36 / 39
これから
しおりを挟む
アイルーナが皇帝となった事、フィンデルと婚姻した話は帝国内、属国の間ですぐに広がった。
なぜ皇帝が変わったのか。
その真相は発表されなかった為、いろんな憶測が流れた。
ダーティールの事件とイオマミール帝国前皇帝アレクサンダーがダーティール自治領を治めると発表をされ、アイルーナが皇帝となった事も関係して大騒ぎとなった。
憶測が憶測を呼び、アイルーナのわがまま皇女の噂もそれに結びつき、アイルーナの評判は最悪だった。
ついこの間まで皇帝だったアレクサンダーが自治領の領主などあり得ない。
アイルーナの後ろ盾にマーベランスがおり、アレクサンダーは失脚したのか‥
ただ、アイルーナはアレクサンダー、アリエランダの両親とも笑いながら談笑しているする姿は皇帝争いをした親子の姿ではない。
皆、混乱していた。
マーベランスより「わしより皇帝に向いている。皇帝になるべく生まれてきた。」と言わしめたアイルーナだが、孫可愛さの贔屓目だと思われていた。
真相はわからないが、世界の平和は皇帝にかかっている。
皆、皇帝が賢帝である事を祈るしかなかった。
まだ若い皇帝だが、マーベランスが助けていってくれるだろうと信じた。
そんなアイルーナ自身が皇帝として高く評価されるのは遠い先の話ではない。
アイルーナは独裁という形をとらず、フィンデルと二人三脚で帝国を治めていく。
足りないものを補い合う。
そんな二人だった。
アイルーナは決して恐怖で支配するのではなく、人の心に尽くす政治をした。
わがままな皇女との噂は本当だったのだろうかと皆が思う。
アイルーナが生涯、肌身離さず身につけていたもの。
皇帝がつけるのには見すぼらしすぎるピアス。
周囲の者が何を言ってもそのピアスを外す事はなかった。
そして、唯一の夫フィンデルの耳にも色違いのピアスがあった。
アイルーナは皇帝でありながらアレクサンダーと同じく側室を迎えなかった。
フィンデルだけを愛した。
アイルーナ、フィンデルの業績をたたえるものは多い。
だが、二人は相思相愛でずっと支え合い生きた事でも有名だ。
二人の愛の物語が世界中で流行る事になるのはまだ先の話。
FIN
なぜ皇帝が変わったのか。
その真相は発表されなかった為、いろんな憶測が流れた。
ダーティールの事件とイオマミール帝国前皇帝アレクサンダーがダーティール自治領を治めると発表をされ、アイルーナが皇帝となった事も関係して大騒ぎとなった。
憶測が憶測を呼び、アイルーナのわがまま皇女の噂もそれに結びつき、アイルーナの評判は最悪だった。
ついこの間まで皇帝だったアレクサンダーが自治領の領主などあり得ない。
アイルーナの後ろ盾にマーベランスがおり、アレクサンダーは失脚したのか‥
ただ、アイルーナはアレクサンダー、アリエランダの両親とも笑いながら談笑しているする姿は皇帝争いをした親子の姿ではない。
皆、混乱していた。
マーベランスより「わしより皇帝に向いている。皇帝になるべく生まれてきた。」と言わしめたアイルーナだが、孫可愛さの贔屓目だと思われていた。
真相はわからないが、世界の平和は皇帝にかかっている。
皆、皇帝が賢帝である事を祈るしかなかった。
まだ若い皇帝だが、マーベランスが助けていってくれるだろうと信じた。
そんなアイルーナ自身が皇帝として高く評価されるのは遠い先の話ではない。
アイルーナは独裁という形をとらず、フィンデルと二人三脚で帝国を治めていく。
足りないものを補い合う。
そんな二人だった。
アイルーナは決して恐怖で支配するのではなく、人の心に尽くす政治をした。
わがままな皇女との噂は本当だったのだろうかと皆が思う。
アイルーナが生涯、肌身離さず身につけていたもの。
皇帝がつけるのには見すぼらしすぎるピアス。
周囲の者が何を言ってもそのピアスを外す事はなかった。
そして、唯一の夫フィンデルの耳にも色違いのピアスがあった。
アイルーナは皇帝でありながらアレクサンダーと同じく側室を迎えなかった。
フィンデルだけを愛した。
アイルーナ、フィンデルの業績をたたえるものは多い。
だが、二人は相思相愛でずっと支え合い生きた事でも有名だ。
二人の愛の物語が世界中で流行る事になるのはまだ先の話。
FIN
0
お気に入りに追加
105
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり

「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。
あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。
「君の為の時間は取れない」と。
それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。
そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。
旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。
あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。
そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。
※35〜37話くらいで終わります。
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。


(完結)貴方から解放してくださいー私はもう疲れました(全4話)
青空一夏
恋愛
私はローワン伯爵家の一人娘クララ。私には大好きな男性がいるの。それはイーサン・ドミニク。侯爵家の子息である彼と私は相思相愛だと信じていた。
だって、私のお誕生日には私の瞳色のジャボ(今のネクタイのようなもの)をして参加してくれて、別れ際にキスまでしてくれたから。
けれど、翌日「僕の手紙を君の親友ダーシィに渡してくれないか?」と、唐突に言われた。意味がわからない。愛されていると信じていたからだ。
「なぜですか?」
「うん、実のところ私が本当に愛しているのはダーシィなんだ」
イーサン様は私の心をかき乱す。なぜ、私はこれほどにふりまわすの?
これは大好きな男性に心をかき乱された女性が悩んで・・・・・・結果、幸せになったお話しです。(元さやではない)
因果応報的ざまぁ。主人公がなにかを仕掛けるわけではありません。中世ヨーロッパ風世界で、現代的表現や機器がでてくるかもしれない異世界のお話しです。ご都合主義です。タグ修正、追加の可能性あり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる