79 / 252
79
しおりを挟む
「ミルアージュ様、クリストファー様が今すぐ来て欲しいとの仰せです。」
ミルアージュの執務室にクリストファーの使いがやってきた。
第二部隊の者?
クリストファーがミルアージュの呼び出しに第二部隊を使ったのは初めてで引っかかるものはあり、ミルアージュとアビーナルは顔を見合わせた。
「アビーナルも一緒に来て。嫌な予感がするわ。」
「…わかりました。」
アビーナルの呼び出しはなかったが、ミルアージュはアビーナルを連れてクリストファーのところに向かった。
向かった先では軍部の副隊長以上が全て集まっており、ミルアージュが来た瞬間にギロリと睨んだ。
「ミルアージュはこちらに。アビーナルもきたのか。まぁ、いい。ミルアージュの後ろに立っておけ。」
クリストファーの表情が険しい。
愛称ではなく名で呼ぶところを見ると正式な場での対応が必要という事。
ミルアージュは着席をし、その後ろにアビーナルが立った。
「何があったの?」
ミルアージュは嫌な予感しかしなかった。
クリストファーは少し間を置き重々しく口を開いた。
「国王の護衛をしていた第一部隊がやられ、国王が連れさらわれた。」
クリストファーが静かにいう。
その静けさが余計に怖かった。
クリストファーの抑えた圧に周りにいた者達もビクついたのがミルアージュからも見えた。
「どこで誰に?」
ミルアージュがクリストファーに聞く。
あの圧のクリストファーに質問ができる事に皆驚いた。
「レーグルトに入国直後のようだ。首謀者は今調査中だが、まだわかっていない。」
ミルアージュは少し考えてからクリストファーに答える。
「じゃあ、私が調査に向かうわ。アルト準備を…「いや、私が行く。」
クリストファーがミルアージュの言葉を遮った。
「クリストファー様!ダメです、国王不在の今、あなたがこの国のトップです。今ここを離れるなど許されません。」
宰相が慌ててクリストファーに進言する。彼がこんなに焦るのは珍しい。
それだけ今、ルーマンは追い詰められているのだ…
「早くこの問題を収束させないといけない。ルーマン国王がさらわれるなど軍部の弱さを露呈しているのだ。これ以上の醜態は見せられない。」
クリストファーがそう言うと反対の意を唱えるものはいなかった。
いや、言えないのだ。
クリストファーは国の責任者として状況を見た上で自分が出るしかないと判断したから。
第一部隊がやられ国王がさらわれるなど国の威信に関わる問題。ルーマンの弱さをこれ以上、晒すわけにはいかない。
クリストファーはルーマンでも優秀な武将だ。クリストファーが調査に向かい首謀者を一気に抑えるのが良いと皆わかっている。
だが…その間ルーマン国内の内政が手薄になる。宰相だけでは回しきれない。
その面でもクリストファーは国王もしのぐほど優秀なのだ。
遠征か内政。天秤にかけクリストファーは遠征を選んだ。
「ミルアージュ、状況はわかったな。第三部隊を私に貸せ。」
「第三部隊?なぜ、あんな寄せ集めの隊を…」
会議室にいる隊長、副隊長達はざわついた。
第一部隊でやられたのだ、クリストファーの指揮する第二部隊ではかなわないのはわかる。
だとしても平民の寄せ集めの第三部隊など問題外のはずだとその場にいる皆が思った。
クリストファーとミルアージュ、アビーナル、第三部隊隊長として出席しているアルトを除いては。
「お断りよ。私の隊よ。慣れていないあなたに私の大切な隊員は貸せないわ。」
ミルアージュはすぐさまクリストファーの申し入れを断った。
「ミルアージュ様!国王が不在の今、この国のトップはクリストファー様です。お妃様といえど逆らうなど反逆罪に問えます!」
宰相はミルアージュに怒鳴った。
さっきはクリストファーを国から出せないと言っていたのに。ミルアージュは呆れて冷たい視線が宰相に向けた。
そんなミルアージュと宰相の間にアビーナルとアルトがミルアージュを守る形で横に立つ。
その様子を見た宰相はプルプルと拳を震わせている。補助官と隊長が宰相である自分に盾をついているのに苛立ちを隠せなかった。
「お前達も逆らうのか?返答次第では処罰も考える。」
宰相は苛立ちを隠せない口調でアルトとアビーナルに聞いた。
「逆らってなどいません。私達は国王の命令で動いているだけです。有事の際はクリストファー様ではなくミルアージュ様に従えと言われています。」
アビーナルが答え、アルトも頷いた。
宰相も軍部の者達もその発言に目を大きくした。
「そんなでまかせを!国王がそのような事言うわけないだろう。この者達を捕縛しろ。」
宰相の言葉に隊長、副隊長達が立ち上がろうとしたその時大きな笑い声が聞こえてきた。
クリストファーだ。
「はははっ、父上らしい。こうなる事も予測済みか。」
「クリストファー様?」
「アビーナル、アルトの言葉は事実だろう。父上ならな。」
まだクリストファーは笑っている。
その様子を皆は呆気にとられながら見つめた。
「そんなわけある訳ないでしょう!今、クリストファー様より国にとって重要なお方はいません。」
宰相のその言葉をクリストファーは無視しアビーナルとアルトをじっと見た。
「父上がお前達にそう命令を出していたなら私の命よりミアの命を優先させろと言っていただろう。」
「はい。」
「それなら今は下がれ。」
「それはなぜ…」
アビーナルがクリストファーの言葉の意図をつかめず聞き返した。
「調査だけではなく、必要なら国王の救出、弾圧まで一気にする必要があるわ。だから、状況によっては死ぬ可能性もあるのよ。」
クリストファーはミルアージュをその危険に巻き込みたくはなかった。
ミルアージュもクリストファーの意図を理解はしている。従う事はできないが。
「今回の護衛の選定はクリスがした。第一部隊の中でも優秀な者達を必要配置より多く選んでいたのは間違いない。それでも敗れたって事は相手もかなりの手練れで人数も相当いるという事。他国が絡んでいる可能性が高い。」
一番可能性が高いのはレーグルトだ。
まだ表立っては開戦の発表はないが、戦争を起こす前段階の可能性もある。
だからこそ、早く動かなければならない。
ルーマンに今後手出しができないように徹底的に潰しておかなければ、大規模な戦争に発展する。
「私が行くわ。この件に関してはあなたより私の方が有利に動けるわ。それをわかっていて自分が動く事にしたのでしょう?」
ミルアージュはクリストファーに向かいニッコリ笑った。
ミルアージュの執務室にクリストファーの使いがやってきた。
第二部隊の者?
クリストファーがミルアージュの呼び出しに第二部隊を使ったのは初めてで引っかかるものはあり、ミルアージュとアビーナルは顔を見合わせた。
「アビーナルも一緒に来て。嫌な予感がするわ。」
「…わかりました。」
アビーナルの呼び出しはなかったが、ミルアージュはアビーナルを連れてクリストファーのところに向かった。
向かった先では軍部の副隊長以上が全て集まっており、ミルアージュが来た瞬間にギロリと睨んだ。
「ミルアージュはこちらに。アビーナルもきたのか。まぁ、いい。ミルアージュの後ろに立っておけ。」
クリストファーの表情が険しい。
愛称ではなく名で呼ぶところを見ると正式な場での対応が必要という事。
ミルアージュは着席をし、その後ろにアビーナルが立った。
「何があったの?」
ミルアージュは嫌な予感しかしなかった。
クリストファーは少し間を置き重々しく口を開いた。
「国王の護衛をしていた第一部隊がやられ、国王が連れさらわれた。」
クリストファーが静かにいう。
その静けさが余計に怖かった。
クリストファーの抑えた圧に周りにいた者達もビクついたのがミルアージュからも見えた。
「どこで誰に?」
ミルアージュがクリストファーに聞く。
あの圧のクリストファーに質問ができる事に皆驚いた。
「レーグルトに入国直後のようだ。首謀者は今調査中だが、まだわかっていない。」
ミルアージュは少し考えてからクリストファーに答える。
「じゃあ、私が調査に向かうわ。アルト準備を…「いや、私が行く。」
クリストファーがミルアージュの言葉を遮った。
「クリストファー様!ダメです、国王不在の今、あなたがこの国のトップです。今ここを離れるなど許されません。」
宰相が慌ててクリストファーに進言する。彼がこんなに焦るのは珍しい。
それだけ今、ルーマンは追い詰められているのだ…
「早くこの問題を収束させないといけない。ルーマン国王がさらわれるなど軍部の弱さを露呈しているのだ。これ以上の醜態は見せられない。」
クリストファーがそう言うと反対の意を唱えるものはいなかった。
いや、言えないのだ。
クリストファーは国の責任者として状況を見た上で自分が出るしかないと判断したから。
第一部隊がやられ国王がさらわれるなど国の威信に関わる問題。ルーマンの弱さをこれ以上、晒すわけにはいかない。
クリストファーはルーマンでも優秀な武将だ。クリストファーが調査に向かい首謀者を一気に抑えるのが良いと皆わかっている。
だが…その間ルーマン国内の内政が手薄になる。宰相だけでは回しきれない。
その面でもクリストファーは国王もしのぐほど優秀なのだ。
遠征か内政。天秤にかけクリストファーは遠征を選んだ。
「ミルアージュ、状況はわかったな。第三部隊を私に貸せ。」
「第三部隊?なぜ、あんな寄せ集めの隊を…」
会議室にいる隊長、副隊長達はざわついた。
第一部隊でやられたのだ、クリストファーの指揮する第二部隊ではかなわないのはわかる。
だとしても平民の寄せ集めの第三部隊など問題外のはずだとその場にいる皆が思った。
クリストファーとミルアージュ、アビーナル、第三部隊隊長として出席しているアルトを除いては。
「お断りよ。私の隊よ。慣れていないあなたに私の大切な隊員は貸せないわ。」
ミルアージュはすぐさまクリストファーの申し入れを断った。
「ミルアージュ様!国王が不在の今、この国のトップはクリストファー様です。お妃様といえど逆らうなど反逆罪に問えます!」
宰相はミルアージュに怒鳴った。
さっきはクリストファーを国から出せないと言っていたのに。ミルアージュは呆れて冷たい視線が宰相に向けた。
そんなミルアージュと宰相の間にアビーナルとアルトがミルアージュを守る形で横に立つ。
その様子を見た宰相はプルプルと拳を震わせている。補助官と隊長が宰相である自分に盾をついているのに苛立ちを隠せなかった。
「お前達も逆らうのか?返答次第では処罰も考える。」
宰相は苛立ちを隠せない口調でアルトとアビーナルに聞いた。
「逆らってなどいません。私達は国王の命令で動いているだけです。有事の際はクリストファー様ではなくミルアージュ様に従えと言われています。」
アビーナルが答え、アルトも頷いた。
宰相も軍部の者達もその発言に目を大きくした。
「そんなでまかせを!国王がそのような事言うわけないだろう。この者達を捕縛しろ。」
宰相の言葉に隊長、副隊長達が立ち上がろうとしたその時大きな笑い声が聞こえてきた。
クリストファーだ。
「はははっ、父上らしい。こうなる事も予測済みか。」
「クリストファー様?」
「アビーナル、アルトの言葉は事実だろう。父上ならな。」
まだクリストファーは笑っている。
その様子を皆は呆気にとられながら見つめた。
「そんなわけある訳ないでしょう!今、クリストファー様より国にとって重要なお方はいません。」
宰相のその言葉をクリストファーは無視しアビーナルとアルトをじっと見た。
「父上がお前達にそう命令を出していたなら私の命よりミアの命を優先させろと言っていただろう。」
「はい。」
「それなら今は下がれ。」
「それはなぜ…」
アビーナルがクリストファーの言葉の意図をつかめず聞き返した。
「調査だけではなく、必要なら国王の救出、弾圧まで一気にする必要があるわ。だから、状況によっては死ぬ可能性もあるのよ。」
クリストファーはミルアージュをその危険に巻き込みたくはなかった。
ミルアージュもクリストファーの意図を理解はしている。従う事はできないが。
「今回の護衛の選定はクリスがした。第一部隊の中でも優秀な者達を必要配置より多く選んでいたのは間違いない。それでも敗れたって事は相手もかなりの手練れで人数も相当いるという事。他国が絡んでいる可能性が高い。」
一番可能性が高いのはレーグルトだ。
まだ表立っては開戦の発表はないが、戦争を起こす前段階の可能性もある。
だからこそ、早く動かなければならない。
ルーマンに今後手出しができないように徹底的に潰しておかなければ、大規模な戦争に発展する。
「私が行くわ。この件に関してはあなたより私の方が有利に動けるわ。それをわかっていて自分が動く事にしたのでしょう?」
ミルアージュはクリストファーに向かいニッコリ笑った。
0
お気に入りに追加
233
あなたにおすすめの小説
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
死ぬまで一緒に・・・そう誓った伯爵様が私の大切な人と浮気をして、離婚すると言いだした。
白崎アイド
ファンタジー
一生仲良く暮らそうと誓い合った矢先、伯爵は浮気をした。
浮気相手は私の大切な人。
私は妊娠していたが離婚し、それから21年経過した・・・
前回は断頭台で首を落とされましたが、今回はお父様と協力して貴方達を断頭台に招待します。
夢見 歩
ファンタジー
長年、義母と義弟に虐げられた末に無実の罪で断頭台に立たされたステラ。
陛下は父親に「同じ子を持つ親としての最後の温情だ」と断頭台の刃を落とす合図を出すように命令を下した。
「お父様!助けてください!
私は決してネヴィルの名に恥じるような事はしておりません!
お父様ッ!!!!!」
ステラが断頭台の上でいくら泣き叫び、手を必死で伸ばしながら助けを求めても父親がステラを見ることは無かった。
ステラは断頭台の窪みに首を押さえつけられ、ステラの父親の上げた手が勢いよく振り下ろされると同時に頭上から鋭い刃によって首がはねられた。
しかし死んだはずのステラが目を開けると十歳まで時間が巻き戻っていて…?
娘と父親による人生のやり直しという名の復讐劇が今ここに始まる。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
全力で執筆中です!お気に入り登録して頂けるとやる気に繋がりますのでぜひよろしくお願いします( * ॑꒳ ॑*)
【完結】私は死んだ。だからわたしは笑うことにした。
彩華(あやはな)
恋愛
最後に見たのは恋人の手をとる婚約者の姿。私はそれを見ながら階段から落ちた。
目を覚ましたわたしは変わった。見舞いにも来ない両親にー。婚約者にもー。わたしは私の為に彼らをやり込める。わたしは・・・私の為に、笑う。
私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】
小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。
そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。
レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……
伯爵様の子供を身篭ったの…子供を生むから奥様には消えてほしいと言う若い浮気相手の女には…消えてほしい
白崎アイド
ファンタジー
若い女は私の前にツカツカと歩いてくると、「わたくし、伯爵様の子供を身篭りましたの。だから、奥様には消えてほしいんです」
伯爵様の浮気相手の女は、迷いもなく私の前にくると、キッと私を睨みつけながらそう言った。
運命の番でも愛されなくて結構です
えみ
恋愛
30歳の誕生日を迎えた日、私は交通事故で死んでしまった。
ちょうどその日は、彼氏と最高の誕生日を迎える予定だったが…、車に轢かれる前に私が見たのは、彼氏が綺麗で若い女の子とキスしている姿だった。
今までの人生で浮気をされた回数は両手で数えるほど。男運がないと友達に言われ続けてもう30歳。
新しく生まれ変わったら、もう恋愛はしたくないと思ったけれど…、気が付いたら地下室の魔法陣の上に寝ていた。身体は死ぬ直前のまま、生まれ変わることなく、別の世界で30歳から再スタートすることになった。
と思ったら、この世界は魔法や獣人がいる世界で、「運命の番」というものもあるようで…
「運命の番」というものがあるのなら、浮気されることなく愛されると思っていた。
最後の恋愛だと思ってもう少し頑張ってみよう。
相手が誰であっても愛し愛される関係を築いていきたいと思っていた。
それなのに、まさか相手が…、年下ショタっ子王子!?
これは犯罪になりませんか!?
心に傷がある臆病アラサー女子と、好きな子に素直になれないショタ王子のほのぼの恋愛ストーリー…の予定です。
難しい文章は書けませんので、頭からっぽにして読んでみてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる