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確保~
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ほら言った通りじゃないか。僕が来ていて良かったでしょ?せいかーい。
「なんて呑気に言ってる場合じゃないでしょノエル様。さっさと対処してくださいな。」
爺から呆れ半分、真剣さちょっと、めんどくさ多めの声で言われたので動こう。
『待ちなさい!』
気分は赤い全身タイツの正義のヒーローか何処ぞのご隠居と思いきや正体は副将軍……。大声でストップをかけて実戦は任せる!うん、副将軍の方が近いな。ついでにノリで『やっておしまいなさい!』を付け足して騎士を向かわせた。
もちろん僕は爺の背中にへばりついてる!邪魔はしない!
なんでこうなってるのかというと、僕たちが馬車で向かった先で生徒の帽子を見つけた。目印の刺繍で本人の物だと確認できたのでこの辺りで間違いないと捜索開始。帽子のあった場所をもう一度見るとなんとなく作為的に置かれていた気がして帽子のかかっていた目の前の家を普通に覗いて見た。
……あら、居た。ん?でもなんか抱えてる?
生徒も気づいた……手信号だ。
普通にその家に居たよ。と爺を小さい声で呼んだ。で、ドアをノック。対応に出てきたオバサンに……失礼、婦人に『うちの生徒がお邪魔しているようなので』と言うと連れ込まれそうになったので爺と騎士が割って入り僕を保護。
騒ぎを聞いてか奥から男性が出てきてチンピラのごとく『おめぇらなんだよ!』と……。
僕は丁寧に丁寧に言ったよ?僕に手を出すと酷い目に合うから手を出しちゃダメだよ。恫喝のような言葉もダメ。それを踏まえて返事してね?生徒は僕の管理下にあるから返してね。ついでにちょっと捜索するね。と。
そうしたら『訳のわかんねぇ事ほざきやがって、舐めたクソガキが!』って……ついでにお仲間も加勢に来たので冒頭のようになった。
一瞬にして決着がつく。あっという間に転がされて後ろ手を縛られて尋問態勢だ。
『預かってた子供はβで売っても足しにならないから労働力として使ってた。でも良いところのΩの集団がこの2、3日ここら辺に居るって聞いてコイツの兄が居るんじゃねぇかって……。
試しにコイツに荷馬車引かせてたら来るんじゃないかって思ってたらホントに来たから……。』
ほぅほぅ、Ωの兄を誘き出して売ろうって?弟を奴隷のように働かせてれば来るかもって?
ええ、確かに来たね。
でも不思議だね、そうやって捕まえたはずの生徒はどうして奥の部屋に弟を抱えて2人だけで居たの?
『……アイツΩのクセに』
と本当に憎らしげに僕を睨むものだから僕のせいなのかと考えたけどそんな訳ない。……はず。
一通り犯人?達から話は聞いたので生徒にも話を聞こう。
後ろを振り返るとそこには番さんのお膝に座った甘々イチャイチャ中の生徒……。
うーん、聞きにくい。
「なんて呑気に言ってる場合じゃないでしょノエル様。さっさと対処してくださいな。」
爺から呆れ半分、真剣さちょっと、めんどくさ多めの声で言われたので動こう。
『待ちなさい!』
気分は赤い全身タイツの正義のヒーローか何処ぞのご隠居と思いきや正体は副将軍……。大声でストップをかけて実戦は任せる!うん、副将軍の方が近いな。ついでにノリで『やっておしまいなさい!』を付け足して騎士を向かわせた。
もちろん僕は爺の背中にへばりついてる!邪魔はしない!
なんでこうなってるのかというと、僕たちが馬車で向かった先で生徒の帽子を見つけた。目印の刺繍で本人の物だと確認できたのでこの辺りで間違いないと捜索開始。帽子のあった場所をもう一度見るとなんとなく作為的に置かれていた気がして帽子のかかっていた目の前の家を普通に覗いて見た。
……あら、居た。ん?でもなんか抱えてる?
生徒も気づいた……手信号だ。
普通にその家に居たよ。と爺を小さい声で呼んだ。で、ドアをノック。対応に出てきたオバサンに……失礼、婦人に『うちの生徒がお邪魔しているようなので』と言うと連れ込まれそうになったので爺と騎士が割って入り僕を保護。
騒ぎを聞いてか奥から男性が出てきてチンピラのごとく『おめぇらなんだよ!』と……。
僕は丁寧に丁寧に言ったよ?僕に手を出すと酷い目に合うから手を出しちゃダメだよ。恫喝のような言葉もダメ。それを踏まえて返事してね?生徒は僕の管理下にあるから返してね。ついでにちょっと捜索するね。と。
そうしたら『訳のわかんねぇ事ほざきやがって、舐めたクソガキが!』って……ついでにお仲間も加勢に来たので冒頭のようになった。
一瞬にして決着がつく。あっという間に転がされて後ろ手を縛られて尋問態勢だ。
『預かってた子供はβで売っても足しにならないから労働力として使ってた。でも良いところのΩの集団がこの2、3日ここら辺に居るって聞いてコイツの兄が居るんじゃねぇかって……。
試しにコイツに荷馬車引かせてたら来るんじゃないかって思ってたらホントに来たから……。』
ほぅほぅ、Ωの兄を誘き出して売ろうって?弟を奴隷のように働かせてれば来るかもって?
ええ、確かに来たね。
でも不思議だね、そうやって捕まえたはずの生徒はどうして奥の部屋に弟を抱えて2人だけで居たの?
『……アイツΩのクセに』
と本当に憎らしげに僕を睨むものだから僕のせいなのかと考えたけどそんな訳ない。……はず。
一通り犯人?達から話は聞いたので生徒にも話を聞こう。
後ろを振り返るとそこには番さんのお膝に座った甘々イチャイチャ中の生徒……。
うーん、聞きにくい。
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