ。だってジェラートだもん。」
「なるほど。そうですか。」

 俺の断言にレイナが相槌を打った。

「ピスタチオに、シャーベットに、ミルク系に、カフェオレ味にチョコ……。
 種類も豊富でまさにジェラートだね。」
「ご主人様がご当地ジェラートメニューにとても厳しい……。」
「うん? いや、だってこっちじゃジェラートはアレだよ。例えるなら何だろう。
 自分の地元の料理をよそで再現しましたって言ったらさ。
 違ってたら違和感感じるじゃない?
 チーズとか果物のジュースとかもさ。よそだと味全然、違うじゃん。」
「そうですね……。あ、そうだ、ご主人様、モフモフの子が大きくなったみたいですよ。」
「えっ、そうなの!?」

 レイナの言葉にライラが食いつく。

「ほら。モニターで映していた子供のモフモフがこっちにも来られるようになれたって。
 危ないからちょっとだけですけど。」
「きゃー!? どこどこ!?」

 ライラが辺りを見回していると、小さなベッドが用意されていて、そこに小さなモフモフが丸くなって団子にくっついて寝ていた。

「可愛いが過ぎる……。遠くから見守りましょう。」

 ライラは見つけられただけで満足そうだった。

「あ、そうだ。また移動遊園地がこっちに来ているみたいですね。」
「そうなんだ、またみんなで寄ってみる? ライラは初めてでしょ?」
「いいけど、遊園地ってどういうの?」
「公園の広場にあって、出し物とかもあって。ついでに出店で買い食いとかもして。」
「行きたい! モフモフ喫茶で飲み食いしたけど別腹!」
「よし、それじゃあ今日は遊ぶ日にしようか。」
「ええ!」

 俺とライラでワイキャイやっていると。

「……ふう。」

 レイナが一仕事、終えたような気の抜き方をしていた。
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