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城へ
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ゆったりまったり、何も慌てる事なく平穏無事にクルーズは進んだ。そうだよ!こう!こうでなくちゃね。
僕はサミュエルと一日中お喋りをして、編み物なんかも教えちゃったりした。母様とシグルーン女公爵様は束の間の秘密の親子の時間を楽しんだ。時折後続の船からコウが連絡や確認をしに来たけど何も特別な事はなかった。
昼前、王都の外れにある水路までたどり着いた僕たちは特別な水門を通って城の脇までやって来た。到着も連絡が行っていたためお出迎えが待っている。もう陛下は到着しているため最大級ではないけどとても華やかなお出迎えだった。今日の来賓で一番身分が高いのがΩであるサミュエルとシグルーン女公爵ということもありフラワーシャワーでのお出迎えらしい。
案の定サミュエルはフラワーシャワーに大感激だったからこの案を出した人は父様に誉めてもらえるだろうね。
まぁこんな素を知ってる間柄だけど一応対外的な場面も必要なのでこの下船から入城までの間は僕らはお澄ましで行動している。服装もさっきまで一緒にパジャマだったのを正装にしてお互いに番にエスコートされている。
サミュエルは堂々とした人が多いフールフーガでは珍しく華奢なので楚々とした様子が出迎えた人々を魅了した。……中身アレだけどね。
僕も猫を総動員して頑張ってます。もう今日は10匹以上の猫被っていよう。
船着き場の周りは城に入る事ができない貴族じゃない人々でいっぱいで城門まで続いてた。城門から先は関係者だけど貴族じゃない人々、正面ホールを抜けると……凄いきらびやかだね?どうしたの?
「おかえりなさいませノエル様。……せっかく隣国からお迎えするのだからと早合点した者が多く。」
あ、爺久しぶり~ただいま。早合点?それがどうしたらこういう派手派手ドレスのご令嬢の山に繋がるの?なに?本当の事は言えないから言葉誤魔化したらそうなった?
ぅわ~、あの人凄いね?もう少しでお尻見えちゃいそうですけど?脚長効果を狙ってのスリットなんだろうけどただ高いヒール履いてるだけなのも見えてるよ。っていうかまだ昼前なんだからそのドレスじゃおかしいでしょ。
あ、あの人も頭盛りすぎだよ?後ろの人が見えないじゃん。……いやあの家族はアクセサリーつけすぎ。本物ならまだしもイミテーションって解る物よ?まだつけて無い方が良いんじゃない?
「バカだなぁ~ノエル~。あれは『金銭的に余裕無いんです。でもあなたの為に目一杯のおしゃれしてきたの☆』っていうアピールだよ~。それで裏には『高価なアクセサリーを私にプレゼントして☆』って言ってるの。」
「トータ~、フールフーガぶりだね~。
凄いね、裏事情が詠めるようになったなんて!」
「えへへ~、実は違うの。って、王妃様が今言ってた。」
……なんだ、母様か。まぁそうだよねトータがそんな辛辣な言葉思い付かんだろう。ん?トータ、自分で思い付いた訳でも無いのに僕の事バカって言ったな。
僕がムスっとすると爺が実はあのセリフはそのまま母様がトータに言ったセリフらしい。
トータは『お見通し』ってセリフ言ってみたかったんだってさ。
僕はサミュエルと一日中お喋りをして、編み物なんかも教えちゃったりした。母様とシグルーン女公爵様は束の間の秘密の親子の時間を楽しんだ。時折後続の船からコウが連絡や確認をしに来たけど何も特別な事はなかった。
昼前、王都の外れにある水路までたどり着いた僕たちは特別な水門を通って城の脇までやって来た。到着も連絡が行っていたためお出迎えが待っている。もう陛下は到着しているため最大級ではないけどとても華やかなお出迎えだった。今日の来賓で一番身分が高いのがΩであるサミュエルとシグルーン女公爵ということもありフラワーシャワーでのお出迎えらしい。
案の定サミュエルはフラワーシャワーに大感激だったからこの案を出した人は父様に誉めてもらえるだろうね。
まぁこんな素を知ってる間柄だけど一応対外的な場面も必要なのでこの下船から入城までの間は僕らはお澄ましで行動している。服装もさっきまで一緒にパジャマだったのを正装にしてお互いに番にエスコートされている。
サミュエルは堂々とした人が多いフールフーガでは珍しく華奢なので楚々とした様子が出迎えた人々を魅了した。……中身アレだけどね。
僕も猫を総動員して頑張ってます。もう今日は10匹以上の猫被っていよう。
船着き場の周りは城に入る事ができない貴族じゃない人々でいっぱいで城門まで続いてた。城門から先は関係者だけど貴族じゃない人々、正面ホールを抜けると……凄いきらびやかだね?どうしたの?
「おかえりなさいませノエル様。……せっかく隣国からお迎えするのだからと早合点した者が多く。」
あ、爺久しぶり~ただいま。早合点?それがどうしたらこういう派手派手ドレスのご令嬢の山に繋がるの?なに?本当の事は言えないから言葉誤魔化したらそうなった?
ぅわ~、あの人凄いね?もう少しでお尻見えちゃいそうですけど?脚長効果を狙ってのスリットなんだろうけどただ高いヒール履いてるだけなのも見えてるよ。っていうかまだ昼前なんだからそのドレスじゃおかしいでしょ。
あ、あの人も頭盛りすぎだよ?後ろの人が見えないじゃん。……いやあの家族はアクセサリーつけすぎ。本物ならまだしもイミテーションって解る物よ?まだつけて無い方が良いんじゃない?
「バカだなぁ~ノエル~。あれは『金銭的に余裕無いんです。でもあなたの為に目一杯のおしゃれしてきたの☆』っていうアピールだよ~。それで裏には『高価なアクセサリーを私にプレゼントして☆』って言ってるの。」
「トータ~、フールフーガぶりだね~。
凄いね、裏事情が詠めるようになったなんて!」
「えへへ~、実は違うの。って、王妃様が今言ってた。」
……なんだ、母様か。まぁそうだよねトータがそんな辛辣な言葉思い付かんだろう。ん?トータ、自分で思い付いた訳でも無いのに僕の事バカって言ったな。
僕がムスっとすると爺が実はあのセリフはそのまま母様がトータに言ったセリフらしい。
トータは『お見通し』ってセリフ言ってみたかったんだってさ。
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