星と君

夢涙

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星空

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ひとつの真実を知る事は、誰かの犠牲で知る事がある。
この世界は、誰かが命という代償を求めるのかもしれない。
誰もが何かを犠牲をしながら生きているのだろう
何が真実で嘘なんてどうでもいいのかもしれない
そこにある誰かの物語を見たいのかもしれない
誰もが、それから逃げれない運命を背負いながら生きているのかもしれない
それは説明できない不可思議もので人は、それに運命を左右されながら生きている。
僕もそうなのかもしれない
それに運命を導かれながら生きながら運命に定められた結末に向かっているのかもしれない

僕は、ただそんな運命に抗っていたのかもしない…。

君は、最後に僕に話した事は、いつか理解して
その意味を知るのは、いくつも時が過ぎて
君からの最後の手紙に秘められた想いを知るまでは僕は、ただ生きているだけの日々だったのかもしれない。
過去の出来事は、過去で全てが嘘のような時間の中で漂うような生き方をしていた。
繰り返しの日々、愛想笑いの日々、中身のない話題に身を委ねて憂鬱を忘れるように騒いだり
僕は、そんな日々に疲れたのかもしれない…。

僕は、夜の海を眺めながら星空を眺めていた。
君という星を探すように…
様々な感情が溢れては消えていく
もう戻れないあの場所には、今もまだ君は居るのかもしれない
僕は、あの場所から遠くに逃げたのかもしれない苦しみ悲しみに耐えきれなかったのかもしれない。
 僕は、この旅が終わる時に、あのノートに書くのだろうか?
夜の海の波の穏やかな音が心を穏やかにしてくれた。
まるで君の歌声のように…

『葛城さん?』

不意に話しかけられて振り向くと昼間の少女が居た。

『こんばんわ、こんな夜にどうしたんですか?』

『なんだか眠れなくて』

『そうなんですか?』

少女は、僕の横に佇み夜空の星を眺めていた。

『綺麗ですね。』

少女は、そう呟き微笑みかけてきた。

『私、宮沢まりです。自己紹介するの忘れてました。』

『俺は、俺は、葛城陽です。』

『葛城さんは、どうして夜の海に居るんですか?』

『宮沢さんと同じで眠れないからかな』

僕は、少女と二人夜空に広がる星を眺めながらほんの少しの間、君と話をしてるような不思議な感覚に囚われていたのかもしれない
それが、僕の癒えない心を少し癒してくれた。

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