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実は鬱憤がたまってたらしい
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僕のお仕事がまた一つ増えた。それは王都でのお婆様の歓迎式典の準備だ。まぁ、お婆様がこちらに住む公式の理由はサミュエルの為だけど、サミュエルにしても一緒に来た艦隊の理由にしてもどれにも僕が関わっているのはもはや誰もが知るところなのでその僕が準備にあたるのは仕方ない事なのだろう。しかも女公爵は国賓だから第一王子の僕がやれというのもわかる。……でもね、でもね忙し過ぎるんだよ!
まぁ、幸いな事(?)にリリーがお話相手としてしばらく王都に逗留すると知った母様が大喜びで城で大人しくしていると約束してくれた。リリーが母様に『お婆様、リリーと一緒にお茶会してください。』と可愛らしく言ったら効果覿面だった。しかもリリーに社交を教えてくれるということでこちらも嬉しかった。
だってしょうがないじゃない?リリーはαだから僕の社交世界とは違うのだ。だから僕が連れ歩いて紹介する事が出来ないし女性の世界も関わってくるのでもっとわからない。そのうちお願いしようとは思っていたけどちょっと忙しくて……。まだ小さいしもうちょい後でも?なんて先伸ばしにしていたんだ。
「じゃあご一緒に」とリリーはお婆様も誘ったのだがお婆様はそう一筋縄じゃいかなかった。
「ありがとうリリー。でも私はスサエナにお邪魔したいわね。」
ニコニコと言うが僕は困る。そしてお婆様の性格上、色々と誤魔化すよりは困る理由を言ってしまった方が良いような気がする。
「ごめんなさいシグルーン様、今スサエナに来ていただいても困るんです。今うちの領内とグリフウッドはあの4人の送り出しの件でとてつない忙しさです。……僕がエンジェと一緒に寝れないくらい。」
しまった。最後は恨み節になってしまった。ついつい本音が漏れちゃった。
でもお婆様は送り出しの件でというワードの方が気になったみたい。
「……ええ、その件については本当にごめんなさいね。まさか一緒に連れ帰りたいと言い出したり送り付けたりと……。」
お婆様らしからぬ尻窄みの謝罪は愚痴に変わっていった。曰く、正式に申し込みや卒業のために時間をとるべきというのに対して「後数ヶ月くらいだから今でも良いだろう」と言われ、ではその数ヶ月くらいは待てと説得しても「では向こうで暮らす」と返され、折れて結納品を送る用意に取りかかれば側近の人も「どうしても一緒に!皇太子ばっかりずるい!」とごねられた。終いには自分の出航の時には各側近の家の船も揃っていていつの間にか自分は代表にされていて………。と。
お婆様……もしかして知らされないまま?さすがに酷いけど?と思っていたらさすがに前日に知らされたらしい。ええ…前日って……。
さすがに僕だって文句の1つや2つ言いたくなるわ。と退いていた僕だけどなんとか説得してお婆様も一度王都へと向かってもらった。
まぁ、幸いな事(?)にリリーがお話相手としてしばらく王都に逗留すると知った母様が大喜びで城で大人しくしていると約束してくれた。リリーが母様に『お婆様、リリーと一緒にお茶会してください。』と可愛らしく言ったら効果覿面だった。しかもリリーに社交を教えてくれるということでこちらも嬉しかった。
だってしょうがないじゃない?リリーはαだから僕の社交世界とは違うのだ。だから僕が連れ歩いて紹介する事が出来ないし女性の世界も関わってくるのでもっとわからない。そのうちお願いしようとは思っていたけどちょっと忙しくて……。まだ小さいしもうちょい後でも?なんて先伸ばしにしていたんだ。
「じゃあご一緒に」とリリーはお婆様も誘ったのだがお婆様はそう一筋縄じゃいかなかった。
「ありがとうリリー。でも私はスサエナにお邪魔したいわね。」
ニコニコと言うが僕は困る。そしてお婆様の性格上、色々と誤魔化すよりは困る理由を言ってしまった方が良いような気がする。
「ごめんなさいシグルーン様、今スサエナに来ていただいても困るんです。今うちの領内とグリフウッドはあの4人の送り出しの件でとてつない忙しさです。……僕がエンジェと一緒に寝れないくらい。」
しまった。最後は恨み節になってしまった。ついつい本音が漏れちゃった。
でもお婆様は送り出しの件でというワードの方が気になったみたい。
「……ええ、その件については本当にごめんなさいね。まさか一緒に連れ帰りたいと言い出したり送り付けたりと……。」
お婆様らしからぬ尻窄みの謝罪は愚痴に変わっていった。曰く、正式に申し込みや卒業のために時間をとるべきというのに対して「後数ヶ月くらいだから今でも良いだろう」と言われ、ではその数ヶ月くらいは待てと説得しても「では向こうで暮らす」と返され、折れて結納品を送る用意に取りかかれば側近の人も「どうしても一緒に!皇太子ばっかりずるい!」とごねられた。終いには自分の出航の時には各側近の家の船も揃っていていつの間にか自分は代表にされていて………。と。
お婆様……もしかして知らされないまま?さすがに酷いけど?と思っていたらさすがに前日に知らされたらしい。ええ…前日って……。
さすがに僕だって文句の1つや2つ言いたくなるわ。と退いていた僕だけどなんとか説得してお婆様も一度王都へと向かってもらった。
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