18 / 18
狐のお屋敷
正宗、観光ガイドで働く
しおりを挟む
今日は一日、修行は休みでボランティアで観光ガイドをする日になった。
「どうも、よくいらっしゃいました。」
「はは、どうも。全く来たことが無くて。
ガイドさんがいなかったらどこを回っていいか分からないところでした。」
「ありがとうございますっ。」
「ええ、それでしたらご安心ください。駅から神社周辺の案内は手慣れたものです。」
「だってさ、良かったね、ホノカちゃん。」
「はい。茂樹さんもここ、回るのに調べやすそうですね。」
穏やかそうな男性とツインテールの女の子の二人組で、俺と胡桃を思い出してしまう。それにしても女の子の方が見た目と発言がアンバランスというか、見た目よりも大人びているというか。そういう所も俺と胡桃のようだというか。
「調べものは何をされるんです? よろしかったらそういう所もありますし案内しますよ。」
何か調べられるようだから、俺は声を掛けてみる事にした。
「えっ。あの……郷土資料というか。妖精と人間が交わった伝承を探しているんですけど。」
男の人が答える。俺と胡桃に似ているどころの話ではなかった。似ているというか、興味を持っている分野が全くと言っていいほど同じだった。
「ふむ……この都市の伝承をご存知でいらっしゃったんですか?」
「はい。そんなところです。」
「確かにここには人間と狐が交わって子孫を成したという伝承があります。
それでしたら郷土資料館などがいいかもしれませんが。
他に回られたいところはありますか? 駅からだと遠いですよ。」
「そうですね……他に近くには何がありますか?」
「稲荷神社周辺だと食べ物屋や飲み物やもですが、駅前すぐにほら。
ケーキ屋さんがあります。」
俺の視線の先には西洋のハウスをモチーフにした、蔦と樹に囲まれたケーキ屋さんが見える。
「ケーキ屋さんだって。ホノカちゃん、クッキーとかもあるかもしれないよ。」
「クッキー! 食べていいんですか?」
「いいよ。食べてこよう。」
「はは。では早速、案内しますね。」
ひとまずここの都市にあるものを案内していくことにした。
「どうも、よくいらっしゃいました。」
「はは、どうも。全く来たことが無くて。
ガイドさんがいなかったらどこを回っていいか分からないところでした。」
「ありがとうございますっ。」
「ええ、それでしたらご安心ください。駅から神社周辺の案内は手慣れたものです。」
「だってさ、良かったね、ホノカちゃん。」
「はい。茂樹さんもここ、回るのに調べやすそうですね。」
穏やかそうな男性とツインテールの女の子の二人組で、俺と胡桃を思い出してしまう。それにしても女の子の方が見た目と発言がアンバランスというか、見た目よりも大人びているというか。そういう所も俺と胡桃のようだというか。
「調べものは何をされるんです? よろしかったらそういう所もありますし案内しますよ。」
何か調べられるようだから、俺は声を掛けてみる事にした。
「えっ。あの……郷土資料というか。妖精と人間が交わった伝承を探しているんですけど。」
男の人が答える。俺と胡桃に似ているどころの話ではなかった。似ているというか、興味を持っている分野が全くと言っていいほど同じだった。
「ふむ……この都市の伝承をご存知でいらっしゃったんですか?」
「はい。そんなところです。」
「確かにここには人間と狐が交わって子孫を成したという伝承があります。
それでしたら郷土資料館などがいいかもしれませんが。
他に回られたいところはありますか? 駅からだと遠いですよ。」
「そうですね……他に近くには何がありますか?」
「稲荷神社周辺だと食べ物屋や飲み物やもですが、駅前すぐにほら。
ケーキ屋さんがあります。」
俺の視線の先には西洋のハウスをモチーフにした、蔦と樹に囲まれたケーキ屋さんが見える。
「ケーキ屋さんだって。ホノカちゃん、クッキーとかもあるかもしれないよ。」
「クッキー! 食べていいんですか?」
「いいよ。食べてこよう。」
「はは。では早速、案内しますね。」
ひとまずここの都市にあるものを案内していくことにした。
0
お気に入りに追加
13
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
後悔と快感の中で
なつき
エッセイ・ノンフィクション
後悔してる私
快感に溺れてしまってる私
なつきの体験談かも知れないです
もしもあの人達がこれを読んだらどうしよう
もっと後悔して
もっと溺れてしまうかも
※感想を聞かせてもらえたらうれしいです
保健室の秘密...
とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。
吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。
吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。
僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。
そんな吉田さんには、ある噂があった。
「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」
それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。
今日の授業は保健体育
にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり)
僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。
その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。
ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる