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陛下と打ち合わせ
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「そこをなんとかならぬか?」
「安全性の問題です。気球はやめて飛行船にしましょう?飛行機なら外枠が有りますから。」
「いや、提督が言っていた気球に乗りたいのだ。風が心地よいとか。」
……絶対嘘だ。『風が心地よい』なんて当たり障りないことでこんなに駄々こねないだろう。今僕はお城で陛下のおねだり攻撃にあっている。安全性を考えて気球はやめてもらいたいのだが提督から以前乗ったと聞いているらしく大丈夫だと諦めてくれない。
と、そこへ侍従さんがお手紙をもって現れた。
ふむふむ、と読む陛下は途中からニッコニコしている。…あ、嫌な予感。
「ノエル殿、お父上からだ。」
手渡された手紙を失礼して読む。声を出すのは爺にも知っていてほしいからだ。対処の早さが違うもんね。
「……失礼します。え~と?
大規模な施設が在る?兵の訓練にと作った物だが……是非とも挑戦……?施設までは空の旅……?」
えっ!ちょっと待って!何を勝手に決めてるのさ?しかもこの施設って隣国が戦争吹っ掛ける言い訳にした僕プロドゥースのあの施設。……おおぅ、バレてるよ。
ここ、『集え!歴戦の猛者達のよ!』は新たに僕が計画した施設だ。せっかくバレてないと思ったのに。
「ふむふむこれは報告書で読んだぞ。そのシリーズ最新版らしいな?それで?!どういう施設なのかな?!」
……えぇー、ほんとうに来るつもりですか?フッフッフそう簡単にクリア出来ませんよ?今回は陸上から海へ、空へと広がっているのです。空中滑車は当然ですしバンジージャンプもご用意。
「ノエル様、お止めするべき処です。興味をひいてどうします。」
こそっと爺から注意が入った。不味い不味い。うっかり自慢しちゃった。でももう陛下は止められそうもないからゴメン。……もぅこうなったら思う存分楽しんでもらって、こっちにもあの施設建ててマージンでももらおうかな?うまくいけば個人的に援助も……あ~、良いね良いね。よし、路線変更~徹底的におもてなししちゃいましょう!!
部屋に帰ったら爺からグチグチと言われたけど気にしない。だってよく考えてよ?陛下という太い太い後ろ楯が得られればこっちに移住する学校の子供達の事も安心だ。せめて土地に慣れるまでは番以外の安全地帯も用意してあげたいじゃない。……という訳で、陛下には隠居後も遊びに来たいと言わせるくらい気に入ってもらわないと!
日程の表を見る……うーん。到着日と翌日はグリフウッドの港見学。3日目にグリフウッドから川を登って王都まで行くから、王都での日程を一通り終えてからスサエナだろうね。日にち的には10日以上だろうから、よし!間に合う間に合う。問題は僕と爺はおそらく離れられないだろうから?シモン…はスサエナみててもらって?アンリだね。
アンリくーん、お仕事ですよ~。
手紙を書こう。え~と………『補佐にザサを使っていいよ。シモンはカシスを使ってね。』と。これでよし。
ん?爺が可哀想にと涙を拭う真似をして僕に見せている。もう~大丈夫だよ~。ちょっとあの施設をバージョンアップさせておいてねって頼んだだけじゃん。ザサがいるから職人や材料の手配は出来るからアイデアだけだよ。心配性だね。
「安全性の問題です。気球はやめて飛行船にしましょう?飛行機なら外枠が有りますから。」
「いや、提督が言っていた気球に乗りたいのだ。風が心地よいとか。」
……絶対嘘だ。『風が心地よい』なんて当たり障りないことでこんなに駄々こねないだろう。今僕はお城で陛下のおねだり攻撃にあっている。安全性を考えて気球はやめてもらいたいのだが提督から以前乗ったと聞いているらしく大丈夫だと諦めてくれない。
と、そこへ侍従さんがお手紙をもって現れた。
ふむふむ、と読む陛下は途中からニッコニコしている。…あ、嫌な予感。
「ノエル殿、お父上からだ。」
手渡された手紙を失礼して読む。声を出すのは爺にも知っていてほしいからだ。対処の早さが違うもんね。
「……失礼します。え~と?
大規模な施設が在る?兵の訓練にと作った物だが……是非とも挑戦……?施設までは空の旅……?」
えっ!ちょっと待って!何を勝手に決めてるのさ?しかもこの施設って隣国が戦争吹っ掛ける言い訳にした僕プロドゥースのあの施設。……おおぅ、バレてるよ。
ここ、『集え!歴戦の猛者達のよ!』は新たに僕が計画した施設だ。せっかくバレてないと思ったのに。
「ふむふむこれは報告書で読んだぞ。そのシリーズ最新版らしいな?それで?!どういう施設なのかな?!」
……えぇー、ほんとうに来るつもりですか?フッフッフそう簡単にクリア出来ませんよ?今回は陸上から海へ、空へと広がっているのです。空中滑車は当然ですしバンジージャンプもご用意。
「ノエル様、お止めするべき処です。興味をひいてどうします。」
こそっと爺から注意が入った。不味い不味い。うっかり自慢しちゃった。でももう陛下は止められそうもないからゴメン。……もぅこうなったら思う存分楽しんでもらって、こっちにもあの施設建ててマージンでももらおうかな?うまくいけば個人的に援助も……あ~、良いね良いね。よし、路線変更~徹底的におもてなししちゃいましょう!!
部屋に帰ったら爺からグチグチと言われたけど気にしない。だってよく考えてよ?陛下という太い太い後ろ楯が得られればこっちに移住する学校の子供達の事も安心だ。せめて土地に慣れるまでは番以外の安全地帯も用意してあげたいじゃない。……という訳で、陛下には隠居後も遊びに来たいと言わせるくらい気に入ってもらわないと!
日程の表を見る……うーん。到着日と翌日はグリフウッドの港見学。3日目にグリフウッドから川を登って王都まで行くから、王都での日程を一通り終えてからスサエナだろうね。日にち的には10日以上だろうから、よし!間に合う間に合う。問題は僕と爺はおそらく離れられないだろうから?シモン…はスサエナみててもらって?アンリだね。
アンリくーん、お仕事ですよ~。
手紙を書こう。え~と………『補佐にザサを使っていいよ。シモンはカシスを使ってね。』と。これでよし。
ん?爺が可哀想にと涙を拭う真似をして僕に見せている。もう~大丈夫だよ~。ちょっとあの施設をバージョンアップさせておいてねって頼んだだけじゃん。ザサがいるから職人や材料の手配は出来るからアイデアだけだよ。心配性だね。
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