Ωの僕がお偉いさん

いちゃラブ再び！※

※最後の方でちょっとだけ。背後ご注意下さい。　



　早速コテージへ向かってみたら、外見はどこかの農家っぽいのに中は落ち着いたおしゃれな部屋だった。木の温もりを感じるのに古くさくなく清潔で、なのに何処か懐かしさを感じさせる。庭もついていて綺麗な芝生とテーブル、イス、パラソルがあるだけの小さいものだけど周りは色々な木々、お花が植えられていて池をボートで回っていても覗けない仕組みらしい。
　キッチン、トイレ、お風呂も完備。氷入りの大きな箱は冷蔵庫なんだろう。食料もあるしサンドイッチやケーキもあった！

　走って爺の元へ行って何も知らないアーノルドを迎えにいった。あ、やっぱり爺は知っていたよ。まぁ僕に鍵を渡す前に必ず爺に話はいくと思ってはいたので。

　「アーノルドおはよう？もう大丈夫？」

　まだ眠ってたアーノルドのベッドに上がり込んで顔を除き込むとモゾモゾと布団に潜っていく仕草がかわいい。思わずその布団をペロッと捲り頬をツンツン。また潜っていくのでまた、を繰り返すとアーノルドの足がベッドの下からはみ出た。

　「アーノルド、起きて？ゆっくりできるお部屋を用意してもらったよ。今日はそこでゴロゴロして過ごそう？」

　言いながら良い案だと思った。あの芝生はフワフワで寝転がっても良さそうだからお日さまのしたでお昼寝も良いかもしれない。
　アーノルドの支度ができるまでに僕は爺から用意されている物とかの聞き取りを受けていたので爺も何か持ってきてくれるつもりなんだろう。あ、でも爺あの鞄はいらないよ？今度こそ“まったりイチャイチャラブ”を成功させるんだから！

　
　第一作戦、お茶を飲みながらまったりと寛ぐ。
……失敗。　　原因はソファーが思っていたよりフカフカすぎでアーノルドと僕が並んで座ると体重差で僕が浮かんでアーノルドがソファーに沈んだ為だった。アーノルドに寄りかかって“まったり”ではなかった。

　第二作戦、お昼過ぎの池でキャッキャッウフフの水遊び。……失敗。　　水を掛け合って遊んで『ほらアーノルド、僕を捕まえて～』っていう例のやつやりたかったんだけど、アーノルドに真顔で「風をひいてしまうから」と連れ戻された。

　そして！今正に第三作戦を実行中。……成功するだろうね。いや、成功する気配しかない。

　「ノエル、あちらへ行こう？」

　濃厚なキスの後、首もともボタンを一つ二つと外して鎖骨を軽く咬みながら寝室へ誘われる。それに答えるのは軽い頷きと両手でアーノルドにしがみつくだけで良かった。簡単に抱き上げられて移動するけど、この間も急いてるようでシャツのボタンは全部外れズボンのボタンも外されていた。

　「アーノルド、大丈夫、逃げないから」

　落ち着いてと促すけど大分興奮してきているようでアーノルドの前の変化がはっきりとわかるようになっていた。