11 / 27
クリストファーの暴走
しおりを挟む
レンドランドの部屋が近かったこともあり、レンドランドが一番に駆けつけていたが、状況が読めず事の成り行きを見ていた。
その後、報告を受け、女王と宰相、少し遅れて軍部大将が駆けつけてきて‥
主要メンバーが集まるまでの時間はこの広い王城を考えると最短だろう。
最優先で行動するほどの大事‥
そりゃすぐに報告もいきますよね。
招待されていない隣国の王太子に追放されたはずの王女ミルアージュが王城にいるとなれば‥
女王は、メイドのミアとミルアージュの面影が一致しないらしく、混乱している。
普通、そうですよね‥
クリスあなたすごいわよ。
「ミルアージュなの?どういうこと?とりあえず、衛兵捉えなさい!」
完全には一致しないが、とりあえず捕まえよと女王は指示を出した。
衛兵が女王の命を受け、捕縛の動きをみせるとクリストファーは、ミルアージュの前に立ち、攻撃の姿勢をとる。
まずい!
衛兵とクリストファーが戦うのはまずすぎる‥
「ちょっと、クリス!落ち着いて。」
ミルアージュはクリストファーを止めようと手を掴んだ。
「なぜ止める?」
眉間にしわを寄せ、ミルアージュを見た。
なぜもないでしょう!当たり前!
と言いたい。
言っても今のクリストファーには理解はされないと思うが‥
不法侵入の隣国の王太子が衛兵と城内でやりあうなんて‥
醜聞以外の何でもない。
下手したら、いや、下手しなくても国際問題だ。
「お待ちください、クリストファー様」
宰相と軍部大将が衛兵とクリストファーの間に立ち、場を止めた。
その二人を見てクリストファーはため息をついた。
「お前達には失望した。私の大切なミアを預けていたのに、どうしてこんなことになっている。」
クリストファーから二人に殺気がたち、それを感じた軍部大将が構えた。
いつでも受けて立つと言わんばかりに。
あー、もう!
女王の前で宰相、軍部大将を自分の臣下かのような発言!
まずすぎるでしょう!!
だんだんとやばい方向に事が向かっている。
みんな大人なんだから冷静に事を進めてほしい。
ミルアージュの心の叫びは誰にも伝わらない。
ミルアージュはもう隠し通すことを諦め、この場をおさめることにした。
もう覚悟しよう、真実が明らかになってしまうことを‥
フーとため息をつき、ミルアージュは顔を上げた。
その後、報告を受け、女王と宰相、少し遅れて軍部大将が駆けつけてきて‥
主要メンバーが集まるまでの時間はこの広い王城を考えると最短だろう。
最優先で行動するほどの大事‥
そりゃすぐに報告もいきますよね。
招待されていない隣国の王太子に追放されたはずの王女ミルアージュが王城にいるとなれば‥
女王は、メイドのミアとミルアージュの面影が一致しないらしく、混乱している。
普通、そうですよね‥
クリスあなたすごいわよ。
「ミルアージュなの?どういうこと?とりあえず、衛兵捉えなさい!」
完全には一致しないが、とりあえず捕まえよと女王は指示を出した。
衛兵が女王の命を受け、捕縛の動きをみせるとクリストファーは、ミルアージュの前に立ち、攻撃の姿勢をとる。
まずい!
衛兵とクリストファーが戦うのはまずすぎる‥
「ちょっと、クリス!落ち着いて。」
ミルアージュはクリストファーを止めようと手を掴んだ。
「なぜ止める?」
眉間にしわを寄せ、ミルアージュを見た。
なぜもないでしょう!当たり前!
と言いたい。
言っても今のクリストファーには理解はされないと思うが‥
不法侵入の隣国の王太子が衛兵と城内でやりあうなんて‥
醜聞以外の何でもない。
下手したら、いや、下手しなくても国際問題だ。
「お待ちください、クリストファー様」
宰相と軍部大将が衛兵とクリストファーの間に立ち、場を止めた。
その二人を見てクリストファーはため息をついた。
「お前達には失望した。私の大切なミアを預けていたのに、どうしてこんなことになっている。」
クリストファーから二人に殺気がたち、それを感じた軍部大将が構えた。
いつでも受けて立つと言わんばかりに。
あー、もう!
女王の前で宰相、軍部大将を自分の臣下かのような発言!
まずすぎるでしょう!!
だんだんとやばい方向に事が向かっている。
みんな大人なんだから冷静に事を進めてほしい。
ミルアージュの心の叫びは誰にも伝わらない。
ミルアージュはもう隠し通すことを諦め、この場をおさめることにした。
もう覚悟しよう、真実が明らかになってしまうことを‥
フーとため息をつき、ミルアージュは顔を上げた。
0
お気に入りに追加
239
あなたにおすすめの小説
わがまま王女に泣かされた侍女ですが、代役となって婚約の話を進めます! 逃げた王女は、食べられたようです。
甘い秋空
恋愛
わがままな王女に泣かされた侍女ですが、王女が婚約の話から逃げたので、代役となって婚約の話を進めます! そして、逃げた王女は、食べられたようですよ。
悪役令嬢は冷徹な師団長に何故か溺愛される
未知香
恋愛
「運命の出会いがあるのは今後じゃなくて、今じゃないか? お前が俺の顔を気に入っていることはわかったし、この顔を最大限に使ってお前を落とそうと思う」
目の前に居る、黒髪黒目の驚くほど整った顔の男。
冷徹な師団長と噂される彼は、乙女ゲームの攻略対象者だ。
だけど、何故か私には甘いし冷徹じゃないし言葉遣いだって崩れてるし!
大好きだった乙女ゲームの悪役令嬢に転生していた事に気がついたテレサ。
断罪されるような悪事はする予定はないが、万が一が怖すぎて、攻略対象者には近づかない決意をした。
しかし、決意もむなしく攻略対象者の何故か師団長に溺愛されている。
乙女ゲームの舞台がはじまるのはもうすぐ。無事に学園生活を乗り切れるのか……!
王女に無能だと蔑まれた召使いは、実は最強の万能召使い ~わがままな王女は見限って、優しい第二王女と旅をします
波瀾 紡
ファンタジー
王女に仕えるアストラは、家事全般からボディガードまで、なんでも万能にこなしている召使いだった。しかし王女はなぜか、彼を「醜くて無能」と蔑む。
そして腹違いの妹の第二王女は、王家から酷い扱いを受けていた。彼女は身体が弱かったが、とても優しい。
ある日、わがまま放題の王女が第二王女を言われのない罪で処罰しようとする。
それを見たアストラはとうとう王女を見限り、第二王女を救い出す。
万能召使いを失った王女は狂乱状態になり……
これは万能で最強なのに酷い扱いを受けてきた召使いが、優しい第二王女の自由のために本領を発揮して尽くす物語。
──その序章です。
無表情令嬢キャロルの極めて合理的な恋愛
砂臥 環
恋愛
無表情な令嬢、キャロライン(キャロル)は第三王子ハロルドの婚約者だが、国王陛下不在中の夜会にて婚約破棄を言い渡される。
キャロルにアッサリ論破されたハロルドは逃走。
その場に残されたキャロルはさっさと夜会を立て直し、早々に去ろうとするも……そこに現れた騎士・エーミールに呼び止められダンスに誘われる。
(なんの嫌がらせだよ)
でも受けた。
顔が好みだったので。
なんだかんだあって(略)結婚を前提としたお付き合いを素早く済ませる為に、王宮内一室にてキャロルとエーミールの『白い結婚』……ならぬ、『白い同棲』が始まったのである。
※世界観はユルユル。
※ラブコメです。
※小説家になろう様で公開済。(修正しつつ投稿予定です)
嫌われ王妃の一生 ~ 将来の王を導こうとしたが、王太子優秀すぎません? 〜
悠月 星花
恋愛
嫌われ王妃の一生 ~ 後妻として王妃になりましたが、王太子を亡き者にして処刑になるのはごめんです。将来の王を導こうと決心しましたが、王太子優秀すぎませんか? 〜
嫁いだ先の小国の王妃となった私リリアーナ。
陛下と夫を呼ぶが、私には見向きもせず、「処刑せよ」と無慈悲な王の声。
無視をされ続けた心は、逆らう気力もなく項垂れ、首が飛んでいく。
夢を見ていたのか、自身の部屋で姉に起こされ目を覚ます。
怖い夢をみたと姉に甘えてはいたが、現実には先の小国へ嫁ぐことは決まっており……
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠 結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
十三回目の人生でようやく自分が悪役令嬢ポジと気づいたので、もう殿下の邪魔はしませんから構わないで下さい!
翠玉 結
恋愛
公爵令嬢である私、エリーザは挙式前夜の式典で命を落とした。
「貴様とは、婚約破棄する」と残酷な事を突きつける婚約者、王太子殿下クラウド様の手によって。
そしてそれが一度ではなく、何度も繰り返していることに気が付いたのは〖十三回目〗の人生。
死んだ理由…それは、毎回悪役令嬢というポジションで立ち振る舞い、殿下の恋路を邪魔していたいたからだった。
どう頑張ろうと、殿下からの愛を受け取ることなく死ぬ。
その結末をが分かっているならもう二度と同じ過ちは繰り返さない!
そして死なない!!
そう思って殿下と関わらないようにしていたのに、
何故か前の記憶とは違って、まさかのご執心で溺愛ルートまっしぐらで?!
「殿下!私、死にたくありません!」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
※他サイトより転載した作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる