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いい加減にしてほしいと思うのです。
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母様と一緒に向かう王都への道のりは今回はとても楽しかった。いやー最近の忙しさで僕もストレスがたまっていたみたいで。なんかあっちこっちから色々と言われてるのも耳には入ってたからそろそろ爆発しそうだったんだよね。
黒いノエル君が発動したのでその辺も黙ってもらおうと思う。
「……ノエル……そのお顔はなんですか。」
馬車の向かいに座っている母様がゲンナリとした表情を隠しもせず僕に問う。僕がクフクフと時々笑うのが気になるらしい。母様、隣の爺みたいに諦めてください。ほら爺なんてもうとっくに諦めて窓の景色眺めて「今日は穏やかなお天気ですなぁ、こんな日は木陰の下でお昼寝も良いのではないでしょうか」なんて呟いている。
僕はあれから母様から『どうしても婚約パーティをしたい訳』を詳しく聞き出した。その結果は案の定『フールフーガの皇太子と番になるΩ』の事で意見が二分しているらしい。
・Ωの子を懐柔して自分が旨味を味わいたい派
・Ωの子を介して更に国の利益を引き出したい派
だという。
うん、どちらも僕からしてみればバカな人達だ。でも多数の貴族からこんな意見が日々届くらしくて『それなら堂々と婚約を発表して派手に祝って祝いムードの中でとっとと送り出してしまえ』と父様は思ったようだ。
それからやはり母様のお友達が『可愛らしいΩの子供達を華やかに着飾らせるのは楽しそう!』という発言があったらしく母様達はただただ楽しそうだからやりたかった……と。……はぁ。
でもしかし!僕は違う考えだ!という訳で僕は今凄く頑張って考えてます。ええ絶賛悪巧み……違った、ええと……理解してもらうために努力中。
そんな間に馬車は王都に入り、賑わう街中を抜けて城へと到着した。隣国の皇太子訪問、王妃の帰還と僕の訪問(?)で自然と人は集まり話も広がる。現在話題沸騰中の中でキーにもなる僕の姿が見えた事で当然ながら噂の広まりは速い。その中に上手く隠れて話に聞き耳をたてて情報を集めるのは爺の育てた侍従さん'sだ。
滞在する部屋はいつものごとく元自分の部屋。慣れた道を歩きつつ意味深に爺に視線を送れば爺は『心得ました』とため息をはきつつ離れてくれた。
爺が離れれば王子宮に立ち入りが許された好奇心旺盛の貴族がにこやかに挨拶に寄って来た。
「まぁまぁまぁ!ノエル様ご機嫌麗しゅうございます。」
1人目は母様の友人の侯爵夫人だ。
……ちょっと、侯爵夫人は母様に声かけられるんだからそっち行ってほしい。他の人は皇太子や母様には自分から声かけられないから皆は僕の方へ挨拶と称して来るんだから。
でもまぁこれはさすがににこやかに対応するしかない。
この夫人、実はお友達の中でも母様のお気に入り。なぜかって、ちょっと呑気なこの夫人は貴族にしては珍しく裏表なく穏やかな人なんだ。時々変な行動もとるのだが本人は至って真面目だという天然夫人でもある。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
書き手より
あたたかいお言葉ありがとうございます。
ちょいちょいお休みが入る書き手ではありますが、励ませれまた頑張っていきますのでよろしくお願いいたします。 _(..)_おじぎ
黒いノエル君が発動したのでその辺も黙ってもらおうと思う。
「……ノエル……そのお顔はなんですか。」
馬車の向かいに座っている母様がゲンナリとした表情を隠しもせず僕に問う。僕がクフクフと時々笑うのが気になるらしい。母様、隣の爺みたいに諦めてください。ほら爺なんてもうとっくに諦めて窓の景色眺めて「今日は穏やかなお天気ですなぁ、こんな日は木陰の下でお昼寝も良いのではないでしょうか」なんて呟いている。
僕はあれから母様から『どうしても婚約パーティをしたい訳』を詳しく聞き出した。その結果は案の定『フールフーガの皇太子と番になるΩ』の事で意見が二分しているらしい。
・Ωの子を懐柔して自分が旨味を味わいたい派
・Ωの子を介して更に国の利益を引き出したい派
だという。
うん、どちらも僕からしてみればバカな人達だ。でも多数の貴族からこんな意見が日々届くらしくて『それなら堂々と婚約を発表して派手に祝って祝いムードの中でとっとと送り出してしまえ』と父様は思ったようだ。
それからやはり母様のお友達が『可愛らしいΩの子供達を華やかに着飾らせるのは楽しそう!』という発言があったらしく母様達はただただ楽しそうだからやりたかった……と。……はぁ。
でもしかし!僕は違う考えだ!という訳で僕は今凄く頑張って考えてます。ええ絶賛悪巧み……違った、ええと……理解してもらうために努力中。
そんな間に馬車は王都に入り、賑わう街中を抜けて城へと到着した。隣国の皇太子訪問、王妃の帰還と僕の訪問(?)で自然と人は集まり話も広がる。現在話題沸騰中の中でキーにもなる僕の姿が見えた事で当然ながら噂の広まりは速い。その中に上手く隠れて話に聞き耳をたてて情報を集めるのは爺の育てた侍従さん'sだ。
滞在する部屋はいつものごとく元自分の部屋。慣れた道を歩きつつ意味深に爺に視線を送れば爺は『心得ました』とため息をはきつつ離れてくれた。
爺が離れれば王子宮に立ち入りが許された好奇心旺盛の貴族がにこやかに挨拶に寄って来た。
「まぁまぁまぁ!ノエル様ご機嫌麗しゅうございます。」
1人目は母様の友人の侯爵夫人だ。
……ちょっと、侯爵夫人は母様に声かけられるんだからそっち行ってほしい。他の人は皇太子や母様には自分から声かけられないから皆は僕の方へ挨拶と称して来るんだから。
でもまぁこれはさすがににこやかに対応するしかない。
この夫人、実はお友達の中でも母様のお気に入り。なぜかって、ちょっと呑気なこの夫人は貴族にしては珍しく裏表なく穏やかな人なんだ。時々変な行動もとるのだが本人は至って真面目だという天然夫人でもある。
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あたたかいお言葉ありがとうございます。
ちょいちょいお休みが入る書き手ではありますが、励ませれまた頑張っていきますのでよろしくお願いいたします。 _(..)_おじぎ
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