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公爵別邸を借りたらしい
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食事処から出ると近くの公爵の別邸に行くという。今日からそこで2泊して次の視察地のスサエナに向かうらしい。場合によってはもう1日延ばすともいうけど…あ、僕らΩ組が疲れたのではと気をつかってくれてる?有り難いなぁ、確かにすごく疲れた。
食事処で少し落ち着いていたアーノルドもまた時々フーフーいってるのでゆったりできる時間があるのは良いと思っていると爺から手提げ鞄を持たされる。そしてこそっと「アーノルド様の癒しはノエル様の可愛らしいお姿ですよ。」と囁かれた。
(ん…?)と鞄を少し開けると……見覚えのあるビスチェ。しばらく固まってしまったけどここでようやく納得がいった。
……もしかして、ヤバイ?
ここまでの行動を思い返してみよう。え~と?
膝枕→まぁまぁok。
頭を抱える→方向的に間違えてる?
食事を食べさせてくれたお礼の口元フキフキ→まぁまぁ。
そんなに煽って無いよね?ね?大丈夫だよね?
とは思いつつもちょっと期待にドキドキ。だってすごく甘やかしてくれるし、サミュエル見てて羨ましい感あったし。
そんな訳で部屋に案内されたあとは「ちょっと冷やしてくる」と出かけたアーノルドを見送って、今夜の用意に真剣に取り組んだ。
公爵別邸にいる間はそれぞれの自由時間とされたので爺達にもお休みしてほしいのだが、爺には「今夜はぐっすり眠らせていただきますし、明朝は朝寝坊も致しますよ」と先に言われているからまぁ、そういう事なのだろう。え?どういう事かって?……あれですよ。ほら、僕が抱かれてる間は用事もないし問題も起きない。明日はつぶれて動けないだろうからやっぱり問題もないでしょうっていう事です。
……鏡で白と水色を充ててみる。鞄には3着も入っていたので選ぶ必要が出てきたのだ。うーん、やっぱり白かなぁ?でも水色?もう1つの黒は無しで。
悩むよねぇ?
トントン、トントン、トントン。
忙しないノック音がしてサミュエルの声で良い?と聞こえる。どうしたのだろうとドアを開けると「誰もいない?」と聞いてくる。焦りぎみの様子に自分だけだと答えると招き入れてドアを閉めた。
「お願いノエル!貸して!」
ん?と思いながらサミュエルの視線の先を見ると僕のバックだ。そうだ、サミュエルはあのバックの中身を知っている。なぜなら詰める時に居たから。
「どうしたの?勿論良いけど」
ちょっとサイズが小さいがショーツ以外なら……いや、こういう物だものちょっと小さくても良いか?
「カドラがその気になってるから……迫ろうかと。でもこっちの荷物に入れてなくて…ゴニョゴニョ。」
手を引いてバックの前に移動し広げて見せる。ちょっと恥ずかしいけどサミュエルはそれを圧して借りに来てるんだもの。それほど本人にとっては大事なんだ。どーぞ、見て見て。
悩むサミュエルを見ていて思い付いた事がある。
「ねぇ、サミュエル。僕は似合わないから出来ないけどサミュエルなら……。」
「……え?……え、ちょっと……なんか恥ずかしい。大胆じゃない?」
「いや、サミュエルは大人の雰囲気があるからできると思うよ?」
「……ん…。やってみたいかも……あ、でも……え、ノエルはやったことないんでしょ?」
「だって僕には似合わないから。背も低いしスタイル良くないから。でもサミュエルはスラッとしてるからいけると思うよ?」
食事処で少し落ち着いていたアーノルドもまた時々フーフーいってるのでゆったりできる時間があるのは良いと思っていると爺から手提げ鞄を持たされる。そしてこそっと「アーノルド様の癒しはノエル様の可愛らしいお姿ですよ。」と囁かれた。
(ん…?)と鞄を少し開けると……見覚えのあるビスチェ。しばらく固まってしまったけどここでようやく納得がいった。
……もしかして、ヤバイ?
ここまでの行動を思い返してみよう。え~と?
膝枕→まぁまぁok。
頭を抱える→方向的に間違えてる?
食事を食べさせてくれたお礼の口元フキフキ→まぁまぁ。
そんなに煽って無いよね?ね?大丈夫だよね?
とは思いつつもちょっと期待にドキドキ。だってすごく甘やかしてくれるし、サミュエル見てて羨ましい感あったし。
そんな訳で部屋に案内されたあとは「ちょっと冷やしてくる」と出かけたアーノルドを見送って、今夜の用意に真剣に取り組んだ。
公爵別邸にいる間はそれぞれの自由時間とされたので爺達にもお休みしてほしいのだが、爺には「今夜はぐっすり眠らせていただきますし、明朝は朝寝坊も致しますよ」と先に言われているからまぁ、そういう事なのだろう。え?どういう事かって?……あれですよ。ほら、僕が抱かれてる間は用事もないし問題も起きない。明日はつぶれて動けないだろうからやっぱり問題もないでしょうっていう事です。
……鏡で白と水色を充ててみる。鞄には3着も入っていたので選ぶ必要が出てきたのだ。うーん、やっぱり白かなぁ?でも水色?もう1つの黒は無しで。
悩むよねぇ?
トントン、トントン、トントン。
忙しないノック音がしてサミュエルの声で良い?と聞こえる。どうしたのだろうとドアを開けると「誰もいない?」と聞いてくる。焦りぎみの様子に自分だけだと答えると招き入れてドアを閉めた。
「お願いノエル!貸して!」
ん?と思いながらサミュエルの視線の先を見ると僕のバックだ。そうだ、サミュエルはあのバックの中身を知っている。なぜなら詰める時に居たから。
「どうしたの?勿論良いけど」
ちょっとサイズが小さいがショーツ以外なら……いや、こういう物だものちょっと小さくても良いか?
「カドラがその気になってるから……迫ろうかと。でもこっちの荷物に入れてなくて…ゴニョゴニョ。」
手を引いてバックの前に移動し広げて見せる。ちょっと恥ずかしいけどサミュエルはそれを圧して借りに来てるんだもの。それほど本人にとっては大事なんだ。どーぞ、見て見て。
悩むサミュエルを見ていて思い付いた事がある。
「ねぇ、サミュエル。僕は似合わないから出来ないけどサミュエルなら……。」
「……え?……え、ちょっと……なんか恥ずかしい。大胆じゃない?」
「いや、サミュエルは大人の雰囲気があるからできると思うよ?」
「……ん…。やってみたいかも……あ、でも……え、ノエルはやったことないんでしょ?」
「だって僕には似合わないから。背も低いしスタイル良くないから。でもサミュエルはスラッとしてるからいけると思うよ?」
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