Ωの僕がお偉いさん

白いモフモフ

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子供達

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 「母様、では明日の朝僕は向かいますので。」

 仕方無し無しに頷く。色々と片付き僕も落ち着いたのでやっとシモンがグリフウッドに行くのだ。ちょっと行っていた時期もあるがスサエナが慌ただしすぎて帰って来てもらっていた訳だが、明日向こうに行くと2日前に聞いた。

 流石に引き留めはしないよ、大丈夫行ってらっしゃい。着替えを用意するね?10日に1回は帰って来てね?帰って来たら2泊はしてね?今日は母様が添い寝してあげるね?
とシモンにくっついて歩いていたら爺に迎えにこられた。

 「あ、お腹冷えないように腹巻き入れなきゃ。」

 「いりませんよ。ノエル様じゃあるまいし。」

 爺の冷たい突っ込みは放っておこう。

 「ああ、母様ここにいた。明日からコウがここに毎日来ますので。」

 シモンのグリフウッド行きに気を取られていたが明日からもう1つ大変な事があった。それはコウがアンリの教育のために来るのだ。
 マオとコウは今、グリフウッド在中ということになっている。……本当はスサエナだけどね。
 理由は2つ。云わずと知れたサミュの為とアンリに海の知識を教える為だ。一応まだアンリの希望は保留となってはいるが海に傾いている事は知っている。僕が知っている事を皆知っていたが僕がまた暴走するのではと思って様子見しているらしい。

 「それから母様さっき言っていたシモンの添い寝ですが…」

 「あ、アンリもして欲しい?なら」

 「いりません。」

 シモンへの添い寝をアンリが口にしたから羨ましいのかと思ったけど速攻で却下された。……恥ずかしくて言えないのかな?
 あぁそうだね、シモンもアンリもαだもんね…としょんぼりするとアンリは「チビッ子が待ってますよ」と自分の部屋に帰っていった。


 とそこにエンジユの乳母さんが通りかかった。エンジユは今遊び疲れてお昼寝に入ったらしい。最近は走って回るし砂場に直行するし(なんなら泥遊びにかわる)水溜まりに飛び込むし……手のかかる幼児っぷりだもんね。

 「先ほども砂場に水を入れてしまわれて……」

 「……泥んこ状態?」

 「何を思われたかそこに寝転がって……」

 !ッヒ。……そこでじっとせずコロコロ転がったらしくて髪の毛の中の砂を落とすのに苦労したらしい。……ゴメンナサイうちの子が本当にゴメンナサイ
 うーん、上3人はこんな事無かったので忘れてたけどエンジユは本当に普通の幼児なので何をするかわからない。

 ……あ、いいこと思い付いた。

 「あ~、じゃあ今日は夜担当の方を残して休んで良いですよ。あがる前に僕の侍女さんに伝言お願いします。」
 
 大変そうだった昼当番の乳母さん2人をちょっと早めに休ませてあげる事にした。ついでに伝えてもらう伝言は『今日と明日の夜は子供達と寝るので4人の寝床をお願いします。場所は……』と。

 「母様!!」寝る直前シモンとアンリが凄い勢いで寝支度中の部屋に飛び込んできた。
 ……何かあったらしい。
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