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第1章
ラリーンは焦る(リーナ&ラリーン視点)
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「ラリーン先生!」
リーナはラリーンのいる部屋に飛び込んだ。
びっくりしてこちらをみるラリーン先生。
「リーナさん?どうしました?何かあったのですか?」
ノックをせず、扉をいきなり開けた私を咎める訳でもなく、心配してくれている。
「先生‥ごめんなさい、私知らなくて‥」
話がまとまらない。
「いいから落ち着きなさい。何があったのです?」
先生は背中をさすってくれる。
首につけていたペンダントを外してラリーン先生に渡す。
「これ、とても大切な物だったんだんですよね?私が簡単にもらっちゃいけない物だったんですよね?」
私が感情のコントロールができないから心配してくれたんだ。
「誰かから聞いたのですか?大丈夫ですよ。私はもう神様と関わる事はないので使う機会がないの。使ってもらえる方が助かります。」
ブンブンと横に首を振る。
「でもマークバルダ様からもらった物なんですよね?宝物ですよね?先生がずっと持っておくべきものです。」
「どうしてマークバルダ様からだって‥なぜあなたがそこまで知っているのです?」
ラリーン先生はマークバルダ様の名前が出た事に驚いていた。
「本人から聞いたからです。聖女になった記念に贈ったと。」
「マークバルダ様に会ったのですか⁉︎もしかしてあなたの神様って‥」
ラリーン先生の言葉に首を横にふる。
言葉を遮るのは良くないけど、勘違いはして欲しくない。
「違います、マークバルダ様ではありません。その神様からペンダントをもらった時にマークバルダ様もいて教えてくれました。」
「そう‥あなたの手にあるのがその神様からの贈り物ですか?」
ラリーン先生は握られている手を見て言う。
「はい‥」
神様にもらったペンダントをラリーン先生に見せる。
「ちょっと触っても良いですか?」
「はい、大丈夫です。」
手のひらを広げてラリーン先生の前にペンダントを差し出す。
石に触れたラリーン先生はフーとため息をついた。
「‥かなりあなたの事を気に入っている様ですね‥」
「えっ?」
リーナは何のことかさっぱりわからない。
ラリーンはかなり驚いていた。
こんな石、人に渡してはいけない物よ‥
これをリーナさんに渡した神は何を考えているの?
ラリーン自身、力のある聖女であった。
マークバルダは神の中でもかなり高位にあり、絆を解除されていても、ラリーンにはまだ力は残っていた。
今でも神殿内でもラリーンを超える聖女の力を持つものはいない。
だが、浄化には体力、気力も必要であり、歳を重ねたラリーンの体の負担は大きい。
神様とのつながりですら、継続できなくなり、絆を切った際に引退したのだ。
この力がバレれば悪用されかねない‥
リーナさんも巻き込まれる。
人の中でこの石の力に気付くものは多くはないから大丈夫だと思うけれど。
神様達はわかるだろうからマーキングのようなものだろうか。
だとすれば、どれだけ執着しているの‥
他の神がリーナさんに手を出さないよう全面に神気を出している贈り物なんて。
しかも、かなりの高位な神だ。
私が感じた事がない神気だから、ここ何十年かは人の世界に来た事がないのかもしれない。
「リーナさん、マークバルダ様に会いたいのだけど、手配をお願いできますか?」
「はい、やっぱり会いたいですよね!だいたい神様と一緒にいるのでまた聞いておきますね!」
リーナは嬉しそうに笑った。
そんなリーナを見てラリーンは苦笑いをした。
こんな事でマークバルダ様には会いたくなかったわ‥
ラリーンは頭を抱えるしかなかった。
リーナはラリーンのいる部屋に飛び込んだ。
びっくりしてこちらをみるラリーン先生。
「リーナさん?どうしました?何かあったのですか?」
ノックをせず、扉をいきなり開けた私を咎める訳でもなく、心配してくれている。
「先生‥ごめんなさい、私知らなくて‥」
話がまとまらない。
「いいから落ち着きなさい。何があったのです?」
先生は背中をさすってくれる。
首につけていたペンダントを外してラリーン先生に渡す。
「これ、とても大切な物だったんだんですよね?私が簡単にもらっちゃいけない物だったんですよね?」
私が感情のコントロールができないから心配してくれたんだ。
「誰かから聞いたのですか?大丈夫ですよ。私はもう神様と関わる事はないので使う機会がないの。使ってもらえる方が助かります。」
ブンブンと横に首を振る。
「でもマークバルダ様からもらった物なんですよね?宝物ですよね?先生がずっと持っておくべきものです。」
「どうしてマークバルダ様からだって‥なぜあなたがそこまで知っているのです?」
ラリーン先生はマークバルダ様の名前が出た事に驚いていた。
「本人から聞いたからです。聖女になった記念に贈ったと。」
「マークバルダ様に会ったのですか⁉︎もしかしてあなたの神様って‥」
ラリーン先生の言葉に首を横にふる。
言葉を遮るのは良くないけど、勘違いはして欲しくない。
「違います、マークバルダ様ではありません。その神様からペンダントをもらった時にマークバルダ様もいて教えてくれました。」
「そう‥あなたの手にあるのがその神様からの贈り物ですか?」
ラリーン先生は握られている手を見て言う。
「はい‥」
神様にもらったペンダントをラリーン先生に見せる。
「ちょっと触っても良いですか?」
「はい、大丈夫です。」
手のひらを広げてラリーン先生の前にペンダントを差し出す。
石に触れたラリーン先生はフーとため息をついた。
「‥かなりあなたの事を気に入っている様ですね‥」
「えっ?」
リーナは何のことかさっぱりわからない。
ラリーンはかなり驚いていた。
こんな石、人に渡してはいけない物よ‥
これをリーナさんに渡した神は何を考えているの?
ラリーン自身、力のある聖女であった。
マークバルダは神の中でもかなり高位にあり、絆を解除されていても、ラリーンにはまだ力は残っていた。
今でも神殿内でもラリーンを超える聖女の力を持つものはいない。
だが、浄化には体力、気力も必要であり、歳を重ねたラリーンの体の負担は大きい。
神様とのつながりですら、継続できなくなり、絆を切った際に引退したのだ。
この力がバレれば悪用されかねない‥
リーナさんも巻き込まれる。
人の中でこの石の力に気付くものは多くはないから大丈夫だと思うけれど。
神様達はわかるだろうからマーキングのようなものだろうか。
だとすれば、どれだけ執着しているの‥
他の神がリーナさんに手を出さないよう全面に神気を出している贈り物なんて。
しかも、かなりの高位な神だ。
私が感じた事がない神気だから、ここ何十年かは人の世界に来た事がないのかもしれない。
「リーナさん、マークバルダ様に会いたいのだけど、手配をお願いできますか?」
「はい、やっぱり会いたいですよね!だいたい神様と一緒にいるのでまた聞いておきますね!」
リーナは嬉しそうに笑った。
そんなリーナを見てラリーンは苦笑いをした。
こんな事でマークバルダ様には会いたくなかったわ‥
ラリーンは頭を抱えるしかなかった。
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