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僕の娘だもん
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サミュが意外な理由で先に入場していたのには驚いたけど、リリーの緊張を思っての事にとても有難く思った。そりゃリリーはしっかりした子だけど今日はやっぱり緊張するだろうから慣れた人が一緒は心強いだろう。
そう思っていると侍従さんがサミュを呼びに来た。ということはそろそろリリーの登場なのだろう。リリーはデジレ様にエスコートされて舞台ヘ向かいサミュと一緒に王、王妃、ローランドの登場を待つはず。
『デジレ·ロア·ハーザンホール様、並びにリリー·ローズ·スサエナ嬢!』
音楽が静かな可愛らしい曲に変わったと同時にリリーの名が呼ばれた。ドアが開き凛々しいデジレ様と可愛らしいリリーが姿を見せると……僕は感動で涙が…。
幼いながらもエスコートを受けて堂々と入場してくる様子につい感動してしまう。卒業式でママさんが泣くのってこんな心境だと思うよ。
急遽の変更点がいくつかあったにも拘らずリリーは決められた場所でお辞儀をしたり装飾品を受け取ったりしながら舞台へ向かう。舞台に上がりきる階段のギリギリまでデジレ様がエスコートして舞台で待つ皇太子妃(サミュが皇太子妃の顔だ!)に渡された。
ほんの少しサミュを見た瞬間、リリーがホッとした顔を覗かせたので心のなかでサミュに精一杯のグッジョブを出しておいた。
お?こうしてみるとリリーのドレス、サミュと対になってる!!僕の『リリー本人の意思大事!』発言で衣装変更があったのだと聞いたけど、凄く周りの貴族の反応が良い。
色もリリーが好きな落ち着いたパステルカラーだ。サミュは濃い紫からのグラデーションに対してリリーは薄い紫からのグラデーションなのだ。
でも、それよりもちょっと嬉しいのはリリーの衣装の花は僕とお揃いだっていうこと。リリーは僕ら両方の母親に気を使ってくれたのだろう。
サミュも気付いたようでさりげなく衣装を見て僕に笑う。サミュも嬉しそうで本当に良かった。
なーんて感動してたらいつの間にか父様母様皇太子で階段まで来ていた。
……あ、ごめん。つい娘に気を取られて入場気づかなかった。まぁ僕は既に紗のカーテン向こうにいるから誰も気にしてないだろうケド。
『この時をもってリリー·ローズ·スサエナをリリー·ローズ·レト·スサエナ·エルドゥドとする。』
父様の朗々たる声が響き、新しいリリーの名を読み上げた。
ん゙?ちょっと待て?なんでスサエナが残ってる?!
そう思っていると侍従さんがサミュを呼びに来た。ということはそろそろリリーの登場なのだろう。リリーはデジレ様にエスコートされて舞台ヘ向かいサミュと一緒に王、王妃、ローランドの登場を待つはず。
『デジレ·ロア·ハーザンホール様、並びにリリー·ローズ·スサエナ嬢!』
音楽が静かな可愛らしい曲に変わったと同時にリリーの名が呼ばれた。ドアが開き凛々しいデジレ様と可愛らしいリリーが姿を見せると……僕は感動で涙が…。
幼いながらもエスコートを受けて堂々と入場してくる様子につい感動してしまう。卒業式でママさんが泣くのってこんな心境だと思うよ。
急遽の変更点がいくつかあったにも拘らずリリーは決められた場所でお辞儀をしたり装飾品を受け取ったりしながら舞台へ向かう。舞台に上がりきる階段のギリギリまでデジレ様がエスコートして舞台で待つ皇太子妃(サミュが皇太子妃の顔だ!)に渡された。
ほんの少しサミュを見た瞬間、リリーがホッとした顔を覗かせたので心のなかでサミュに精一杯のグッジョブを出しておいた。
お?こうしてみるとリリーのドレス、サミュと対になってる!!僕の『リリー本人の意思大事!』発言で衣装変更があったのだと聞いたけど、凄く周りの貴族の反応が良い。
色もリリーが好きな落ち着いたパステルカラーだ。サミュは濃い紫からのグラデーションに対してリリーは薄い紫からのグラデーションなのだ。
でも、それよりもちょっと嬉しいのはリリーの衣装の花は僕とお揃いだっていうこと。リリーは僕ら両方の母親に気を使ってくれたのだろう。
サミュも気付いたようでさりげなく衣装を見て僕に笑う。サミュも嬉しそうで本当に良かった。
なーんて感動してたらいつの間にか父様母様皇太子で階段まで来ていた。
……あ、ごめん。つい娘に気を取られて入場気づかなかった。まぁ僕は既に紗のカーテン向こうにいるから誰も気にしてないだろうケド。
『この時をもってリリー·ローズ·スサエナをリリー·ローズ·レト·スサエナ·エルドゥドとする。』
父様の朗々たる声が響き、新しいリリーの名を読み上げた。
ん゙?ちょっと待て?なんでスサエナが残ってる?!
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