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僕の趣味
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父が面白がって、「なんだ?何を見せてくれるんだ?」と夕食の時にずっと聞いてきたけどまだ教えません。「見てからのお楽しみです」とだけ答えてる。母はまだ不安そうだけど僕が母に「誉めてね」と笑うとようやく笑ってくれた。
お城では大きなお祝い事に模様替えをする事がある。最近でいえば僕、第一王子の誕生と弟、第二王子の誕生。この2つは大々的に模様替えをした。それから父の在位20年の記念と父の末の妹が母の祖国に嫁いだ。この時も大きく模様替えを行った。
僕の誕生の時は無理だけど、他の時と毎年ある父の誕生日の小規模の模様替えで僕は動いていた。
この国ほどの財力があるからこそできる模様替えは僕の将来を約束した。
模様替えとなると、カーテンや絨毯はもちろん家具やテーブルクロス。個人の部屋のシーツまで取り替えられる。
これらは王族の下賜品として与えられたり、払い下げられたりした。多少だが国庫にお金も返るし大事に使われた物で元々品質も最高級品なので貴族も喜んでその時を待つくらいだ。
僕も今までに幾つも確保している。僕の部屋の物は子供用なので特に希望者もいないから確保しやすかったしね。だから僕の部屋の物置(…勝手に物置って言ってるだけど)は物で溢れてる。
夕食が済むと父はワクワク母はまだ心配そうに僕の部屋に来た。
僕には産まれた時から付いてくれてる爺がいる。その爺に「夕食後アレを父と母に見せる」と伝えてあったのだが、まだ色々やってるようだ。
僕達が部屋へ入ると爺が父と母を出迎えお茶の用意をしている。
「父様、母様こちらです。」と奥の物置のドアを開けた。中には弟が産まれるまで使っていた僕のクローゼット、机、椅子、ベッドそれにカーテンやクッション。子供用で全て小さいが残念ながらまだ僕は使える。α基準サイズで作られた物だから成人後も使えるだろう。
だけど、これだけじゃない。謁見の間の絨毯、応接間のカーテンやテーブルクロス、母の部屋にかかっていたカーテン、ベッドの天蓋もある。これらを材料に色々な物を作っていた。
絨毯は小さくして縁を縢ればマットになるし他の布製品はもっとリサイクルは簡単だ。謁見の間のカーテンなんて1枚で長さが15メートルはある。天井が高いから当然なんだ。
僕の横に来た母に、作り変えた小さな巾着を見せる。貴族のお嬢様がお茶会などに出る際持てるようにデザインした物だ。
「母様、この布に覚えはございませんか?」
何かしら?と首を傾げながらも手にとって、ジッと見た後に口の形が「あ」と開いて止まった。
「思い出されましたか?お茶会の時に突風が吹いて母様と僕の服にソースが付いてしまい落ちなかったでしょ?あの時のドレスが処分されるというので僕が貰ってこういう物に変わったんです。元は王族のドレスなので質は最高ですからちょっとデザインして手をかければ…。」
どうですか?と父を見る。側にあった棚から元は絨毯のマットを取り出す。
「この柄は5年ほど前には私の部屋でその見たな。此方の赤い方は…どこだ?」
「父様が持ってる柄のマットは確かに父様の部屋にあった絨毯です。大きい部分は貴族の家に払い下げられたのですが、出窓や家具の下になり脚の跡が付いていた部分は切り取られて残りました。それを僕が貰って更に小さくして周りを縫ったのです。赤い方は廊下ですね。縁どりは父様に献上されてソファーに敷いてある毛皮のいらない部分を縫い合わせました。」
他の物も見てもらおう。
お城では大きなお祝い事に模様替えをする事がある。最近でいえば僕、第一王子の誕生と弟、第二王子の誕生。この2つは大々的に模様替えをした。それから父の在位20年の記念と父の末の妹が母の祖国に嫁いだ。この時も大きく模様替えを行った。
僕の誕生の時は無理だけど、他の時と毎年ある父の誕生日の小規模の模様替えで僕は動いていた。
この国ほどの財力があるからこそできる模様替えは僕の将来を約束した。
模様替えとなると、カーテンや絨毯はもちろん家具やテーブルクロス。個人の部屋のシーツまで取り替えられる。
これらは王族の下賜品として与えられたり、払い下げられたりした。多少だが国庫にお金も返るし大事に使われた物で元々品質も最高級品なので貴族も喜んでその時を待つくらいだ。
僕も今までに幾つも確保している。僕の部屋の物は子供用なので特に希望者もいないから確保しやすかったしね。だから僕の部屋の物置(…勝手に物置って言ってるだけど)は物で溢れてる。
夕食が済むと父はワクワク母はまだ心配そうに僕の部屋に来た。
僕には産まれた時から付いてくれてる爺がいる。その爺に「夕食後アレを父と母に見せる」と伝えてあったのだが、まだ色々やってるようだ。
僕達が部屋へ入ると爺が父と母を出迎えお茶の用意をしている。
「父様、母様こちらです。」と奥の物置のドアを開けた。中には弟が産まれるまで使っていた僕のクローゼット、机、椅子、ベッドそれにカーテンやクッション。子供用で全て小さいが残念ながらまだ僕は使える。α基準サイズで作られた物だから成人後も使えるだろう。
だけど、これだけじゃない。謁見の間の絨毯、応接間のカーテンやテーブルクロス、母の部屋にかかっていたカーテン、ベッドの天蓋もある。これらを材料に色々な物を作っていた。
絨毯は小さくして縁を縢ればマットになるし他の布製品はもっとリサイクルは簡単だ。謁見の間のカーテンなんて1枚で長さが15メートルはある。天井が高いから当然なんだ。
僕の横に来た母に、作り変えた小さな巾着を見せる。貴族のお嬢様がお茶会などに出る際持てるようにデザインした物だ。
「母様、この布に覚えはございませんか?」
何かしら?と首を傾げながらも手にとって、ジッと見た後に口の形が「あ」と開いて止まった。
「思い出されましたか?お茶会の時に突風が吹いて母様と僕の服にソースが付いてしまい落ちなかったでしょ?あの時のドレスが処分されるというので僕が貰ってこういう物に変わったんです。元は王族のドレスなので質は最高ですからちょっとデザインして手をかければ…。」
どうですか?と父を見る。側にあった棚から元は絨毯のマットを取り出す。
「この柄は5年ほど前には私の部屋でその見たな。此方の赤い方は…どこだ?」
「父様が持ってる柄のマットは確かに父様の部屋にあった絨毯です。大きい部分は貴族の家に払い下げられたのですが、出窓や家具の下になり脚の跡が付いていた部分は切り取られて残りました。それを僕が貰って更に小さくして周りを縫ったのです。赤い方は廊下ですね。縁どりは父様に献上されてソファーに敷いてある毛皮のいらない部分を縫い合わせました。」
他の物も見てもらおう。
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