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僕も文句言いたい
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「酷いよ皇太子。……オレまだ航海士のテストも受けられない見習いなんだよ、それなのに海に捨てさせるなんて……グチグチグチグチ……?」
近くにいた皇太子を見つけて後ろから文句を良い続けているマオは放っておいて良いとして、コウはよく泳ぎきったね?
「ええ、まぁマオほどではないですけど私も海の男としては長いですから泳ぎは得意ですよ。でもあとちょっと遠ければダメでしたね。提督もわかっていて『飛び込め』ってやったから……余計にタチが悪い。半分は接岸流に乗って浮かんでたようなもんですし、私の船は私を追って港入りしましたから。」
そうかそうか、いつも旗艦に居るから分かりにくいけど自分の船も率いてるものね。じゃあ、こんなに速く追いかけて来れたのもコウの船で来たから?
「ええ、そうです。すぐに報告をして追って来ました。ついでに王からノエル様宛にお手紙を預かってます。……で、私はこのままここにマオを置いて王都へお使いに行きますのでアイツ、お願いしますね。」
そうニッコリ笑いをしたかと思ったらパッと走って行ってしまった。
思いかけない行動にポケーっとしてしまったが我にかえってしまったと思う。
……この様子から察するに……何かある。ぜったい!何か嫌な面倒な逃げたい事があるんだ!
事態を早めに把握したいのでまずは一緒のテーブルにいるサミュエルを伺うと皇太子がうまく間を取り持って皇太子の番になる生徒とその友人グループと交流している。……大丈夫そうだ。トータは持ち前の人好きスキルを発揮して会場を回っているのでそちらも大丈夫。コウに置いていかれたマオは今、皇太子が愚痴を聞き入れずスルーしていたせいで拗ねて立食コーナーに行ったのでそちらも大丈夫だろう。よし、お茶会を一旦放りだそう!
「爺。」
短く呼ぶと、直ぐに王からの手紙だという物が渡された。ちょっと見は手紙というより走り書きをした紙だ。
ガサガサと開くと、[皇太子が行っちゃったから後をよろしく。皇太子がムチャな行動しないようにもう婚約させようと思うのでできれば皇太子が帰るとき動向させてほしい。結納金はノエル殿宛に送ったが婚約者の親族から要望があれば知らせてほしい。女公爵がそっちに移住する。]という内容が……。あまりの情報の多さに何処で驚いて何から手をつけて良いのかわからなくなりパニックになった。
手紙を持ったまま爺を振り返りそっと渡すと爺は心得たもので「失礼します」と一言だけ断りを入れて読み始めた。
うん。口元が一瞬だけピクッとなったけど僕だけが気づけるほどだね?でもこの爺のポーカーフェイスを崩させるとは恐るべし!いやいや、そんな呑気にしてる場合じゃ無かったよ!
「皇太子殿下、恐れ入りますが少々込み入ったお話がございます。彼方にお席を移動していただけますね?!」
手紙の内容とこれからの事を思うとちょっとキレそうになりながら僕は丁寧に皇太子をお話し合いに誘った。
近くにいた皇太子を見つけて後ろから文句を良い続けているマオは放っておいて良いとして、コウはよく泳ぎきったね?
「ええ、まぁマオほどではないですけど私も海の男としては長いですから泳ぎは得意ですよ。でもあとちょっと遠ければダメでしたね。提督もわかっていて『飛び込め』ってやったから……余計にタチが悪い。半分は接岸流に乗って浮かんでたようなもんですし、私の船は私を追って港入りしましたから。」
そうかそうか、いつも旗艦に居るから分かりにくいけど自分の船も率いてるものね。じゃあ、こんなに速く追いかけて来れたのもコウの船で来たから?
「ええ、そうです。すぐに報告をして追って来ました。ついでに王からノエル様宛にお手紙を預かってます。……で、私はこのままここにマオを置いて王都へお使いに行きますのでアイツ、お願いしますね。」
そうニッコリ笑いをしたかと思ったらパッと走って行ってしまった。
思いかけない行動にポケーっとしてしまったが我にかえってしまったと思う。
……この様子から察するに……何かある。ぜったい!何か嫌な面倒な逃げたい事があるんだ!
事態を早めに把握したいのでまずは一緒のテーブルにいるサミュエルを伺うと皇太子がうまく間を取り持って皇太子の番になる生徒とその友人グループと交流している。……大丈夫そうだ。トータは持ち前の人好きスキルを発揮して会場を回っているのでそちらも大丈夫。コウに置いていかれたマオは今、皇太子が愚痴を聞き入れずスルーしていたせいで拗ねて立食コーナーに行ったのでそちらも大丈夫だろう。よし、お茶会を一旦放りだそう!
「爺。」
短く呼ぶと、直ぐに王からの手紙だという物が渡された。ちょっと見は手紙というより走り書きをした紙だ。
ガサガサと開くと、[皇太子が行っちゃったから後をよろしく。皇太子がムチャな行動しないようにもう婚約させようと思うのでできれば皇太子が帰るとき動向させてほしい。結納金はノエル殿宛に送ったが婚約者の親族から要望があれば知らせてほしい。女公爵がそっちに移住する。]という内容が……。あまりの情報の多さに何処で驚いて何から手をつけて良いのかわからなくなりパニックになった。
手紙を持ったまま爺を振り返りそっと渡すと爺は心得たもので「失礼します」と一言だけ断りを入れて読み始めた。
うん。口元が一瞬だけピクッとなったけど僕だけが気づけるほどだね?でもこの爺のポーカーフェイスを崩させるとは恐るべし!いやいや、そんな呑気にしてる場合じゃ無かったよ!
「皇太子殿下、恐れ入りますが少々込み入ったお話がございます。彼方にお席を移動していただけますね?!」
手紙の内容とこれからの事を思うとちょっとキレそうになりながら僕は丁寧に皇太子をお話し合いに誘った。
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