673 / 685
家族会議
しおりを挟む
昼前、ノエルは全員に招集をかけた。
なぜノエルがかけたのか?ノエル以外が呼びかけると来ない人間が多いからだ。
集まった忙しい筈の人達は何か心当たりでもあるのか視線での会話が多く、言葉はあまりない。……人見知りが発動して隠れ場所を僕の後ろにしようと付いて回るのもいるが。だから、僕のほうが背低いんだから意味無いって!
「お忙しい中お集まりいただき有難うございます。もう色々と面倒なので一編に集まってもらいました!
……サミュ、トータと一緒にいていいから隠れようとしないで。一応もうここ全員家族だから。」
一部家族外もいるけどそれは爺だったりコウとマオだったりというもう家族と言って差し支えないほど身近な人間だけだ。フールフーガ側からは王様を筆頭に提督、デジレ様、サミュ。家の方は父様母様、ローランド、トータに僕とアーノルド。
まぁいつもの人達ですね~。
「さて、皆様色々とお忙しい方ばかりなので、言葉を飾って下手な誤解を生むことがないよう率直に言わせていただきます。」
色々とを強調したのには僕の中で『もういい加減にしてよね!!』という気持ちが込めてある。
「まず、父様!! 今!ここに!フールフーガの王がいらっしゃるのは何故ですか!!」
「ノエル、そんなに興奮しては体に悪い。落ち着きなさい。」
「そうだよノエル君。私がここに居るのはリリーちゃんのお披露目の招待を受けたからだよ?」
……んな事は知ってる。父様は目が泳いでるし王様は顔に〈ヤバイ〉と浮かんでますよ!すっとぼけようとしてるのはお見通しです!僕は『今』と言ったでしょ。普通に招待を受け、普通に出席を決めたとしたら今頃は国でスケジュール調整で大忙しですよね?『今、ここに』いるのがおかしいと言ってるんですよ。
ジットリと父様を見つめてると目をそらして席を移動した。……普段は絶対に僕を側に置くクセに。
それでもジットリと見てるとフールフーガの王が焦って 「ご、ごめんね。嬉しくてつい……」とモゴモゴ言い訳をはじめた。
「ノエル、それは兄様達に失礼よ?ここに居てはいけない様な言い方よ?」
母様が何やら焦って墓穴掘ってる。いつもの母様なら僕が遠回しに非難していると解れば同意するか黙ってるものなのに…。現況は母様が招いた事か。
「ええ、現在ここに居る事でどれだけ周りが酷い状態になっているのかご理解いただけているかによりますが?先程受けた報告ですと、『飛行船良い!楽だし楽しい!飛行船で海渡るルート覚えた操縦士送るからフールフーガにも来て!』 『解った!来月くらいに行くかな?』 『お、イイね~』って会話が……」
『『ゴメンナサイ。』』
ここで釘刺さなかったら本当に行きかねない処だったよ。
なぜノエルがかけたのか?ノエル以外が呼びかけると来ない人間が多いからだ。
集まった忙しい筈の人達は何か心当たりでもあるのか視線での会話が多く、言葉はあまりない。……人見知りが発動して隠れ場所を僕の後ろにしようと付いて回るのもいるが。だから、僕のほうが背低いんだから意味無いって!
「お忙しい中お集まりいただき有難うございます。もう色々と面倒なので一編に集まってもらいました!
……サミュ、トータと一緒にいていいから隠れようとしないで。一応もうここ全員家族だから。」
一部家族外もいるけどそれは爺だったりコウとマオだったりというもう家族と言って差し支えないほど身近な人間だけだ。フールフーガ側からは王様を筆頭に提督、デジレ様、サミュ。家の方は父様母様、ローランド、トータに僕とアーノルド。
まぁいつもの人達ですね~。
「さて、皆様色々とお忙しい方ばかりなので、言葉を飾って下手な誤解を生むことがないよう率直に言わせていただきます。」
色々とを強調したのには僕の中で『もういい加減にしてよね!!』という気持ちが込めてある。
「まず、父様!! 今!ここに!フールフーガの王がいらっしゃるのは何故ですか!!」
「ノエル、そんなに興奮しては体に悪い。落ち着きなさい。」
「そうだよノエル君。私がここに居るのはリリーちゃんのお披露目の招待を受けたからだよ?」
……んな事は知ってる。父様は目が泳いでるし王様は顔に〈ヤバイ〉と浮かんでますよ!すっとぼけようとしてるのはお見通しです!僕は『今』と言ったでしょ。普通に招待を受け、普通に出席を決めたとしたら今頃は国でスケジュール調整で大忙しですよね?『今、ここに』いるのがおかしいと言ってるんですよ。
ジットリと父様を見つめてると目をそらして席を移動した。……普段は絶対に僕を側に置くクセに。
それでもジットリと見てるとフールフーガの王が焦って 「ご、ごめんね。嬉しくてつい……」とモゴモゴ言い訳をはじめた。
「ノエル、それは兄様達に失礼よ?ここに居てはいけない様な言い方よ?」
母様が何やら焦って墓穴掘ってる。いつもの母様なら僕が遠回しに非難していると解れば同意するか黙ってるものなのに…。現況は母様が招いた事か。
「ええ、現在ここに居る事でどれだけ周りが酷い状態になっているのかご理解いただけているかによりますが?先程受けた報告ですと、『飛行船良い!楽だし楽しい!飛行船で海渡るルート覚えた操縦士送るからフールフーガにも来て!』 『解った!来月くらいに行くかな?』 『お、イイね~』って会話が……」
『『ゴメンナサイ。』』
ここで釘刺さなかったら本当に行きかねない処だったよ。
196
お気に入りに追加
2,676
あなたにおすすめの小説

身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる