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第9話 聖剣召喚
しおりを挟む次の日俺達は、食堂で朝食をとった後、教室の様な場所に集められた。
まずはこの世界の基本的なことを教える授業を行うらしい。
まずこの場所は、プリメラ大陸にあるリオレスト王国の首都リオスで、今いる建物は女神教の大聖堂だそうだ。
この国は人間の国王と貴族が治めていて、王族や貴族は人間だが、エルフ、ドワーフ、獣人など様々な種族が暮らしている。
リオレスト王国は大陸の西側の主要国の一つで、魔族の国は大陸の東にある大きめ島にあって、魔王と魔族を中心とした魔王軍が海を渡って攻めてきている。すでに大陸の3分の1が魔族に支配されていて、徐々に西側にも迫っている。
魔王軍の異常な強さに、このままでは大陸全土が支配されてしまうと考えたリオレスト王国と女神教は、勇者召喚を行い、俺達が召喚されたということだ。
・・・大陸レベルの戦争を俺達が何とかするのか? 勇者はそんなに強いのだろうか? 今のところ多少強くなっただけで、軍レベルを相手にできる感じは全然しないが・・・
しかも話を聞くかぎり冒険の旅に出る系ではなく戦争に駆り出される系だな・・・これはマズいかもしれない。戦争に駆り出される状況なら小説の主人公は脱出するのが定番だ。こんな話をきいたら絶対オタク達は脱出を検討するだろう。
続いてレベル上げについて教えてくれた。
普通に魔物を倒す方法だが、レベルを上げるには同格か格上の魔物を倒す必要がある。格下の魔物を倒しても経験値が入らない。
集団で戦った場合は、一番強い人が基準で経験値が入るか決まるので、強い人が弱い人のレベル上げを手伝うのは難しい。
集団で戦った場合は、経験値は人数で分割されるので、一人当たりの経験値は減るが、一人で戦うより安全なので、同じくらいの強さの人で集まり、同格の魔物を集団で倒して地道にレベル上げをするのが基本になる。
弱い魔物を倒して安全にレベル上げすることもパワーレベリングもできないのか・・・これは結構レベル上げが大変そうだな。パワーレベリングも絶対できないわけではないが、弱い人を守りながら同格以上と戦わなくてはいけなくなるので普通のレベル上げより危険ってことだな。
格上かどうかは、HP、MP、身体能力、魔力の数値の総合力で決まり、スキルは関係ない。なので良いスキルや戦闘技術があるかどうかでレベル上げの難易度が大きく変わる。
なるほとな。だから職業やスキルが重要なのか。聖剣召喚がどのくらい強いかによっては、俺もレベル上げが大変そうだ。戦闘技術もかなり重要そうだし剣術を教えてもらった方が良さそうだな。
生産職は、良い装備があれば低レベルのうちは魔物を倒してレベル上げできるが、レベルが上がってもMP以外はあまり上がらず、戦闘用スキルが無いのでMPが上がっても強くならない。強くならずに総合力だけ上がってしまい、同格の魔物は倒せなくなり、すぐに魔物を倒してレベル上げができなくなる。
MPを消費するスキルを使用することでもわずかに経験値が入るので、魔物を倒すのが難しい生産職などは、毎日スキルを使ってレベル上げをする。
魔物をまったく倒さずにレベル上げをする場合は、生涯スキルを使い続けてレベル30前後まで上げることができる。
戦闘職もMPを消費するスキルを使えば、少しだが経験値が入るので、戦わない日はスキルを使って訓練することを推奨している。
スキルを使ったレベル上げは、安全な代わりにかなり時間がかかるみたいだな。最初のうちは生産職も凄い装備を借りてレベル上げとかできると良いんだが。
昼食をとって午後は、各自職業にあった場所に移動して、スキルを試すことになった。
戦闘職は訓練場だ。女神教にも僧兵隊がいて訓練場があるそうだ。亜美はいないな。アイドルは多分サポート職だよな。どこでスキルを使うのだろうか。
見学席っぽい所では、騎士や神官や文官っぽい人たちがこちらを見ていた。ちょっとやりづらいが、俺が勇者だから注目しているのだろう。
まず騎士っぽいおじさんからスキルの発動の仕方の説明があった。
スキルの発動の基本は、スキルを使うイメージをして、スキルを使いやすいポーズや体勢をとって、スキル名を声に出して念じることだそうだ。慣れるとスキルによっては無言で発動したりできるらしい。
説明が終わると司祭っぽい爺さんが俺のそばに寄ってきた。
「では勇者殿はこちらへ。」 爺さんは俺を見学席から見やすい位置に立たせた。
「勇者殿、スキルの使用をお願いします。」
まずは俺からのようだ。ちょっと恥ずかしいが仕方ない。
ではやってみよう。聖剣召喚だから目の前に聖剣が現れるのだろう。
右手を前に突き出して、聖剣をイメージする。
「聖剣召喚!」
目の前の地面に輝く魔法陣が現れた。
魔法陣の中からゆっくりと何かが出てくる。
鞘に入った光り輝く神々しい剣だ。
剣は吸い込まれるように俺の手に収まった。
「おお!」「これは!!」「あれが聖剣・・・」
見学席が湧いている。
「カッコイイ~」「派手な演出だな。」「すげえな!」
クラスメイトも騒いでいる。
聖剣は、少し長めのロングソードで両手で扱うタイプのようだ。
鞘や鍔には綺麗な装飾がされている。
「抜いてみていただけますか?」 司祭のじいさんが言ってきた。
「はい。」
俺は鞘から剣を抜いた。
聖剣はシャランと音を立ててその刀身を現した。
謎のルーンっぽい文字と青のラインが入った美しい剣だ。
これが俺の聖剣か。俺のオタク心を擽る素晴らしい剣だ。
剣を握っているだけで力が漲ってくる。どうやら装備すると強くなるタイプの聖剣のようだ。
「おお!この模様、輝き、間違いない!これは聖なる山に眠るとされている伝説の聖剣グランセイバーじゃ!」 司祭のじいさんが叫んだ。
グランセイバーかかっこいい名前だ。気に入った。
「おお!」「あれが伝説の!」「まさか実在したとは!」
またもや見学席が湧いている。
どうやら聖剣召喚は一時的に聖剣を作るスキルではなく、どこかに保管されていた聖剣を持ってくるスキルだったようだ。
聖なる山とやらの管理者から泥棒扱いされないか、ちょっと心配だな。まあこれだけ目撃者がいれば大丈夫か。勇者だしな。
「光輝!凄げえな!本物の剣だ!」 剛士が声をかけてきた。
聖剣は他の人が持つとどうなるんだろうか。
「試しに持ってみるか? 凄く力が漲るぞ。」
「おう!いいのか? じゃあ借りるぜ。」 剛士に聖剣を渡した。
「うっ。」 剛士がうめいた。
「どうした?」
「重いし力が抜ける。返すぜ。」
どうやら勇者以外は装備できないようだ。まあ予想どおりだな。
「聖剣は勇者様以外は扱えないと言われています。」 見ていたのか司祭のじいさんが言った。
「そうなんですね。俺は持っていると力が湧いてきますが、他に能力はあるんでしょうか?」 この聖剣のことを知ってそうなので、聞いてみた。
「伝承では聖なる斬撃で遠方の魔を切り裂くことができたとあります。」
ほう。それはぜひ試したい。
「なるほど。やってみて良いですか?」
「ええではこちらに。」
俺は的がある場所に移動した。見学者もゾロゾロついてきた。
俺は的に向かって剣を構えた。構えは適当だ。聖剣を握っていると何となく使い方がわかる。
聖剣に力を込めるイメージをして集中すると聖剣が軽く光った。
これは必殺技の予感がする。俺の厨二魂がかっこいい必殺技を生み出せと囁いている。
俺は全力で聖剣に力を込めた。聖剣が眩しいくらいに光り輝く。
俺は光っている聖剣を天高くかかげ叫んだ。
「うおおおおお!唸れグランセイバー!シャイニングフォーススラッシュ!!!」
斬撃を飛ばすイメージをしながら的に向かって全力で聖剣を振り下ろした。
ドゴゴゴゴゴゴドガン!ズガガガガガガドオン!ドドドドド!!ガラガラ!ドガッシャアン!!ズズン!!
10メートルくらいの光の斬撃が地面を抉りながら凄い速度で進んでいき的が消滅し、的の奥の土山を吹き飛ばし、その奥の石壁を粉砕して、壁の向こうにあった建物を崩した。
・・・やべえ。
皆あまりの衝撃に固まっている。
誰か死んでいたらどうしよう。とりあえず救助だ!
「誰か被害者の確認と救助をお願いします!」 俺は叫んだ。
「は!そうだ!被害の確認を急げ!」 騎士団長っぽい人が慌てて指示を出す。
バタバタと兵士が走っていった。
スキルの確認は一時中断となり、俺達は大人しく待つことにした。
調子に乗ってやりすぎてしまった。いやでも聖剣を手にして必殺技が出せるって分かっちゃったらオタクならやるよね。
俺が落ち込んでいるとクラスメイトが寄ってきた。
「大丈夫か? 凄い威力だったな。」 剛士が言った。
「ああ完全にやりすぎてしまった・・・」
「急に変な事言い出してどうしたんだよ。らしくないぜ。」 ハイドが心配そうに言った。
「ああ。聖剣を握ったら頭に血が上ってつい。」 聖剣のせいにしておこう。実際嘘じゃないし。
「おいおい。その聖剣とやらは大丈夫なのか? 正気を失うとかじゃねえだろうな?」 剛士が言った。
「いや、そこまでじゃない。俺が気を付ければ問題ない程度だ。初めてだったから加減が分からなかったんだ。」 心配させすぎるのも良くないな。聖剣が使いづらくなってしまう。
「キャハハ!凄かったね!アタシもあれくらいできるかな?」 ミレイは能天気に喜んでいる。
「いや笑いごとじゃないぞ。大怪我した人とかいなければ良いが・・・」 死人がいたら最悪だ。どうしよう。
「さっき聞いたが、あの辺はめったに人が入らない物置らしいぞ。たまにノーコンが壁を飛び越える攻撃をうつから、訓練中は人は寄り付かないらしい。多分大丈夫だろう。」 武田が教えてくれた。
「そうなのか? それなら良いが。」 ちょっと安心した。
「それよりアタシの魔法どれがいいと思う? 色々使えるみたいなんだ。やっぱファイヤーかな? 爆発はまだ使えないみたいなんだよね~」
「あぶねえなおい。こっちに撃つなよな。」
「キャハハ!大丈夫だよ~。たけっちはどれにするの? やっぱりファイヤー?」
「たけっち・・・? まあいい。僕はとりあえずサンダーを試そうと思っている。」 武田が答えた。
「電気ビリビリ? 強いの?」
「使ってみないと分からない。」
「そっか~。」
いつの間にかミレイは武田と仲良くなったようだ。同じ魔法系だから相談したりしたんだろう。
その後、被害確認が終わって話を聞くと、武田の言う通り誰も被害者はいなかったようだ。物置や倉庫も高価な物は無かったし、司祭が許可したことなので、とりあえずお咎め無しとなった。良かった。
「勇者様の御業は凄まじい威力でしたな。」 司祭のじいさんが話しかけてきた。
「加減ができなくてすみませんでした。」 俺は一応謝った。
「いえいえ、こちらが許可したことですので、勇者様が気にされることはありません。」 なんか司祭のじいさんの態度がさらに丁寧になったな。
「そう言っていただけると助かります。」
「見てくだされ。見学に来た皆様も大変喜んでいますよ。」
見ると確かに見学席は被害なんて気にせず皆大喜びしている。レベル1でこれだけ強いんだからな。戦略兵器になり得ると思ったんだろうな・・・
俺は兵器扱いされる未来が見えてまったく喜べない。どうにかしっかりと人権を手に入れなければ。この世界に人権とかってあるのかな・・・
周りを見るとスキルの確認が再開されて、クラスメイトは皆、恐る恐る控えめに弱い攻撃を試したりしていた。俺のあれを見たからだな。
ミレイだけはバンバン火の玉を放っているが。
武田は弱い魔法を色々試しているようだ。
魔法で強そうなのは、高橋の溶岩魔法だ。速度は遅いが溶岩の塊を飛ばして当たったら重みで潰され、熱で焼かれ、まとわりついて落ちない感じだ。当たったら死ぬしかない感じだ。エグい魔法だな。
瑞希の植物魔法は植物で相手を縛ったりできるようだ。でも多分農業の方が向いているのではないだろうか。
山野の氷魔法は割と万能そうだ。戦いでも強いが、冷凍庫や冷蔵庫などでも役に立つだろう。
豪傑の剛士は自己強化系みたいだな。多分力が強くなったりしているのだろう。見た目ではよく分からない。
聖騎士のハイドは自分に魔法を使っているようだが、これも見た目ではよく分からない。
剣聖の日野は凄いスピードで剣を振っているが、やっぱり見ただけではよく分からない。
魔弓士の美樹本は弓を確認しながら弓兵っぽい人と話している。
盗賊の黒井と忍者の伊角は、兵士っぽい人に話を聞いているだけで、何をしているのか分からない。
愛理や安本などの回復系はここにはいない。どこかで回復を試しているのだろう。
俺は、騎士の人に剣術を教えてもらう約束をして、この日は終了した。
ちょっと皆に話をきいて、皆の能力を確認した方が良いかもしれない。特に戦闘系以外の能力はぜひ知りたい。
状況的に脱走を考えるヤツが出てもおかしくないので、急いで動く必要があるな。
俺は脱走しそうなヤツが誰かを考えながら頭をひねった。
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